🌄10〉─1─訪日外国人観光客の迷惑行為に耐える日本。~No.45No.46No.47 @ 

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 自然災害や天異常気象に対して、
 日本人は仕方がないと諦めて受け入れて我慢するが、
 中国人は我慢できず誰かに責任を押し付けて暴れる。
 日本人は、暴動や略奪は起こさない。
 中国人は、暴動や略奪を行う。
 日本人と中国人は、水と油のように正反対の性格をしている。 
 そして、日本人と中国人は幾ら話し合おうとも接し合おうとも分かり合う事はない。
   ・   ・   ・   
 「百年河清を俟つ」。
 中国は、4000年の歴史を誇っている。
 文化・伝統・習慣・風習・礼儀・礼節・振る舞い、マナーは、日本と中国とでは正反対に近いほど異なる。
 日本は風情であるが、中国では処世術に近い。
 中国の4000年と日本の2700年の歴史で、交わるところはほんの僅かで、どう工夫しても一つにはならない。
 中国人にマナーや礼節を求める事は、無意味である。
   ・   ・   ・   
 2015年3月27日号 週刊ポスト
 「『放尿』『大騒ぎ』、そして『靖国』にも──春節〝爆買い〟よりもスゴい
 4月『爆飲み』中国人の〝大襲来〟で花見の名所が占拠される!!
 百貨店やドラックストア、家電量販店に中国人観光客が大挙して押し寄せた春節(中国の旧正月・2月18〜24日)から1ヶ月が経とうとしている。炊飯器から便座、コンドームまで買い漁る〝爆買い〟が話題となったが、4月にはさらに大量の中国人観光客が日本に押し寄せる。お目当ては春の風物詩『桜』だ。
 『木を揺らして花を散らす』
 平安遷都と同時期に創建され、1200年以上の歴史を誇る京都・平野神社。古くから花見の名所には、現在も約50種400本の桜が植えられ、3月末から4月始めの見頃には大勢の花見客が訪れる。
 今年も華やかな季節が迫ってきたが、神社関係者の表情は険しい。
 『中国人観光客のマナーに困っとるんでしわ。境内であろうがところ構わず座り込むし、桜の木を揺らして花びらを散らそうとする。ゴミはそこらへんに投げ捨てるし、お守りにもベタベタ触るだけ触って買わずに帰ってしまう。昨年もすごかったけど、今年はさらに増えると聞いて、正直なところ心配しているんですわ。
 手水用の柄杓を乱暴に扱っていても、言葉が通じず注意もできない。「めいよー(没有=ダメ)」という単語だけは教えてもらって、禁止事項をやっていたらとにかくそういうてます。注意すれば聞いてはくれるが、困ったものです』
 境内には『ゴミは持ち帰る事』などと書かれた看板があり、中国語が併記されている。
 たこ焼き屋台と茶店を出す店主もこう嘆く。
 『屋台の横に席を作って、買った人がそこで食べられるようにしてあるんですが、中国人のお客さんは何も買わずに場所を占領してしまう。そこで自分の持ってきた弁当を広げて酒を飲み、大騒ぎするんです。屋台で買ってくれる人の中にも300円のたこ焼きに30円しか払わず、やり取りの途中から中国語をまくしたてて帰ろうとする人がいたりする。代金を人民元で払おうとした人もいました。こちらも中国語がわからへんし、客商売で警察沙汰にもしたくない。中国の雑誌に桜の名所として紹介されたららしく、去年よりも人出は多くなるというから、どうしたらいいのか』
 2014年に日本を訪れた外国人観光客は約1,341万人で過去最高を記録した。とくに中国からは前年比で83.3%増の240万人が訪れ、主要国の中では最大の伸び幅となった(日本政府観光局発表)。
 ……
 トイレの紙を持ち帰る
 旅行者のブログなどを通じて日本の花見スタイルが知られるようにり、冒頭の平野神社のように長時間居座っての〝爆飲み〟が増えると考えられる。問題はやはりマナーが追いついていない点だ。
 『中国国内での花見でも紙くずや果物の皮が放ったままにしたり、桜の枝を折ったりすることが問題視されてきました。記念撮影の時には桜の枝を無造作に引っ張る行為も目立つ。旅先で酒が入ればさらに素行は悪くなるだろう』(上海の日本企業駐在員)
 ……
 本来ならば歓迎すべき話だが、前出の平野神社はますます表情を曇らせる。
 『とくに困るのがトイレです。汚く使うだけでなく、トイレットペーパーを持って帰ってしまうんです。去年は一時、トイレに置いていたペーパーがすべて消えたことがありました。日本製は品質がいいという評判だそうですが、あまりに常識がない』
 中国人観光客の『トイレ問題』はこれまでも各地で騒動の種となってきた。都内の花見名所として知られるある公園の管理事務所スタッフはこう語る。
 『用を足した後に流さない、紙を流さないでゴミ箱に捨ててしまうといったトラブルは当たり前。つい先日も銀座で子供に立ち小便させる中国人女性がいたとネット上で話題になりましたが、中国国内では当たり前のことなのでしょう。花見シーズンの仮設トイレは行列ができます。昨年も目撃情報はありましたが、並ぶのが面倒くさいとあちこちで放尿されたら、周りの人は桜を楽しむどころではありませんし』
 700本以上の桜が並ぶ上野公園では、外国人花見客向けにゴミの持ち帰りなどのマナー向上を呼びかける『お花見5つのルール』を書いたシールを配布しているが、『今年は英語版に加えて、中国語表記も作ることを検討している』(上野公園を管理する東部公園緑地事務所)という。
 花見といえば『場所取り』がつきものだが、中国ではそうした文化のないことも騒動の火種となり得る。上野公園事務所の関係者は『昨年はシートで場所を取っていたところにアジア系外国人の団体客が勝手に座って花見をしていたというトラブルがあった。マナー向上をひたすら呼び掛けるしかない』と語った。
 〝爆飲み〟で盛り上がる集団で言葉が通じないとなると、花見客同士でトラブルがどうエスカレートするかわからない。
 ……
 ジャーナリスト・富坂聰氏はこういう。
 『中国では日本のようにそこかしこに桜が咲いているわけでもなく、日本のように桜の下で飲み食いをする風習はありませんから、これまでは日本の桜の名所で歩いて写真を撮るだけで終わっていたのでしょう。ただ中国の場合、酒席となると周囲の人を気にせず大声で話すスタイルが浸透しています。花見で酒を飲むという日本の風習を知り、花見酒を楽しむ観光客が一気に増えるとも考えられます。そうなれば、騒々しいと苦情を受けるケースや場所取りという概念を知らないのであらかじめシートで仕切った他人の場所に入ってしまうトラブルが頻出するでしょう』
 ……
 当然のことながら、中国人観光客が花見のために日本を訪れ、一緒に買い物を楽しんでくれれば経済的にはプラス効果をもたらす。上野公園に近い商店街・アメ横(アメヤ横丁)の商店主からは花見の時期の集客増を期待する声もあった。そうした交流が友好にもつながるあろう。ただ、訪日客が増えるほど慣習の違いが原因で生まれる摩擦も増える。花見は公共スペースで酒を楽しむ風習である以上、日本人同士でもトラブルが起きやすく、したがって客同士がお互いを尊重する必要がある。中国政府は海外を訪れる観光客にマナー向上を呼び掛けているが、その効果が問われる春にないそうだ」
   ・   ・   ・   
 2016年1月1日 産経ニュース「【中国トンデモ事件簿】あまりのマナーの悪さに中国観光局がブラックリスト公表 「見せしめ」作戦は奏功するか
 2015年11月22日、パリの百貨店で買い物を終えた中国人観光客ら(共同)
 海外を訪れる中国人観光客は2015年、日本で「爆買い」を流行語にするなど、衰えぬ勢いを見せつけたが、以前から指摘されてきたマナーの悪さでも話題を振りまいた。中国のイメージに与える負の影響は無視できず、中国国家観光局はこのほど、旅先で著しくマナーを欠く問題行動を起こした中国人を“ブラックリスト”に掲載。ホームページ上で実名を公表した。一部を「見せしめ」にして、全体のマナー向上につなげる狙いのようだ。
 中国国家観光局は2015年12月16日、「観光客の非文明的行為の記録」(ブラックリスト)に計5人を掲載した。同局のホームページで掲載されているブラックリストには、氏名と戸籍地、問題行動の概要が記されており、必要に応じて警察、税関当局などに情報提供されるという。
 5人のうちの1人は、15年9月26日、札幌市内のコンビニで、男性店員にけがをさせた上海の男。この男は、会計前にアイスクリームを食べ始めた妻が店員に注意されたことに逆上、店員の顔を殴り、北海道警に傷害容疑で現行犯逮捕された。
 同時掲載となったのは、10月にカンボジアからの帰国途中、飛行機内で、座席のリクライニングをめぐってトラブルになり、機長の判断で飛行機から降ろされた四川省の男女3人。そして、8月に国内の観光地で、子供の入場料の支払いをめぐってガイドともめた末、コップを投げつけ、頭にけがを負わせた湖南省の男だった。
 海外を訪れる中国人は2014年、初めて1億人を突破。だが、それに伴い、旅先でみだりにゴミを捨てたり、用便したり、景勝地の物品を壊したりといった中国人観光客の「非文明的」な振る舞いが注目され、それが中国人と中国のイメージにとって重大な「試練」となっている(12月21日、「光明日報」電子版)。
 こうした中、中国政府は15年4月、問題を起こした旅行客の氏名を公表する制度を導入。“不良”観光客としてブラックリストに掲載されたのは、今回の5人を含め、計16人に上る。
 ブラックリストへの掲載期間は、問題行動の程度に応じて決まり、札幌で逮捕された男の場合は、3年間。16人のうちの最長は、写真を撮るために、人民解放軍の前身の紅軍の像によじ登った陝西省の男で、掲載期間は10年間だ。
 実名をさらし、「見せしめ」にする措置には、プライバシー保護の観点で問題もありそうだが、中国のネット上ではほとんど批判が見られない。
 むしろ、「どうして掲載を終身制にしないのか。素養のない人間は国外にほうり出せ」「ブラックリスト制度はいい。こうした素養のない人間が外で恥をさらさないように規制すべきだ」など、当局の対応を支持する書き込みが目立つ。
 観光客の問題行動で中国のイメージが損なわれていることに、多くの人が危機意識を持っていることの表れともいえそうだ。
 「非文明的な行為を生み出している要因は、観光客個人だけでなく、社会体制や文化教育、社会伝統などにもある」
 中国政府のシンクタンク中国社会科学院の研究者は「光明日報」の取材に対し、こう指摘する。一朝一夕にはいかないだろうが、観光当局の継続的な取り組みを通じ、マナーの良い中国人観光客が増えるのを期待したい。」
   ・   ・   ・   
 12月23日 産経WEST「【メガプレミアム】遊郭飛田新地で中国人が嫌われるワケ…「しつこい、自分本位」“性の爆買い”に女の子ら敬遠
 子供神輿が練り歩く飛田新地の夏祭り。他地域からの“見学者”も増えているようだ
 “現代の遊郭飛田新地(大阪・西成区)に中国人をはじめ訪日外国人観光客が大挙押し寄せている実態をちょうど1年前にリポートしたが、その勢いはさらに加速しているようだ。日が暮れると、街のあちこちで見かける中国人らしき若者のグループ。店の玄関口に座った女の子を見ながら通りを行き来し、気に入った子がいれば店に入っていく。ここでも爆買いは健在だが、街の関係者に言わすと彼らの評判は散々。「マナーがひどい。お金は落としてくれるかもしれないが、もう来ていらん」。そんな声も聞かれるのだ。
聞こえてくる中国語
 「おにいちゃん、寄っていって、ホラ、こんなかわいい子…」
 「料亭」が立ち並ぶ街の中心部。店の玄関口に座った客引きのおばさんが通りに向かって声をかけ、隣の女の子がほほ笑む。そんな、おなじみの光景の中で聞こえてくるのは中国語での会話だ。
 ミナミあたりのホテルに宿泊しているのか。Tシャツやポロシャツに半パンというラフな格好でやってきて、気に入った女の子を見つければ、店の入り口で時間や料金を確認し中へ入っていく。
 利用時間はほぼ他の客と同じで、20分前後が多いようだ(使用金額は1万5000円から2万円程度か)。
 ある店では3人連れが玄関口でおばさんと話していた。うち1人がその場で金を払い、靴を脱いでそそくさと2階に。残った2人は笑顔で見送り、別の店を物色するためか、また通りを歩いていった。
 お金は通常、部屋に入ってから女の子に渡すものだが、言葉が通じにくく、習慣の違う外国人客の場合は例外もあるようだ。「中国人? 多いね。(応対は)片言で少しは慣れたけど」。店のおばさんはそう話した。
 「自分本位で強引」
 今や客の何割かは中国や韓国などアジアから来た観光客が占めるが、そんな中で評判がよくないのが中国人客だ。飛田新地をよく知る地元関係者はこう明かす。
 「店に聞くと、(中国人客は)とにかく遊び方がえげつないという。払った金と時間分だけ、もとをとろうとする。サービスも女の子のやり方に任せず、自分本位で強引。そして、しつこく迫る。だから店とのトラブルも多い。他の外国人客はそうでもないが、中国人客だけは抵抗があるという子は多い」
 ある店の従業員も「人にもよるんだけどね」と顔をしかめ、中国人客の対応に苦労していることを認めた。
 中国人客に対しては、これまでも店側から「女性をモノのように扱う」「営業終了時間を過ぎても、とどまろうとする」などの苦情が聞かれたが、マナーの悪さは相変わらずのようだ。
 昼はUSJ、夜は飛田へ
 飛田新地を訪れる外国人客は、大阪への訪日観光客の増加と比例するように増えている。口コミに加え、中国などでは“大阪観光”のガイドブックにも載っているといい、今や若い男性客にとって「トビタ」は有名タウンで、買い物をするような気軽な気分で訪れるようだ。
 代金先払い方式なのも、外国人客には分かりやすいという。「海外ではバーでも先に払って飲み物をもらうなど、先払いが多い。だから、ここのシステムは分かりやすく、ボッタクリもないので遊びやすいのではないか」(飛田新地料理組合の関係者)
 ほかにも、女の子が“顔見せ”している▽ファッションヘルスなど他の風俗店と違いサービス内容がストレートである▽時間が短くリーズナブルである−ことが人気の理由とされ、外国人だけでなく、他県などからきた日本人の若者の姿も目立つ。先の地元関係者はこう指摘する。
 「USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行って、新世界で串カツ食って、中国人ならミナミで爆買いし、そして夜の遊びは飛田で…という流れができている」
千客万来も…
 まさに大阪観光の“黄金ルート”。にぎわい、繁栄という面ではいいのかもしれないが、ただ、それは“寂しい形”でもあるという。
 「こういうところ(遊郭)は昔は気に入った子がいたら、1時間延長しようか、3万、5万円でも出してゆっくりしよか、という遊び方があった。客はきちんとした服装できて、近くから仕出しをとって店の女性と一緒に食べたりしてね。もう少し粋(いき)で情緒があったが、今はそんな面影もない。いつまでもこんな遊び方で、こんな街のあり方でいいのかとは思う」
 近づく開業100周年
 大正7(1918)年に開業した飛田新地は、2年後の平成30(2018)年に100周年を迎える。組合ではこの節目に“原点回帰”として、街の一角にある昔の女性たちをまつった慰霊碑に参るなど、100年祭の行事を考えている。
 一方で、ゆっくり遊べるようにと、料金・時間を含めたサービス内容などの改革も検討したが、こちらは店の協力が得にくく難しいという。
 大阪圏外からの客が増え、訪日外国人客が増え…と、この10年だけでも様変わりした飛田新地。ネットで紹介されたり、「飛田」に関する本が相次いで出版されたりして街が知られるようになり、興味本位で訪れる人も多い。
 毎年7月に行われる夏祭りでは、昼間の街を子供神輿(みこし)について歩くことができるため、近年はカメラを携えた“見学者”も増えている。タブー色が薄れた“異端の色町”は誕生100年を迎え、今後どんな顔を見せるのだろうか。(2016年9月9日掲載)」
   ・   ・   ・    
 12月24日 産経WEST【メガプレミアム】大迷惑!中国人観光客、古都を隊列レンタサイクル暴走 パンクも「整備が悪い」と逆ギレ
 近鉄奈良駅周辺をレンタサイクルで周遊する外国人とみられる観光客。歩道を猛スピードで走ったり、道幅いっぱいに横並びで走行したりするグループもいる=奈良市
 近鉄奈良駅近くを歩いていると、「チリンチリーン」という音とともに自転車が数台、肩をかすめて通り過ぎた。見れば、中国系の観光客。隊列を組み、自転車で歩道を走っていた。「危ないなぁ」。そういえば最近、奈良市内の観光スポット周辺では、自転車で周遊する外国人観光客をよくみかける。市内のレンタサイクル店では、利用客の中心は中国、台湾、次いで韓国からの客だという。だが習慣や気質の違いからか、マナーの悪さやトラブルも目立つ。「一歩間違えば大事故につながりかねない」。秋の観光シーズンを前にそんな懸念も取り沙汰されている。(神田啓晴)
車へ当て逃げも
 奈良市でレンタサイクル店を展開する「ヤマト観光レンタサイクル」。近鉄奈良駅前とJR奈良駅前の2カ所で計約340台を用意し、多いときは1日100台前後を貸し出しているという。
 以前は自転車販売店だったが、観光客の増加に伴い4年前にレンタルサービスを始めた。利用客の中心は中国、台湾からの外国人観光客だ。
 毎日整備を欠かさない誠実な対応で、利用客の評判は上々。日本製の自転車を気に入って「売ってほしい」との声もあるという。特に中国人観光客の来店はSNSなどの口コミの影響もあり、右肩上がりが続いている。
 だが、経営する花房真彦さん(45)は「外国人のお客様の場合、自転車事故やトラブルがある」と話す。
 台湾から来た若い男女10人が電動アシスト自転車を借りたときのこと。東大寺周辺の下り坂を走行中、1人が急ブレーキをかけたため、後続が転倒。店には警察から連絡が入った。幸い軽傷で済んだが、一歩間違えば大事故だった。
 警察からは、「そちらで自転車を借りた韓国人が車と接触事故を起こしたが、保険には入っているのか」と連絡が入ったこともある。韓国人女性2人が車に自転車をぶつけ、そのまま通り過ぎようとしたため、車の運転手が呼び止めて警察に通報したという。花房さんは「『車にぶつけても気にしない』という文化なのか…。貸し出す前にルールやマナーは説明しているのですが、難しいですね」と話す。
 同店には事故などの報告はないが、街中で最も暴走が目立つのはやはり中国人のグループだ。家族連れらしき集団が下り坂の歩道を猛スピードで駆け下りたり、若い男女のグループが両側2車線の道幅いっぱいに広がって走ったり。歩行者の方が気をつけていないと、事故が起きかねない状況だ。
 「注意しない歩行者が悪い」
 記者は中国・上海で6年間生活していたが、奈良を爆走する中国人観光客の姿を見ると、思い当たることがある。
 上海は、朝夕の通勤通学ラッシュ時は車が渋滞するためか、ある程度の距離までなら自転車を使う市民が多かった。車道の脇に自転車道が設置されている道路もあったが、ラッシュ時は自転車やバイクが所狭しと並走、車の前を平然と走行する自転車もあった。
 敷地面積が167万平方メートルと広大な上海大学では、学内の移動には自転車が必須だった。だが、「歩行者優先」という発想はなく、人通りの多い時間帯でも猛スピードで走る自転車が多かった。歩いていて、「当心!当心!(気をつけて)」と叫びながら近づいてきた自転車にぶつけられたことも何度かあった。
 しかも、ぶつけた方が「気をつけろよ」と怒るのが普通で、謝罪されたことはなかった。電動アシスト自転車やバイクで歩道を走行する“不届き者”も多く、追突されて思わずうずくまると、「注意しないで歩いているお前が悪い」と罵(ののし)られた。
 日本の常識では考えられないが、上海では多少の接触ならそのまま通行する人が大半だった。そんな中国人観光客に文化や習慣、マナーの違いを理解させるのは、簡単なことではないだろう。
パンクは「整備が悪い」、かごはごみ箱
 花房さんは利用客のマナーの悪さにも悩まされている。
 パンクし、タイヤのチューブもちぎれた状態で自転車を返却した中国人男性は「こんなことになった」と平然と話し、悪びれた様子もない。「これはさすがに修理代を請求したい」というと、「整備が悪い。パンクしたのはこちらのせいではない」と逆ギレされ、押し問答に。男性客は「適正な利用」をしたという主張を最後まで曲げなかった。
 観光中に飲食した弁当やペットボトルを自転車のかごに詰めて返却する利用客も多い。子供の使用済みおむつや、たばこの吸い殻などが無造作に詰め込まれている場合もあるという。「自転車のかごをごみ箱だとでも思っているのか。ごみの分別も大変だ」と花房さん。
 マナー違反は外国人だけでない
 一方“公平”を期すためにいうと、日本人にもマナーの悪い利用者はいる。忘年会で大阪から訪れた約30人の団体客は、近鉄奈良駅周辺のコンビニ前に自転車をずらりと並べて駐輪。花房さんは、レンタサイクルのステッカーを見た店主から「自転車が並んでて迷惑。今すぐ取りに来てほしい」と怒られたという。
 さらに戻ってきた客に事情を聴くと、「班ごとに別行動で移動している。うちじゃないよ」とはぐらかされたという。
 観光地の中に住宅や店舗が立ち並ぶ奈良市中心部は自転車が走行しにくい狭い道も多く、駐輪するスペースも十分とはいえない。
 近鉄奈良駅から南に延びる「東向商店街」は自転車走行禁止だが、同商店街協同組合の中山曜誠理事長は「違法駐輪やアーケード内の自転車走行などが目立つ。マナー違反の多くは通勤通学の地元住民だ」と明かす。
 警察と連携してビラを配り、看板を設置して「自転車通行は禁止です」とのアナウンスも流しているが、「効果は限定的で、問題は解消していない」と半ばあきらめ顔だ。
 東向商店街の西側にある「小西さくら通り商店街」も平成26年3月以降、車両通行禁止になったが、何台もの自転車が通り抜けている。細い通りは観光客や買い物客であふれており、事故の危険性がつきまとう。
 外国人にも高額賠償のリスク
 昨年6月1日から施行された改正道交法では、悪質な自転車運転者の取り締まりも強化された。歩行者用道路での歩行者妨害▽路側帯通行時の歩行者の通行妨害▽酒酔い運転▽通行禁止道路(場所)の通行−など「危険行為」14項目を定め、3年以内に2回以上の危険行為を繰り返した運転者には自転車運転者講習が義務づけられた。
 自転車事故に高額賠償が命じられるケースも増えている。神戸地裁は平成25年、自転車に乗っていた当時小学5年の男児が歩行者の60代女性に衝突、重傷を負わせた事故で、男児の母親に約9500万円の支払いを命じた。
 これを受け、兵庫県は27年10月から自転車利用者の保険加入を義務化。大阪府も同様の取り組みを今年7月から始めており、滋賀県も10月からの義務化を決めている。
 奈良県警も、自転車利用マナーとルールの周知徹底に取り組んでいる。奈良署は今年2月、英語と中国語の「交通安全ガイドライン」を管内のレンタサイクルショップ8店に50枚ずつ配布。外国人観光客交流施設「奈良県猿沢イン」(奈良市)のほか、商店街などでも配布している。
 ガイドラインでは、自転車での信号や踏切の渡り方など基本的なルールを示したほか、「歩道は歩行者優先で、(自転車は)車道よりを徐行」「2人乗り、並走は禁止」「2段階右折、一時停止標識」など、日本の運転マナーを詳しく説明している。
 奈良市内の自転車での人身事故発生件数は、平成28年1〜7月が113件と前年比で15件減少、重傷者も前年比で6人減った。だが、奈良署の今村浩三・地域交通官は「件数はあくまでも確認できた数。自転車によるひき逃げ、当て逃げを考慮すればもっと多いはず」という。
 増え続ける外国人観光客への対応も課題。今後は外国人留学生らを対象にしたマナー講座も開く予定で、今村地域交通官は「外国人でも高額賠償や事故のリスクは日本人と同じ。マナーの周知を図り、奈良が安全な観光地になるように尽力したい」と話している。(2016年9月13日掲載)
     ◇
 ■産経ニュースが日々お届けするウェブ独自コンテンツの「プレミアム」。人気のあった記事を厳選し、【メガプレミアム】として再掲します。人物の年齢や肩書き、呼称などは原則として掲載時のままとなっております。
   ・   ・   ・    
 12月26日 産経ニュース「新千歳空港で中国人乗客ら大騒ぎ 大雪で搭乗便の欠航に怒り TV・地元紙が報道 
 北海道で降った記録的な大雪の影響で欠航便が相次ぎ、空港内で一夜を明かした利用者ら=24日午後、新千歳空港
 大雪で欠航が相次いだ北海道・新千歳空港で24日夜、国際線搭乗待合室で待つなどしていた中国人乗客らが腹を立て、大声で抗議するなど騒ぎになった。テレビや地元紙など複数のメディアが報じた。
 報道などによると、24日午後8時ごろ、国際線の搭乗口前で乗る予定だった便が欠航し、中国人乗客ら100人余りが口々に大声で抗議。制止しようとして駆けつけた警察官に詰め寄った。トラブルで空港スタッフが押し倒されるなどしたという。
 テレビのニュースでは、投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」にアップされた警察官らともみ合う小競り合いの様子を収めた動画も紹介された。
   ・   ・   ・   
 12月27日10:55 産経ニュース「【新千歳空港騒動】空港女性職員転倒、中国人女性2人救急搬送 中国人客ら100人超騒ぐ 大雪欠航に立腹
 札幌市を中心に降った記録的な大雪の影響で、新千歳空港内で休む利用客ら=24日夜
 北海道・新千歳空港国際線ターミナルで24日夜、大雪による欠航に腹を立てた中国人乗客らが空港職員ともみ合う騒ぎがあったことが分かった。
 千歳署や消防によると、24日午後8時ごろ、搭乗ゲート付近で100人を超えるとみられる中国人乗客らが騒ぎ出し、このうち数人がゲート内に侵入、制止した警察官らともみ合った。空港職員の女性が転倒したほか、30代の中国人女性客2人が気分を悪くして救急搬送されたが、いずれもけがはなかった。
 新千歳空港では22〜24日、記録的な大雪の影響で欠航が相次ぎ、足止めされた延べ約1万1600人が空港で夜を明かした。騒ぎを起こした乗客の中には、22日から足止めされていた人もいたとみられる。
 24日は、このほかにも乗客が職員に詰め寄るトラブルが相次ぎ、千歳署員ら約30人が25日朝まで警戒に当たった。」 
   ・   ・   ・   
 12月28日15:39 産経ニュース「【新千歳空港騒動】在日中国大使館「日本メディアはあおり過ぎ」「中日両国の国民感情に影響するとは思えない」
 記者会見する在日中国大使館の張梅報道官=27日、東京都港区(原川貴郎撮影)
 在日中国大使館(東京)の張梅報道官は27日の記者会見で、北海道・新千歳空港国際線ターミナルで24日夜、大雪による欠航に腹を立てた中国人乗客らが騒ぎを起こしたことについて、「感情が過激になって他人に迷惑をかけることを支持しないが、日本メディアはあまりにもあおり過ぎではないか。中国メディアの中にはそうした報道もある」と述べた。その上で、「このような小さな一件が、中日両国の国民感情に影響するとは思えない」と指摘した。
 千歳署や消防によると、24日午後8時ごろ、搭乗ゲート付近で100人を超えるとみられる中国人乗客らが騒ぎ出し、このうち数人がゲート内に侵入、制止した警察官らともみ合った。
 新千歳空港では22〜24日、記録的な大雪の影響で欠航が相次ぎ、足止めされた延べ約1万1600人が空港で夜を明かした。騒ぎを起こした乗客の中には、22日から足止めされていた人もいたとみられる。」
   ・   ・   ・   



   ・   ・   ・