🧣21〉─1─子供のイジメの原因は大人達にある。子供・同級生による、原発避難生徒や福島からの転校生に対するイジメ。~No.59No.60No.61 @ 

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 日本人の心に潜む偏見や差別の黒い闇。
 日本人は、薄情で陰険、冷淡で冷酷である。
 「日本人、和を重んじ、惻隠の情がある」とは、真っ赤な嘘である。
   ・   ・   ・   
 子供は、親・大人の姿を素直に映す鏡である。
   ・   ・   ・   
 よい日本人は1割、わるい日本人は3割、中間で優柔不断で付和雷同する曖昧な日本人が6割。
   ・   ・   ・   
 2016年11月9日 産経ニュース「原発避難の生徒がいじめで不登校 「菌」「賠償金もらってるだろう」 横浜市
 横浜市教育委員会は9日、東京電力福島第1原発事故で福島県から横浜市自主避難した市立中1年の男子生徒が不登校になっており、いじめ防止対策推進法に基づく調査の結果、市教委の第三者委員会がいじめを認定していたことを明らかにした。報告書では、「積極的に教育的支援をしなかったのは、教育の放棄に等しい」などと学校や市教委の対応を厳しく批判している。
 報告書によると、生徒は小学2年だった平成23年8月、横浜市立小学校に転校。直後から「菌」を名前につけられるなどのいじめを受けた。小5のときには、同級生に「(東電から原発事故の)賠償金をもらっているだろう」と言われ、遊ぶ金として5万〜10万円を計10回ほど払わされたと証言したとしている。生徒はカウンセリングを受けているという。
 第三者委は、学校の対応について、一昨年に生徒側から相談を受けていたにも関わらず、適切に対応しなかったことを「教育の放棄に等しい」と批判した。
 市教委に対しても、重大事態と捉えず、調査の開始が遅れ、生徒側への適切な支援が遅れたとした。
 生徒側が昨年12月、調査を求める申し入れ書を市に提出。推進法に基づき、市教委の諮問で第三者委が調査していた。
 林文子横浜市長は同日の定例記者会見で、「非常に深く受け止める。申し訳ない」などと述べた。また、岡田優横浜市教育長は「報告書で指摘されている学校、教育委員会の課題や再発防止策にしっかり対応したい」とした。
   ・   ・   ・   
 11月16日07:00 産経ニュース「【原発避難先いじめ】生徒が手記公表「しんさいでいっぱい死んだからいきるときめた」 弁護士が涙の代読 神奈川
 いじめを受けていた男子生徒が平成27年夏に書いた手記
 東京電力福島第1原発事故で福島県から横浜市自主避難した市立中1年の男子生徒が不登校になり、いじめ防止対策推進法に基づく調査の結果、市教委の第三者委員会がいじめを認定した問題で15日、生徒が代理人弁護士を通じて手記を公表した。会見に臨んだ代理人の黒沢知弘弁護士は、生徒が小学2年生で横浜に転居してすぐに始まったいじめを苦に、何度も死を覚悟しながらも「いきるときめた」とする手記を、時折涙を浮かべながら代読した。
 今回、生徒の家族の声明も公表。この中で、第三者委員会がまとめた報告書について、「想像以上の答申内容で、感謝の言葉しかありません」と一定の評価をしたものの、「最も悔しいことは、子供が5年生になり、お金を持ち出した初期段階で、学校は事実を把握していた」としたうえで、学校の対応に強い不信感を表明した。
 また、現在ではフリースクールに通学できるまでの状態になった生徒が、「死にたいと思っていたのに、いろいろ考え生きる道を選択してくれたことを知り、本当にありがとうの思いでいっぱいです」と気持ちをつづった。
 さらに、生徒が福島から横浜に転居して以降、生徒の家族らと親しくしてきた同級生の保護者のコメントも出され、「せっかく希望を求めて横浜に来て、縁あって同級生になり、ふるさとになる場所でこんなことになって残念でなりません。(生徒と)家族が普通の当たり前の日常が横浜で送れるようにと心から願っています」とした。
   ・   ・   ・   
 11月16日07:00 産経ニュース【原発避難先いじめ】
生徒が手記公表「しんさいでいっぱい死んだからいきるときめた」 弁護士が涙の代読 神奈川
 いじめを受けていた男子生徒が平成27年夏に書いた手記
 これを受けて、市教委の岡田優子教育長は同日会見し、「学校と教育委員会が調査する中で、時間がかかってしまったことは大変申し訳ない」と謝罪した。
 ただ、生徒や家族は内容の公表を希望していたにもかかわらず、調査報告書のいじめの経緯など一部を市教委が非公表としたことについては、「第1に子供の成長を考え、どう対応すべきかが大事なことで、個人情報をしっかり守り、二次被害を避ける必要があると判断した」と説明した。」
   ・   ・   ・   
 11月16日 07:30 産経ニュース「【原発避難先いじめ】男子生徒の手記要旨 「ばいきんあつかい…つらかった」「しえんぶっしをとられた」
 いじめを受けていた男子生徒が平成27年夏に書いた手記
 ○○○ ○○ ○○○(加害児童3人の名前)
 としょホール 教室のすみ 防火とびらのちかく 体育館のうら
 3人からどれかしらでお金をもってこいと言われた。
 メールでも言われた。
 人目がきにならないとこでもってこいと言われた。
 お金もってこいと言われたときもすごい、いらいらとくやしさがあったけどていこうするとまたいじめがはじまるとおもってなにもできずにただこわくてしょうがなかった。
 てんこうしたときなんかいつもけられたりランドセルをふりまわしたりいつもこわくてなにもできなくてほんとうにつらかった。
 ばいしょう金あるだろと言われ、ていこうできなかったのもくやしい。
 いつもけられたり、なぐられたりランドセルふりま(わ)される、かいだんではおされたりしていつもどこでおちるかわかんなかったのでこわかった。
 ばいきんあつかいされて、ほうしゃのうだとおもっていつもつらかった。福島の人はいじめられるとおもった。なにもていこうできなかった。
 しえんぶっしをとられた。
2 だれがやったかわからないけどきがつくとえんぴつがおられてる。そしてノートにはらくがきをされてた。
 いままでいろんなはなしをしてきたけどしんようしてくれなかった。だからがっこうはだいっきらい。
 なんかいもせんせいに言(お)うとするとむしされてた。
 いままでなんかいも死のうとおもった。でも、しんさいでいっぱい死んだからつらいけどぼくはいきるときめた。
 5年のたんにんにはいつもドアをおもいっきりしめたりつくえお(を)けったりして3・11のことをおもいだす。(表記は原文のまま)」
   ・   ・   ・   
 12月2日 産経ニュース「【原発避難先いじめ】大人の偏見・差別 子供に影響 識者や支援者ら「姿勢問われている」
 謝罪する新潟市教育委員会の高島徹教育次長(中央)ら=2日午後、新潟市役所
 被災者の苦難に追い打ちをかける悪質ないじめが、横浜市に続いて新潟市でも明らかになった。
 「過剰に福島県産品を排除したり、原発事故の賠償金を受け取る避難者を陰で批判したりする大人の姿を目にすることがあったからこそ、同級生を菌扱いするなどの言動につながったのではないか」。相次ぐ原発避難先でのいじめ問題の背景をこう分析するのは、避難者支援を続けてきた新潟県柏崎市のボランティア団体代表、吉田建夫さん(70)だ。
 平成23年3月の東日本大震災発生直後から柏崎市内で福島県からの避難者を支援する活動を続け、偏見や差別を恐れて出身地を明かそうとしない避難者の姿も見てきた。
 吉田さんは「子供の第一の情報源は家庭での会話。風評被害もいじめと変わらない」と指摘。同じ原発を抱える土地だからこそ、「苦労を分かち合うことができるのではないか。思いやりの心を教えない教師や周りの大人たちは許し難い」と訴える。
 「かながわ東北ふるさと・つなぐ会」会長で、福島県富岡町から横浜市内に避難している今里雅之さん(69)は「表面化していないだけで、全国で起きているはずだ」とみる。
 避難者同士で交流を持つ中で、「いわきナンバー」の車が傷つけられたり、子供が不登校になったりするトラブルを少しずつ耳にするようになった。今里さんは「避難者を孤立させないように、もっとコミュニケーションを充実させる方策を取るべきだ」と強調する。
 いじめ問題に詳しい中川明弁護士は、小学3、4年であれば、言葉の持つ意味や善悪の判断はつくとした上で、「今回使われた『菌』に悪いイメージがあるのは、大人から注意されなくても分かること。大人の姿勢がこの問題のきっかけになっている。一方的に傷付けられる子供がいる空間を放置していた学校と教育委員会の責任は言うまでもなく重いが、周囲の大人も含めて今回のようないじめが起きない土壌づくりをする必要がある」と話した。」
   ・   ・   ・   
 12月8日 産経ニュース「【原発避難先いじめ】「早く沈静化してほしい」 戸惑う保護者ら 新潟の小学校で説明会
 同級生から黴菌(ばいきん)扱いされて、いじめ被害の相談をした40代の男性担任教諭からも名前に「菌(キン)」と付けて呼ばれ、ショックで欠席している福島県出身の男子児童が在籍する新潟市の小学校で6日夜、保護者を集めて開かれた説明会。保護者からは学校の対応に厳しい意見のほか「早く沈静化してほしい」といった声も聞かれ、思わぬ事態に戸惑う保護者が多かった。
 説明会後に会見した校長や取材に応じた保護者によると、説明会で校長は「担任の不用意な発言から大きな事態を招き、ご迷惑をおかけした」と謝罪した上で「男児が1日も早く再登校できる環境づくりをしたい」と語った。
 これに対し、説明会では保護者からは「学校の対応はまずい」「いじめを見つける態勢に甘さがあった」との声が上がったという。
 取材に対し、5年の保護者は「早く沈静化してほしい」と話した。同市教育委員会は聞き取り調査の結果、「同級生からのいじめは原発事故や福島と関連はなかった」としている。このため「子供たちは福島とは関係なく、ふざけていただけではないか」「担任を慕っていた児童もいる」と指摘する保護者もいた。」
   ・   ・   ・   
 2017年3月25日 産経ニュース「【原発避難先いじめ】同級生の母がたばこの煙を顔に吹き掛け「福島帰れよ」 千葉へ避難の女子生徒
 東京電力福島第1原発事故後に福島県から千葉県に家族で避難した高校2年の女子生徒(17)が25日、共同通信などの取材に応じ、小学6年だった平成23年に、転校先の小学校で行事の際、同級生の母親からたばこの煙を顔に吹き掛けられ「福島に帰れよ」と言われるなどのいじめを受けたと明らかにした。
 同級生の男児にも「福島の人と一緒の学校は嫌だ」「被曝者と同じ意見だと嫌だ」などと何度も言われたという。女子生徒の父親(49)も、23年に別のきょうだいの授業参観に出席した際、保護者から「福島に帰れ。何しに来たんだ」とやじを浴びせられたと同日証言した。
 女子生徒は24年、千葉県内の別の小学校に再転校。家族は、福島から避難したことを他の同級生に伝えないよう学校や教育委員会に依頼した。女子生徒は再転校後、親しい友人以外には福島出身を隠しているといい「福島のいいところを言いたいが、いじめを受けたくない」と話した。」
   ・   ・   ・   


   ・   ・   ・