🧣41〉─2─日本社会は性犯罪被害女性に冷たい。フラワーデモ。~No.155No.156 @ ㉘ 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 日本の常識は、世界の非常識。
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 日本の女性の13人に1人が性暴力の被害者である。
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 世界は、日本に比べて性暴力者・性犯罪者に対しての制裁は厳しく、更生不能な人間として人間失格の烙印が押され、再犯を防止する為の監視はプライベートに関係なく一生涯ついて回る。
 日本の人権派は、被害者女性より加害者男性を庇い、国家権力による元性犯罪者に対する人権・プライベート無視の監視強化に猛反対している。
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 昔から、男性の「酒の上での過ち」には寛大で、被害女性の気持ち・心・精神・心理に関係なく、口先だけの謝罪だけで穏便に解決して誤魔化そうとする。
 日本社会では、男は女性より大事にされ、その為に男の影で数多くの女性が泣き寝入りを強いられてきた。
 つまり、行為に及んだ男が悪いのではなく、行為を誘う女が悪い、と。
 日本は、女性や障害者など弱者に対してブラック社会である。
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 日本の男性に、異性の女性はもちに同性の男性にも魅力を感じない、興味がない、性的関心を持たない、性的興奮がわかない、性欲の乏しい草食男子が急増している。
 現代日本で、強制ではない自然な去勢が男性に対して静かに進められている。
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 ウィキペディア
 フラワーデモは、2019年4月に始まった、花を身につけて性暴力に抗議する社会運動である。
 概要
 2019年3月に続いた性暴力の無罪判決を受け、作家の北原みのり、エトセトラブックス社長の松尾亜紀子等が呼びかけ、4月11日午後7時、東京駅行幸通りではじまった。被害者によりそう#WithYouの声を上げるために、その象徴として花を持ち寄り集まろうと呼びかけた。この日、東京駅には当日450人以上が花を持ち集まった。この日をきっかけに、翌月には福岡の女性たちが声をあげ、正式に「フラワーデモ」と名付け、5月11日には東京、大阪、福岡でデモが同時開催された。
 その後、名古屋、仙台、札幌と広がりをみせ、毎月11日に花を持ち、性暴力被害者に寄り添うデモが行われている。2020年2月11日には全国40ほどの都道府県で開かれた。スペインでもフラワーデモが同時開催された。2019年12月11日にはNHKEテレで8時から放送されている『ハートネットTV』で生中継されることになった。
 なお、下記の通り、女性への性暴力が契機となって始まったイベントだが、男性の参加を拒絶するものではない。
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 2017年5月25日 Newsweek日本版「レイプ事件を届け出る日本の被害者は氷山の一角
 舞田敏彦(教育社会学者)
 公にならないレイプ事件の「暗数」は20倍以上と推測される Alexander-Cherepanov/iStock. 
 <日本の強姦事件の発生率は各国比では極端に低いが、実際にはその20倍以上の事件が発生していると推測される。被害者の届け出を阻んでいるのは家族による犯行だ>
 2012年12月にインドで起きた集団強姦事件の被告4人に対し、死刑判決が下った。この事件をきっかけにインドだけでなく世界中で性犯罪の厳罰化を求める声が高まっている。
 強姦は殺人・強盗・放火と並ぶ凶悪犯だが、2013年に日本で起きた強姦事件は1409件とされている(警察庁『犯罪統計書』)。これは警察に届けられ、公的に認知された事件の数だ。人口10万人あたりにすると1.1件になる。
 この数値は日本の強姦事件の発生率として、国際統計にもなっている。国連薬物犯罪事務所(UNODC)の資料から2013年の主要国の数値を取り出し、グラフにすると<図1>のようになる。

 図1:強姦事件の発生率(2013年)
 日本    :1.1
 アメリカ  :35.9
 イギリス  :36.4
 ドイツ   :9.2
 フランス  :17.5
 スウェーデン:58.5
 インド   :2,6
 *人口10万人あたりの事件認知件数である。
 *UNODCより『・・・』筆者作成

 スウェーデンが58.5と飛び抜けて高く、日本が最も低い。意外というか、強姦事件が多発しているイメージがあるインドも、日本と同じくらい低くなっている。
 しかし、この統計を額面通りに受け取ることはできない。これは警察に被害届が出され、公的に認知されて記録された事件の数だ。被害に遭っても、恐怖心や羞恥心などから警察に届け出ない女性もいる。公にならずに闇に葬られた事件はかなりあるだろう。いわゆる「暗数」という実態だ。日本やインドでは、それが特に多いと考えられる。
 【参考記事】レイプ事件を隠ぺいした大学町が問いかけるアメリカの良心
 2012年1月に法務総合研究所が実施した犯罪被害調査によると、16歳以上の女性の強姦被害経験率(過去5年間)は0.27%で、同年齢の女性人口にこの比率を乗じると15万3438人となる。これは実際の被害女性の推計数だが、2007~2011年の5年間に認知された強姦事件数(7257件)よりはるかに多い。
 警察統計は、被害女性の推定数の4.7%ほどしか拾えていない。飛躍を覚悟で言えば、公的統計の背後には約21倍の暗数があると推測される。インドでは、この乖離がもっと大きいのではないだろうか。
 上述のように、被害を訴えるのをためらう女性が多い。男性の警察官に事件当時のことを根掘り葉掘り聞かれる「セカンド・レイプ」もその原因なっていると見られている。
ところで、強姦事件の加害者の内訳を警察統計と被害女性の申告で比べると、どういう事件が闇に葬られやすいかが見えてくる。<図2>は、2014年中に警察に検挙された事件(1029件)と、被害女性117人の申告を対比させたものだ。

 図2 強姦事件の加害者内訳(%)

 警察統計   (1029件)
 被害女性の申告(117人)
 *警察統計は、2014年の検挙事件の加害者内訳である。
 *警察庁『犯罪統計書』、内閣府『男女間における暴力に関する調査』(2014年)より著者作成。
両者では内訳がかなり違う。警察統計では「知らない人」が半数を占めるが、被害女性の申告では1割しかいない。被害女性の声によると、家族・親戚や知人が警察統計よりもだいぶ多くなっている。家族の名誉を重んじる日本では、家族の犯行は公になりにくい。
 【参考記事】インドの性犯罪者が野放しになる訳
 家族という「私」の領域に、公が介入するのは望ましい事ではないが、野放しでもいけない。統計には表れにくい家族の病理に対し、社会は絶えず注意を払わなければならない。
 <図1>をもう一度見ると、スウェーデンでは強姦事件の発生率(正確には認知率)が飛び抜けて高い。女性が被害届を出しやすい環境が整っているのだろう。国家機関として犯罪被害者庁があり、警察官の女性比率も3割と日本(7.2%)よりずっと高い(2013年)。
 日本の犯罪捜査の問題点は明らかだ。」
 <資料:UNODC「Crime and criminal justice statistics」、
    法務省『第4回犯罪被害者実態(暗数)調査』(2013年)、
    警察庁『犯罪統計書』、
    内閣府『男女間における暴力に関する調査』(2014年度)>
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 2019年8月9日 NHKクローズアップ現代「「#性被害者のその後」ハッシュタグに込めた思い
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 「みんなでプラス 性暴力を考える」で紹介した、24歳のときに上司から性暴力被害を受けた写真家の にのみやさをりさん の言葉から、あるハッシュタグが生まれた。「#性被害者のその後」。性暴力被害の後にあらわれる さまざまな苦しみや悩みを、“なかった”ことにせずに語り合おうという呼びかけだ。このハッシュタグを考案したのは、30代のエミリさん(仮名)。上司からの性被害で深刻なPTSDに悩まされているが、相手は罰せられることもなく、“性被害はなかったこと”にされたという。「性暴力は殺人に匹敵するほどの行為なのに、警察や司法の扱いが軽いのではないか」。エミリさんは、被害者の苦しみが知られていないことがその背景にあると考え、このハッシュタグで呼びかけた。
「#性被害者のその後」は、2019年8月9日現在で7287件に広がっている。呼びかけへの思いを、本人に聞いた。
 (さいたま放送局記者・信藤敦子/クロ現+ディレクター・飛田陽子)
 50代の上司から突然のキス
 7月下旬。待ち合わせの場所に白いブラウスと黒いパンツスタイルであらわれたエミリさん。被害のあと、スカートは履けなくなったという。「ツイートが番組に届くとは思わなかった」と、少し恥ずかしそうだった。
 エミリさんによると、被害に遭ったのは、2年前。相手は派遣先の職場で50代の課長だった。「管理職で妻帯者。20歳以上も年上で、男性というよりも“お父さん”という感じだった」。廊下や給湯室で会うたびに、「今度何人かで飲みましょう」と誘ってきたという。
 エミリさんは、飲み会に同じ派遣社員の女性と2人で参加した。男性は、課長とその部下の5人。お酌を強要され、「こういう人なのか」と思いながらも対応していた。そして、店を出ると、エミリさんは路上で突然男性から抱きつかれ、キスまでされた。近くで見ていた部下たちは男性をはやし立てるだけだったそうだ。そして、男性は「“妻とうまくいっていないから、今後も2人で会いたい”と言ってきた」。
 性被害でよみがえった過去の記憶
 エミリさんは、ショックのあまり何が起きたのかわからないまま2、3日が過ぎたと振り返る。しかし、徐々に恐怖や怒り、嫌悪感が表れ、仕事中に震えが来たり、いきなり涙が出たりするようになった。さらに、これまで“性被害”とも思っていなかった記憶も次々によみがえってきた。「10代のときに夜道をつけられたり、スカートの中に手を入れられたり。社会人になりたての頃にも、先輩に飲まされて同意のない性行為をされた。そんな記憶が吹き出してしてきた」。
 名古屋にある「性暴力救援センター 日赤なごや なごみ」で、カウンセリングを担当する日本福祉大学の長江美代子教授は、あるきっかけで昔の性被害の記憶を思い出すことは、決して珍しくないと話す。「思い出し方や記憶の表れ方はさまざまで、いつ出てくるかも個人差はあるが、嫌だったことを忘れたわけではない。何がきっかけになるかはわからないが、形として出てくると、バーッと吹き出してきて、どうしようもなくなるという人は結構いる」。
 人として踏みにじられる悔しさ
 エミリさんの被害には、実はまだ続きがある。被害を知った50代の別の上司が、「味方になる」と近づいてきたのだ。当時は「すべての男性に嫌悪を抱くのは失礼だ」と思い、食事につきあった。帰り道に路上で手を握られ、人けのないところでキスされ、舌を入れられた。「あまりのショックに固まってしまった」。さらに、相手は下着の中に手を入れ、性器に触れてきた。エミリさんは、たいしたことではないと思いこむようにして、何事もなかったかのように食事のお礼のメールをした。そして、「立て続けにこういうことが起こるということは、自分に原因がある。自分が悪いんだと思うようにした」。そうすることが、日常生活を壊さずに済む唯一の方法だと考えたからだ。
 その後も、「最初の加害者のことを会社に言ってやる。今のままだったら悔しいだろう」と誘われ、「護身術を教えてやる」「何もしないから」とホテルに連れていかれたという。「いや」と言うなど拒絶の意思を示したこともあったが、力でねじ伏せられるうちに抵抗する気力を奪われてしまった。「自分がこの世にいる実感がなくなっていった。透明になっていたような感じ」。
 派遣元に被害を訴えてみたものの、その会社は派遣先の子会社だった。担当者から黙っているように言われ、課長には、「男性に口答で注意した」と聞かされた。その後、契約更新時に「紹介できる仕事はありません」と、会社側の都合で派遣契約が更新されなかったという。「自分に落ち度があったと思いながらも、こんなことさえなければ元気だったので、悔しくて…。仕事も失い、こんな理不尽なことがあっていいのかと思った」。
 エミリさんは、一連の被害を振り返って、「人として踏みにじられる悔しさ。精神的な悔しさが一番大きい。被害は一瞬かもしれない。でも、その後の苦しさは一生続く」。
 突然のキスを取り締まるとドラマは成り立たない?
 被害後に、あまりの悔しさから警察にも行ったというエミリさん。しかし、「脅されたり、薬を飲まされたりしたわけでもなく、事件化できない」と言われ、被害届も受理されなかった。ある警察官からは、「男女が密室で2人になれば、好意があると思われても仕方がない。突然のキスを取り締まっていたら、ドラマや漫画は成り立たなくなる」と言われたという。
 弁護士からも、「抵抗できなかったことは裁判では不利になる」とあからさまに嫌がられた。「自分は軽く扱われていい存在で、警察も取り扱わない、虫けらなんだと感じた。私が苦しいと思うことは社会から“ない”ことにされてしまった」。
 また、加害者の罪の意識のなさにも打ちのめされた。1人目の男性からは、謝罪文と示談金10万円の提案を受けた。2人目からは、弁護士を通じて「気が弱いし、言いくるめたらいけそうだと思った。調子にのってやってしまった。こんなことならやめておけばよかった」と回答がきたという。怒りと悔しさがこみ上げ、100万円の損害賠償を求めた。すると、「30万円なら妻にばれないから可能だ」という返事が届いたそうだ。「やったことの重さを知ってほしかっただけなのに、ここまで罪の意識がなく、自分の保身しか考えてないのか…」。結局、どちらの加害者からも1円も受け取らなかった。
 “被害前の自分”に戻れない
 被害の後、エミリさんの心は、電車に乗ることもできなくなるほどに追いつめられていた。仕事に行こうとしても、50代の上司に近い年齢や背格好の男性を見るだけで、足がすくんで動けなくなってしまった。さらにその後、駅のホームでサラリーマンを目にするだけで、とてつもない恐怖や憎悪の感情がこみ上げてくるように…。叫び出しそうになる自分を抑えるために、その場でうずくまり、おう吐感や冷や汗も止まらなくなった。「男性の声を聞くだけで、胸が締めつけられるような痛みを感じた。3週間ほど、仕事を休んだ後、職場に復帰しても、次第に欠勤や遅刻が増え、周囲からはサボり癖のあるルーズな人だと思われた」。
 その後、別の会社で派遣社員やアルバイトとして働いたが、男性が近くにいるだけで恐怖感がこみ上げてくるため、働くことへの心理的負担は大きく、今も働いては休業を繰り返す状態が続いているという。また、加害者と同じ名字を耳にしたり目にしたりするたびに、瞬時につらい記憶がよみがえる。さらに、毎朝、服を選ぶときに華やかなスカートやワンピースを着たいという思いが込み上げてくるが、「性被害にあった自分がこのような服を着ていいのか?」という自分の声や、警察や加害者の男性たちに言われてきた心ない声が脳裏をよぎる。
 誰かが声を上げるきっかけになろう
 エミリさんは、4月から、フラワーデモに参加するようになった。同じような経験をしながら立ち上がった人たちの姿に、勇気づけられたという。そんなとき、「みんなでプラス」の にのみやさをりさん の記事を読んだ。「加害者の多くが、被害を受けた後の苦しみを知らない」。にのみやさんの言葉に衝撃を受けたエミリさんは、立ち上がった。「誰かが声を上げるきっかけになるように、目に見える者になろう」。
そして7月17日、#性被害者のその後、というハッシュタグを考え、作り、つぶやいた。「加害者に罪の意識がない理由は、この『その後の苦しみを知らないこと』にあるのではないかと思いました。よければ、このタグで語ってください」。
次々寄せられた#性被害者のその後
 エミリさんは、まず自分の「#その後」を書いた。「鬱になる」「PTSDで苦しむ」「外出が怖くなる」「人を信じきれなくなる」「加害者と同じ性別、似た年代の人間が恐怖の対象になる」「被害にあった場所、相手の使うエリアや路線が恐怖の対象になり、街ごと行けなくなる」―。
 すると、次々に#が広がっていった。「自分の体が女性であることが受け入れられない」「自分のことを責め続けてしまう」「好きだった短いスカート、足が出る服装ができなくなった」「犯人と同じような年格好の男性が怖い」「自分の娘にスカートを履かせるのがつらい」…。共感することばかりだった。さらにたくさんのメッセージも寄せられた。
 「このタグすごい いいと思う。1人でもいいから被害者のその後について考えて欲しい」。
 「もがきながら頑張っています…タグ作ってくれてありがとうございます」。
 なかったことにされ、罪も問われず生きている加害者たちを、そしてセクハラや性被害を軽いものと扱う社会の認識を変えたい-。「そんな自分の思いが、少し届いた気がした」。
人生を壊す性被害 社会に知らせたい
 性被害は、目に見えない傷だが、自尊心が奪われる深刻な被害だ。「これだけ人生が壊れたのに、見た目は元気。むしろ大けがをしていたらよかったのに」というエミリさんの言葉が、社会に届く日は来るのだろうか。
 「加害者に声をかけるとしたら?」と問うと、エミリさんはこう答えた。
 「今あなたがやろうとしていることは人を壊すことだと、1人でも多くの人に響いてほしい。それが、私が生き延びている意味かなと思う」。
 「自分の人生では難しいかもしれないが、今後の女性たちのために社会を変えていく礎になりたい」というエミリさん。
 力の弱い一人一人が、社会を動かす大きな力になる。そう信じるエミリさんのような人の声に寄り添っていきたい。
 NHKクローズアップ現代+」では、性暴力の問題を継続的に取り上げ、ホームページ 「みんなでプラス」で 取材経緯やさまざまな情報を発信しながら、皆さんと一緒に考えています。あなたの気持ち、意見などをお寄せください。
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 9月27日 DIAMOND online「実父から娘への性暴力に無罪判決、『なぜ、それが無罪なのか!?』著者が語る“憤り”
 福原麻希:医療ジャーナリスト
 News&Analysis
今年3月、名古屋で5年以上、娘が実父から性的虐待を受けていた事件を含めて、4件の性暴力被害に関する訴訟で無罪判決が出た(写真はイメージです) Photo:PIXTA
今年(2019年)3月、名古屋で5年以上、娘が実父から性的虐待を受けていた事件を含めて、4件の性暴力被害に関する訴訟で無罪判決が出た。これがきっかけとなり、弁護士であり、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ理事で事務局長の伊藤和子さんは新著『なぜ、それが無罪なのか!?』を執筆したという。伊藤さんが書籍で社会に訴えたかった「日本の司法の不備と解決策」「性被害を受けたときに知っておきたいこと」を話してもらった。(医療ジャーナリスト 福原麻希)
 公務執行妨害より軽い
 性被害での「暴行」のレベル
――4件の無罪判決が出たとき、「日本の司法はあまりにも性被害を軽視している」と世論は怒りで渦巻きました。有罪へのハードルが高いのは、日本の性犯罪の処罰に関する規定にどんな不備があるからでしょうか。
 2017年、明治時代から110年間続いてきた刑法性犯罪規定が改正されました。これは時代の変化を受け被害者の声を考慮して改正されたものです。例えば、被害者に男性が含まれるようになり、さらに、処罰行為の範囲が肛門・口腔性交にまで広がりました(※)。
 ※このほかにも以下の点が改正されている。
・「強制性交等罪」の法定刑の下限が引き上げられ5年になったこと
・「親告罪(被害者が告訴の手続きをする必要性)」が必要なくなったこと
・親などの監護者が立場を利用して18歳未満の子どもとの性交やわいせつ行為におよんだ場合は暴行や脅迫がなくても性犯罪が成立すること(監護者性交等罪)
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 2020年11月7日07時15分 JIJI.COM「政府、性犯罪対策強化へ 無罪相次ぎ、各地でデモ
 今回逆転有罪判決が確定する準強制性交事件も含め、全国の地裁では昨年3月、性犯罪に絡む無罪判決が4件相次いだ。衝撃を受けた被害者らは性暴力に抗議する「フラワーデモ」を各地で実施。世論は高まり、政府は法改正の検討や被害者支援強化などに乗り出した。
 娘に性暴力、逆転有罪確定へ 実父に懲役10年
 法務省は今年3月、弁護士や検事、被害者らから成る検討会を設置。強制性交等罪の成立要件となっている「暴行または脅迫」を撤廃し、同意に基づかない性交を罰する不同意性交罪新設の是非などを議論している。初会合で森雅子法相(当時)は「魂の殺人ともいわれる性被害を受けている方を思うと胸が詰まる」と述べ、迅速な検討を要請した。
 6月には、政府が性暴力根絶に向けた省庁横断の方針を初めて策定。2020年度から3年間を「集中強化期間」とし、仮釈放中の性犯罪者に全地球測位システム(GPS)機器の装着義務化を検討▽被害者の相談支援体制強化▽子どもへの予防教育充実―などを明記した。
 相次いだ無罪判決には、裁判所にも批判が集まった。最高裁司法研修所は昨年10月、刑事裁判官の研究会で、性犯罪被害者による講演を開催した。被害者心理の理解を深める目的だった。
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しんぶん赤旗電子版
 2020年2月12日
 声あげ 性暴力なくそう
 全国各地でフラワーデモ
 (写真) 性暴力をなくそうと訴えるフラワーデモ参加者=11日、東京都千代田区
 性暴力の無い社会を求めるFLOWER DEMO(フラワーデモ)が11日、全国各地で行われました。東京駅前での行動には、「性暴力許さない」と書かれたプラカードや花を手にした人たちがたくさん集まりました。自身が受けた性被害を次つぎとスピーチし、みんなで声をあげ続けようとアピールしました。(関連記事)
 相次いだ性犯罪の無罪判決に抗議して、昨年4月から始まり全国に広がっているフラワーデモは今月で11回目。来月までの開催が予定されています。今月は少なくとも40都道府県で行われたと発表がありました。
 呼びかけ人のひとりで編集者の松尾亜紀子さんは、「何かあれば、すぐに全国で集まることができるようになったと思います。来月で一区切りをつけますが、性暴力をなくす取り組みを終わりにするわけではありません。これからも頑張りましょう」と話しました。
 性暴力被害の当事者団体「Spring」代表理事山本潤さんは、フラワーデモ開催のきっかけのひとつとなった性犯罪の無罪判決が先日、福岡高裁で逆転有罪となったことにふれ、「私たちが声をあげたことは決して無駄ではありませんでした」とのべ、力をあわせて社会を変えていこうと語りました。
 日本共産党志位和夫委員長をはじめ、共産党の国会議員も多数参加しました。
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 10月15日
 フラワーデモ参加者の思い
 性差別する政治変えよう
 「(同性カップルは)子どもをつくらない。“生産性”がない」「(同性愛は)趣味みたいなもの」―。いずれも自民党国会議員の発言です。自民党の体質ともいえる性的少数者に対する差別発言に抗議の声と行動が広がっています。
 自民党杉田水脈衆院議員が性被害者支援をめぐる議論の中で「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言したことには13万人分を超える抗議署名が集まっています。
 11日、性暴力根絶を求めるフラワーデモが首都圏では茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川、東京などの都県で行われました。
 うそつきとは言わせません
 (写真) 花やプラカードを掲げてアピールする参加者=11日、さいたま市
 さいたま市JR浦和駅東口での行動では、呼びかけ人の野田静枝さんが「うそつきだなんて誰にも言わせません。私たちには、上を向いて笑う権利があります」と訴えました。
 日本共産党の梅村さえこ前衆院議員、立憲民主党小宮山泰子衆院議員、武正公一衆院議員、社民党、れいわ新選組の県や地域の代表らがスピーチ。国民民主党からメッセージが寄せられました。
 梅村氏は「世界でジェンダー平等の大きな流れがあるのに、日本では政権党から杉田氏のような発言が出ている。こんな政治は変えよう」と呼びかけ。武正氏は「女性が働きやすく、子育てしやすい社会へ野党で連携したい」と述べました。
 参加した女性(61)は「関心があったけど、仕事や子育てで忙しく、初参加。もっと声をあげたい」と話しました。
 声上げること無駄ではない
 (写真)花を持ちリレートークする参加者=11日、千葉県津田沼駅
 千葉県のJR津田沼駅前の行動には20人以上が参加しました。
 参加者は「性犯罪被害者をうそつきとする見識のなさに憤っている」「一人ひとりの活動が社会を変えると信じている」など、花やプラカードを手にリレートークしました。
 東京都内の大学のジェンダー研究サークルの学生らがかけつけ「活動を通して『心も体も考え方も、全て自分のもの』なのだと理解でき、自分を大切にしようと思えた。失ったものを取り戻すことはできないが、声を上げることは無駄ではない」と力を込めました。
 初参加の女性は「高校生の娘が通学電車で痴漢の被害に遭っていることを知り衝撃を受けた。学校で『痴漢に遭っても泣き寝入りするな』と教えなければいけない社会は異常だ」と訴えました。
 立ち止まって聞く人や、参加者からの説明を聞きながらうなずく人もいました。
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 11月12日
 性暴力根絶 声あげ変化
 各地でフラワーデモ
 (写真)性暴力をなくそうと声を上げる人たち=11日、東京都千代田区
 性暴力に抗議するフラワーデモが11日、各地で行われ、東京駅前では「#MeToo」などのプラカードや花を掲げた人たちが参加しました。
 呼びかけ人の1人で編集者の松尾亜紀子さんは、自民党杉田水脈(みお)衆院議員が性暴力被害者への侮辱発言をした件で、約14万人の抗議署名の受け取りを自民党が拒否していると批判。他方で、フラワーデモのきっかけの一つとなった娘への準強制性交等罪に問われた実父への有罪判決確定に触れ、「私たちの声が変化を起こしています。これからも声をあげていきましょう」と語りました。
 法務省の刑法改正にかかわる検討会のメンバーの山本潤さんは、強制・準強制性交等罪の「暴行・脅迫要件」などについて見直しの議論を紹介し、「不同意性交は許されないと深めていきましょう」と訴えました。
 フラワーデモみえの呼びかけ人は「被害に苦しみ、フラワーデモにつながることができたとき涙がとまらなかった。性暴力は命の問題で許されません」と訴えました。
 日本共産党ジェンダー平等委員会責任者の倉林明子副委員長が参加しました。
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