⛡288〉─1─元気で長生きする秘訣は、がんばらない老後である。良い人付き合いとよく笑う事。〜No.680No.681No.682        

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 保阪隆「特に男性は人付き合いを苦手としていますが、医学的にも友人や家族とのつながりが多い人は、長生きすることがわかっています。入院患者を調べたところ『面会者数が多い人ほど早く病気が治った』という面白い報告もあります。
 もう一つ大切なのが『笑う』こと。笑えばセロトニンが作られ免疫力をあげることは、医学的にも実証されています。さらに怒りと関係するアドレナリンも減るので血圧も下がる。笑うだけで薬もいらなくなり、まさに一石二鳥なわけです」

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⛡270〉─1─女性差別・女性被害者とBBC放送『日本の秘められた恥』。〜No.625No.626 

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 現代の日本人は、日本民族の歴史では存在しなかったような弱者や貧者そして被害者に対して冷血で非情で酷たらしい日本人である。 
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 日本の人道主義は、殺されてもう生きていない被害者より今生きている加害者の身の上を心配する。
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 日本を歪に支配している、醜い正義、嫌悪すべき正義。
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 人間の心を捨てた、人間とは思えないおぞましいインターネット投稿。
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 2018年7月9日 msnニュース「BBC伊藤詩織氏告発番組が外国人女性に衝撃。「女性議員までが被害者を叩くのは異様」「日本人の助けは期待できない」の声も
2018/07/08 09:13
 イギリスのされたドキュメンタリー『日本の秘められた恥』が波紋を呼んでいる。ご存じの方も多いだろうが、この番組は強姦被害を訴えた伊藤詩織氏をテーマにしたもので、イギリスを中心とした海外メディアからは続々とレビューや番組内容を紹介する記事が発表されている。
 ◆110年間変わらなかった強姦罪
 元TBSワシントン支局長で『総理』(幻冬舎)などの著書で知られるジャーナリスト・山口敬之氏から準強姦の被害を被ったと訴えた伊藤詩織氏。二度の不起訴処分を経て現在は民事係争中だが、「#MeToo」ムーブメントと結びつけられ、その動向は海外からも注目されている。
 そんななかBBCで公開されたドキュメンタリーについて、海外メディアはどのように報じているのか?『テレグラフ』の記事には、次のような記述が見られた。
“『法的手段に訴えるなら、そうすればいい』と彼(山口敬之氏)は答えた。『勝ち目はないですよ』。おそらく、彼の自信は安倍晋三首相との親密な関係に拠るものだろう。だが、日本の強姦被害者は全体的に不利な立場にある。警察官のうち女性は8%しかおらず、法律では110年間にわたって、被害者が身体的抵抗を示す必要があった”
 法律的側面から日本の強姦被害を分析する記事はほかにも多く、『ガーディアン』にも同様の内容が。
 “日本の強姦罪は1907年から改正されておらず、強姦罪の最低刑期は窃盗罪よりも短かった。日本をグローバルスタンダードにしている統計は、文化的、構造的に女性に対する性的暴行が深刻な問題として扱われていないことを示唆している”
 ’17年まで110年間、強姦罪に抜本的な改革がなかったというのは驚きだ。はたしてどれだけの日本人がその事実を知っているだろう?
“『日本の秘められた恥』はとても観るのが辛いドキュメンタリーである。痛ましく、苛立たしく、悲惨だ。最後には視聴者に、切迫した激動の感覚を与え、そして楽観的に考えれば、大きな文化的シフトの始まりを予感させる”
c HARBOR BUSINESS Online 提供 『ガーディアン』など多くのメディアが『日本の秘められた恥』のレビュー記事を発表している
 また、被害者の傷口に塩を塗るような仕組みにも言及している。「セカンドレイプ」という言葉は日本でもかなり認知されてきたが、強姦被害者を助けるどころか、より追いつめるような捜査やケアには問題があると言わざるを得ないと指摘している。
 “(番組内で)伊藤氏は警察に行ったときに、何が起きたかを詳細に伝える。加害者に見立てた等身大の人形を使い、マットレスの上で事件時の状況を再現するよう言われ、男性警察官からはなぜ女性警察官に話したいのか説明するよう求められた。都内唯一の性暴力被害者の支援センターには、電話での相談を受けつけてもらえず、2時間かけて直接面談しに来るよう言われたという”
 男性警察官を相手に被害状況を詳細に再現するというのは、相当な心理・肉体的なダメージがあるだろう。
 一部には「日本を貶める番組だ」という意見もあるようだが、伊藤氏の事件を抜きにしても、性的暴行に対して社会がしっかり向き合っているとは言えない。被害を訴えても、それに対してバッシングが起きることも問題のひとつだ。
「男を誘うような服装をするのが悪い」
「勘違いさせるような言動をしていた」
「どうせ、あとから気が変わった」
「賠償金目当ての美人局」
 悲しいかな、いずれも被害者が声を上げたときにネット上などで、よく見られる反応だ。こういった投稿は多かれ少なかれ、どこの国でも見受けられる。だが、公の場で大真面目に主張されることはまずありえない。ましてや政治家がそんなことを語るというのは、先進国では考えられない事態だ。
 しかし、今回放送された番組では、そんな発言がなんと衆議院議員の口から飛び出しているのだ。
『デイリーメール』を筆頭に、多くのメディアは “ある人物”の発言に注目している。
 “自民党所属の衆院議員で男女同権主義者を自称する杉田水脈氏は、伊藤氏の主張が嘘で、訴えられた男性側のほうが被害を被っていると語った。伊藤氏が訴えを公にすると、彼女のもとには脅迫がよせられ、ネット上では誹謗中傷を受けた”
 これに対して、杉田氏は自身のブログ上で、番組の内容は「切り取り」であると主張している。たしかに、通常であればこんなことを衆院議員、しかも自分も同じ被害者になりかねない女性が言うことはまずありえない。
“伊藤詩織氏のこの事件が、それらの理不尽な、被害者に全く落ち度がない強姦事件と同列に並べられていることに女性として怒りを感じます。「海外に日本の現状が誤って広がることをなんとか止めたい」インタビュアーの質問に応えながら、そればかり考えていましたが、そこはゴッソリ抜かして編集されたようで、とても残念に思います”(原文ママ
 本来、セクハラ事件全般についての番組だったはずが、蓋を開けてみれば伊藤氏ばかりがフォーカスされており、自分の発言も意図した形では使われなかった……。ということを伝えたいようだが、このブログを読むとそもそも問題となっている「伊藤氏に落ち度があった」という考えは一貫している。
 杉田氏はツイッター上にも番組で発したコメントを自ら“補強”するような内容を投稿している。
“私は性犯罪は許せない!無理やり薬を飲まされたり、車に連れ込まれて強姦されるような事件はあってはならないし、犯人の刑罰はもっと重くするべきと考えています。
が、伊藤詩織氏の事件が、それらの理不尽な、被害者に全く落ち度がない強姦事件と同列に並べられていることに女性として怒りを感じます”
 “もし私が、「仕事が欲しいという目的で妻子ある男性と2人で食事にいき、大酒を飲んで意識をなくし、介抱してくれた男性のベッドに半裸で潜り込むような事をする女性」の母親だったなら、叱り飛ばします。「そんな女性に育てた覚えはない。恥ずかしい。情けない。もっと自分を大事にしなさい。」と。”
 杉田氏は「もっと伊藤氏の“落ち度”を叩きたかったのに、当たり障りない部分しか使ってもらえなかった!」と怒っているのだろうか? こういったツイートを見る限り、番組内での発言が杉田氏の意図に反しているとは到底思えないのだが……。
 ◆「日本人からの助けは期待していない」
 レビュー記事を読んで『日本の秘められた恥』の内容を知った外国人たちは大きな衝撃を受けている。感想を求めたところ、「辛すぎて話したくない」という意見もあったほどだ。
「『男性の前で飲みすぎるのが悪い』なんてことを言う人は、明らかにフェミニストじゃない。こういうことを言う女性がいるのは絶望的で、とても悲しくなりますね。私自身、日本で(性的に)酷い目にあった知り合いを知っていますし、私も嫌な思いをしたことがあります。そういった被害を日本人の人に言わないのは、まさにこういう(杉田氏のような)意見が多いからです。日本人から共感や助けを得られることには期待していません。問題の根底には家父長制があると思います。(伊藤氏のように)声を上げる人が出てきたのは、いいことですね。たとえ酷いことを言われても、声を上げないことには何も変わりませんから」(ノルウェー人・女性・33歳)
 残念ながら、セクハラなどへの意識が低いというのは、日本を訪れたことがある外国人にはお馴染みなっているようだ。ほかにも女性からはこんな意見も。
 「なんてことなの!? 『男性と飲むのが間違い』って完全に狂ってる。いまだにこれだけ男女差があるって考えると、とても悲しいし、感情的になってしまいます。女性が自ら立ち上がったのに、レイプなんてたいしたことじゃないと思われているなんて。もちろん、私たち(女性)が弱すぎることもありますが。男性についての悪いことは言えません。私の周りでは、一度もレイプやセクハラを受けたことがないなんて女性は聞いたことがない。とても悲しいことです。男性の被害者もいますが、圧倒的に女性が多いですよね。本当に悲しいです」(デンマーク人・34歳)
 性的被害者の多くが女性だというのは日本に限った話ではない。しかし、その事実に向き合う姿勢には違いがある。「男ばかり責められて」という考え方は少なく、むしろ同じ男性として恥ずかしいという声があがった。
 「誰か性的に嫌がらせをされていたり、泥酔して困っていたら助けるべきだよ。酷い話だ。『#MeToo』が日本でアメリカほど機能していないのは、セクハラや暴行は被害者に問題があると思っている人が多いからじゃないかな? 被害を受けること、特に声を上げるのは恥ずかしいことだと思われてるように見える。統計を見ても嘘の被害報告はものすごく少ないから、アメリカでは被害者が本当のことを言っていると信じてもらえる。日本ではどうなっているのかわからないけど、こういったニュースを見たり、本を読むと女性が悪いって風潮が強いみたいだね。今回の番組でも衆院議員が『飲みすぎたのが悪い』って言ってるけど、イカレてるよ。日本もいつか変わると思うけど、かなり時間がかかると思う」(アメリカ人・38歳)
 また、この男性は伊藤氏について次のように語ってくれた。
 「どうせ、彼女の話はボロクソ言われるんだろ? しかも彼女はジャーナリストなのに、わざわざ嘘をつくはずないじゃないか。何もかも失って、得られるものはほんの少しの正義だけなんだから。こういったことを(日本の)みんなの前で主張するのは、狂っているかスゴく勇敢かだよ。僕には彼女が狂っているようには見えない。もっとこういう声を上げる人が増えるといいね。問題を無視するのは、加害者を助けるのと同じことだから」
 はたして女性までもが被害者を責めるような状況は、いったいいつ変わるのか? 一人でも被害者を減らすためにも、より活発な議論が行われることに期待したい。
<取材・文・訳/林泰人>」


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⛡287〉─1─孤独な老後。一人ぼっちの高齢者は寂びさで風呂場で泣く。〜No.678No.679     

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 所詮、日本人は一人である。

 一人で生き、一人で死んでいく。

 寂しかろうと、切なかろうと、侘しかろうと、人は所詮一人であるがゆえに、一人ぼっちで泣くしかない。

 寂しさ、侘しさ、切なさに、堪えるか、堪えないか、堪えられないか、である。

 日本の社会は、冷たく、優しくはないし親切でもない。

 自己責任で、自助努力で、自力救済で、ある。

 頼る事はできず、甘えは許されず、依存はできない。 

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 2019年5月6日 msnニュース  AERAdot.「66歳男性が風呂場で涙… 友人もいない老後を憂う相談者に鴻上尚史が指摘した、人間関係で絶対に言ってはいけない言葉

 鴻上尚史の人生相談。定年退職、嘱託を経て、今年から本格的に隠居生活に入ったという66歳の男性。兄弟からも妻からもつれなくされ、途方にくれる相談者に、鴻上尚史がおくった第二の人生を生きるヒントは「無意識に自分の価値観をおしつけない」こと。

【相談27】隠居後、孤独で、寂しくてたまりません(66歳 男性 有閑人)
 定年退職、嘱託を経て、今年から本格的に隠居生活に入った66歳です。隠居したら、今まであまり会っていなかった弟たち(弟が2人と妹が1人います)とも食事をしたり、妻とも旅行をしたり、のんびりしようと考えていました。 しかし、いざ弟たちに連絡しても忙しいからと何度も断られました。ちょっとおかしいと思い、妹に連絡したら「お兄さん、気づいてないの? みんなお兄さんが煙たくて、距離とっているんだよ」と。寝耳に水でした。妹によれば、私が長男で母から優遇されすぎたし、弟たちの学歴や会社をバカにしてたのが態度に出すぎてた、というのです。たしかに私は兄弟のなかでも学歴も会社も一番上で、母の自慢でした。弟たちをみて、不甲斐ないと思ったこともありましたが、それは私が努力したからです。弟たちにとって私は自慢の兄だろうと思ってきました。弟たちの不甲斐なさをちょっとからかったこともありましたが、兄弟のことです。
 思い切って弟に直接電話してたしかめると「姉ちゃんに聞いたんならわかるだろう。兄貴と呑んでもえばった上司と話しているみたいで酔えんから」とつれない返事でした。結局、妻も「旅行は友達と行ったほうが楽しいから」と私と行こうとはしてくれません。
 弟たちの僻みも、家族のためにと頑張って出世して養ってきた私に薄情な妻にも、許せないという気持ちでいっときは怒りでいっぱいになりました。妻が外出しようとしたとき、「食事ぐらい作ってからいけ」と怒鳴ってしまったこともあります。後悔して自己嫌悪になりましたが、後の始末です。妻とはさらに距離ができてしまいました。
 誰にも言えませんが、最近、風呂に入っていると涙が出てきます。弟たちのことだけでなく、振り返ればとくに心を割って話せる友人もいないことに今さら気づきました。
 どうやってこの後の人生を過ごしていいか、お恥ずかしいですが、孤独で、寂しくてたまりません。
 いまさら、私はこれからのありあまる時間を、どうしたらいいのでしょうか。どうしたら、弟たちと仲良くできるのでしょうか。楽しい人づきあいのコツはなんなのか全くわかりません。解決法が浮かばず、途方に暮れています。
【鴻上さんの答え】
 有閑人さん。よく、相談してくれました。立派な学歴と優良な会社に勤めた有閑人さんにとって、自分が弟・妹・妻にうとんじられている、ということを認め、お風呂で泣いていることを告白するのは、とても勇気がいったでしょう。
 先月、親身に相談に乗っているつもりだった友人から、「いつも上から目線だった」と言われて、絶交されて落ち込んでいる女性の相談に答えました。
 自分では世話好きだと思っている女性には、じつはありがちなことだと思っています。相手のことを思っているつもりで、自分の考えを無意識に押しつけている場合です。
 そして、男性は、有閑人さんのケースが多いと思っています。
 女性のようにあれこれと世話をするのではなく、「もっとガンバレ」と説教・激励・指導するパターンです。
 勝ち組とまで言わなくても、自分がちゃんとやってきたとそれなりの自信を持っている男性に、この傾向が強いです(女性の場合は、じつは、自分に自信のない人の方が自分の意見を押しつける傾向が強くなると、僕は思っています)。
 もちろん、自分はよかれと思ってアドバイスします。女性の場合は、あれこれと相談に乗ったり、色々と世話をしますが、男性の場合は、ただ教訓を語ったり、アドバイスしたり、説教するだけの場合が多いです。だいたいは、ふがいないと怒ったり、強く注意するのです。
 根拠は、「自分はちゃんとやってきた」ということですね。自分がちゃんとできたんだから、あなたもしなさい。自分はがんばって努力したから、あなたも努力しなさい。きっとできるはずだ、それができないのは、あなたの努力が足らないからだ、という思考の流れです。
 でもね、有閑人さん。がんばってもできないことはたくさんあるのです。
 僕は小学校から、跳び箱とマット運動、鉄棒が苦手でした。「蹴上がり」という鉄棒の技が、体育の課題に出て、三週間ほど放課後、毎日練習しました。奇跡的に何回か成功しましたが、体育のテストの時はできませんでした。
 体育の先生は「努力が足らない」と怒りましたが、僕は毎日、1時間は鉄棒にしがみついていました。
「蹴上がり」を楽々と成功させたクラスメイトは、まったく練習なんてしていませんでした。ただ、生来の運動能力の高さとクラブ活動で鍛えた筋肉が、なんの努力もしないで「蹴上がり」を成功させたのです。
 人間には向き、不向きがあって、僕はいまだに数字の計算が苦手で、でも本を読んだり文章を書いたりするのは大好きです。
 有閑人さんは、「努力していい大学に行くこと」「立派な会社に勤めること」「仕事で結果を出すこと」という価値観で生きてきたのでしょう。そして、その価値観から見て、「努力してない人」「ふがいない人」「能力の足らない人」にアドバイスをしたくてたまらなくなるのだと思います。
 でも、それはその価値観だけの基準です。
 有閑人さんは、例えば、釣りをしますか? 有閑人さんに、兄がいて、釣りの名人で、毎週末、一緒に釣りに行ったとします。そして、有閑人さんの餌のつけ方、竿の振り方、リールの巻き上げ方などに対して、いちいち、注意し続けたとしたらどうですか? 楽しいですか?
 間違いなく、「自分はなんのために、兄と一緒に釣りをしてるんだろう」と疑問に思うんじゃないでしょうか?
 そこで、兄が有閑人さんの釣りの腕をバカにした後、有閑人さんのように「弟たちの不甲斐なさをちょっとからかったこともありましたが、兄弟のことです」と言ったとしたら、納得しますか? 兄弟だから、ということで許されるとは思わないと感じませんか?
「釣りと仕事は違う」と思いましたか? でも、価値観は人それぞれです。仕事より釣りが大切な人は、『釣りバカ日誌』のハマちゃんをはじめ、たくさんいます。
 もちろん、釣り以外で、仕事や出世より大切なものがある人はたくさんいます。家族だったり、趣味だったり、食べ物だったり。価値観はひとつではないのです。
 そして、もうひとつ。仕事が一番大切だと思っているのに、その結果がうまく出ない人も普通にいます。人間には、向き、不向きがあるのです。
 毎年、高校野球ではユニフォームを着たまま、ベンチではなく、応援席で叫び続ける野球部員がたくさんいます。彼らは、努力をしなかったのか。練習に手を抜いたのか。そんなことはないはずです。彼らも死に物狂いの努力をしたはずです。でも、力が及ばないことは普通にあるのです。彼らに向かって「ふがいない」とか「もっと努力しろ」「ベンチ入りできないお前は恥ずかしい」とは口が裂けても言えないと僕は思っています。本人が自分自身を責めることはあっても、他人が口にする言葉ではないのです。
 世間的な評価が低い会社に就職したことが嫌だとしても、それを責める資格があるのは、勤めている弟さん本人であって、兄ではないのです。
 さて、有閑人さん。有閑人さんは、自分の価値観を強く信じ、それを周りに対して、意識的にも無意識的にも押しつけてきた、それが、弟・妹・妻があなたを避ける原因になっている、ということは、なんとなく分かってもらえたでしょうか。
 でね、有閑人さん。「どうしたら、弟たちと仲良くできるのでしょうか」と書かれていますが、有閑人さんは66歳ですから、弟・妹さんがいくつであれ、たぶん、最長50年以上、そういう関係だった可能性があります。奥さんとも、最長で40年前後ですか。
 この長い時間で、彼ら、彼女らには、有閑人さんのイメージがしっかりと出来上がっていますから、関係を変えるのは、かなり困難だと思います。
 何度か会って「今まで、偉そうにして本当にすまなかった」とか「お前たちを見下したような言い方をして反省している」と言っても、相手はちゃんと受け止めてくれないと思います。
 僕のアドバイスは、「まずは、対等な人間関係を学習しませんか?」ということです。
 弟・妹さんと仲良くすることは、いったん、あきらめて、他に人間関係を作るのです。見下すことも、見下されることもない関係の先に、有閑人さんが求める「心を割って話せる友人」が生まれる可能性があるのです。
 友人探しには、インターネットに感謝しましょう。趣味のサークルや地域のボランティアサークルが簡単に見つかるはずです。
 思い切って、そこに飛び込むのです。
 僕に「お風呂の中で泣いている」という勇気ある告白をした有閑人さんですから、できるはずです。
 何でもいいのです。興味はあとからついて来るはずです。釣りでも絵画でも社交ダンスでも山登りでもボランティアでも演劇でも読書クラブでも。
 ただし、そこで有閑人さんは、「だらしない人」「努力しない人」「ふがいない人」と間違いなく出会います。
 有閑人さんは、アドバイスしたくてムズムズするはずです。「どうして周りの人は言わないんだろう」「ちょっと努力するだけで、ずいぶん変わるのに」と。
 でも、決して自分からは、相手にアドバイスしないこと。
「それがこの人の生き方なんだ」と思って、言葉をぐっとのみ込むこと。そこで、「あなたはこういう点がダメで~」と言い始めたら、間違いなく弟・妹さんと同じ関係になります。
「だらしない人」「努力しない人」というのは、有閑人さんからの見方でしかない、自分の価値観でしかない、それを他人に押しつけてはいけないと、肝に銘じましょう。
「業界の最大ではなく最高を目指す」が目標という会社があります。最大は数字ですから基準は明確ですが、最高は、人によって違うでしょう。本人が何を最高と思うかは、まったく違うと魂にまで刻み込んで下さい。そうすれば、簡単に「もっと努力しなさい」と言えないと思います。
 奥さんとは、慎重に会話しながら、「無意識に自分の価値観を押しつけてないか」とチェックしてみて下さい。
「家族のためにと頑張って出世して養ってきた」という意識が、奥さんに対しての上から目線になります。これは、有閑人さんからの見方ですからね。
 奥さんは、必死で有閑人さんを支えてきたのかもしれません。でも、有閑人さんが、それを当然のこととし、自分が「養ってきた」と思っていると感じたら、やはり、弟・妹さんと同じように、一緒にいたくないと思うでしょう。
 ちょうど、釣りがものすごくうまくなっても、兄が「俺が教えた」「俺が指導した」と言い続けていたら、絶対に一緒に釣りには行きたくないのと同じです。
 でも、奥さんは、有閑人さんの変化を一番、敏感に感じます。なにせ、一緒に暮らしていますからね。
 有閑人さんが何かのサークルか集団に入り、そこで「対等な人間関係」を学び、人間の弱さやずるさ、バカさを含めて、「それが人間なんだ」と肯定的に接するようになったら、奥さんは何かを感じるはずです。
 大丈夫。奥さんに怒鳴った後、ちゃんと自己嫌悪を感じる有閑人さんなら変われるはずです。
 えっ? もう66歳だから、変わるには遅すぎると思う? 先月、僕が書いた「前向きになる」方法は読んでないですか?
「自分は、10年先から戻ってきたと思う」
 というものです。
 有閑人さんは、本当は76歳なのに、奇跡が起こったか、タイムマシンの魔法か、とにかく10年、時間が戻って今、66歳になった、と考えるのです。
 どうですか? 66歳を嘆く気持ちから、可能性を感じる気持ちになりませんか?
 66歳は決して、遅くありません。会社という価値観を外れたことで、有閑人さんは新しい人生をスタートさせたのです。新しい価値観と出会うことは、とてもワクワクすることです。今までの価値観にしがみつかず、新しい出会いに飛び込んで下さい。対等な人間関係はものすごく楽しいですよ!」
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⛡308〉─1─子供減少が止まらない。平成31年4月。〜No.754No.755  

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 男性の精子劣化。女性の卵子老化。生殖機能の退化。繁殖能力の衰退。
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 少子高齢化とは、老人の多死と子供の少生で、日本民族の自然消滅である。
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 2019年5月4日 産経新聞「子供の数、過去最低の1533万人 38年連続減
 子供の数と総人口に占める割合
 総務省は4日、「こどもの日」を前に人口推計(4月1日時点)をまとめた。外国人を含む14歳以下の子供の数は前年より18万人少ない1533万人で、38年連続の減少となった。総人口に占める割合は12・1%(前年比0・2ポイント減)で、45年連続で低下した。比較可能な昭和25年以降、人数、割合とも過去最低を更新し、少子化に歯止めがかからない状況が明らかになった。
 人数はピークだった昭和29年(2989万人)のほぼ半数に落ち込んだ。平成元年の2320万人と比べ30年間で800万人近く減った。内訳は男子が785万人、女子が748万人。低年齢層ほど少なく、12~14歳は322万人、0~2歳は286万人だった。
 人口に占める割合について調査年次に違いはあるが、国連人口統計年鑑によると、主要国32カ国のうち、日本は韓国の12・9%を下回り最も低い。
 都道府県別(昨年10月1日時点)での増加は東京都のみで、沖縄県は横ばい、他の45道府県は減少した。100万人超は東京、神奈川、愛知、大阪の4都府県。人口に占める割合は沖縄県が17・0%で最も高く、秋田県の10・0%が最低だった。」
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292〉─6─在日英国人「日本の田舎(地方)は今やらなれば消えてしまう」。~No.706No.707 

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 2019年5月4日 msnニュース AERAdot.「在日英国人が“日本の田舎”を世界に発信する理由「今やらなければ消えてしまう」
 © Asahi Shimbun Publications Inc. 提供 ※写真はイメージです (c)getty images
 日本在住歴38年の英国人アダム・フルフォードさん(62)は今、日本の田舎が持つ魅力を国内外の人に伝え、都市と地方の住民を結びつける活動をしている。
 来日以来、フルフォードさんはNHK英語でしゃべらナイト」など、多くのテレビ番組で英語監修や制作などの仕事をしてきた。小泉純一郎元首相に英語指導をした経験もある。仕事を通じて「日本」のことをよく知るフルフォードさんだが、「今こそ日本人は地方に立ち戻らないといけない」と話す。
 民間の有識者による日本創生会議の推計によると、2040年までに全国の896自治体が「消滅可能性」があるとの指摘している。その状況でなぜ、フルフォードさんは日本の田舎を守る活動をしているのか。そこには、「このままでは日本が消えてしまう」という危機感があった。
 * * *
──なぜ、日本の田舎が大切だと考えているのですか。
 東京は、ニューヨークやロンドンとも違う、世界に二つとないユニークな都市です。優れたサービスに加えて安全で、犯罪率は少なく、街は清潔。新宿区の新成人の約半数は外国人で、世界にも開かれています。
 しかし、日本という国のアイデンティティは東京だけにあるわけではありません。アマゾンに動物や植物の多様性があるように、日本国内には多様な世界があります。たとえば、北海道と沖縄では独自の文化や歴史がある。山形と広島でも違うし、一つの県でも、地域が変われば風景が異なるところもあります。
 そのことを強く感じるようになったのは、2010年に、農林水産省の「美の里づくりコンクール」の審査員を務めてからです。14年には、同コンクールで農林水産大臣賞を受賞した山形県飯豊町にある人口約280人の中津川地区を訪れ、日本の「村」が持つ価値をたくさん学びました。
──どのようなことに感銘を受けたのですか。
 中津川の人たちは厳しい自然に耐えながら、持続可能な暮らしをずっと実践してきました。特に、ふだんは注目されることの少ないお年寄りの方々から話を聞けたことは、貴重な体験でした。そこには、日本人だけではなく、人類全体にとって大切な「智慧」がたくさんありました。
 たとえば、中津川がある置賜(おきたま)地域には、恵みを与えてくれる草木をたたえる「草木(そうもく)塔」と呼ばれる石塔があります。私は日本に来て、仏様に報告したり、神々に感謝の気持ちを伝えたりする日本人の姿に惹きつけられましたが、草木塔の前に立ち止まり、自然の恵みへの感謝を体現することに感動を覚えます。
 日々の生活では「相手を想う心」を大切にしています。さきほど、日本には多様な文化があると話しましたが、この「相手を想う心」は日本人が共通して持っているものです。東京が魅力的な都市であるのも、日本の村にあった文化や習慣が、現代に現れていると私は考えています。
 私の祖国である英国は日本と同じ島国ですが、山が少ないために日本よりはるかに人の移動が簡単です。そのため、英国のローカル文化は急速に薄れていて、方言も少なくなってきました。日本は急峻な山が多いので、多様な文化がたくさん残っています。これは、世界的に見て貴重なことなのです。
──しかし、日本の村は現在、人口減少によって存続が危ぶまれています。
 私は、日本人の女性と結婚して3人の子供がいます。3人とも日本国籍です。親としては、今後の日本がどのような道を歩んでいくのかは、とても気になることです。
 万華鏡のような村の文化が失われることは、日本にとってではなく、人類全体にとって大きな損失です。このまま地方の衰退が続けば、日本には東京と、東京に似た都市、あとは「観光地化された村」しか残らないでしょう。村がなくなれば、東京が持つ魅力も失われることになると思います。
 だから、数百年にわたって持続可能な暮らしを実践してきた村の人たちのDNA(遺伝子)を残していかなければなりません。戦前生まれの人たちが減少していくなかで、その人たちの歴史を残すことは、今やらなければならない。持続可能で多様な暮らしを実践してきた村の人たちの智慧は、これからの人類にとって大きな財産なのですから。
──具体的にどのような活動をしているのですか。
 私は、亜細亜大学で非常勤講師として異文化コミュニケーションを教えています。異文化コミュニケーションといっても、英国と日本の違いを教えているわけではありません。それは、つまらないですから(笑)。
 異文化とのコミュニケーションが必要とされるところは、もっと身近にあります。若者と高齢者、東京と地方、大学のキャンパス内と周囲の街ではどう違うのか。異文化は、自分の周囲にたくさんあるものです。
 学生たちが身近な異文化とコミュニケーションをすれば、自分自身のアイデンティティも客観的に認識できるようになります。それができてはじめて、外国人と日本人の違いも理解できるようになるのではないでしょうか。
 そこで、学生たちを中津川に連れて行き、おじいさんやおばあさんと交流し、中津川の未来を考えるプロジェクトを実施しています。
──都市と地方、若者とお年寄りなど、接したことのない人には「村」は異文化のかたまりかもしれませんね。
 そのとおりです。ポイントは、宿泊先はホテルではなく農家民宿にすること。自宅で熊の肉やヤマメの刺し身など地元の料理で食事を楽しみながら、村の歴史や文化を話す。そうすると、「昔は肥料集めてから学校に通っていた」といった昔話や、コミュニティを維持するための習慣や文化を学ぶこともできます。
 同じように、日本在住の外国人を連れて行ったこともあります。外資系企業の社員、ジャーナリスト、コンサルタントといった人たちと、家族と一緒に訪問する。そこで、中津川の未来を考えるワークショップも開催しました。
──参加者にはどのような反応がありましたか。
 外国人にとって、伝統的な神社や仏閣を訪ねるのも素晴らしい経験ですが、日本の村にある一軒の家を体験するのは、また違ったものです。どこか、親戚の家に帰ったような感覚になるんですよね。
 日本を観光で訪れる外国人は増えていますが、その人たちが求めているのは、こういった「心の癒やし」だと思います。都会で日々の生活に追われていると、心が傷つくこともあります。「禅」という文化が外国で人気があるのも、無意識に「癒やし」を求めているのではないでしょうか。
 日本では、割れたお椀を漆で接着して、金で飾る「金継ぎ」という修復技術があります。私は、村に行くことで「心の金継ぎ」ができるのでは、と考えています。
──最近では「村」という言葉が「閉鎖的」「排他的」という意味で使われ、経済合理性から村は消滅してもしょうがないという考え方もあります。
 たしかに、村には複雑な人間関係があります。厳しい自然や時代の変化に対応するためには、「相手を想う心」を持ちながら、支え合って生きていかなければなりません。そのなかで、コミュニティの利益を損なう可能性のある行動や態度が問題視されることもあるでしょう。
 ただ、知っておかなければならないのは、「相手を想う心」は、厳しい自然環境を生き抜くための現実的な考え方から生まれたということです。社会の変化、気候変動による災害にも、村の人たちは「相手を想う心」で対応してきました。
 だから、私のような外国人が訪ねても、村の人達は積極的に交流してくれます。お互いに学びがあり、新しい発見がある。東京に限らず、都会に住む人たちは、自らが持っている影響力をもっと地方のために活かしていくべきです。
──今後の活動はどのような活動を考えていますか。
 私も62歳になって、これからは衰えていくだけ(笑)。なので、体が動かなくなるまでに、別の地域に活動を広げたいですね。
 私たちは今こそ日本の村に立ち戻り、過去と現在を学び、新しい未来への道を見出さなければなりません。その歩みは楽しく、実りの多い道です。
 最近では「CSR(企業の社会的責任)」という言葉がよく使われていますが、私は、「CCR(企業の文化に対する責任)」というフランス発祥の新しいコンセプトに注目しています。日本の万華鏡のような文化を残すために、できることはたくさんあります。まずは日本にある英国企業に「もっと田舎に行こうよ」と呼びかけていきたいですね。
(聞き手/AERA dot.編集部・西岡千史)」
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⛑242〉─2─日本は差別国家に成り下がっていく。増加する差別おじさん。〜No.520No.521      

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 2019年4月21日 msnニュース NEWSポスト「増殖する「差別おじさん」にどう立ち向かうべきなのか
 © SHOGAKUKAN Inc. 提供 困ったことに、偏見に凝り固まった日本人もいる
 価値観の多様化の弊害なのか、近頃困った大人が増殖していると感じる人は決して少なくないだろう。コラムニストの石原壮一郎氏が指摘する。
 * * *
 今の日本に「経済大国」という形容詞がふさわしいと思っている人は、そう多くはないでしょう。たいへん残念ではありますが、ふさわしいのは「差別大国」という形容詞です。
「貧すれば鈍する」なのか、ネットやSNSによって差別意識が見えやすくなったからなのか、その両方なのか……。ニュースを見たり酒場で別のグループの会話を漏れ聞いたりすると、差別はよくない、差別は恥ずかしいという当たり前の気持ちが、世の中からどんどん薄れているように見えます。
 先日、都内の日本語学校に留学している18歳の中国人の女性が、アルバイト先のスーパーでいきなりひどい言葉を投げかけられたという記事が話題になりました。BuzzFeed Newsによると、レジ係をしていた女性は、酔った60代ぐらいの日本人男性客が支払い時に小銭を落としたのを見て、手助けしようとしたところ、いきなり「中国人だからそういうことをするんだ。人の金を取るんだ」と怒声を浴びせられたそうです。
 ショックを受け、恐怖を感じた女性は、とにかく謝り続けたものの、男性はどんどん差別的な発言をしてきました。やがて店長がやってきましたが、客は「金をとられた」と主張し、自分で警察を呼びます。やってきた警察官が署に同行を求めたのが、女性ではなくその日本人男性だったのは、このひどい話の中でのせめてもの救いです。
 この酔っ払いのおっさんが最低なのは、言うまでもありません。ただ、そういうダメなおっさんがいたというだけで止まらないのが、今の日本の情けなさ。このニュースが掲載されたYahoo!ニュースのコメント欄には、差別意識丸出しの意見があふれました。
 「中国人の素行のイメージは、悪い。それは、過去何十年かにわたる来日して悪業を働いた同胞を恨んでください。身から出た錆ってとこですか」
 「そこかしこでドン引きするレベルのことを平然と悪びれもせずにやってくるから無理すぎるわ」
 「日本だから起きた話なのか、他国では全く無い話なのか」
 悲しい目に遭ったアルバイト女性に同情する声は、ほとんどありません。申し訳程度に 「その女性はまともかもしれないけど」と前置きをつけて、要は「でも、中国人なんだかしょうがない」と言って差別を正当化する人の多いこと多いこと。「酔っぱらいに怒鳴られたぐらいでいちいちショックを受けるな」と、この女性を責める人まで……。
 書いている本人には恥も自覚もなく、「俺、いいこと言った」という得意気な気配すら漂っています。ただ、自分がもし同じ立場だったらという簡単な想像力すら持てない人に腹を立てても、虚しいだけでとくに実りはありません。ここはせめて、わかりやすい形で 「反面教師」や「他山の石」になってくれることに、強引に感謝することにしましょう。
 社会における差別もなくなってほしいところですが、自分の身の回りから差別を遠ざけることも大切。この手の「差別おじさん」は、どこにでもいます。そして、気が付かないうちに増殖しています。もちろんそういう人は、外国人差別だけでなく、女性差別などほかの差別にも余念がありません。
 うっかり巻き込まれて、うっかり感化されたら、一生の不覚であり末代までの恥。身近な人が「差別おじさん」に属するかどうか、たとえばこの手の事件に対する何気ない一言で早めに察知しましょう。ネットにあふれている差別的な言い種を参考に、5つの「危険フレーズ」を選んでみました。同じように「差別おばさん」も察知できます。
 ●このフレーズが飛び出したらその人は「差別おじさん」
 「差別される側にも問題があるんだから、しょうがないよ」
 「(特定の国を指して)○○のヤツらは、こうだから」
 「人間は差別する動物なんだから、どこにでもあることだよ」
 「差別だ差別だって騒ぐこと自体が、逆に差別なんじゃないの」
 「俺が言ってるのは、差別じゃなくて区別だから」
 ほかにも「嫌なら日本から出ていけばいい」「もしかしたら日本人じゃないのかも」「女なんてやっちまえば言うこと聞くんだよ」などもありますが、そのへんはあまりにわかりやすいので入れませんでした。何かというと「男ってもんは」とか「最近の女性は」とか 「日本人としては」と言いたがる人もあやしいですね。
 残念なのは、この手の「差別おじさん」は、自分の発言や考え方がなぜ差別的なのか、指摘されても理解できないところ。「何がいけないんだ」と意固地になるばかりです。まずは心の中であざ笑って、ちょっとずつ冷たい態度を取るところから始めましょう。あざ笑う機運が広がれば、いつの日か肩身の狭さや恥ずかしさを感じてくれるかもしれません。遠大な計画ですが、小さなことからコツコツと、です。
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⛡301〉─1─婚活しても結婚できなのには科学的証拠がある。現代の進化論。 〜No,738No.739No.740     

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 2019年4月25日号 週刊文春「臆病者のための楽しい人生100年計画
 どうして男女の欲望はすれ違うのか?
 面倒な話は後回しにして、まず左ページの図①をご覧いただきたい。女性が魅力的だと思う男性の年齢を『見える化』したものだ。
 左の列が女性の年齢で、それぞれの年の女性がもっとも魅力的だと思う男性の年齢が右側にある。対角線(点線)は男女の年齢が同じラインで、20歳の女性が20歳の男性に、50歳の女性が50歳の男性に魅力を感じるとしたら、この線上に数字が並ぶことになる。
 図を見ればわかるように、20代の女性は自分よりすこし年上の男を魅力的だと思い、30代になると同い年か、すこし年下を好む。
 転機は40歳で、好みの男性の年齢は対角線を離れてほぼ垂直に下がっていく。ここから50歳手前までの女性はかなり年下(40歳前後)の男性に魅力を感じるが、49歳と50歳ではまた年齢に近い男性を好むようになる。
 この結果に女性の読者の多くは納得するだろうが、男性にはちょっとショックかもしれない。『女性の(年齢にかかわらず)年上の男性を好む』というのがこれまでの常識だったからだ。
 では次に、ページをめくって図②を見てほしい(驚かせようと思ってわざとこうした)。
 これは、男性が魅力的だと思う女性の年齢を『見える化』したものだ。
 図の右側が大きな空白になっているのは印刷ミスではない。20歳の若者だろうが、50歳のシニアだろうが、男性が魅力的だと思う女性の年齢は20歳と21歳にかたまっていて、25歳を超えることはないのだ。
 女性の読者はこの結果に愕然とするのではないだろうか。男性はおそらく心あたりがあるだろうが、『いくらなんでもここまでは・・・』と思うかもしれない。
 悪い話を先にすると、これは1年間に1,000万人が利用する婚活サイトのビッグデータを解析したもので、街頭アンケートの類(たぐい)とはちがって、学術的にもきわめて正確だと評価されている。良い話は、この婚活サイト(Okキューピット)の利用者がアメリカなどの北米のひとたちだということだ。とはいえ、日本の男だってこんなものだろうと私は思うが。
 もちろん、すべての男が小娘(失礼)にしか興味がないわけではない。そこで詳細を見てみると、興味深いことに、20代前半の若者の一部は30代半ばの女性、20代後半の一部は40代前半の女性に魅力を感じている。
 さらに興味深いのは、この『熟女志向』が30歳を過ぎると消失することだ。それ以降、男性の興味の大半は20代の女性に集まり。年上でもせいぜい30代ばまでだ。これをわかりやすくいうと、『30歳以上の男にとって、35歳以上の女は存在していないも同然』ということになる。
 広がる年齢ギャップ
 女性の読者は、きっとここで『男ってバカだなあ』と思っただろう。10歳も20歳も年上の『おっさん』と(カネづるとして)つき合ってくれるのはキャバ嬢くらいしかいない。
 ……
 最初の2つの図は、さまざまな言動から魅力的だと感じる年齢を解析したものだ。本当の気持ちというより、たんなる願望のこともあるだろう。だが図③は、男性が実際にメッセージを送った女性の年齢をビッグデータにして解析したものだ。ウソや冗談で『つき合ってください』なんてメールは送らないだろうから、これはきわめて説得力の高い『証拠(エビデンス)』だ。
 これまでも、『女性は年上の男性が好き』『男は若い女性が好き』という漠然とした『常識』はあった。しかしこれだけでは、『40歳を過ぎると女の関心は年下の男に移る』とか、『男は5歳刻みで口説く女を変える』などということはわじゃらない。それを解明したのがビッグデータで、たんなる経験則ではなく『根拠のある主張』だ。この連載では、個人的な思い込み(私はこんな体験をした)ではなく、つねに『証拠』を示すようにしたい。
 『35歳を過ぎた女は結婚がむずかしくなる』といわれる。そしてエビデンスは、この理由を明快に説明する。
 30代の女性には、自分と同じくらい年齢の男性にもっとも魅力を感じている。35歳だと、30代半ばの男性を好ましいと思う。 ところがそのとき、35歳の男は自分より5歳若い女性にせっせとメッセージを送っている。そしてこの行動は40歳まで変わらないから、男と女の好みはどんどん開いていく。
 40歳を過ぎると、男女の好みの違いはさらに極端になる。45歳の女は自分より5歳若い男を好むが、当の40歳の男は30歳の女を口説こうとしている。この大きな年齢ギャップを埋めるのは容易でないだろう。
 婚活マーケットの特徴は、年齢が上がるにつれて、恋愛や結婚で『市場』から抜けていく男女が出ることだ。こうして同世代の『恋愛対象プール』は細っていくが、恋人のいない若い男女が新たにマーケットに参入してくる。しかしこのとき、20代の男性は同世代の女性にしか関心がないが、20代の女性は、一定の条件を満たせば、年上の男とつき合ってもいいと思っている。
 この『男女の非対称性』によって、年配の女性の婚活はきわめて不利になる。男性がコンタクトを取る女性の割合を比較すると、20歳の女性に興味を持つ男性が100人いるときに、50歳の女性に興味を持つ男性は9人しかいないのだ。
 誤解のないようにいっておくと、これは婚活市場において、男が圧倒的に有利で女性が不利だということではない。婚活サイトは、独身の男と女をマッチングさせる。男女がほぼ同数だとするなら、どちらかの性が一方的に有利になることは数学的にあり得ない。
 それでもあえていうなら、婚活に有利なグループはある。それは『20代前半の女性』と『社会的・経済的に成功した男性』だ。要するに『若い女とカネのある男はモテる』という話で、これも誰でも知っていることだる。
 若さの市場価値
 エビデンスが示す『不都合な事実』は、すべての男の関心が若い女性に極端に偏っていることだ。婚活サイトの性格上、ここでは20歳以上になっているが、年齢の制限がなくなれば、男の欲望の対象が10代の女性にまで広がっていくことは間違いない。
 このことから、若い男女の『市場価値』が大きく異なることがわかる。
 思春期から20代半ばまでの女性は、あらゆる年齢の男から注目を浴びる。それに対して若い男性は、同年代の女性からしか関心を持たれない。すなわち、若い女の価値はものすごく高く、若い男の価値はそれほどでもない。
 ニュース番組の『年配の男性キャスターと若く魅力的な女性アシスタント』という組み合わせが典型的な性差別だとして繰り返し批判されている。これは欧米も同じで、#MeToo(ミートゥー)運動が広がったあともこの『悪習』を変えることができない。なぜなら、視聴率が落ちでしまうから。
 女性は自分と同年代の男性に魅力を感じるから、メインターゲットとなる女性となる女性視聴者の年齢にちかい男性キャスターの方がいい。それに対して男性の視聴者は、若い女性にしか関心がない。これが、『年配の女性キャスターに若い男性アシスタント』の組み合わせが極端に少ない理由になっているのだろう。
 こんな事をわざわざいわなくても、若い女性は自分の『市場価値』を正確に理解している。なんといっても潜在的な『顧客』は人口の半分、世界中に40億人ちかくもいるのだ。他のどのような『商品』も、これほど大きなマーケットの持っていない。経済的な価値を持つこの性的魅力は『エロティックキャピタル(エロス資本)』と呼ばれる。
 だがこのとてつもない大きな資本には『賞味期限』があり、10代半ばからの10年間が最大で、その後は急速に縮小していく。もちろんこれも、女性ならみんな知っていることだろう。
 こうして、かぎられた期間に自分のエロ資本を最大限に活用しようとする若い女性が世界中で大量に登場した。その目的は経済的な利益(パパ活やギャラ飲み)かもしれないし、有名になって自己実現すること(地下アイドルやユーチューバー)かもしれないが、世の中を驚かす奇妙な現象の数々は、エロ資本が特定の年齢層の女性に集中していることから経済学的に(ほぼ)説明できるだろう。
 こうした主張を『差別的』と感じる人がいるかもしれない。だがその場合は、『根拠』にもとづいて、より説得力のある解釈を示さなければならない。『いくつになっても若い女のケツを追い回す男はけしからん』と怒っても(気持ちはわかるが)現実は変わらない。
 それと、これは強調しておかなくてはならないが、現代社会にはエロス資本しか持っていない若い女性が(かなろたくさん)いる。そんな彼女たちに『愛は無償であるべきだ(エロスを男にタダで提供しろ)』との道徳を強要するのは『搾取』以外のなにものでもない(奇妙なことは、男性優越主義者だけでなく、一部のフェミニストもこういう主張をする)。アダルトビデオや風俗業を違法にするのは、エロス資本に依存するしかない女性たちから生きる方途を奪う『虐待』だ。
 周知のように、社会的な性差を示すジェンダーギャップ指数で日本は110位と世界最底辺に低迷している。しかしそれにもかかわず、さまざまな調査で若い女性の幸福度は同世代の男性よりずっと高い。とりわけ大卒の若い女性は、日本社会の主流派を形成する『おっさん(壮年大卒男子)』を抑えて、現代日本でもっとも幸福度(ポジティブ感情)が高い。
 これを保守派は、『男が外で働き、女は家で子育てに専念する』性役割分業が日本女性を幸福にしているのだと解釈するだろうが、これには根拠がない。共働きが当たり前の北欧でも、女性の幸福度が下がっているわけではないからだ。
 このパラダイスも、若い女性がとてつもなく大きなエロティックキャピタルを持っていることで証明できるだろう。大きな金融資本(ゆたかさ)が幸福な人生につながるように、大きなエロ資本によって注目(あるいは金銭的な報酬)を得られることが幸福度を上げるのだ(たぶん)。
 『進化』の長い影 
 男と女の欲望はなぜこれほどちがうのか?『現代の進化論』は、『ヒトの脳が、長い進化の過程のなかでそのように〝設計〟されたからだ』と説明する。これに反発するひともたくさんいるだろうが、多くの研究者が半世紀以上にわたって膨大なエビデンスを積み上げており、現時点でこれを上回る説得力を持つ『科学』は存在しない(これからもおそらくないだろう)。
 すべての生き物が後世により多くの遺伝子を残すよう『設計』されてきたとするならば、その目的は『生存』ではなく『生殖』だ。大過なく生涯を終えたとしても、生殖に失敗すれば遺伝子は途絶えてしまう。
 オスがより多くの子どもをつくろうとすれば、限られた資源をメス全員に均等に配分するようなことはしないだろう。それより、妊娠可能な一部のメスに集中的に資源を投入した方がずっと有利だ。
 このようにして、すべて女性を年齢にかかわず平等に扱う『リベラル』な遺伝子は淘汰され、若い女性に極端に好む『差別的』な遺伝子だけが残った。そのように考えれば、50歳になっても20歳のギャルと結婚することを夢想し、現実を突きつけられてもできるだけ女性と交際しようとあがく男の『悲しい性(さが)』が理解できるのだろう。これは『差別』の問題ではなく、進化の過程で生じた男女の『利害の不一致』という問題なのだ。
 『進化』の長い影は、恋愛やセックスだけでなく、私たちの人生のあらゆる場面に及んでいる。この連載では、その不愉快な事実を受け入れたうえで(ほかにどうしようもない)、いかにして『幸福』を手に入れられるかを考えていきたい。」
・・・
 全ての生物は優秀な遺伝子を少しでも多く生き残らせる為に子孫を作るが、本当は、種の生存を目的とした高等戦略ではなく、個体の生理的生殖の為であった。
 進化や進歩は、優秀な遺伝子を持った個体の生殖による増殖で成し遂げられる。
 それ故に、年老いたオス(男性)は若いメス(女性)を求め続けるが、それは性差別ではなく生物として本能、つまり種の保存である。
 生殖機能が退化し繁殖能力が衰退した種は、必然的に絶滅・死滅する。
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 日本人の、男性の精子劣化、女性の卵子老化、生殖機能の退化、繁殖能力の衰退。
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