⛲15〉─2─若手社員の本音、ハラスメント意識が低く仕事ができない50代は老害。~No.52 

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 2022年1月25日 MicrosoftNews 東洋経済オンライン「50代は「老害」か?調査でわかった若手社員の本音 当事者も回答、自身の年代をどう評価したか
 アルファポリスビジネス編集部
 © 東洋経済オンライン 若手社員は50代の上司をどう思っているのでしょうか。興味深い調査結果が出ました(写真:PanKR/PIXTA
 人事コンサルタントとして、1万人以上のビジネスパーソンの昇格面接や管理職研修を行い、300社以上の企業の評価・給与・育成などの人事全般に携わってきた西尾太氏による連載。エンターテインメントコンテンツのポータルサイトアルファポリス」とのコラボにより一部をお届けする。
 50代がリストラ時代を生き抜くために避けて通れないポイントは、若い世代から「老害」と思われないことです。
 「50代はまだ老人じゃない」と思われるかもしれませんが、年齢は関係ありません。老害とは、自分より若い世代に迷惑をかけること。30代であっても、20代に迷惑をかけていれば「老害」と呼ばれます。
 私が代表を務める総合人事コンサルティングのフォー・ノーツ株式会社では、全国のオフィスワーカー400人対象に「50代社員に関する意識調査」を実施しました。
 評価する一方でネガティブな意見も…
 50代の社員は今、20〜40代の社員からどのように思われているのか。20〜40代の社員たちに意見を聞いてみると、概して50代自身の自己評価より50代社員を評価しており、期待もしてくれていました。
 一方でネガティブな意見も多くあり、次の3点が共通していました。
●何かを変えることに抵抗を示す
●周囲を不愉快にする
●給料に見合う活躍をしていない
 会社にとっての老害の基準とは、「いないほうがいい」と思われることです。いないほうがいいと判断されれば、リストラの対象となります。上記の3つは老害の基準とも一致しています。それぞれ細かく見てみましょう。
 新しいことをしようとしているのに、ネガティブな反応をして動こうとしない。ビジネス的には変えなくてはまずいのに、変えたがらない。デジタルツールに対応できない……。50代社員について、若手の管理職からよくこんな悩みを聞きます。
 何かを変えることに抵抗を示すのは、50代によく見られる傾向の1つです。今回のアンケートでも、20〜40代の社員から次のような意見が多く寄せられました。
・デジタルツールの導入を忌避する傾向があり、今後のIT化の弊害になる(20代・女性)
・ひたすら邪魔でしかない。せめて何もしないでほしい(20代・男性)
・保守的。自分で学ぶ気がないように感じる(30代・女性)
・新しいことを覚えることを嫌に感じていそうだが、やってほしい(30代・女性)
・まったく仕事をせずに世間話ばかりして、文句ばかり言っている。邪魔。新たな知識、技術を取り入れようとしない。特にデジタルツール(30代・女性)
ルーチンワークはこなすが、新しいことを行うことはあまりない(40代・男性)
 ネガティブな意見の中でも特に目立ったのは、デジタルツールに対応しない・できない50代に対する批判的な意見でした。デジタルツールは今や必須です。
 ほかにも「パソコンなどでわからないことが多い気がするので、自分でも少し勉強してみてはと思うことがある」(40代・女性)、「教えても同じことを何度も聞いてくるので、メモを取るなどしてほしい」(40代・女性)といった声も多く、50代の学ぼうとする姿勢が見られないことに対しても、厳しい目が向けられています。
 「新しいことを学ぼうとしない」50代
 新しいことを学ぼうとしない、考え方を変えない、昔の経験だけが頼り。こうした頑固な態度はビジネスにおける障害となり、会社からも「いないほうがいい」と判断されます。50代の皆さんは、ぜひ自身の言動を振り返ってみてください。
 すぐに感情的になる。人のいうことを聞かない。昔話ばかりする。話が長い……。このような周囲を不愉快にする態度も、老害と呼ばれる典型的なパターンです。
 50代で特に問題となるのは、セクハラ・パワハラなど、ハラスメントに対する意識の低さです。ハラスメントは深刻な社会問題になっていますが、20〜40代の社員たちから、次のような意見が多く寄せられました。
・上から目線だったり、女性蔑視な態度に、自分で気付いていないのが気になる(20代・女性)
・自分の周りのその世代は全員男性であり、自分はセクハラなどされたことはないが、他の若い男性社員がパワハラなどの被害にあっていないか心配(20代・女性)
・セクハラ、パワハラに該当するような言動を控えてもらいたい(30代・女性)
・自分をいつまでも若いと勘違いしていて、自分がやっていることがセクハラだと気付いていない(30代・女性)
・とにかく頭が凝り固まっていて、偏見や差別がひどい。 そしてこのコロナ禍でも夜な夜な飲み歩き、飲みニケーションをまだやっていて迷惑(40代・女性)
 ハラスメントは企業にとって重大なリスクとなるため、厳しい措置が取られます。民法上の不法行為であれば、懲戒処分に問われる場合もあります。
 人間は生きている限り、周囲に迷惑をかけるものです。しかし、迷惑をかけすぎてはいけません。「いないほうがいい」と思われたら、組織にいられなくなります。今の世の中は、50代が育ってきた昭和の価値観とは大きく変わっています。古い認識を捨て、現在の常識を確認し、早急に意識を切り替えましょう。
 仕事ができるかどうか。これも老害の重要な基準です。50代は最も年収が高い層となるため、給与に見合った活躍をしていない人には、特に厳しい目が向けられます。20〜40代の社員たちからは、次のような意見が多く集まりました。
・給料に見合う活躍をしていない(20代・男性)
・何もしてないし、正直困る(30代・男性)
・経営圧迫(30代・男性)
・人生の経験はあるが、仕事自体ができるとは思えない。よくこれで生きてきたな〜と思う(30代・女性)
・もっと働いてほしい(30代・女性)
・仕事をしてほしい。しゃべっている時間が長すぎ。プライベートの雑用を業務時間中にしている(30代・女性)
年功序列で出世しただけで、特にスキルもなく、管理能力があると勘違いしている人が多いです(40代・男性)
・積極的に仕事をしない人がいるので仕事をしてほしい(40代・女性)
 そのほかにも「年齢というより人によって、良い悪いが分かれている」(20代・女性)、「人による個人差が大きく、できる人は本当にできますが、ポンコツな人は本当にポンコツだと思います」(30代・男性)といった意見がありました。
 会社も、社員の働きをシビアに見ています。現在の給料に見合ったパフォーマンスを発揮できていない人は「いないほうがいい」と判断され、真っ先に黒字リストラや早期退職・希望退職の対象となります。
 そんな状況に陥らないためにも、改めて自身のスキル・経験を棚卸しして、会社に対して「給料以上の価値」を提供できているのか確認してみてください。
 「50代社員に関する意識調査」では、他にもさまざまアンケートを行っています。今後の働き方を考えるうえでも、ぜひ参考にしてみてください。
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