⛲29〉─3─ひとり暮らしの「認知症女性を食い物」にする悪徳業者の正体。~No.157No.158No.159 ⑱ 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 現代の日本人と昔の日本人は別人のような日本人である。
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 2021年5月2日号 サンデー毎日「季節の人たち 森 健
 『認知症女性を食い物』にする悪徳業者の正体
 明るいはずの春にしては、悩ましい話を聞いていた。
 2025年には約2,200万人、全人口の4~5人に1人が75歳以上の後期高齢者になる。それを『2025年問題』と呼ぶが、2015年4月、そんな取材に取り組んでいた。とりわけ懸念されたのは認知症だ。10年後の2025年には700万人程度まで増えると予想されていた。
 そんな認知症の人を法的に支援する人たちのもとに向かった。
 『いま成年後見制度を利用しているのは18万人。認知症の実数と比べて明らかに少ないです』
 四谷の東京司法書士会。司法書士の川口純一氏はそう真剣な表情で語った。成年後見制度は判断能力が衰えた人のお金の管理を第三者的に行う制度で、司法書士会ではリーガルサポートという成年後見団体をつくって対応していた。
 『それでも認知症を食い物にする人たちは後をたたないのです』
 川口氏はそう言うと、前年暮れに経験した女性の話を紹介した。
 渋谷区に一人で暮らす75歳の女性。長年優良企業に務め、金融資産は少なくなかった。だが、4年ほど前に認知症を発症。しばらくして彼女が経済的に困窮していることに近くの民生委員が気づき、川口氏に連絡した。訪問してみると、すでに手遅れだった。
 『4年前には8,000万円以上あった貯金は、その時点で30万円まで減っていたのです』
 首長申し立てにより家庭裁判所から成年後見人として選任された川口氏は女性の支払いを調べてみた。すると、驚くほど多くの商取引が行われていた。先物取引、FX、リフォーム、化粧品、ウイッグ、浄水器・・・。
 『もはや入っても無駄ではと思われる生命保険もありました』
 明白な詐欺と疑われるものもあったが、商取引の大半は合法だった。そして、そこにこそ問題があると川口氏は指摘した。
 『彼女は表面上、対話はできる。自筆でサイン、捺印(なついん)もしている。だから、商取引としては合法で有効です。でも、話の内容は理解できていない。だから詐欺と同じなんです。それを誰もが知る有名企業の社員が合法にやっている。そこが問題なんです』
 複数人を後見していく過程で川口氏が気づいたこともあった。玄関に張られたシールだ。
 『他でも見たなぁと思ううちに気づいた。それは悪徳業者がわかる目印ではないかと、そうした「かも」のリストがあるのでしょう』
 川口氏が女性の自宅にいる際、営業担当者の女が訪れたことがあった。だが、女は川口氏の姿を見るや、逃げるように踵(きびす)を返していったという。
 『悪いことをしているのはわかっているんです。でも、こうした人たちを減らせるかどうか・・・』
 特殊詐欺で粗野な外見の若者が逮捕される。そんなニュースは見慣れているが、有名企業の営業担当者が捕まる様子は見かけない。
 彼らはどんな顔をしているのか。想像しても、浮かぶのは丁寧でやさしい笑顔ばかりだった。」
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 将来の日本は、人生100年時代で、少子高齢化による人口激減が深刻化し、消費者の減少、内需の縮小が問題であって労働者不足が問題ではない。
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 人口爆発で人口が増えれば優秀な人材は自ずから生まれて来るが、人口激減で人がいなくなれば優秀な人材など生まれてこない。
 少数精鋭とは、人口が増えた中の平凡・無能から組織されるもので、人口が減った中では組織できない。
 日本民族は、飛び抜けて優秀ではない。
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 現代日本、特にこれからの日本を逞しく生きて行くには、性悪説で「人を見たら泥棒と思え」で信用・信頼しない事であり、頼らない、依存しない、近づかない、である。
 そうした人間不信社会に日本を作り変えた張本人が、自己優先主義信奉者であるリベラル派戦後民主主義世代であった。
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 老人には、高度経済成長からバブル経済まで真面目に働いてリベラル派戦後民主主義世代の老人には、個人資産を蓄えた少数の勝ち組上級市民・裕福老人と個人資産が乏しい多数の負け組下級市民・貧困老人の2種類がいる。
 少数の勝ち組上級市民・裕福老人が死滅すると、残るのは多数の負け組下級市民・貧困老人とさらに貧困に喘ぐ絶望的若者しか残らない。
 人権派は、生活に困窮したら自己努力を諦め国に生活保護を求めて税金で生きる事は国民の権利と推奨し、そうした事情を踏まえた上で「これ以上の経済成長はいらない」と子供達に教えている。
 そして、メディア・報道機関は「売れるネタ」「利益を生む情報」としてそれを煽っている。
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 日本を再生は、リベラル派戦後民主主義世代とその薫陶を受けた次世代非現実的理想主義者が死に絶えない限りありえない。
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 カモとして騙せる相手の個人情報が高値で売られている。
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 家族なし・子供なしの一人暮らしをする孤立老人が急増し、孤独死・無縁死が至る所で頻発する。
 それが、人生100年時代の少子高齢化で人口が激減する日本の未来である。
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 日本の経済、企業は、表看板として「社会貢献」を掲げ「国の為・人の為・社会の為」を口にするが、それはウソで、実際は営利目的として利益・金儲けの為に行動している。
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 日本は、弱い相手に対して容赦のないブラック社会になり果てている。
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 現代の日本は、人情味があついお節介な昔の日本とは違う。
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 老人を狙った振り込め詐欺は、幾ら注意勧告をしても、如何に見守りを密にしても絶える事がなく、老人は詐欺グループの餌食となり大事な老後資金を奪わ路頭に迷っている。
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 しょせん、現代日本人は、戦国時代の乱取りで負けて逃げ回る日本人(女子供)を捕らえ、中世キリスト教会や白人キリスト教徒商人に奴隷として売って金儲けした日本人の子孫である。
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