🌁46〉─3─外国人移住者の中には日本人と友人関係を築く事を拒否する人々がいる。〜No.216No.217 ㉚ 

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 2019年7月31日 msnニュース zakzak 産経新聞社「【外国人が見るニッポン】ナゼ? 日本人と関わらない在日外国人の存在
 © 産経新聞社 【外国人が見るニッポン】ナゼ? 日本人と関わらない在日外国人の存在
 皆さん、ズドラーストヴィチェ!(ロシア語でこんにちは!) 生まれはロシア、育ちは関西、舞台は東京!ロシア系関西人の小原ブラスです。
 長年日本で外国人をやっていると、自分以外の外国人をつい観察してしまうものです。ここ数年は仕事の関係もあり、在日外国人とコミュニケーションを取る機会が沢山ありました。彼らと話をする中で、日本の今と未来について考えさせられることも数多くあります。
 ■2つのタイプの外国人
 日本に住む外国人を観察していると、つき合う相手が主に日本人である外国人と、外国人同士で親しくしている外国人と、2つのタイプがいることに気がつきました。
 僕のように子供の頃から日本に住んでいる外国人は圧倒的に前者が多いですが、大人になってから日本に来日した外国人の場合は、後者である割合がかなり増えます。
 今後、日本に住むが外国人が増えた時のことを想像をしてみて下さい。日本人と関わりを持たず、外国人同士で集団を作る外国人グループが増えてくると、やがてその集団が多く住むような街が出来てきます。日本に居ながら異国の地であるような場所、今で言う中華街のような地域があちこちに増えてくる訳ですね。
 もちろん中華街が悪いということはありませんが、その数や面積がどんどん広まっていくことを考えると、その外国人地域独自の文化がかなり発達していくことでしょう。やがては日本で生まれながら、その独自の文化の中で育つ子供達も増えてくるはずです。
 もしも将来そうなった時に、日本人対外国人の構図が出来てしまうのは想像に難くありません。その構図が衝突の種になることを考えると、日本に居ながら日本人と関わりを持とうとしない外国人が増えてくることに、僕は不安を抱いてしまいます。
 ■なぜ日本人と関わりを持たなくなるのか
 では彼らはなぜ、日本に住んで居ながら日本人と関わりを持たないのでしょうか? 日本や日本人が嫌いなのでしょうか?
 そんなことはありません。外国人が日本に住む理由は、仕事の関係、結婚等様々ですが、殆どの外国人は日本人や日本文化、日本という国に興味を持ち、憧れを持って住もうとするのです。当然ですが自分に合わない、好きじゃない国に普通は住もうとは思いませんよね。
 そんな憧れの国へ来る外国人の多くは、早く日本語を覚えて使いたい。そのため殆どの場合は必死に日本人の友達を作ろうとします。最初の1年は、むしろ日本に住む外国人と関わりたくないと思う外国人がいるほどです。僕の知り合いのフランス人は母国語が聞こえたら、そこから離れるようにしていたと言っていましたね。
 多くの外国人は来日当初は、海外に興味のある日本人がいるパブに行ってみたり、お互いの言語を教え合うためのアプリを使うなどして、日本人の友達を作ろうと頑張るものです。このお友達作り活動に成功し、日本人のお友達をゲットできた外国人は、その日本人を介して他の日本人との輪が広まり、どんどん日本に馴染んで行きます。
 一方でうまく友達を作ることが出来なかった外国人は、似たような境遇の他の外国人との輪が広まるようになるのです。
 最初は、外国人ではなく日本人と仲良くなりたいと思っていても、おおよそ1年くらいするとそこに妥協が生まれます。なにせ異国の地に居て、孤独というのは本当に辛いものですから。
 まるで恋人を作るため出会いに励み、うまくいかないと気がついたら気の合う友人しか周りにいない状況のようですね。
 1度外国人とばかり交流するようになると、それが楽であるが故に、来日当初のように必死に日本人と友達になろうと頑張らなくなります。シャイな日本人に対して外国人側から「仲良くしてくれ」とアタックしないことがさらに拍車をかけ、気がついたら日本に住みながら外国人としか付き合わない外国人になるのです。
 ■日本人と友達になるのが難しい
 最初の1年で日本人の友達が出来るかが大きなポイントになる訳ですが、外国人同士でつるむ外国人は皆「日本人と友達になるのが難しい」と口を揃えて言います。
 海外に興味あのある英語を学んでる日本人と出会えばいいじゃないかと思うかもしれませんが、そのような日本人は、英語で話してみたい人が殆どです。外国人は日本語を話したいので、そのあたりの需要と供給が一致しません。だから普通の日本人と仲良くなろうと試みますが、普通の日本人の日本語は、早口かつ教科書で習った日本語とはかけ離れているため、思うようにコミュニケーションが取れません。
 日本人と友達になるのが難しい1番の理由はやはり「言葉の壁」なのです。「言葉の壁」があるということはそこには「笑いの壁」もあります。笑って会話が出来ない外国人と無理に付き合おうとする人はいませんよね。逆に日本語が下手でも、日本の笑いをピンポイントで理解できる外国人はあっさり日本人と仲良くなれることも多いです。
 日本人と仲良くなれないなら、国に帰ればいい、そこまでして日本に住む必要はあるのか? と思うかもしれませんが、それもまたそんなに簡単な話ではありません。というのも日本に住むために準備した期間、決意して投げ出したもの、心配する家族を考えると簡単には諦めることは出来ないからです。
 僕の知っている外国人の中にも、家族を心配させないために「日本での生活は上手くいっている」と嘘を言い続け、帰るに帰れなくなり、ついには自殺をしてしまった人もいます。日本に住むために、彼らは相当な投資をしているのです。
 ■外国人との向き合い方
 これから日本に住む外国人が激増をする時代になると言われていますが、そんな時代だからこそ来日して間もない外国人と、早い段階で日本人がコミュニケーションを取ることが大切だと思います。そうすることで日本人と関わらない外国人が減り、結果として日本独自の文化を守ることにも繋がるからです。
 彼らとどう向き合うべきなのか、それはとにかく恐れずに話してみることではないでしょうか。英語じゃなくて、日本語でいいのです。日本に住む覚悟のある外国人は日本語を勉強していますし、彼らも日本語がいいのです。もしワガママを言ってもいいのなら、分かりやすい簡単な日本語を使って、ゆっくりと話してもらえると、そのコミュニケーションが成功する確率はぐっと上がることでしょう!
 彼らはよく、日本人に話しかけられたことや自分の日本語が伝わったことを自慢げに話してくれます。日本に長年いる僕ですら、日本人から日本語で話しかけてくれると「お?避けないでいてくれた!」と少し嬉しい気持ちになります。
 お互いが恐れず、そして避けないことが日本の平和な暮らしを守る第一歩なのかもしれません。
 ■ブラス 1992年4月20日生まれ。ロシアで生まれ、5歳の時から日本に移住。かつては某動画配信サービスで有名配信者であった。現在はサラリーマンとして働きながら、YouTuber「ピロシキーズ」としても活動。
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