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・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
日本は、現実味のない綺麗事や空虚な建前では生きられない社会である。
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よい日本人は1割、わるい日本人は3割、中間で優柔不断で付和雷同する曖昧な日本人が6割。
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2018年10月号 新潮45「『死にたい』願望、救います 田中高志
年間2万1,321人、30分に1人が自殺するこの国で、その悲劇の芽を摘もうと活動する僧侶たちがいる。『お寺は生きている人のためにある』。
救えなかった青年
千葉県成田市の曹洞宗長寿院。その住職であり、『NPO法人自殺防止ネットワーク』の理事長である篠原鋭一住職(73)には、忘れることのできない人がいる。18年間、毎週のように語り合いながら、結局命を自ら絶ってしまった青年のことだ。
『警察の人も驚くほど、周到に準備した綺麗な死でした。ガスを吸い込んで40歳で亡くなった彼は、私あてに遺書を書いていた。同時に、彼は私に大きな宿題を残していった。いまも私は自殺防止の活動をしながら、その問いをつきつけられている気がするんです』
その青年には生まれつき左足のくるぶしから先がなかった。普段は義足をつけていたが、長寿院に来るとそれを外し、気持ち良さそうにしていた。野球選手、パイロット。かつて夢見た職業は障害のためにかなわず、採用された会社もクビになった。そんな彼を周囲は、『パラリンピックの選手や、「五体満足」の乙武洋匡さんは頑張ってるじゃないか』と励ましたが、『僕は彼らのようになれない』というのが、その青年の口癖だった。
『話しても話しても、いつも「僕は夢が持てない。篠原さんには僕の気持ちは分からない」の堂々巡り。それならなぜ、毎週土曜日に必ず私に会いに来るのか。何度も彼に聞こうと思ったけれど、聞けなかった。今思うと、彼は毎週私のところに通いながら、内心ではいつか自分で人生を終えることを決めていたのではないか。自死という彼の選択は、「生きていくことができない人間もいるんです」という、彼が私につきつけた回答だったのかもしれない』
……
悩める青年たちが長寿院を訪ねれるようになった。
『若い人は、よく「生きている意味が分からない」あるいは、「息がつまる」「行きづらい」と言います。誰からも評価されておらず、達成感が得られないのです。若者がそういうふうに考えるようになってしまったのは「お前ひとりの責任で生きていけ」という、ひとびとが孤立してしまう社会を作ってしまった、日本人全体の責任です』
日本には巨大な穴がある。
篠原は1944年生まれ。父は戦地から帰還後間もなく亡くすなる。ふたりの息子も食糧難で亡くした母は、3歳の篠原を抱いて川に身を投げようとした。すんでのところで近隣の農家の人に呼び止められ、一命を取り留めたことを、篠原住職は高校生のときに町の老人から聞いた。
『あるとき(アラブ系メディアの)アルジャジーラが取材に来て、なぜ戦争もない平和な国でこんなに自殺が多いのか不思議だという。彼らは取材を重ねるうちに、「この日本という国には、人々を自殺に誘う巨大な穴がある」と言い始めました』
それを聞いて、篠原も日本の状況を言い当てた言葉だと、背筋が寒くなった。」
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日本の自死は、西洋の自殺や中華(中国・朝鮮)の自殺、イスラムの自殺とも違う。
日本人と中国人・韓国人・朝鮮人とは違う。
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日本民族日本人にとっての究極の救いは、「死ぬ事」であった。
日本において、自死・自殺は罪ではなく、自死・自殺しても地獄に堕ちる事はなかった。
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気が弱い性格の日本民族日本人は、武士道や茶道や座禅などの精神修行で折れそうになる心や精神を支えて来た。
ひ弱な日本民族日本人にとって、根性・忍耐・辛抱・我慢という精神論は生きる上で欠かせなかった。
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日本では、絶対神による奇跡的救済はなく、他者からの救いも期待できなかった。
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日本には、宗教の仮面をかぶり宗教の法衣を着た偽物の宗教が蔓延り、もっともらしい教義で人を騙して信者を増やし、二束三文の意味のない宗教道具や霊感商品を売って大金を荒稼ぎしている。
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いい日本人が1割、わるい日本人が3割、中間で優柔不断で付和雷同する日本人が6割。
意地悪やイジメをする日本人は、3割のわるい日本人で、6割の付和雷同する日本人が同調する事で深刻化し、悲惨な事件へと発展する。
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日本社会とは、救われる事が少ない薄情で非情で冷酷な社会である。
だが、そんな過酷な日本から逃げ出して海外に移住した日本人は極少数で、大半の日本民族日本人は逃げ出さず日本で生活していた。
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日本人の美徳とは、「相手の事を思い遣るとか配慮する」という利他性であるというが、それは嘘である。
日本人ほど、自利自愛の我欲の塊はない。
日本人の本心は、他人が生き様が死のうが気にはしない。
それを世間体よく言い繕って隠し、他人の目を上手く誤魔化すのが、日本人である。
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攻撃性のない日本民族日本人は、絶望すると1人ひっそりと自殺する。
家族のある者は、家族で一家心中する。
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