⛲45〉─3・P─男性ひとりさまの老後生活費は月平均幾ら。~No.259 

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 人生100年代の少子超高齢社会で、日本人の生き方は5つあり、1,自分だけで生きるのか、2,家族・家庭・家に頼るか、3,他人・社会・国家に頼るか、4,金に頼るか、5,その他。
 現代日本人は、「渡る世間は金ばかり」とばありに、子供の頃から虚学・実学などで稼ぐ力を学び蓄財に勤しんでいる。
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2023年4月9日 MicrosoftStartニュース LIMO | くらしとお金の経済メディア「厚生年金「男性ひとりで月平均15万円」は何パーセント?ひとりの老後生活費も確認
 厚生年金月15万円に必要な年収はいくらか
 厚生年金「男性ひとりで月平均15万円」は何パーセント?ひとりの老後生活費も確認
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 結婚をしないおひとりさまが増えています。おひとりさまの場合、自分の生活費は自分で賄うことが必要です。
 では、年金だけで生活費を賄える人はどの程度いるのでしょうか。
 本記事では、男性ひとりで月平均15万円以上の年金を受給する人の割合を紹介します。
 老後の一人暮らしの平均生活費や月15万円の年金を受給するために必要な年収についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. おひとりさまの老後生活費はいくらか
まずは、おひとりさま世帯の老後生活費を確認します。
 総務省統計局が公表する「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」によると、65歳以上単身無職世帯の平均生活費は以下のとおりです。
 出所:総務省統計局 「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」
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1.1 65歳以上単身無職世帯の平均生活費
 消費支出合計 :13万2476円
・食料 :3万6322円
・住居 :1万3090円
・光熱・水道 :1万2610円
・家具・家事用品 :5077円
・被服及び履物 :2940円
・保険医療 :8429円
・交通・通信 :1万2213円
・教育 :0円
・教養娯楽 :1万2609円
・その他の消費支出 :2万9185円
 非消費支出合計 :1万2271円
・直接税 :6056円
社会保険料 :6158円
 消費・非消費合計 :14万4747円
 税金や社会保険料の負担を合わせると平均生活費は月に約14万5000円です。
 実際には生活費は人によって異なりますが、月に15万円以上年金を受給できれば、年金だけで一般的な水準の生活ができると考えられます。
2. 厚生年金「男性ひとりで月平均15万円」を受給する割合は
では、男性ひとりで月平均15万円以上の年金を受給する割合はどの程度なのでしょうか。
 厚生労働省年金局が公表する「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金受給者の受給額分布は以下のとおりです。
 所:厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
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2.1 厚生年金受給者(男子)の年金額分布
・月額5万円未満 :13万2603人(1.2%)
・月額5万円以上10万円未満 :105万6048人(9.8%)
・月額10万円以上15万円未満 :268万5460人(24.8%)
・月額15万円以上20万円未満 :451万8201人(41.7%)
・月額20万円以上25万円未満 :217万3173人(20.1%)
・月額25万円以上30万円未満 :24万8273人(2.3%)
・月額30万円以上 :1万4455人(0.1%)
 平均受給額 :16万3380円
 男性厚生年金受給者で月に15万円以上年金を受給する人は約65%です。年金だけで平均的な水準の生活(月15万円の支出)を送れる人が多数派であることがわかります。
 ただし、年金受給額に合わせて生活費をコントロールしている人も多いと考えられるため、平均年金受給額が変われば平均生活費も変わるかもしれません。
3. 厚生年金「月平均15万円」を受給するために必要な年収
 会社員や公務員が受給する厚生年金は、現役時代の年収や勤務期間によって受給額が異なります。
 では、「月平均15万円」の厚生年金を受給するにはどの程度の年収が必要なのでしょうか。
 1970年生まれで23歳から60歳まで働き、65歳から年金を受給する男性会社員でシミュレーションします。
 厚生労働省の「公的年金シミュレーター」を基に計算した、平均年収ごとの目安年金受給額は以下のとおりです。
 出所:厚生労働省公的年金シミュレーター」を基に筆者作成
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3.1 平均年収ごとの目安年金受給額
 平均年収 目安年金受給額
・300万円 月11万円
・400万円 月12万5000円
・500万円 月14万5000円
・560万円 月15万円
・600万円 月16万円
・700万円 月17万5000円
・800万円 月19万円
・900万円 月21万円
 月平均15万円の年金を受給するには、平均年収560万円が必要です。国税庁によると、給与所得者における男性の平均年収は545万円なので、おおよそ平均年収に一致します。
 また、上記は65歳から年金の受給を開始した場合のシミュレーションなので、受給開始時期を遅らせる繰下げ受給をおこなうと、年金受給額は増額となります。
 年収を増やすことが最大の老後への備えか
 老後への備えは、年収を増やすことから検討するのもいいでしょう。
 年収を増やすことができれば、生活水準を無理に落とさなくても貯金や投資に回せるお金が増えたり、さらに年金受給額も増えたりします(上限があります)。
 転職なども含めて、年収アップによる老後への備えを検討してみてください。
 参考資料
厚生労働省「図表1-1-8 年齢階級別未婚率の推移」
厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」
厚生労働省公的年金シミュレーター」
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 4月9日20:00 MicrosoftStartニュース LIMO | くらしとお金の経済メディア「【年金年収】おひとりさまの「国民年金・厚生年金」平均いくら?標準シニアの生活費も
 資産づくりは「貯金と投資」をバランスよく!悠々自適なセカンドライフに繋げたい
 【年金年収】おひとりさまの「国民年金・厚生年金」平均いくら?標準シニアの生活費も
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 筆者のまわりに多い「おひとりさま」。類は友を呼ぶとはこのことでしょうか。
 時間の経過は興味深いもので、最近では健康や老後の話題も多くなってきました。
 セカンドライフは悠々自適に生活する!と思ってはいる方は多いのではないでしょうか。しかし先立つ物はお金。
 今回は、おひとりさまにかかる老後の生活について考察していきたいと思います。
1. 「おひとりさま世帯」の月の支出は?
 総務省統計局の「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」によれば、65歳以上の単身無職世帯の月の支出は「14万4747円」です。
 出所:総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」
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 一方、実収入の平均は13万5345円(※)で、ひと月9402円の赤字が出る計算となりました。これを年額に換算すると、実収入は162万4140円、赤字額は11万2824円ですね。
 ※うち「社会保障給付(公的年金など)」が月12万470円(年額144万5640円)
2. 【年齢別】世帯年収「おひとりさま」の平均いくら?
 出所:総務省「2019年 全国家計構造調査」
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 総務省が公表した「2019年 全国家計構造調査」をもとに、「おひとりさま世帯(30歳未満~80歳以上まで)」の年間収入を確認しましょう。
・30歳未満:男性356万6000円・女性314万4000円
・30歳代:男性464万9000円・女性362万9000円
・40歳代:男性491万7000円・女性399万4000円
・50歳代:男性488万8000円・女性380万6000円
・60歳代:男性330万7000円・女性253万7000円
・70歳代:男性266万6000円・女性211万円
・80歳以上:男性267万7000円・女性193万8000円
 「働き盛り」と言われる「30代~50代」の年収は平均が400万円台、女性平均が300万円台。
 60歳を超えると年収は下がる傾向にあり、60代になると年収で100万円ほど、月額換算で8万円ほど少なくなっていることがわかります。
 さらに70代や80代になると、男女ともに年収は200万円前後まで下がります。この金額が「おひとりさまシニア」の年収の目安となりそうです。
 次では現在のシニア世代が受け取っている年金額について、厚生労働省年金局が公表した「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにみていきます。
 関連するビデオ: 動画:仏政府、年金改革案を強行採択 各地でデモ (AFPBB News)
 AFPBB News
 動画:仏政府、年金改革案を強行採択 各地でデモ
3.【年金年収】国民年金「みんな老齢年金をいくらもらっているのか」
 出所:厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成
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 3.1 【年金年収】国民年金の平均年額
 男女全体:67万6416円(月額5万6368円)
・男性:70万8156円(月額5万9013円)
・女性:65万2152円(月額5万4346円)
 ちなみに、国民年金保険料を全期間(480月)納付した場合に受け取れる「満額」は月額6万6250円(※2023年度)。年額にすると79万5000円です。
 自営業やフリーランスなどは「国民年金」のみとなります。仮に満額受給ができたとしても年金年収は約80万円です。会社員や公務員だった人はどうなのか、つぎでくわしく見ていきます。
4. 【年金年収】厚生年金「みんな老齢年金をいくらもらっているのか」
 出所:厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成
 © LIMO | くらしとお金の経済メディア
4.1 【年金年収】厚生年金の平均年額
 男女全体:172万7580円(月額14万3965円)
・男性:196万560円(月額16万3380円)
・女性:125万6232円(月額10万4686円)
 男性のボリュームゾーンは「月額17万円以上18万円未満」となっている一方で、女性のボリュームゾーンは「月額9万円以上10万円未満」です。
 これを年収に換算すると、男性は「204万円以上216万円未満」、女性は「108万円以上~120万円未満」となります。
 厚生年金の受給額は、現役時代の年収や勤続年数などによって個人差が出ます。いずれにしても、いまの生活水準と比べて公的年金で十分だと考える方は多くはないでしょう。
 老後対策の一つとして、資産運用が挙げられます。しかし、投資はまだ十分に浸透しているとはいい難く、政府が掲げる貯蓄から投資への道のりは長そうです。
5. 「日本は貯金、米国は投資」資産づくりの傾向を見る
 参考に、日本と米国の家計金融資産の構成を比較してみましょう。
 出典:日本証券業協会「中間層の資産所得拡大に向けて ~資産所得倍増プランへの提言~」(2022年7月20日公表)
 出典:日本証券業協会「中間層の資産所得拡大に向けて ~資産所得倍増プランへの提言~」(2022年7月20日公表)
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 「現金・預金」の割合が全体の54%の日本に対し、米国は12.8%。「上場株式・投信・債券」の割合は日本が12.8%、米国は61.5%です。
 米国では国民の株式保有は以前から進んでいたわけではなく、1990年代から個人が運用を指図する確定拠出年金の普及と加入者への投資教育の推進があり、投資が一般的となっていったとみられます。
 金利が低く預貯金だけでお金を殖やすことが困難ないま、一部で運用をとりいれる必要がありそうです。
6. 悠々自適なセカンドライフに繋げたい「資産づくり」のコツ
 老後に受け取れる年金額はひとそれぞれです。いずれにしても、公的年金以外の準備を始めたほうが良さそうですね。
 資産運用初心者さんなら、「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA」などの税制優遇制度を活用した積立投資から検討するのも一案。
 投資はリスクがありますが、長い期間かけてじっくり積立投資することにより、リスクを軽減させることも可能です。限られた資産を効率よく殖やすために、有効的な方法といえるでしょう。
 老後のマネープランを考えて、いまから早めの対策を考えていけたらいいですね。
 参考資料
総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」
総務省統計局「2019年 全国家計構造調査」
厚生労働省「2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況」
厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
日本証券業協会「中間層の資産所得拡大に向けて ~資産所得倍増プランへの提言~」
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