⛲38〉─4・A─孤独死の危険性のある家族なし独身男性高齢者の部屋探しはツライ。~No.225No.226No.227No.228 @ 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 三木清「孤独は山になく、街にある。
 一人の人間にあるのでなく、大勢の人間の『間』にある」」 
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 全国に空き家が増えてきているが、大家は孤独死を考えると、家族なしの孤独老人に部屋を貸すのを嫌がる。
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 2017年5月18日号 週刊新潮「独身男性高齢者の部屋探しはツライよ 吉松こころ
 妻から三行り半を突きつけられた還暦前後の男にとって、新居の確保は切実な問題であり続けている。孤独死に家賃滞納だけは忌避したい大屋側に足元を見られっぱなしな彼らのため息を、全国の賃貸住まい事情に明るいライター・吉松こころ氏が拾い上げる。
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 三行り半とは、夫が妻の家族に差し出す離縁状、というのは江戸時代までのお話。現代では、亭主に愛想を尽かした妻が叩き付ける自宅への『立ち入り禁止』という絶縁状を意味する。50オーバーにして『天命』ならぬ、『妻命』を知った中年男たちの、生き残りをかけた新天地確保の現場は悲哀そのものである。なにしろ熟年離婚は、ある日突然やってくるのだから。
 『もう我慢できません。離婚してください』
 ……
 ホームレスや生活保護者になるくらいなら、離婚後も同居の道を選ぶ元夫婦をこれまで3組見てきた。
 共に暮らしてはいるが寝室はもちろん食事、洗濯すべて別。妻が外食やコンビニ弁当で夫が手料理という場合はまずない。正月やお盆などのイベントがやってくると、夫の方が家を出て、兄弟の家に身を寄せている。
 『妻が〝お父さんとは口を利くな〟と子供に指示していた家庭もありました。夫側はかなり惨めです』(同)
 隣がチャンネルを
 ところで、無職・年金生活者が(大家から)嫌厭される理由は、『滞納』と『孤独死』に尽きる。ある(賃貸)仲介店のスタッフはこう話す。
 『やっぱり部屋で死なれたら悲惨ですよ。そのあと借りてくれる人はほぼ見つからないし、いたとしても家賃は大幅に下がります。万一、夏場だったり亡くなって時間が経過していれば、特殊清掃や消毒など、大家さんは多額の出費を強いられる。それだけならともかく、同じ物件の違う部屋の人まで気味悪がって退去することもありますから一気に経営危機に陥ることもあるんです。そういうことがわかっているから、独り身で65歳以上と聞くと、接客したくないのが本音です』
 ……
 最後に、男の孤独死(平均年齢60.4歳)について。これは女に比べて増加の一途を辿っている。『一般社団法人 日本少額短期保険協会』の調査では、孤独死者の男女比は8:2。さらに、発見までの平均日数も女性が37日なのに対して男性は43日と開きがある。この理由について同協会は、
 『男性は近親者や地域・近所との付き合いも比較的薄く、職業上の関係者が発見しなければいたずらに日数が経過し長期化する場合もある』
 としていることからも、哀しいことに、アラ還男は『要警戒層』、いや、『超警戒層』に当たることが手に取るようによく分かる。
 〈LIFE〉、つまり人生には【IF/もしも】が含まれているなどと言うけれど。『妻命』を前にして、あのときああしていたなら・・・。そう思い返しても遅いのだ」
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 時代は、女性上位の女尊男卑となり、男性優位の男尊女卑は過去の遺物となりつつある。
 男性は、体力では女性に勝るが、知恵においては女性には敵わない。
 真の日本社会は、古代から女性優位社会であった。
 江戸時代の落語では、ダメ亭主の町人噺が大半である。
 日本の恐い話・ホラー物語では、罪深い男は怨霊となった薄幸の女性に呪い殺される話が大半である。
 夜な夜な、神社の境内で呪いの人形に五寸釘を打ち付けて祟るのは、女性であって男性ではない。
 それ故に、日本中心神話の最高神や霊験高い有徳神は、女性神である。
 日本の女性は、カマキリかスズムシかタガメのような魔性を持った女性で、その恐ろしさは他に類がない程である。
 日本の家は、男性の家ではなく、女性の家である。
 子供は、母親・女性を選ぶか、父親・男性を選ぶか、としたら母親・女性を選ぶ。
 母親・女性を選ぶのが多数派であり、父親・男性を選ぶのは少数派である。
 父親・男性優位社会が確立したのは、中華儒教価値観と西洋キリスト教価値観が社会に蔓延し硬直化した明治以降である。
 現代日本は、女性に優しく男性に厳しい社会となり、女性に対する優遇措置が取られている。
 それは、賢くなれない男性にとって自業自得で同情の余地はない。
 が、自然界では当たり前の現象で、オスはメス中心の群れから離れて一人で生きて死ぬ。
 メスを集めてハーレムを作るオスでも、力がなくなったオスはメスから追放された。
 メスにとって、オスは優れた子孫を残すタネ馬であり、危険を冒して餌を捕ってくる働き蟻であり、敵から身を挺して戦う兵隊アリに過ぎない。
 自然の掟として、傷つき弱ったオスは用済みとして追放し、若い逞しいオスを迎え入れる。
 捨てられる哀れなオスに対して、誰も同情はしない。
 それが、自然に生きるという事である。



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