🥓21〉─3─いのちの電話。武漢コロナで女性・シングルマザー・女子高生の自殺が増えた。~No.98 

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。  
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 武漢コロナに関するメディアの過激報道が自粛警察を助長させ、自粛警察などによる同調圧力が自殺者を増やす。
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 国民主権憲法を後生大事にする政治家、官僚そしてメディア・報道機関、学者の中には、天皇が災害や疫病で苦しむ国民を慰め励ます為に直接語り掛け玉音、詔は政治的発言であり、政府の政策に差し障りとなる可能性があるとして嫌う向きがある。
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 2020年11月5日号 週刊新潮「後を絶たないコロナ自殺者
 『美智子様』が御心を痛める『いのちの電話』問題
 ▶三浦春馬『ウェイテル効果』で女子高生は7倍!
 ▶『休校』『派遣切り』に追い詰められる女性たち
 ▶今こそ『皇室』の肉声を
 欧州で新型コロナの〝第二波〟が猛威を振るうなか、日本の死亡者数は低水準を維持している。一方で、新たなリスクとなっているのは自殺者の急増だ。上皇后さまも憂慮される『いのちの電話』の窮状。さらに、女性が直面する危機から目を逸らしてはならない。
 10月20日に86歳のお誕生日を迎えられた上皇后さまのご近況について、宮内庁はこう触れている。
 〈乳がんご手術のホルモン療法による思われる左指のご不自由〉がおありで、これまで楽しみにされていたピアノ演奏にも支障が出ている、と。それでも上皇后さまは、いままで出来ていたことを〝授かっていた〟とお考えになるのか、お出来にならなくなったことを〝お返しした〟と表現され、現状をお受け入れていらっしゃるという。
 SNS上には〈素晴らしい表現に心を打たれました〉、〈ずっと胸に留めておきたいお言葉、そういう考え方で生きていきたい〉といった書き込みが後を絶たない。上皇陛下と共に、〝国民に寄り添う皇室〟を体現されてきた上皇后さまのお言葉は、ここでも国民の心を掴んで止まないのだ。
 一方で、上皇后さまはこのところ、ある懸念を抱かれているようだ。宮内庁担当の記者によれば、
 『美智子さまのお誕生日に際して行われた侍従の会見でのこと。新聞に掲載された〈いのちの電話 運営ピンチ〉〈相談員不足が深刻化〉という記事に、上皇上皇后両陛下が熱心に目を通され、とても心配されているご様子だったと伝えられました。とりわけ美智子さまいのちの電話の苦境を深く憂慮されています』
 相次ぐ有名人の自死に関する報道で、自殺を思い悩む人の相談を受ける『いのちの電話』の連絡先を目にした向きは少なくなかろう。
 いのちの電話はドイツ人宣教師、ルツ・ヘットカンプ女史の提唱で1971年に開設された。上皇后さまは『ヘットカンプさんの来日時にたびたび面会された』(同)そうで、2011年の『設立40周年式典』にもご臨席なさっている。式典で講演を行ったヘットカンプ女史は、82年に当時の皇太子妃だった上皇后さまに活動を報告した際、『この素晴らしい取り組みが日本で長く続くでしょうか』と心配そうに仰っていたと明かしている。
 確かに、ボランティアによって支えられる活動が、ここまで長く続いたことは奇跡と呼べるかもしれない。
 だが、設立50周年を来年に控えたいま、いのちの電話はかつてないほど重大な危機に直面していた。
 『コロナ禍で相談件数が増えていることは間違いありません。4月中旬には新型コロナに関する相談が半数以上を占めました。5~6月になると、〝家賃が払えない〟〝夫の暴力が激しくなった〟など、相談内容も深刻度を増してきた。相談員が対応できるケースの10倍以上は電話がかかってきているように感じています』
 苦しい現状を打ち明けるのは『東京いのちの電話』の担当者である。
 ……
 『痰壺』になる覚悟
 ……
 田村氏は相談員に向けた研修会で、講師からこんな言葉を投げかけられたことがあるという。
 〈みなさんには痰壺になる覚悟はありますか?〝どうぞここに痰を吐いてください〟と自分の手を差し出す勇気がありますか?それくらいの気持ちがなければ相談員はつとまりません〉
 決して綺麗ごとでは済まされない、重い役割を象徴するような言葉である。
 『確かに、〝お前なんか相談員をやめちまえ!〟と怒鳴られたり、受話器を耳に当てた瞬間から〝電話の取り方が気に入らない!〟となじられることは珍しくありません。最近は〝いくら電話をかけたって出ないじゃないか!〟というお叱りも受けます。新型コロナによって引き起こされた不安や焦りは誰にもぶつけられませんから、今後も怒りに満ちた電話は増えていくでしょう。もちろん、そうした声を受け止めることもいのちの電話の意義だと思うんです。ただ、〝痰壺〟になるには相当な覚悟が必要だと改めて感じています』(同)
 1日2食で我慢
 こうした相談員の努力によって思い留まった人々も多かっただろう。コロナ禍の当初は、自殺者数も前年割れが続いていた。
 警察庁厚生労働省が集計した速報値によれば、緊急事態宣言が発令された4月1,493人で前年同月比マイナス321人。翌5月もマイナス281人となっている。共に昨年より15%以上少ない数字だ。
 だが、夏になると事態は一変し、増加傾向に。8月の自殺者数は1,854人にのぼり、前年同月比で15.7%も増えてしまった。
 深刻なのは〝女性〟の急増だ。8月に自ら命を絶った女性は651人を数え、前年同月と比べて、実に40.3%も増加している。
 その背景には逼迫する女性の雇用環境がある。人事ジャーナリストの溝上憲文氏が語るには、
 『新型コロナによって観光業や接客業、飲食業といったサービス業に従事する女性たちが甚大な影響を被っています。問題は、コロナ禍が収束しても雇用状況が改善しそうにないことです。外食産業は大規模な店舗閉鎖に踏み切り、24時間営業をやめて機械化と効率化を推し進めています。そうなると、ますます仕事にあぶれる人たちが増えることになる。派遣切りされて収入が途絶え、ハローワークに通っても仕事が見つからない。その結果、生活が困窮したシングルマザーが自殺衝動に駆られてしまう。そんな最悪の連鎖に陥ることを危惧しています』
 そうした懸念はすでに現実のものとなりつつある。
 NPO法人『しんぐるまざず・ふぉーらむ』の赤石千衣子理事長が言う。
 『シングルマザー世帯では、派遣切りで仕事と収入を失っただけでなく、休校措置で給食がなくなり、その分の食費も家計を圧迫しています。3月に約1,200世帯に宛ててお米を送ったところ〝お母さん、今日は雑炊じゃないお米が食べられるね、と子どもが喜んでいます〟というお礼の言葉が寄せられました。さすがに驚きました。10月現在までに2,135世帯へ食品支援を行っています。その後も状況は悪化し続けているのに、ニュース番組では〝リモートワークで働き方改革が促進〟、〝Go Toキャンペーンが活況〟といった能天気な報道ばかり。手当が上乗せされ少し息をつきましたが、もっと支援が必要です』
 赤石氏のもとには日々、シングルマザーの悲痛な叫びが届く。そのなかには、〈仕事は週1~2日だけ。子どもには1日2食で我慢してもらい、私は2日に1食が当たり前になっています〉〈暖房は一部屋しか使えません。水道代がもったいないのでトイレも近くの公園で済ませます〉など、耳を疑うような内容も多く含まれる。赤石氏が続ける。
 『子どもがリモート授業を受けようにもリモート授業を受けようにもスマホやパソコンがない家庭もあります。パソコンを持っていても型が古くてZoomに対応できず、かといって買い替えるお金もない。そんな状況下でシングルマザーは孤立感を深めているのです。女性の自殺者増加とも無関係ではなく。〝生活に疲れて気づけば自殺サインばかり見ています〟という声も聞きます。助けを求める問い合わせは4月から1,200件ほどを数え、いまだに収まる気配はありません。世の中から隔絶された、静かな野戦病院にいるような感覚です』
 そして、コロナ禍によって追い詰められるシングルマザーと同じく、自殺のリスク増が取り沙汰されているのは〝女子高生〟だ。
 ……
 自殺増は本末転倒
 精神科医和田秀樹氏はこう指摘する。
 『休校やオンライン授業といった環境の変化によって、多くの学生たちが過度なストレスに晒されてきました。ただ、女子高生の自殺者数が増えたことを考えると、〝ウェイテル効果〟に着目すべきです。これは有名人の自殺報道に影響されて、一般人の自殺者が増加する現象です。有名な事例としては歌手の岡田有希子が非業の死を遂げ、中野区の中学生がいじめを苦に命を絶った86年に中高生の自殺が増えました。三浦春馬さんの場合はファンの多かった思春期の女子高生に影響を与えたのでしょう』
 他方、感染症に詳しい浜松医療センター院長補佐の矢野邦夫医師は、
 『社会・経済活動を止めることで企業が潰れ、自殺者が増えるとは予想していましたが、若者が精神的なダメージを受けて死を選ぶようになるとは思わなかった。中高生は新型コロナに感染しても大半が無症状か、鼻かぜ程度で済みます。彼らにとって死に至るほどの脅威ではないのに、家に閉じこもって精神的に追い詰められ、自殺が増えてしまっては本末転倒です』
 日本の新型コロナによる死亡者数は現在までに1,716人(10月26日時点)。8月の自殺者数だけで優にこの数字を上回っている。
 『コロナに感染して亡くなる人よりも経済的・精神的なダメージで自殺に追い込まれる人の方が多いわけです。コロナに過剰に戦々恐々とするのではなく、積極的に社会活動の幅を広げることが重要だと思います』
 そう喝破するのは、元Jリーグ・チェアマンの川淵三郎氏である。
 『Jリーグやプロ野球では無観客試合からスタートして、いまは収容人数の50%までの観客には検温や手洗い、マスクの着用をお願いするなど、試行錯誤しながら進めている。仮にクラスターが発生しても、すべてを中止するのではなく個別に対処していけばいい。スポーツ界と同様に、社会全体が積極的に活動を再開させるべきです。コロナの時代に大事なのは、生きていく上での覚悟に他なりません。僕自身は感染対策を講じながらコロナに罹って命を失ったとしても、覚悟した結果であれば仕方がないと考えています』
 このまま社会全体が活性化しなければ、シングルマザーをはじめ生活の窮乏する女性や若者たちはより一層、窮地に追い込まれ、最悪の決断を下しかねない。
 そうした事情を理解されているからこそ、上皇后さまは最後の砦たる『いのちの電話』の危機に御心を痛めていらっしゃるのであろう。さらに、
 『これだけの国難ですから、エリザベス女王をはじめとする欧州各国の王室のように、ビデオメッセージなどで天皇陛下が国民に向けて励ましのお言葉を発せられてもいいのではないかと考える向きは、宮内庁のなかにも少なくありません。そうしたお気持ちは美智子さまもお持ちのはずです。とはいえ、ご自身が前に出れば二重権威との声が持ち上がりかねない。今回、美智子さまが侍従を通じていのちの電話、ひいてはコロナ禍における自殺者増に憂慮を示されたことは、天皇陛下へのメッセージのようにも感じられます』(先の宮内庁担当記者)
 誰もが、いつ終わるとも知れない受難の日々を生きる時代──。いかなる形であれ、その肉声が国民に届けられれば、これ以上の励ましはないに違いない。」
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 自分は自分、他人は他人。
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 会社は、武漢コロナを理由にしてAIやロボット化を進めて派遣切りを行い、国際競争力を強化する為に有能な人材を確保する為に正社員のリストラも進めている。 
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 現代日本で貧富の格差が広がり、自己責任論と自力救済の建前で、武漢コロナによって女性や障害者などの社会的弱者切り捨てが見えない所で進んでいる。
 富む者はより富み、貧しい者は救われる事なくさらに貧しくなる。
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 真剣に良い方に考える日本人が2割、適当に悪い方に考える日本人が3割、考えず流れに流され見殺しにする傍観者の日本人が5割。
 自粛警察など同調圧力を強める日本人は、3割に入る日本人であって2割の日本人ではない。
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 ブラック社会である日本には、憎悪や嫉妬、差別や蔑視が渦巻いている。
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 日本人にはドス黒いブラックな面が多数存在し、情が深く、温かく、優しいホワイトな面はパンドラの箱に残った最後の一つに過ぎない。
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 江戸時代。夫が妻を離縁する為に与えた「三下り半」は、女性の権利を保護する為であった。
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 現代日本はブラック社会で、男性優位・女性劣位が進み女性差別が酷い。
 子供は国の宝ではなく、余分に金がかかり、騒々しくうるさいと嫌われ始めている。
 乳幼児の虐待や殺害が日常茶飯事化し始めている。
 日本の歴史上、子供・乳幼児の受難は初めての事である。
 昔の日本には、胎児の中絶・堕胎や乳幼児の間引きが行われていたが、豊かさの中で勝手気ままに生きる現代日本人とは違い、明日の食事を心配しなければならないほどの極貧ゆえの涙ながらの口減らしであった。
 その苦しい胸の内から、世界では奇怪な宗教儀式である「水子供養」が生まれた。
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自殺予防いのちの電話: 理論と実際