🥓17〉─1─人口激減で若者世代の労働人口が減少する為にシニアも主婦も働いて貰う。~No.65No.66No.67 @ 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 2017年10月13日号 週刊朝日「今こそシニア・主婦の出番!
 〝超〟人手不足の時代がやってきた
 モスバーガー 80歳超が働くモスジーバー(爺婆)
 ドン・キホーテ 早起きシニアの開店勤務
 マクドナルド 主婦向けにクルーの体験会
 イオン モールに保育園併設で働きやすく
 空前の人手不足だ。8月の有効求人倍率は1.52倍で、1947年以来43年ぶりの高水準。主婦や元気なシニアが新たな働き手となるよう、企業は人材獲得に智恵をしぼる。短時間で気軽に、自分の生活スタイルに合うように。新しい働き方が可能になってきた。
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 人手不足のなか、企業は元気なシニアに熱視線を送る。総務省労働力調査』によると、労働力人口に占める65歳以上の高齢者の比率は2016年に約12%。10年前の06年は約8%で、年々伸びている。
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 働きたいと思っていながらも求人活動をしていない女性は、16年に274万人(労働力調査)。求職活動をしない理由で最も多いのは『出産・育児のため』だった。主婦を職場に招くには、こうした課題を企業側がどう解決するかが問われる。
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 人気上昇、家事代行サービス人手足りず、シェア経済拡大
 かつては『寿退社』との言葉があったように、結婚を機に退職する女性が多かった。20代後半から30代女性の就業率が落ちる『M字カーブ』が課題だったが、近年は落ち込みが浅くなっている。
 働く女性が増えると、家事代行のサービスも人気が高まる。加えて、昨年ヒットしたテレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が、家事代行の利用を後押ししているとの声がある。どういうことか。
 家事を助けるサービスの運営会社『タスカジ』(東京都)の平田麻莉さんは『「逃げ恥」のおかげで、(富裕層など)セレブでなくても、家事代行を使っていいんだと思う人が増えた』とみる。
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 人材確保に、あの手この手まかない飯、漫画、ゆるキャラ
 『正社員よりも、パートやアルバイトの人手不足が深刻。とりわけ、外食産業の人手不足が顕著です』
 こう話すのは、アルバイト求人情報サービス『an』編集長の上土達哉氏。『an平均時給レポート』によると、8月の全国平均時給は前年同月より9円高い1,001円。職種別にみると、居酒屋店員982円、警備999円、引っ越しスタッフ1,340円など。地域差はあるが、近年じわじわと上がる。
 バイト確保に時給アップが有効な手段とはいえ、上げ幅は限られる。募集広告を出してもなかなか人が集まらず、採用経費は1人10万円近いともされる。バイトを数多く雇う企業は疲弊し、『採用疲れになっている』と上土氏は指摘する。
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 少子化などでバイト募集は年々難しくなった。では、どんな仕事が人気なのか。
 求人情報サイト『バイトル』の佐賀野淳氏は、最近の人気の傾向として、独自の魅力があるカフェでの仕事、短気のバイト、新規店舗開業に合わせた募集の『オープニング案件』を挙げる。新店開業時だと入社時期が一緒で、先輩・後輩のわずらわしい関係が生まれにくい。友人と一緒に応募して働ける利点もある。
 バイト募集は、年齢も国籍も働く時間や日数も、どんどん多様になってきた。それも人手不足を解消するため。バイトの平均勤務期間は半年ほど。求人情報サイト『マッハバイト(旧ジョブセン)』の遠藤太一氏は『採用側の企業が示す要件は下がってきている』と話す。
 日本商工会議所が中小企業約4,000社を対象にした調査によると、回答企業の61%が人員不足だと回答。業種別にみると、宿泊・飲食が最も高く84%、運輸業74%、介護・看護70%と続く。
 人材確保の悩みは、国防を支える25万人の巨大組織・自衛隊も直面している。
 『第一線で働く部隊に、優秀な人材を数多く集めるのが難しくなってきた』
 こう危機感を募らすのは防衛省人材育成課の担当者。『防衛白書』によると、募集対象人口(18〜26歳)は、ピーク時の1990年代半ばの1,700万人から16年度は1,100万人に。好景気で民間企業の採用も引く手あまたなだけに、人材確保競争が厳しくなった。
 定員充足率(17年3月末)は、約9割の『幹部』に対し、若い隊員が属する『士』は約7割。担当者は『離島奪回作戦で上陸するような部隊は、若くて精強な隊員が必要だ』という。
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 『天神祭がいま、存続の危機にあります・・・』
 こう訴えるのは、大阪天満宮大阪市)の禰宜(ねぎ)・柳野等さん。130万人も集まる日本3大祭の一つだが、懐事情は苦しいという。
 理由は人手不足による警備費高騰。厚生労働省『2016年賃金構造基本統計調査』によると、警備業で働く人の給与は5年前から約6%上がった。今年の天神祭の警備費は約3,900万円で、5年前から1,300万円増えた。収支は近年、赤字傾向だ。
 大阪天満宮は、ネット上で寄付を募るクラウドファンディングで、警備費の資金を集めている。今年は目標250万円に対し、270万円を集めた。柳野さんは『今年は何とか黒字になる見込み』と安堵の様子だが、累積赤字が3,400万円あるという。『赤字が続けば、今後の開催が厳しくなる』と話す。
 人手不足などで、中止となったイベントもある。
 三重県伊賀市は毎年8月に花火大会を催してきた。15年まで青年会議所が主体となって実行委員会をつとめてきたが、人手不足から15年を最期に開催を断念。昨年は商工会議所が実行委員会を立ち上げ、何とか復活させた。
 しかし、協賛金集めや事務作業の人員を確保できず、今年は中止に。近年は地域活性化の流れの中で様々なイベントが増えていることもあり、担当者は『開催日をずらすなどしているが、厳しい状況』という。
 飲食店、宅配、家事サービス、地域のお祭り、国防や災害出動を担う組織の現場・・・。人手不足の影響は、ありとあらゆる現場に表れている。厚労省が発表した8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.52倍。職業別にみると、建設、保安、サービスなどの人材確保は特に厳しいとわかる。求人数をみると、介護サービス(21万5,000人)、飲食物調理(14万8,000人)などが特に多くの人材を必要としている。
 これまでは考えられなかったような、手軽で、自由で、効率的な働き方が可能になってきた。『働きたいけれど、ハードルが高そう』と二の足を踏んでいるシニアや主婦の人たちには、絶好のチャンスが訪れている」
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 有効求人倍率が上昇したのは、日本経済が好景気になったのではなく、単に労働人口が退職で減ったにすぎない。
 つまり、仕事の分量は変わらないのに、団塊の世代が定年退職し労働人口が減った。
 企業は作業効率の合理化でAIやロボットを導入して人員削減を進めていても、人手不足が解消されるどころかさらに深刻化していく。
 日本を担っていく次世代の若者人口が激減している事が問題なのである。
 少子高齢化で、若者が減り老人だけが増えていく。
 若者の減少をもたらしたのは、結婚せず、子供作らなかった独身貴族を満喫した老人世代が原因であった。
 これから結婚して子供を産む若者世代は、貧困化によって生活のゆとりをなくして結婚や出産を断念して、人口激減をさらに悪化させている。
 日本企業は稼いだ金を内部留保として溜め込み、日本民族日本人は低賃金・重労働で疲弊し貧しくなっていく。
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 日本民族日本人の人口激減で同質性が薄まり、外国人移民が急増して異質性が濃くなれば、日本国の国内治安は破壊され国外防衛は崩壊し、伝統的な民族固有のモノの大半が消滅する。
 守り残すべくは、血縁・地縁を重視する民族国家なのか、それとも居住者を重視する国民国家なのか。

 
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労働鎖国ニッポンの崩壊―人口減少社会の担い手はだれか

労働鎖国ニッポンの崩壊―人口減少社会の担い手はだれか

  • 作者:安里 和晃
  • 発売日: 2011/03/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)