🥓21〉─2─「ろくでもない男」が狙うシングルマザー。子ども虐待そして殺害。~No.94No.95No.96No.97 @ 

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 日本人の本性は、弱者に対して薄情で冷淡、冷酷である。
 そして、自分の体裁ばかり気にし、自尊心を守るために嘘つきで誠実さはない。
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 子どもが大事にされなくなった、現代の日本。
 子どもは、「国の宝」といわれ、社会・地域が守り育てたのは、遙か昔の日本。
 子どもの事より自分の事しか考えない大人が増えている。
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 現代日本は、事件が起きなければ動かない。
 事件が起きてから、「話してくれたら何とかしたのに」「言ってくれたらどうにかしたのに」と悲しそうに言うのが、日本人である。
 だが、話されても、言われても、何もしないのが日本人である。
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 発情期のオスは、子連れのメスを見つけるや子供を殺して自分の子供を生ませる。
 オスにとって欲しいのは、成熟したメスであって子供ではない為に、他のオスの子供は容赦なく食い殺した。
 それが、自然である。
 自然に生きるとはそういう事である。
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 欧米の金持ち・資産家は、縁も所縁もない見ず知らずの孤児を、可能な限り引き取り我が子のように愛情を込めて育てる。
 日本ではそんな事例は皆無に近い。
 欧米では自己犠牲的な真のボランティアがあるが、日本では欺瞞に満ちた見せ掛けのボランティアしかない。
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 現代日本では誰も助けてはくれない。
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 2017年9月21日号 週刊文春「『シングルマザー』狙われる
 子ども虐待の原因にも ライター 清水芽々
 子どもの虐待が後を絶たない。ある調査によれば、虐待者の第一位は『ひとり親家庭』の『実母』。かわいいはずのわが子に手を上げてしまうのはなぜなのか。虐待経験のあるシングルマザーたちに話を聞くと〝ろくでもない男〟というファクターの実態が見えてきた。
 北関東の児童相談所関係者が匿名を条件に語る。
 『表だって公表はしていませんが、全国児童相談所長会では、母子家庭を虐待の「ハイリスク家庭」と位置づけています。
 実際、私が勤める児童相談所の虐待事例の6割が母子家庭か元母子家庭(再婚家庭)。再婚相手や、交際してる男性が虐待したり、彼からの何らかの影響が実母が虐待しているケースが多いのです』
 シングルマザーと内縁の夫(または交際相手)による虐待事件は、枚挙に暇がない。たとえば、昨年1月、埼玉県狭山市の自宅マンションで顔にやけどを負った状態で死亡しているのが見つかった藤本羽月ちゃん(当時3歳)の事件は記憶に新しい。
 顔にあざがある写真や無理やり正座させられている写真も報じられ、見る者の涙を誘った。今年6月、内縁の夫(26)に懲役12年6ヵ月の実刑判決、実母(24)も懲役13年の実刑が確定した。
 警視庁の発表によると昨年1年間に全国の警察が児童相談所に通告した18歳未満の子どもの数は、5万4,227人と過去最多となった。摘発された虐待事件の件数も1,081件で、こちらも記録更新となっている。
 全国の児童相談所が受ける虐待の通告件数は、統計が開始された1990年度からの25年間で100倍に増えており、2015年度には10万件を突破した。これは通告の件数であって必ずしも虐待事例が100倍になったとは言い切れないが、かなりの勢いで増加していることは間違いない。
 なぜ、子供への虐待が増えているのか。
 厚生労働省・虐待防止対策推進室の調査によると、虐待された子供の養育環境は『ひとり親家庭』、虐待者では『実母』がそれぞれ一位になっている。つまり『シングルマザー』の家庭ということになる。シングルマザーは近年増えており、最も新しい国勢調査(2015)のデータによると約181万世帯になるという。
 もちろん、愛情深く必死に子育てしているシングルマザーが圧倒的多数であることは間違いない。筆者自身も4人の子を持つシングルマザーだ。
 ただ一方で、母と子供だけの家庭だからこそ、虐待に走ってしまう構造的な何かがあるのかもしれない。実際に虐待経験があるシングルマザーを探し、話を聞いた。『中学の同級生だった元夫と19歳の時にデキ婚した』という唯香さん(仮名・24)は赤ん坊を抱いて誇らしげに出席した成人式から1ヵ月後に離婚した。理由は『夫が働かない』。結婚生活は1年しかもたなかった。
 『結婚を反対した親に「ほら見ろ」と嫌味を言われるのがイヤで実家に戻らなかった』
 という唯香さんは、寮のあるキャバクラで働き始め、お客として来ていた今の夫(34)と知り合う。
 『持ち家もあって稼ぎも悪くない。働くことにも疲れて、子供と一緒に居る時間が欲しかった私にとって、「俺と結婚したら専業主婦にしてやる」というプロポーズは魅力でした』
 結局、娘(4)が2歳のときに再婚した唯香さんだったが、現実はシビアだった。
 『結婚して初めてわかりました、夫は自分が最優先されないと気が済まない人でした。急に熱を出した子供を病院に連れて行ったら「メシの支度をしていない」とキレられました』
 子供の遊び相手をしている時でも、自分の身の回りの世話を言いつけ、すぐに従わないと怒鳴り散らす。母親との触れ合いを邪魔されて愚図る子供には、容赦ない鉄拳が飛んだ。
 『彼が欲しいのは私だけ』
 『幸い私に暴力を振るうことはなかったですけど、私が言うことを聞かないと子供にシワ寄せが行くので、私は子供のために夫の言いなり。気がつけば「なんでアンタはパパを怒らせることをするの!」と私も逆ギレみたいに手をあげるようになりました』
 リビングで子供を打ち据えていた時のこと。たまたまパトロール中の警察官に見つかり、血だらけの子供はすぐ病院に搬送され、唯香さんと夫は警察の事情聴取を受ける。
 『夫はお酒を飲んでいたので、「酔った勢いでついやり過ぎてしまった」と説明したら解放してもらえました。万が一逮捕されたりしたら生活できなくなるのでホッとしました』
 現在も親子3人で暮らしているという唯香さん一家。
 『さすがに体罰は手加減しています。マジギレしそうな時は子供を無視します。相手にしないのがお互いのためだから』
 『無視』も精神的虐待なのだが・・・。
 『母親に十分かまってもらえないのは可哀想だけれど、夫のおかげでお金の心配をしないで暮らせる。母子家庭はホント経済的にキツかった。愛情はお金で買えないって思われるかも知れないないけど、愛情ではご飯は食べられない』
 お金より子供を優先すべきではと尋ねると、『そんなのキレイごと』と一蹴された。
 『周りに何を言われようと今は気になりません。あれこれ言うだけで助けてくるわけじゃないし』
 と吐き捨てるのはシングルマザーの咲子さん(38)。
 ……
 〝ろくでもない男〟の狙い目
 ……
 虐待の誘因となる男性を葛藤しつつも受け入れる母親たち。なぜ、こうなってしまうのか?
 埼玉県内の福祉施設で母子家庭支援のカウンセリングを行っているベテランカウンセラーは次のように説明する。
 『実は〝ろくでもない男〟にとってシングルマザーは狙い目なのです。自覚の有る無しに関えあらず、シングルマザーは精神的にも肉体的のも飢えている人が多い。〝コブ付き〟であることをハンディキャップのように考えてしまい、男性を選ぶ基準が甘くなりがちです。
 再婚を考える理由のトップに相手の経済力を挙げるわりに実際付き合う男性はお金がないことも珍しくなく、逆に男性から食いものにされる場合もあります。シングルマザーは児童扶養手当も貰えるし、医療費がタダになることも多い。母子家庭等就業・自立支援センターなどから仕事のあっせんも優先してもらえるので、ダメな男性にとって、一緒に暮らして損はありません。
 最近は、子連れ目当てにシングルマザーとの結婚や交際を希望するロリコン男性も増えています。そういう男性に限って物腰が柔らかいので、母親はつい油断してしまうんです』
 こうして〝ダメな男〟と交際し、子供への虐待が始まっても、『母子家庭認定の取り消しを怖れ、男性の存在をあきらかにしないために虐待を隠ぺいするケースもある』(同前)という。
 子供がいることで勝手に自己評価を下げる必要はない。冷静に男性の本性を見極める強さを持ってほしい」
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 国内外に深刻な問題が山積しているに見向きもせず、ひたすら我が身大事として自分の事しか考えない大人達が多い。
 建前・口先で将来・未来ある子供の為と言いながら、本音・本心は自分の今の幸せと老後の安穏しか考えていない。
 そうした大人が口にするのは綺麗事に過ぎない。
 大人は、子どもに1,000兆円以上の借金を増やして押しつける事に忸怩たる思いを持たない。
 特に、日本人女性より日本人男性の方に問題が多い。
 それが、少子高齢化とともに人口激減し始めている日本の偽らざる現実である。
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 日本は、見えない所で想像もつかない方向へと変化・転げ落ち始めている。
 それは、昔の日本殺しである。
 老人を狙ったオレオレ詐欺振り込め詐欺や乳幼児の虐待・虐殺は、連日報道されているが後を絶たない。
 被害を被るのは、老人や乳幼児といった社会的弱者である。
 そこには、「弱い者イジメは男の恥」「強きを挫き・弱きを助ける」といった日本が美徳・日本精神は微塵もない。
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 メディアには「知らせる責任」があり、国民には「知る権利」が存在する。
 子供達は、その権利の下で、親や大人による児童虐待や児童殺害という悲惨な報道を毎日見せられながら育つ。
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 両親があり恵まれた家庭の子供は、親のない子、片親しかいない子、貧しい家庭の子を虐める。
 イジメによる子供の自殺も後を絶たない。
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 戦後の現代教育は無力である。
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 現代の日本人男性には、誠・志の為に切腹を覚悟したサムライ・武士、御上の救済・支援を毛嫌いする庶民(百姓・町人)のような、一人孤高に立って生きる日本男児は少ない。
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 「泣く子と地頭には勝てない」は、鎌倉時代の武士の話である。


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子ども虐待 (講談社現代新書)

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  • 作者:西澤 哲
  • 発売日: 2010/10/16
  • メディア: 新書