🥓27〉─1─新・階級社会。少子高齢化でアンダークラスが激増し、未婚率の低下で人口激減が加速化する。貧困が右傾化を加速化させる。~No.125No.126No.127 @ 

新・日本の階級社会 (講談社現代新書)

新・日本の階級社会 (講談社現代新書)

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 日本人とは誰の事か。日本民族日本人の事か、日本国籍取得日本人の事か。
 日本国籍取得者の事ならば、闘争本能・競争力が強い若くて繁殖能力・生殖能力が旺盛な外国人移民(主に中国人移民)を1,000万人でも2,000万人でも積極的に受け入れれば、深刻化する少子高齢化による人口激減も経済衰退も全てが解決する。
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 某元総理大臣「日本は日本人だけの日本ではない」
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 2018年8月号 Voice「マス広告がデジタル社会の不安を除く 落合陽一
 ……
 テクノロジーと多様性
 ──人口減少社会の日本においては、さまざまな分野で変化が必要となります。広告業界も例外ではないと思いますが、まず落合さんがいまの社会をどう見ているか、お聞かせいただけますか。
 落合 戦後から21世紀初めまで右肩上がりで成長を続けてきた日本では、ハードウェアと物的資源をいかに拡充していくかが戦略の要でした。人口増を背景に全国に多くの学校をつくり、あらゆる地域に発電所やダムを建てて電線を引きました。物的インフラの資源を拡充する過程において、多くの組織や個人がノウハウを得て発展していったのです。
 しかし今後、同様の施策を推し進めるには無理がある。人口減社会において、無尽蔵に枝葉を広げてきたインフラを保つことすら困難で、海外からの移民を受け入れるか、1人当たりの生産性を高める以外の道はありません。
 また、従来の社会は個々人の要求・要望に対して、ソフトウェアではなく箱モノのハードウェアで対応してきました。しかし商品やサービスにダイバーシティ(多様性)が求められるにつれて、ハードの増築はコストの面で現実的ではなくなったといえるでしょう。
 カメラを例に挙げましょう。昔は、カメラを買ったものの、手が震えてピントがずれてしまい、上手に撮影できない人が大勢いたはずです。これはカメラをハードウェアとして考える開発の限界で、千差万別な個人の手に合ったカメラを生産することはできないから、最適化が不可能に見えたわけです。
 でも、いまではスタビライザー(手ブレ補正機能)をソフトとしてカメラに搭載することで、素人でも容易に撮影できるようになりかした。テクノロジーの発達につれてハードにさまざまな機能が備えられ、各ユーザーが自分の好みや身体的特徴に合わせた使い方ができる仕組みになりました。
 ──生産者側からして、1つのカメラを発明すればいいわけですから、コスト削減と生産性向上を同時に実現できます。
 落合 さらにいえば、ユーザーが自らの手でプロダクト(製品)を自身に最適化できる仕組みをつくればいいのです。
 たとえば、AI(人工知能)を用いて自分の身体的特徴に合わせられるハッカブル(可変可能)を義手や義足をつくるなど、あらゆるものが自分でカスタマイズできる時代になるでしょう。
 社会の『ハッカブル化』には、とても大きな価値があります。」
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 現在に満足している日本人は、これ以上豊かになる必要がない、経済発展はもういらない、日本の衰退は甘受すべきだ、と公言している。
 日本人労働者の生産性は低く、勤務中における無駄な時間が多いと言われている。
 つまり、昔の日本人ほど仕事をしていない、と。
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 2018年7月1日号 サンデー毎日「新・階級社会をブッタ斬る
 安倍政権で1,000万人!アンダークラスの衝撃
 男性未婚率が7割近い
 『働き方改革関連法案』が衆議院本会議で可決された。法案には格差是正が大きな目的として謳われているが、現実には安倍政権下の日本は『新・階級社会』を形成しつつある。平均年収186万円以下の『アンダークラス』が15%を占めるというこの国の衝撃的な実態を、橋本健二早稲田大教授に聞く。
 倉重篤
 ▼いまや『就業人口の15%』がアンダークラス
 ▼急増する『生活保護予備軍』
 噴飯物の森友・加計問題。蚊帳の外でもがく外交。出口なしの異次元緩和・・・。安倍晋三首相統治下の政治には悉(ことごと)く批判的な目を向けてきたつもりだが、日本の経済社会構造のある変化には、鈍感であった。
 それは格差問題である。薄々は気付いていたものの、その社会問題としての深刻さを顧慮(こりょ)することなしに通り過ぎてきた。それが、『新・日本の階級社会』(講談社現代新書、2018年1月)とい書に出合い、認識を新たにした。
 少し前では総中流化と言われた日本社会が、かくまで激しく階層分化していたとは知らなかった。しかも。そこにはアンダークラス(階級以下)という、一生非正規労働を続け、結婚もままならず、老いては生活保護を受けることが確実な最底辺の新しい階級が1,000万人規模で誕生していたとは。
 今年はマルクス生誕200年でもある。そのマルクスが発見したプロレタリアートだった。勃興しつつある資本主義社会の中で、生産手段を持たず自らの労働力を売るだけでひたすら搾取される賃金労働者階級をす命名したわけだが、アンダークラスは見方によっては、さらにその下に位置する新階級ともいえる。安倍政権下の日本の変貌を見据えるうえで、こういった社会構造分析は不可欠ではないだろうか。
 現代資本主義が作り出した。マルクスの想定をも超えた新たな階級の出現。そこにいち早く気づき、実態を学問的に定量分析し、日本社会に与える負の影響について警告を発したいるのが、前掲書の橋本健二・早稲田大教授(59)である。さっそく話を聞いてみた。
 『新中間階級』が総崩れになる
 ……
 日経購読者というサラリーマン心理に訴えた。その心は?
 『不安なんでしょう』
 なぜ?彼らはあなたが分類するところの新中間階級、正規労働者の上の階級だ。
 『今はそうだが、いずれリストラされて非正規になるかもしれない。一流企業のサラリーマンが50代後半でリストラされ、マンションや駐車場の管理人をやっているケースはざらにある。自分の子供も心配だ、アンダークラスになるんじゃないかと』
 橋本氏が社会学者としてユニークなのは、座学だけではない点だ。街の居酒屋を愛し、そこでの社会観察を学問の糧にしている。『居酒屋ほろ酔い考現学』(毎日新聞出版)という著書まである。さまざまな階層の人々が出入りして、本音の姿をさらす居酒屋にも階層分化のヒントがあった。
 ……
 それはそうと、なぜ今、階級論なのか。
 『元々マルクス主義系の理論で階層論、階級論を研究してきた。階級という言葉には理念先行的イメージがあるので、それを実証的データで補強したかった。ただ、方法論が難しく、米国の研究者のやり方などを参考に試行錯誤、大学院のドクターを出る時に何とか手法を確立した』
 階級とは、マルクス主義の洗礼を受けた世代には懐かしい用語だが、今の時代には敬遠されるのでは?
 『1980年代に論文をいくつか書いたが、当時は1億総中流社会と言われており、そんなに注目されなかった。変わったのが90年代の終わりごろ。格差が注目され、何冊か本を書いた。世紀が変わり、小泉純一郎政権下で非正規労働者が増え、2006年に「格差社会」が新語・流行語大賞でトップテン入りし、講演や執筆依頼がさらに増えた。ただ、それも11年の東日本大震災でピタッと止まった。格差などと贅沢言うな、という風潮となった』
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 そして今回の本が爆発的な売れ行き。安倍政権下で格差が一層拡大したこともあろうが、アンダークラスという新階級の出現を学問的に精緻(せいち)に分析したことが、ショックと反響を呼んだのではないか。
 ここで簡単なおさらいをしておく。
 日本社会は五つの階級、つまり資本家階級(経営者・役員)、新中間階級(被雇用の管理職・専門職・上級事務職)、正規労働者、旧中間階級(自営業者・家族従業員)、そしてアンダークラス(パート主婦を除く非正規労働者)に分かれる。
 全般的に階級の固定化が進んでいると。
 『資本家階級がそうだ。経済の成長力が弱くなり、新規事業を始めるのが難しくなった。技術革新で初期投資もかかる。親が経営者でないと経営者にはなれなくなる。一方で、新中間階級は違う。大卒サラリーマンの子供がフリーター化する流れも出てきた』
 この著作のすごいところは、さまざまな公的統計を駆使して、すべてを定量分析し切っているところである。それによると、アンダークラスは、現時点では929万人と就業人口の14.9%を占める、02年691万人、07年847万人で、5階級の中で唯一激増を続けている。年金が受給できる60歳以上を除くと、平均個人年収は186万円と極端に低く、貧困率は38.7%とこれまた極端に高い。際立った特徴は、男性の未婚率が高く(66.4%)、女性に離死別者が多いことだ。
 アンダークラスはいつ出現した?
 『1990年前後だ。80年代後半のバブル時代にフリーターが増えた。景気は良かったが、石油ショックの教訓から企業が正社員を抑制、非正規を意図的に増やした。雇われる側も好景気なので気にもしなかった。その後も就職氷河期リーマン・ショック景気変動の波はあったが、毎年10万人から30万人くらいの若者が非正規になっていった。人生の一時期の非正規ではなく、人生の大半が非正規という全く新しい階級、アンダークラスの誕生だ。87年の時のフリーターが今は50歳代。元フリーターの中高年と現役フリーターとひっくるめての命名だ。そこには、夫と離死別して非正規で働く元主婦たちも入ってくる』
 なぜ非正規が固定化?
 『かつて非正規は景気の調整弁とされ、景気がいい時は減って、悪い時には増えるといわれたが、近年の統計によると、景気変動と非正規の数は連動しなくなっている。景気の良し悪しに関係なく、企業は一定数の非正規を使うことで経営を成り立たせている。例えば、飲食業だと7〜8割、製造業だと3割くらい非正規化し、収益確保することがビルトインされる。全くの固定費用だ』
 『肉体的生存』だけがぎりぎり可能
 先進国共通の現象か?
 『欧州でも非正規は多いが、同一労働同一賃金で、日本ほど給与格差はない。日本企業特有の問題として人材活用の低下がある。人を育てられなくなっている。高度成長期の日本は、経営者はそんなに給料をもらっていなかったし社員間の給料格差もなかった。それでもみんなで一生懸命頑張ることができた。人材活用がうまくいっていたからだ。今や経営者は億単位の報酬を与えないと仕事しない』
 アンダークラスには大卒者もいる?
 『大学中退者や高卒者に多いが、2000年代前半の大学生の就職率が6割を切っていた就職氷河期には、大卒者でありながら非正規になった人も多い』
 なぜアンダークラス命名
 『アンダークラスには中年も多く、離死別したシングルマザーも入るから、フリーター(非正規の15歳から34歳の若者)として括(くく)れない。「下層階級」では中小企業の正社員労働者も入る。「ロウアークラス」だと職人、農民が入る。そういった階層分類と差別化する必要があったし、この30年で新しくできあがった階級として、非常に不安定で貧困な人たちを総称するには「アンダークラス」と言うしかなかった。あえて訳せば「階級以下」だ』
 その最大の特徴は?
 『結婚できない、ということ。マルクスの考えからいうと、労働者階級は下層階級だが、労働力を再生産するだけの賃金はもらう。彼らは家庭を持ち子孫を作った。そうしないと資本主義は滅びる。ただ、アンダークラスの人たちは、労働力を再生産するための十分な賃金ももらっていない。自分1人の肉体的生存はぎりぎり可能だが、家庭を作って子供を産み育てるまでには至っていない。勉強して技能を向上、そこから抜け出すこともできない。つまり次世代の労働者を再生産できない。生物種としての条件を欠いている。生物以下、生かさず殺さずだ』
 プロレタリアート以下?
 『少なくとも労働者以下だ。生存権をはじめとする人権が十分に保障されていないこと自体が問題だ』
 加えて社会的にも大きな損失があり、また社会保障のコストも甚大だと。
 『人材活用ができていない。貧しい家の子は大学に入れない。本来持っているはずの才能を磨き発揮できる場を持てない。非正規は使い捨てだから、企業が人材開発投資の対象にしない。だからますます育たない。そうやって低賃金のままに置かれてきた人たちが65歳になると、ほぼ間違いなく生活保護受給者になる。そのコストは数十兆円だ』
 『健康状態が良くない人が多いから医療費もかかる。社会全体の健康レベルも下がる。自殺者も多くなる』
 『格差拡大で利害対立が起こりやすくなり、社会不安も懸念される。偏見を持ってはいけないが、生活苦で犯罪を犯す人が増えることも予想される。現に高齢者の万引きが増えている』
 ファシズムの温床にも?
 『ネットウヨ、ヘイトは必ずしもアンダークラスの人たちではない。だが、最底辺の社会基盤として常に社会に対する不満を抱え、低賃金の外国人労働者らと競合しているのは事実で、頭にいいエリート右翼がアンダークラスをたきつけて動かすことはありうる。オレたちに金よこせ、外国人出ていけ、となる。まさにナチスの支持基盤と一緒だ』
 この先はどう予測?
 『フリーター第一世代が今50歳前後だ。彼らが65歳まで働くとすると、あと15年は先述の毎年10万人から30万人規模でアンダークラス層が増え、現在が約900万人だから1,100万〜1,200万人に膨張する計算だ。その段階で出と入りが均衡するだろう』
 人類史上になかった異常な社会
 新たにアンダークラス化するのはどういう人々か?
 『アンダークラスは子供を持てないで一代限りの人が多い。正規労働者階級や新中間階級の子供が流れ込まないと、企業に必要な非正規枠が維持できない。実際流れ込んできている』
 1,200万人といえば就業人口の2割を占める。一大階級になる。
 『アンダークラスと他の4階級という対立図式が鮮明になり社会の分裂がますます激しくなる。これほど多くの人たちが貧しいために結婚もできないという社会は異常だ。人類史上かつてなかったディストピアユートピアの対極)だ。若者の貧困はさまざまな文化が継承者を失うことでもある』
 聞くほどに深刻な問題だ。
 『アンダークラスという階級の大きな塊があって、固定化して脱出できない。それが今の日本社会に深刻な問題を撒(ま)き続けている。果たして為政者や国民にどれだけ理解されているか』
 確かに安倍政権の認識も薄く、無策のままアンダークラス層が拡大していく一方だ。まず実態調査を徹底し、どう救済していくかを考えるべき時だ。かのマルクスは『共産党宣言』でプロレタリアートに団結と改革の原動力になることを求めた。今のアンダークラスにそのパワーは?
 『ない。彼らには時間も情報もない。新聞も読まないし投票にも行かない。ある程度余裕のある新中間階級層が軸になり、各階級のリベラル派が合同して対処するしかない』
 『現状では彼らを組織する政党はないが、これからは無視できなくなるのではないか。野党も所得再配分について国民の理解を求め、問題提起していく姿勢が必要だ。政治腐敗の追及も大事だが、政治にしか解決できないこういった構造問題にも切り込んでほしい』
 橋本氏は具体的な処方箋にも触れた。最低賃金の引き上げなど賃金格差の縮小、累進課税の強化、資産税の導入など所得再配分政策の推進、そして、こういう時に必ず出てくる自己責任論に対する反論だ。
 曰(いわ)く、『自己責任論の立場で格差拡大を容認すると、先述したように社会全体の状況が悪化っする。自己責任論者は、悪化した状態、壊れた社会を自分の責任として引き受けなければならない。それができますか』
 万国の労働者よ。否、万国の指導者よ。安倍首相よ。かつての若者のみならず、今の若者に手を差し伸べよ。このままでは美しい日本も立ち行かぬ。右も左も関係ない。日本という国家の持続可能性の問題だ」
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 人口爆発で国内消費は拡大し、高度経済成長と総中流化によって世界第2位の経済大国となり、昨日より今日、今日より明日へと夢を膨らまし、希望に満ちて生きた来た。
 結婚して子供が生まれ、新築の家や最新の自動車を買い、家の中を新品の家電製品で満たした。
 それは、人口激減で国内消費は縮小し、バブル経済の崩壊と中間層の総崩れで社会は活力を失い、将来への夢も希望も萎んでしまった。
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 経済は、中国に抜かれて第3位に後退し、業種によっては韓国にさえ負けている。
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 貧困化した人々は這い上がる事ができず、困窮した親の子供はさらに極貧へと追い込まれ救われる事がない。
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 未だかつて出現した事がない階級社会が、日本に現れ、日本を覆い、日本人を支配する。
 近代的西洋としての、階級闘争である。
 西洋のマルクスに無縁で幸せと富を甘受して生きてきた日本が、マルクスが描いた西洋的非情・悲惨な階級社会に突入する。
 何故、日本が西洋のマルクスに毒される事なく幸せと富を手に入れ生活できたか、それは奇蹟ではなく現実に理由があった。
 つまり、日本社会には大陸的西洋的なプロレタリアートブルジョアジーが存在しなかったからである。
 新たな階級の出現が、日本の西洋式グローバル化である。
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 明治頃までの、小作人農奴ではなかったし、非人・エタ・河原乞食などの賤民や山の民・海の民・川の民などの部落民は虐げられ搾取される階級ではなかった。
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 江戸時代にも貧富の格差はあったが、十数年ごとに社会がひっくり返るような出来事が起き、金持ちが無一文となり、貧乏人が金持ちになる可能性があった。 
 日本の貧富の格差は流動性が高く、社会全体で富の再配分が半強制的に行われていた。
 身分・階層・階級も曖昧で、庶民(百姓・町人)や日雇い人足が武士になり、武士が庶民や日雇い人足になった。
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 日本の政治権力者の出自は、例外なく当時の階級・身分は低かった。
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 日本をマルクス主義的社会、憎悪・敵意による分断・対立・闘争の社会にしたのは、戦後のマルクス主義史観による学校教育である。
 マルクス主義的学校教育で優秀な成績を取った高学歴出身知的エリートは、社会に出て、社会を動かし始めた。
 日本社会の変貌が始まったのが、団塊世代が責任ある地位につき始めた1980(昭和55)年代後半からである。
 その象徴が、歴史教育問題・歴史教科書記述問題・靖国神社問題であった。
 経済では、団塊世代老害化し始めた、1990年代初頭のバブル崩壊と2010年代後の中国資本による日本企業買収増加である。
 その頃から、人口の減少が始まっていたが、将来深刻な問題に発展する事が分かっていても、誰も気にせず、減少を食い止める対策を取ろうとはしなかった。
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 マルクス主義者(共産主義者)は、日本民族日本人の人口を増やす「産めよ殖やせよ」に猛反対し、民族性を消滅させる外国人移民受け入れに賛成している。
 つまり、生む生まないは個人の自由であり、子供産んで日本民族を存続させるか消滅させるかは個人には無関係である、と。
 個人の自由と権利という「私益」は、国や社会そして民族の「公益」という「公」よりも優先される、と考えられている。
 極端に言えば、家族(親兄弟や子供や孫など)よりも自分、という事である。
 彼らがめざす理想とする社会(ユートピア)の為には、人と人、社会と人、国と人をつないでいる、日本民族の共助・互助、お互い様、相身互いの絆やつながりの根絶である。
 その実例が、人民の平等を目指した、今は滅亡して存在しない社会主義体制の旧ソ連や旧東欧諸国、そして今も一党独裁体制を維持している中国共産党政府と北朝鮮である。
 彼らが理想する社会を実現する為にやっている事が、日本民族日本人の復活を阻止し、日本民族日本人を激減させ、日本民族日本人を消滅させる事である。
 万国の労働者・万国の人民には、日本民族日本人は存在しない。
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 マルクス主義共産主義)は、人口爆発と経済発展においては威力を発揮するが、人口激減と経済衰退では役立たずである。
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 富裕層が資産を守って悠々自適な老後を送りたければ、老人に冷たい日本を捨てて、全財産を持って老後生活が安心できる外国に逃げ出す事である。
 日本の将来とは、そうした日本になる。
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 リベラル派・革新派・エセ保守派そして一部の保守派には、人口激減と経済衰退に陥っていく日本を救う能力はなく、彼らが最善として考えているのが外国人移民1,000万人以上を受け入れて日本民族日本人を消滅させる事のみである。
 つまり、日本民族日本人の未来は閉ざされ、夢も希望もない、と言う事である。
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 野党はおろか与党内部でも、日本民族日本人と日本国の未来像を持っている政治家ほんおごく少数でしかない。
 彼らのほとんどは、選挙で当選し、手に入れる利権で金を稼ぐ事しか考えていない。
 彼らを政治家に当選させているのは、日本人有権者である。
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 増えた外国人移民が参政権を手にすれば、日本の政治は日本民族日本人の為ではなく外国人移民の利益の為にかわっていく。
 野党が政権を手にする最善な手段が、外国人移民に参政権を与え、役人・官僚登用の道を開く事である。
 事実、過疎化が進んでいる日本各地で、中国人移民者が急増し日本民族日本人にかわって多数派になろうとしてる。
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 非正規労働・フリーター・臨時雇用は、人口爆発期では有効なのライフ・モデルであって、人口激減期では適応しないライフ・モデルではない。
 外国人移民(1,000万人移民受け入れ計画)が急増すると、否応もなく非正規労働者やフリーターは低賃金のブラック仕事にしか収入源がなくなる。
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 低価格で売って勝ち抜くか、如何にして競争力を強化するかは、偏に人件費の抑制に掛かっている。
 多額の資本を投じて、高性能なAIや最新技術のロボットを導入したハイテク工場で製品を作る時代、製品の差別化はなくなり、製品が日本、中国、韓国あるいはそれ以外の国で作られても性能には違いはない。
 いまだに哀れな日本人が信じ込んでいるメイド・イン・ジャパン神話は、AI・ロボット時代の到来によって消滅したのである。
 戦後から高度経済成長を経てバブル経済を作り出した「人を大事にし、社会に貢献する事を使命としてきた」日本企業は、現代日本には存在しない。
 日本企業は、人口激減で国内消費が縮小する為に、売れる商品を国外市場に送り出して熾烈な国際競争で勝ち抜く為に、役に立たない日本人を雇わず、AIやロボットを駆動させる。
 最新の日本製品は、平凡な日本人労働者ではなく優秀なAIやロボットが作るのである。
 日本のもの作りは、人ではなくAIやロボットで維持・発展していく。
 つまり、必要最低限まで人を省いた「ヒューマン・レス」時代の到来である。
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 あくせくと仕事をして給料(金)を貰う事だけが人生ではなくもっと自由に自分らしく楽しく遊んで生きるべきだと言ってられるのは、人口爆発期の生き方であって、人口激減期では悲惨な生き方しか待っていなかった。
 全ての原因は、100年後や数十年後を真剣に考えず、今の享楽や金儲けしか考えなかったメディアや、TV・ラジオ・雑誌・新聞などで嘘で有害なコメントを得意げに並べ立てた自己満足な高学歴出身知的エリート達であった。
 自分で世界情勢や社会の風潮を考えず、メディアの報道や高学歴出身知的エリートの言説に左右されて付和雷同する者は、更なる悲惨に襲われる。
 他人の言説に扇動される日本人が、現代日本で急増している。
 日本民族日本人た、他人の甘明に煽てられて失敗して痛い目を見る事はあるが、他人の言説に扇動され誘導される事は少なかった。
 その証拠が、社会秩序を崩壊させ無法地帯にかえるような市民の暴動・騒乱による強奪・略奪事件は極端に少ない。
 日本の庶民と世界の市民・国民あるいは人民・大衆・民衆とは違う。
 日本人がなぜ空気・空気圧・同調圧力に左右され空洞人間に変質したのか、それは日本民族否定のマルクス主義的戦後教育のせいである。


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貧困連鎖 拡大する格差とアンダークラスの出現

貧困連鎖 拡大する格差とアンダークラスの出現

  • 作者:橋本 健二
  • 発売日: 2009/02/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)