⛺20〉─5・A─訪日客の避難手順作成は11%。見捨てられる外国人旅行者。〜No.38  *  

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 日本が目指す観光立国の目的は、外国人旅行客が浪費する金である。
 自然災害が発生した時、日本人被災者救助を優先して、外国人旅行者救援は後回しにされる。
 つまり、いざという時、外国人旅行者は切り捨てられる恐れがある。
 日本に外国人に対する差別・偏見・イジメ・嫌がらせが存在し、欧米の白人には優しいが、中国人・韓国人や東南アジア人には見下すように冷淡である。 
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 2019年1月7日 msnニュース 47NEWS「外国人旅行者が一番不安に思うことは?
 c 全国新聞ネット 地震の後、外国人観光客らで混雑した新千歳空港=2018年9月8日
 外国人の旅行者にとって、日本に来るときの不安は何なのか? これまでは、最も大きい問題は「言葉」や「費用」だったが、昨年夏から秋に日本で起きた災害の後は、「地震」と答える人が一番多くなった。日本政策投資銀行と公益財団法人日本交通公社が毎年共同で行っている調査で分かったもので、外国人旅行者が災害大国日本を意識していることが浮かび上がった。
 調査は「DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査」と題し、2012年から、アジアと欧米、オーストラリアの計12地域の、海外旅行の経験がある人たちを対象に行ってきた。第1回の12年から17年まで、外国人にとっての一番の不安は「言葉が通じるかどうか」で、その次に「滞在費」や「渡航費」の不安が続くというパターンだったが、18年夏の西日本豪雨、同年9月の台風21号と北海道胆振東部地震の後の調査では、それまでトップになったことがなかった「地震が起こるかどうかが不安」が1位になった。
 「地震」を不安視する人は特にアジア地域で多く、実際に「自然災害が心配」なため「当面の間、訪日旅行の検討をやめた」人が多いことも分かった。一方、欧米豪の人たちの一番の不安は従来どおり「言葉」で、災害についてはそれほど心配していないことも分かった。
 18年に日本で起きた災害について聞くと、7割以上の人が「知っている」「聞いた気がする」と答え、47%が「日本は自然災害が多い」と考えながらも、44%が「自然災害からの復旧が早い」、同じく44%が「旅行先として安全」と日本を評価し、調査対象の国の中では、日本は「今後旅行したい国」のトップだった。
 日本交通公社の外山昌樹主任研究員は「災害の直後の調査なので、災害は海外の人の記憶にも新しく、このような結果が出たと思う。特にアジアでは報道の量が多かったのではないか。ただ、災害でいったん落ちた訪日客も回復してきており、現在は、災害への不安は和らいでいるのではないか」と話している。 (共同通信エンタメデスク=宇野隆哉)」
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 2020年1月21日 産経新聞「訪日客の避難手順作成11% 市区町村の防災計画
 観光庁は21日、外国人旅行者を対象とした自治体の防災対策に関する調査結果を発表した。市区町村の対策が十分に進んでいないことを示す内容で、訪日客の避難マニュアルを作成する方針を地域防災計画に明記したのは11%にとどまった。
 夏の東京五輪では日本に不慣れな観戦客も多く来日するとみられ、観光庁は防災計画の充実を求める方針だ。
 484市区町村が回答した。防災計画で、日本語が分からない訪日客向けの「避難標識の整備、普及」を盛り込んだのは38%。「通訳ボランティアの体制構築」は34%で「宗教や生活習慣に配慮した食料の備蓄」は4%だった。19%は全く対策を規定していなかった。
 観光庁は37都道府県の調査結果も公表。市区町村に比べると対策が進んでおり「災害情報の発信」や「防災知識の普及」は70%超が防災計画で規定していた。」
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 東京直下大地震南海トラフ地震が発生した時、
 東日本大震災の時の第一福島原発事故がもし発生した時、
 日本語が分からない外国人旅行者は助かるのか?
 自国民の被災者ですら迅速に助けられない日本政府や地方自治体が、速やかに外国人旅行者を助けるという確証はない。
 日本人は、日本人と外国人をどちらを先に助けるという究極の選択を迫られたら、日本人を助けるのか、外国人旅行者から助けるのか。
 昨年の台風で関空が孤立した時、中国領事館は中国人観光客を独力で助けたが、日本政府も大阪府も口だけで助けようとしても実際には何もできなかった。
 それが観光立国を目指す日本の現状である。
 日本は、被災者に救援がくるまで数日間は耐え忍ぶ事を求めている。
 日本人は、いざという時の為に自力で生きる為に数日間分の水や食料を備蓄しようとは心掛けてはいるが、その実、政府か自治体か自衛隊が助けてくれると信じて備蓄をしていない。
 災害が発生すれば、外国人旅行者は確実に取り残され、放置され、助けられる事はない。
 災害が発生すると、日本人は暴動や略奪を起こさない分、薄情・冷淡となり自分ひとりを助ける事を優先する。
 つまり、自分は自分、他人は他人で、自分の命か他人の命か選ぶ時、迷わず自分の命を選ぶ。
 それが、日本における災害時の生き方である。
 綺麗事は一切ない。
 建前より本音である。
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