🚷35〉─1─28歳の独身、非正規社員で月収13万円。老後の生活が不安です…~No.152 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 今どきの若者には、今どきの高齢者のような老後は来ないし、老後生活は望めない。
 さらに、悲惨なのは今どきの子供達である。
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 現代日本には、忠臣蔵は存在しない。
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 2022年5月21日 MicrosoftNews All About「独身、非正規社員で月収13万円。老後の生活が不安です…
 あるじゃん 編集部 
 © All About, Inc. 皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする「マネープランクリニック」。相談者は老後の生活が不安という28歳の非正規で働く女性。老後資金や必要額の考え方など、ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
老後資金1500万円が必要と聞きましたが、貯められますか 
 皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。
 今回の相談者は、老後の生活が不安という28歳の非正規で働く女性の方。老後資金づくりや具体的な必要額の考え方などについて、ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
▼相談者魚さん(仮名)
女性/非正規社員/28歳
九州/実家・持ち家
▼家族構成父母、祖母(いずれも年金生活者)
▼相談内容老後の生活が不安で相談させていただきます。田舎なので仕事が少なく、長く非正規で販売の仕事をしていました。しかし、3万円の通勤手当が2万円も減額されてしまいました。それをキッカケに転職活動をし、来月から正社員として働くことが決まりました。
 それでも、老後資金は1500万円は必要と聞き、今のペースで貯められるか、また将来年金がちゃんともらえるかも不安です。土日休みが少ない中で婚活もしていますが、まだ結婚の予定はありません。
▼家計収支データ魚さんの家計収支データは図表のとおりです。
 © All About, Inc. 相談者「魚」さんの家計収支データ
▼家計収支データ補足
(1)ボーナスの使いみち
 貯金か近隣の旅行に使う
(2)加入保険について
・本人/養老保険(37歳・15年満期、死亡200万円、定期特約1300万円、医療特約入院5000円付き)=毎月の保険料9355円(実際は年払い)
・本人/医療共済(入院5000円、手術・放射線治療・通院・先進医療特約付き)=毎月の保険料2284円(実際は年払い)
(3)転職後の収入アップ度
 毎月の給与は今と変わらず。ボーナスが3カ月分出る。
(4)相続について
 実家は築28年。兄弟は兄がいるが公務員で全国転勤があり、定年まで地元には帰れない。
(5)生活の楽しみについて
 Tカードにチャージし、レンタルコミックやレンタルDVDを借りる。あと図書館にもよく行くとのこと。
▼FP深野康彦の3つのアドバイスアドバイス1:貯蓄ペースが維持されれば老後資金はまず大丈夫
 アドバイス2:貯蓄の一部を「つみたてNISA」に充ててもいい
 アドバイス3:節約だけの生活にならないことが必要

 アドバイス1:貯蓄ペースが維持されれば老後資金はまず大丈夫
 家計を拝見する限り、まったく無駄が見当たりません。だからこそ、この収入で200万円超の貯蓄ができたのでしょう。立派の一言に尽きます。
今後のマネープランを考える上で大きな前進は、転職し、非正規雇用から正社員になれたこと。
 給与は変わらないとのことですが、ボーナスが3カ月分支給されるわけですから、30万円程度は年間貯蓄を増やすことができます。生活コストが変わらなければ、年間85万円前後の貯蓄が可能。
 そのペースが定年まで続くと2700万円ほど貯められますから、今ある貯蓄と合わせて2900万円。途中、クルマの買い替えが何度か発生するので、その費用を仮に300万円とすると、残り2600万円。
 退職金制度があれば、それを加算した額が用意できる老後資金ということになります。それは、少なくとも1500万円よりはるかに多い額です。
 とはいえ、老後資金がどのくらい必要かは、老後の生活費がどのくらいかかるかで大きく異なります。1500万円で足りることもあれば、不足する場合もあるでしょう。
 魚さんのケースは、将来の住居費など不確定な部分が少なくないですが、現在の生活費から考えて、公的年金だけでカバーできるか、超えても2、3万円かもしれません。
 であれば、定年後65歳まではアルバイト等で生活費分の収入は得るとすると、90歳までの生活費の不足額は、多くても1000万円程度。これに予備費(医療・介護費用、住宅費用など)として1000万円を加えても計2000万円。
 つまり、計算上は90歳の時点でまだ600万円余るわけです。そう考えると、貯蓄ペースが維持されるという条件付きですが、それさえクリアすればさほど老後資金については心配は要らないと考えていいでしょう。
 アドバイス2:貯蓄の一部を「つみたてNISA」に充ててもいい
家計は先に触れたように、とても優秀です。ただし、加入されている養老保険、貯蓄のつもりで加入されたと思いますが、死亡保障は現時点で不要ですし、医療保障も医療共済で確保している額で十分です。
 さほど大きく増えないなら、元本割れしない(満期金が支払った保険料の総額を下回らない)時期に払済保険にして、浮いた保険料を貯蓄に回してもいいでしょう。
 今後の老後資金づくりとしては、毎月の貯蓄の一部を運用益等が非課税となる「つみたてNISA」に充てて、より増やすことを考えてもいいと思います。
 運用には当然リスクがともないますが、まだ老後までに十分時間があります。それが結果的にリスクヘッジにつながります。
 また、老後資金づくりに特化した制度として、掛金が全額所得控除になるiDeCo(個人型確定拠出年金)もありますが、掛けた資金を引き出すのは原則60歳からとなります。その意味で、40代から始めても遅くはありません。
 アドバイス3:節約だけの生活にならないことが必要
ただ、老後資金づくりよりも気になるのが、28歳独身の魚さんのご相談が「老後」だということ。確かに社会保障など、将来について不透明な部分はありますが、老後までまだ30年以上あります。
 将来に向けて貯蓄する意識は若い人こそ必要ですが、今から老後を必要以上に不安視し、節約だけの生活になってしまったとしたら、何かもったいない気がします。
 ご自身でお金をかけない楽しみも見つけているようですが、例えば月5000円、自分の楽しみのために新たに支出してもいいのでは。
 その分貯蓄ペースは落ちますが、それで生活がより豊かになるなら、それは「生きた」お金の使い方となります。そして、その程度の支出なら、老後資金に大きな影響は与えません。
 相談者「魚」さんから寄せられた感想
 ありがとうございます。すごく具体的でわかりやすいアドバイスをいただけました。採用されると思わなかったです。
 教えてくれたのは……深野 康彦さん
 マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。
 取材・文:清水京武
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