🥓30〉─1─自分のエゴで子供を不幸にする毒母・毒親。~No.143 @ 

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 少子高齢化時代の、新しい親子関係。
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 よい日本人は1割、わるい日本人は3割、中間で優柔不断で付和雷同する曖昧な日本人が6割。
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 2015年8月19日 産経ニュース「【日本の議論】“毒母”とのバトル「命がけで自分の理想像、押し付けられ」…女たちの苦闘
 母と娘の関係がここ数年、注目されている。母親との確執をつづった女性有名人の半生記も相次いで出版された
 「実の母が重い」。母と娘との愛憎渦巻く関係がここ2、3年、注目されている。母との確執を告白する女性芸能人らの半生記が続々出版されたほか、親が子供に毒のような影響を及ぼす「毒親」「毒母」という言葉も使われるようになった。血を分けただけに、義理の関係の嫁姑問題より深刻だともいわれる“母と娘の確執”の裏に何があるのか。
 「あなたが生まれてこなければ」
 「実は、うちも『毒母』なんです。母と会ったのは、この15年で3回だけ。最後は4年前、母のがんの手術に保証人として立ち合ったとき。あの人に近寄ったら大変です」
 東京都台東区の女性会社員(44)はこう話す。
 「母は自分のことは自分で決めなさいといいながら、私がこうしたいというと反対する。服装に口出ししたがり、ジーンズは禁止。でも、服と進路のこと以外は関心がなく、気分次第で干渉してくる」
 地方の商家の末娘として生まれた母親(71)は、「女の子に学は要らない」との方針で育てられ、商業高校を卒業して料理や洋裁を学んだ。学歴にコンプレックスがあるのか、女性の進路に干渉し、女性は中学3年のとき、受験のため部活動をやめるよう強いられたという。
 自身は3人きょうだいの一番上。大学進学を機に実家を出たが、いわゆる「できちゃった婚」だった父母が50代で熟年離婚したとき、母親は月に何度か長電話をかけてきて父親について愚痴をこぼした。その揚げ句、「あなたが生まれていなければ」といわれ、母親との関係修復は困難になった。その後も、実家から母親の時計や貴金属を持ち出したぬれぎぬを着せられ、「この盗人!」と罵倒された。翌日、実家内で見つかり、母親からわびの手紙が届いたが、無視している。
 こうした“母と娘の確執”の存在が広く認識されたのは平成25年頃だ。芸能人らが母との関係を軸に自らの生い立ちを赤裸々につづった半生記の出版が増えた。中には摂食障害などの精神疾患を伴う重いケースもある。
 母と娘の関係がここ数年、注目されている。母親との確執をつづった女性有名人の半生記も相次いで出版された
 例えば、女優の遠野なぎこさん(35)はこの年、自著「一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ」(ブックマン社)を刊行して話題になった。「母に愛情をぶつけては、かわされる」と書き、長年苦しんできた摂食障害が始まったのは太らないために食べて吐くことを母親から教わったのがきっかけだったことを明かしている。
 母と娘の関係がやっかいなのは、愛情が絡んでいることもあるようだ。
 トップモデルとして世界的に活躍した冨永愛さん(33)は昨年発売の自著「Ai 愛なんて 大っ嫌い」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)で、「母の身勝手さに対する嫌悪感と、それでもわたしたち姉妹を手放さなかった母への愛着。その両方にはさまれて、こどものころのわたしの母に対する思いは複雑だった」と書いた。
 「ストレス感じる」37%
 不動産・住宅情報サイト運営会社の調査部門「オウチーノ総研」(東京都港区)が今年3月、首都圏の20〜30代女性を対象に実施した「母娘関係に関する実態調査」(有効回答471人)では、回答者の69・9%が「母親との仲は良好」と回答し、「悪い」は5・5%にとどまった。それでも、「母との関係にストレスを感じることがあるか」との問いには36・5%が「ある」と答えていた。
 「母親から依存や束縛を感じることがあるか」との問いには23・2%が「ある」と回答した。そう感じる理由としては「母に何かあるとすぐ電話をしてくる」(39歳既婚)「何かと部屋に上がり込んでくる」(24歳未婚)といった過干渉や金銭的な依存、「いまだに門限がある」(34歳未婚)といった束縛が挙げられた。同総研では「仲の良さがうかがえる一方、距離感が近いからこそ、他人なら気にならないようなこともストレスにつながりやすいようだ」と分析している。
 母と娘の関係がここ数年、注目されている。母親との確執をつづった女性有名人の半生記も相次いで出版された
 「母親がうっとうしいのは、それが愛だと押し付けてくるから。命がけで娘を自分の理想像に近づけようとする。娘は育ててもらったのだからと、自分を押さえ込もうとし、苦しくなる」
 こう話す漫画家、さかもと未明さん(49)も昨年刊行の自著「まさか発達障害だったなんて」(PHP新書)で母親との確執を告白した。22歳のときに実家を出てから、母親とはほとんど話していない。
 幼い頃は、すぐに泣いたり興奮したりする子供だった。いじめられっ子で友達とうまく遊べない一方、学校の成績がとても良く、高校は地元の名門進学校に進んだ。しかし、母親は「大学へ行くと結婚しなくなるとお父さんが言っている」「生意気な娘がいい気になると困る」と大学進学を反対。進学を希望したさかもとさんは、入学金を納付してもらうために土下座して懇願したという。
 自分責めず、距離を置く
 飛び抜けてできる部分とできない部分があるさかもとさんに対し、母親は平均点の子供になってほしかったようだ。一方、自身は母親の服装などをいろいろ理屈をつけて批判した。合わない親子だったが、互いに愛情がなかったわけではない。「私を愛しているから、常識の通じる子供にしようとしたと思います」とさかもとさん。
 自著では、自身がADHD(注意欠陥・多動性障害)とアスペルガー症候群(対人関係の困難など)が重複した発達障害と診断されたことを公表した。精神科医から「母親も発達障害の可能性がある、娘を理解するために必要な部分が欠損していたのだから許さないといけない」といわれ、救われたという。同じ悩みを抱える女性に「家族だからこそ、こじれる場合がある。自分を責めずに、早く自活して実際に距離を置くこと」と助言している。(寺田理恵)」

 


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