🌄7〉─1─衰退する地方の観光地。地方旅館廃業の急増でローカルの衰退が加速する。No.23No.24No.25 @ 

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 歴史的に日本の底力は、中央ではなく地方にあった。
 故に、地方の衰退は日本の衰退である。
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 人口減少によって、消費者人口が減り、旅行者人口も減った。
 旅行者が減れば、旅館に宿泊する客も減る。
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 ゴールドマン・サックス「貧困を放置する事は、社会的なリスク増、コスト増を招く、必要なのは、貧困に対する対策を、『慈善』ではなく、『投資』としてちられえ直す事」
 「若年層の困窮者支援に積極的にかかわってくるのは外資系企業ばかり」
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 2015年12月2日 産経ニュース「地方旅館の廃業相次ぐ 訪日客の獲得が課題
 国内では、地方を中心に廃業を迫られる旅館が相次いでいる。厚生労働省によると、2015年3月末時点の旅館の数は約4万2000と、10年前から3割減った。生き残りには増加する訪日外国人の取り込みが欠かせないが、資金繰りが厳しく改装など環境整備に手が回らないのが実情だ。
 地方の旅館の経営が苦しいのは、大手ホテルチェーンの攻勢や外資系の参入で競争が激化しているためだ。新潟県や長野県などは年間を通じた旅館の客室稼働率が3割未満にとどまっている。
 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の幹部は「訪日外国人が向かうのは東京や大阪、京都などの大都市が中心で、多くの地方都市に恩恵は及んでいない」と指摘する。大手のように多額の宣伝広告費を投じて訪日客を呼び込む余力もない。」
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 2016年2月11日号 週刊新潮「インバウンド無情 皇族ゆかりの長崎『旗松亭』破綻
 ……
 『創業は1949年。69年の長崎国体開催の折り、平戸をご訪問される昭和天皇皇后両陛下のご宿泊先として、ホテルを開業。他にも今上両陛下や、オランダのアレクサンダー皇太子(現国王)も滞在されています。まさに平戸観光の中心的存在でした』(地元紙記者)
 増築や改装などの資金を金融機関からの融資に頼っていたが、景気低迷による客室稼働率の低下で資金繰りが悪化。2010年には借入金が債権回収会社に売却されてしまった。経営の効率化などさまざまな策を講じたが、昨年1月期の売上げは約5億8,200万円と、ピーク時の半分にダウン。宿泊客数回復の見込みが立たず、とうとう自主再建を断念したのだった。
 『訪日観光客2,000万人だ、と言いますが、これが観光後進国・日本の観光の現実です』
 と言うのは、ノンフィクション作家の桐山秀樹氏。
 『大多数を占める中国や台湾、韓国からの観光客の〝ゴールデンルート〟は、やはり東京〜京都〜大阪で、最近ようやく北海道や金沢が増え始めた程度。〝爆買い〟以外の観光地では、ディズニーランドやUSJなどのアミューズメント型の施設が人気です。その意味では長崎県の場合、佐世保市ハウステンボスがダントツの人気なのです』
 実際、ハウステンボスは15年9月期決算で、経営利益100億円を達成するなど〝ひとり勝ち〟だ。
 『昼も夜も楽しめる〝総合リゾート〟を目指さない限り、インバウンド需要の恩恵は受けられない。観光政策の問題です』(同)
 全国の観光地にとって、対岸の火事ではない」



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