⛲29〉─2─日本人の認知症患者や切れやすい老人は子供同様に褒める事が大切である~No.156 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 江戸時代は、老人は定年退職はなく死ぬまで働いていた。
 日本には、西洋のように老人・病人・障害者など弱者を引き取って面倒を見てくれるような有難いキリスト教会や修道院はなかった。
 江戸時代、日本には「甘え」は存在しなかった。
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 認知症患者やキレる老人の介護は、叱らず逆らわず、褒めて相槌を打ち共感する事が大事。
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 公益社団法人 認知症の人と家族の会
 No.12?介護のコツは、ほめること-介護者は認知症になるべし
 投稿日 : 2012年3月28日 最終更新日時 : 2012年3月20日 カテゴリー
 当会副代表理事杉山孝博Drによる連載です。全52回、毎週日曜日と水曜日に新しい記事を追加します。
 公益社団法人認知症の人と家族の会副代表理事・神奈川県支部代表
 公益社団法人日本認知症グループホーム協会顧問
 川崎幸クリニック院長
 杉山 孝博
 「本人の言うことを受け入れて、穏やかに対応するのがよいと先生は言われますが、介護する身にもなってください。言うことを聞かず、迷惑なことばかりする人にいい顔はできませんよ」と多くの介護者は訴える。
 それに対して、私は「毎日慣れない介護をし続けなければならないあなたの気持ちはよくわります。しかし、この時期は介護者にとっても本人にとっても一番つらい時期なのです。良い感情を与えるようにしたほうが結局、あなたにとっても楽になるはずです」と答えている。
 介護に慣れてくれば、多くの家族は、感情を荒立てさせない介護ができるようになるが、少しでも早く楽な介護をするには、4つのコツがある。
 第1のコツは、「ほめる、感謝する」。どのようなことをされても、「上手ね」「ありがとう。助かったわ」などと言い続けていると、次第に本人の表情や言動が落ち着いてくる。
 ぬれた洗濯物を取り込んでいるのを見て「お母さん、乾いてないのに取り込んで!洗いなおさなければいけないでしょう。どうしてこんなことをするの」と言うと、「手伝ってあげたのに、怒るなんて、嫌な人だ」となってしまう。
 それよりも、「お母さん、手伝ってくれてありがとう。後は私がしますから、居間でお茶でも飲んでいてください」と言ったほうがよい。
 第2は、「同情」で、「ああ、そう」「そういう事があったのですか」「大変ですね」のように相づちをうつこと。
 多くの家族・介護職は正しく答えなければいけないとまじめに思って、教え込んだり、聞き返したり、訂正しようとする。それでうまくいくのであればそれでよいが、くどい人、うるさい人、嫌な人ととらえられる場合も少なくない。
 それよりも、いかにもよく聞いているような印象を与えながら、適当に相づちを打つほうが楽であるし、本人も穏やかになる。しかし、本人が正気にかえって、「私の言うことを聞いてくれない」と言うときには、「うっかりしてごめんね」などと、とぼければよい。
 施設などで、認知症の二人がいつまでも楽しそうに話している光景はよく見られるが、互いが自分の言いたいことを言って、話の内容が全く合っていない場合はよくある。
 「うん、うん」「そうだ」とお互いに相づちをうっているから楽しいのである。だから、私は介護者に「介護者はすべからく認知症になるべし!」とも言っている。(続)
 杉山孝博
 川崎幸(さいわい)クリニック院長。1947年愛知県生まれ。東京大学医学部付属病院で内科研修後、患者・家族とともにつくる地域医療に取り組もうと考えて、1975年川崎幸病院に内科医として勤務。以来、内科の診療と在宅医療に取り組んできた。1987年より川崎幸病院副院長に就任。1998年9月川崎幸病院の外来部門を独立させて川崎幸クリニックが設立され院長に就任し、現在に至る。現在、訪問対象の患者は、約140名。
1981年から、公益社団法人認知症の人と家族の会(旧呆け老人をかかえる家族の会)の活動に参加。全国本部の副代表理事、神奈川県支部代表。公益社団法人日本認知症グループホーム協会顧問。公益財団法人さわやか福祉財団(堀田力理事長)評議員
著書は、「認知症アルツハイマー病 早期発見と介護のポイント」(PHP研究所)、「介護職・家族のためのターミナルケア入門」(雲母書房)、「杉山孝博Drの『認知症の理解と援助』」(クリエイツかもがわ)、「家族が認知症になったら読む本」(二見書房)、杉山孝博編「認知症・アルツハーマー病 介護・ケアに役立つ実例集」(主婦の友社)、「21世紀の在宅ケア」(光芒社)、「痴呆性老人の地域ケア」(医学書院、編著)など多数。」
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 石原藤樹「高齢者にとって、ぼけないでスーパー高齢者として生活するのに必要なのはサポートの存在です。周辺にうまくサポートしてもらう。サポートされ上手がいい。仲間とのコミュニケーションをうまく取ることが、脳の活性化には有効です。
 自分一人で生きている人、プライドの高い人、周囲に弱みを見せないようにしようとする人は、外見を取り繕い、それを隠そうとしてかえって大きな失敗をします。それで落ち込んでしまって、症状が進んでしまう。逆に自分の失敗を周囲に打ち明けてサポートしてもらえれたら、認知症はそれ以上に進みにくい。認知症を発症していなくても、周囲にどんなコミュニティーがあるか、どんなサポートを受けられるかは、高齢者の生活環境にとって大きなポイントです。
 大きな環境変化を受け入れられない高齢者もいる。かえって持病などを悪化させる人も少なくありません。環境の変化を受け入れる体力的精神的なキャパシティーがあるか。そこがポイントです。」
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 神山典士「公益財団法人長寿科学振興財団のレポートによれば、高齢者の孤立は、『男性問題』であり、孤立死のリスクも圧倒的に男性の方が高いともいう
 (葛飾北斎のように高齢になっても自ら異環境に飛び込み、環境の変化を楽しむことができるか?そこにもスーパー高齢者への鍵がある」
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 子供は、自立した一人前の大人にする為に、褒めて叱って躾けて育てる。
 認知症患者と切れやすい老人は、人生経験を積んだ大人としての自尊心を認め、子供のように扱わず、叱らず、怒らず、感謝し、褒め、そして話を聞いて相槌を打つ。
 感謝して褒める事は、育ち盛りの子供よりも脳機能低下の認知症や切れやすい老人にこそ必要である。
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 未来ある子供は、成長し、伸びていく。
 未来のない認知症や切れやすい老人は、残りの余生・人生をどう過ごすかでる。
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 日本が突入しようとしている少子高齢化による人口激減は、認知症や切れやすい老人が増加して介護及び生活を支える若者の減少である。
 日本の総人口は、1600年の江戸初期は約1,200万人であったのが1860年後半の明治初期は約3,000万人に増加していた。
 江戸時代は、人生40年で、若者が多く老人が少なかった。
 現代日本は、人生100年で、老人が多く若者が少なく、年々若者の数が減少していく。
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 クローズアップ現代
 No.30392011年5月16日(月)放送
 私を叱らないで 〜脳科学認知症ケアが変わる〜
 山口 晴保さん(群馬大学医学部教授)
 【スタジオ1】
 ●高齢者の方々が叱られたときの心もようは
 >>認知症になると、まず一番に記憶が悪くなってきます。そうすると、自分のこれまでの生活をだんだん記憶の中から失っていってしまいます。そして自分がだんだん、壊れていくんじゃないのかなという不安感を持つようになりますね。それから日々の生活でいろいろ失敗をするようになって、それもまた不安の一因になっていきます。そして、先ほどのビデオにもありましたように、不安とか寂しさがだんだん積もっていくというような状態になってしまいます。
 ●認知症の老人と家族とのすれ違い
 >認知症が進むにつれて、自分の認知機能がどれだけ落ちていくのかということの正確な把握、自己洞察力といわれるものなんですけれども、こういうものがだんだん低下してきてしまいます。ですから、自分がどういうことができて、どういうことができないのかということが、だんだん分からなくなってしまう状態になっていくわけですね。それがそのずれの背景にあると思います。ご本人はできてると思っているのに、ご家族はできないと思っている。そうすると、ついつい家族は叱っているつもりはないんですけども、ご本人はそれを叱られているというふうに受け止めてしまう。それがまた不安をさらに強めるという悪循環に陥ってしまうと思います。先ほどのビデオにもありましたように、それが積もっていくと、場合によっては、暴力だとか、暴言に結びついていってしまうということになると思うんですね。まじめな家族ほど一生懸命よくしようと思って、叱ったりしてしまうんですけども、ご本人は失敗したという、その出来事は全然記憶に残らないで、叱られたという感情の記憶だけが残ってしまう。それがまたいろいろな失敗につながっていくんだと思います。
 【スタジオ2】
 ●表情能力を鍛えるリハビリの効果は
 >>できないことではなくて、先ほどのテストでできた項目、そういうものをやっていくという、その方針はとてもすばらしいと思います。まずは認知症の方のいろいろな言動を否定しないというのは、先ほどのビデオに出てきたとおりだと思うんですね。そのほかに、今も楽しい雰囲気でリハビリをやっていたと思うんですけども、褒めながら、上手にコミュニケーションを取りながら、やっていくということが大切です。人間、褒められるとうれしくて、やる気が出てきます。それから、役割を持つということもとても大切なんですね。それが生きがいにつながっていきます。例えば日常生活の中でも、簡単なことで、食事の用意でしたら、例えば箸をそろえるとかですね、簡単なこと。男性だったら、いただきますという掛け声をかけていただくと。そういった簡単なことでも、それを家族が、やはりお父さんがいるからみんな、こうやって楽しくごはん食べられるねとか、感謝のことばを伝える、そういうささいなひと言でも、認知症の方にとっては、それが自信につながったり、褒められてうれしいということにつながっていくと思います。
 ●認知症の症状は緩和するか
 >>症状の根底には、やっぱり不安だとか喪失感があるわけですね。ですから、そこにアプローチをしていく。つまり、認知症の人も日々の生活の中で、役割を持って、褒められたりして、そして自信を取り戻していく、そういうことが生活の安定につながっていくと思います。認知症と診断されなくても年を取るということ自体が、だんだんと喪失感が生まれてくる、その不安を持ったり、孤独になっていく過程ですので、早い時期から認知症あるなしにかかわらず、その人が大切というメッセージを伝えるような関わり方をしていくことがよい結果を生むと思います。
 ●叱らない介護の重要性
 >>それが先ほどのビデオにもありましたように、できないことをついつい叱ってしまうという、そのことになるんですけれども、ちょっと視点を変えて、できないなりにもその人ができることっていうのもあるわけですよね。そこに気付いて、それを褒める。褒めると実は、褒めた人もうれしくなるんですね。人間、褒めるととてもよい気持ちになります。それが介護負担を減らすということにも結びついていくと思うんですね。つらい介護かもしれないですけども、つらいと思わないで、大変な介護の中に楽しみを見つけるような、そういうふうな取り組みを是非していただきたいと思います。
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 急増する認知症や切れやすい老人を介護し生活の面倒を見るのは、繁殖能力を退化させた日本民族日本人ではなく、生殖機能が旺盛な外国人移民(主に中国人移民)しかいない。
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 外来種である外国人移民(主に中国人移民)系日本人を多数派とし、在来種の日本民族日本人を少数派とする。


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