⛲42〉43〉─1─『孫疲れ』『孫破産』で下流老人の老後破産に招いた。~No.248No.249No.250No.251No.252No.253 @ ㉒ 

老後破産:長寿という悪夢

老後破産:長寿という悪夢

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 2015年11月6日号 週刊ポスト「『孫疲れ』問題
 今度は『孫破産』で下流老人転落という話
 孫への出費『年間85万円』の驚愕データ!
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 『体力や気力より財力がやられる』のだとか。孫のせいで下流老人? 老後破産? そんなバカなと思う方々、これは切実な話です。
 『回らないお寿司がいい!』
 本誌前号の『誰にも言えないけど、あなた、「孫疲れ」しみせんか?』の記事が大反響を呼んでいる。孫の世話を押しつけられしまう『孫疲れ』が密かに蔓延しているという内容に、編集部には祖父母世代からの電話が相次いだ。『よくいってくれた!』『自分だけじゃないとわかってホッとした』といった共感の声に混じり、意外なほど多かったのが『自分の苦労はあんなもんじゃない!』『ポストは甘い』というお叱りの声。逆に『孫疲れなんてない』という反論はほぼ皆無であった。
 なかでもシニアの不満が集中しているのが、『金銭面での負担』である。
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 祖父母の金銭的な負担は大きいが、子供世帯には『多額の援助を受けている』という自覚はほとんどないようだ。家庭問題評論家で『団塊世代の孫育てのススメ』(中央法規出版)の著者、宮本まさ子氏がいう。
 『平均援助額のデータを見せると、子供世代のほとんどは「そんなに貰っていない」と驚きます。でも、携帯電話料、出産・育児関連の費用、幼稚園や塾の費用、旅行費用、週末やイベントの飲食費などなど、目に見えていない出費を親の銀行口座から引き落としているケースは多いんです』
 子供世代は、無意識のうちに『孫のためのお金は全部祖父母が出すもの』とでも思っているのだろうか。
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 カネの切れ目が孫の切れ目
 孫と一緒の家族旅行では、『費用は祖父母が全額負担』が常識のようだ。
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 孫のためのお金を『出させてあげている』といわんばかりの子供たち。その要求につい答えてしまう祖父母の葛藤は深い。
 だが、『こんなに援助してあげているのだから、自分が困った時には子供や孫が助けてくれるはず』と思うのは大間違いと前出・宮本氏はバッサリ。
 『息子・娘夫婦は「孫育てをさせてやっている「これは遺産の前渡し」くらいにしか思っていません。「息子・娘夫婦に支援するのは、将来体が動かなくなった時に介護をしてもらうための投資」みたいな話がありますが、お金を出したって「感謝の心」がなければ、介護なんてしませんよ』
 実際に元会社員男性(70歳)は、同窓会旅行でこんな切ない話を耳にした。
 『最初はお互いの孫自慢で盛り上がっていたんですが、誰かがポツリと「カネの切れ目が孫の切れ目」と言い出して。たしかに、ウチの孫たちも以前はよく遊びに来てくれたが、娘に「年金生活で余裕がなくて」とこぼしたとたん、ほとんど寄りつかなくった。どこも似たり寄ったりなのか、「それは名言だ」と全員が頷いていた』
 孫の保証人で自己破産
 なかには孫のために巨額出費で、老後生活が根本から変わってしまいケースも少なくない。
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 超高齢化が進むなか、孫が社会人になってからも祖父母を頼るケースも珍しくなくなった。
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 もはや他人事とは思えない『孫破産』。避けるためにはどうしたらいいのか。宮本氏はこう助言する。
 『今の子供世代は「祖父母世代は高度経済成長を経験してきた裕福な人たち。だから頼っていい」と思っている。一方、祖父母世代は「貧乏だった日本」も知っているので、自分の子や孫に「みじめな経験」はさせたくないと本能のように思っている。それで「野放図にお金を要求する子供世代と、野放図にお金を出してしまう祖父母世代」という構図が出来上がってしまう。
 しかし、なんの方針もなく、息子・娘夫婦に言われるがままにお金を出し続けることが、結果的に家庭内のトラブルを招きやすい。資金援助する時には、どういう条件でいくらまで出すという取り決めをしておくことが大切です。ましてや自分の老後資金までつぶして、孫を支援すべきではありません』
 孫疲れによる『下流老人』『老後破産』だけは避けたいものだ」
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 9月1日号 週刊ポスト「あぁ、『孫疲れ』お盆に孫と再会は〝地獄〟でした
 じぃじとばぁばの〝長くてツラ〜い盆休み〟
 もはや『お盆玉』は常識に!息子夫婦はカネも時間も使わせるのに感謝もなし。こんな時代に誰がした!
 お盆休みで帰省してきた息子・娘の家族がようやく帰っていった──。孫の顔が見られたのは嬉しかったけれど、『ドッと疲れが出た』という人も多いのではないだろうか。
 ……
 『団塊世代の孫育てのススメ』の著者がある家族問題評論家・宮本まき子氏がいう。
 『今の子供世代は〝祖父母世代は高度経済成長を経験してきた裕福な人たちだから頼っていい〟という感覚を持っている。一方の祖父母世代は、「貧しかった日本」を知っているので、自分の子や孫に同じ思いをさせたくない。だから「感謝もなく当たり前のように親に依存する子供世代」と、それに「言われるがまま甘やかしてしまう祖父母世代」という構図になってしまう。しかし金と労力を際限なく提供して、自分たちの老後が脅かされては元も子もなりません』
 元参議院議員で作家・経済評論家の野末陳平氏もこの現状を憂う。
 『自分の金と時間は自分のために使う。という基本に立ち返るべきでしょう。普段、刺激のない生活をしているこそ孫恋しさがエスカレートしてしまうし、老人は嫌われたくないから言いなりになってしまう。子供なんてズルいのが基本なんだから、甘い顔しちゃいけない。そういう〝甘い連鎖〟をいかに断ち切るかが、今後の家族関係の大きなテーマになる』
 孫可愛さが『老後破産』を招いては笑えない」
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 老父母が一生懸命に働いて貯めた資産と納めて得られる年金に、楽してたかる子供と孫達。
 死んだ親の遺産にたかり、分配をめぐって喧嘩する子供達。
 苦労して子を育て金を蓄えた老人達の幸福とは?
 人が歳を取り老人となるのは?
 人の幸せとは?
 人が生きるとは?
 若者も、何れは歳を取り老人となる。
 老人にならない若者はいない。
 誰もが、何れは歳を取る。
 今の年寄りの境遇は、今の若者の老後である。
 今の若者の老後は、今の年寄りよりももっと悲惨となる。
 何故なら、今の若者の老後を面倒見る人口は今以上に激減しているからである。
 明日は、我が身である。
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