🌄12〉13〉─1─何時かは訪日する知日的中国人観光客が減少し、頼みの綱は親日的台湾人観光客。~No.51No.52No.53No.54No.55No.56 @ 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 2017年2月2日 産経ニュース「春節も続く中国人客減 富士山麓の土産物店など悲鳴「団体客が前年の半分以下に」
 春節休暇で訪日した中国人観光客らには水餃子が振る舞われた=1月28日、山梨県富士急ハイランド
 1月27日から始まった中国の旧正月にあたる「春節」休暇は、2日で幕を閉じるが、山梨県の富士北麓エリアでは宿泊施設や土産物店から「客数が激減した」「爆買いがなくなった」と悲鳴が上がっている。県によると、中国人の宿泊者数は昨年10月、前年同月比49%減の3万4640人と3年2カ月ぶりにマイナスに転じ、11月も3万820人(同32%減)と落ち込みが続いている。春節期間中、日帰り客も多い大規模施設では例年並みに集客を確保したものの、“爆買い”を含め、中国人の姿はめっきり減っている。関係者は今後もこの傾向が続くのか、気をもんでいる。
 中国人客の減少の影響は春節にも出ている。外国人客が多い河口湖畔のレストランでは、「団体客が前年の半分以下に減った」と嘆く。土産物店を併設する郷土料理店も「理由は分からないが中国人客が減っているのは確実。春節後の見通しはつかない」とため息をついた。
 これらに対し、富士急ハイランド富士吉田市)では中国人観光客向けの恒例の「春節イベント」を開催中。富士急行は「春節の来場者数は過去3年、横ばいで推移しており、今年も前年並みでは」と見込む。
 外国人客が宿泊者総数の9割近くを占める富士河口湖町のホテルのフロント担当者は、「中国人団体客が前年同期と比べ約2割減。その分は個人客を増やして補った」と苦労を明かした。
 ただ、同ホテルも昨年11月以降、中国人客を中心に宿泊客数の減少が前年比1割強の水準で続いた。「春節後は以前の状況に戻ると思う」と懸念する。
 富士河口湖町観光連盟は「団体から個人へのシフトは昨年の春節から続く傾向だ。店舗でも“爆買い”が見られなくなっている」と指摘する。
 山梨県観光企画課は「中国経済低迷による旅行離れや静岡空港の中国路線の大幅縮小などが影響している」と分析。「要因は複合している。過去のような伸びを期待するのは難しい」と今後を厳しく見通している。」
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 円高になると、欧米からの訪日する外国人観光客は減少する。
 訪日する中国人観光客が減少すると、中国からの旅客機を受け入れている空港及び客船を受け入れている港は衰退し、カジノを含む大型娯楽施設は失敗する。
 リピーターを確保しようとしても、江戸の昔からの街並みを破壊して欧米を真似た街並みでは魅力はない。
 煩雑としたエキゾチックな旅を楽しむなら、小綺麗な日本ではなくタイやベトナムなどの東南アジア諸国に向かう。
 タイが日本より人気があり、多くの観光客が訪れるのはその為である。
 観光業などサービス業が盛んに行われている国・地域では、金を払う客に対するサービスは当然の事である。
 日本の「おもてなし」が世界一だと信じ込んでいる人間は、思考力の乏しい幼稚な人間である。
 ホテルが超近代的な建物で、サービス・おもてなしが行き届いて宿泊に快適であっても、ホテルから一歩出ても街並みや風情に魅力がなければ、一度旅をすれば二度と行きたいとは思わない。
 ましてや、カジノを含む大型娯楽施設が世界各国にあるカジノを含む大型娯楽施設と似たり寄ったりであれば、誰も行きたいとは思わない。
 昔、全国の温泉地には、旅館の外に飲み屋・遊技場・ストリップ劇場などが軒を並べて賑わっていた。
 ホテルは、宿泊した温泉客を囲い込む為に館内に飲み屋や遊技場を併設して大型リゾートホテルへと進化した。
 温泉地の飲み屋や遊技場やストリップ劇場は客を奪われ廃業に追い込まれ、夜の温泉地を楽しむ観光客がいなくなって人気の無い薄気味悪い夜の温泉地となった。
 老舗の旅館は、大型リゾートホテルの進出で経営悪化して廃業した。
 大型リゾートホテルに宿泊する観光客は、大人が多く飲み屋は繁盛したが、子供が少ない為に遊技場を利用しなかった。
 だが、大型リゾートホテルの林立で、宿泊者数は頭打ちとなり、源泉の温泉量も減った。
 円高で海外旅行が手軽になると、観光客は温泉旅行への興味を失っていき、国内の観光地を訪れる観光客は激減した。
 人口激減で日本民族日本人が少なくなれば、日本国内の観光業はさらに衰退する。
 カジノを含む大型娯楽施設は、びっくり箱と同じで開業後数年は成功するが、その後は誰も利用せず失敗し、多額の借金・負債を残す残骸と化す。
 大型リゾートホテルの遊技場で遊ぶ宿泊者は、誰もいない。
 都会の様な住宅が並ぶ温泉地を散策して楽しむ観光客など、誰もいない。
 現代の温泉地は、収益優先としてアメリカナイズなリゾートを目指した為に、江戸情緒ある温泉地風情がなくなり、昔のような宿泊客や観光客が行き交う煩雑とした賑わいを失った。
 つまりは、日本人は目先の金儲けや利益に狂奔して、自分を知ろうとしないし、見ようとしないし、理解しようとしない。
 戦前の日本がそうであったように、最初は成功するが、最後は失敗する。
 戦後の日本、特にバブル崩壊以降の日本も同様である。
 世界的な優良企業であ日本企業は、今や見る影もなく、中国資本や欧米資本からの資金支援で青息吐息の惨憺たる有り様である。


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