🚷16〉─1─リベラル化無理ゲー社会。若者は「自殺する権利」と「安楽死の自由」を求めている。~No.78No.79No.80 ④ 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 2021年8月20日号 週刊ポスト「〔この国に迫る静かな危機〕を強いる『リベラル化』とは一体何か──
 橘玲が読み説く『無理ゲー社会』
 『若者は〝自殺する権利〟を求めている』
 自由になればなるほど 息苦しい世の中になっていく
 作家・橘玲氏はベストセラーの最新刊『無理ゲー社会』(小学館新書)で、現代社会では人生が極めて攻略困難なゲーム(無理ゲー)となり、『生まれてくるんじゃなかった』と絶望する若者が増えているという実態を明らかにした。なぜ、そんなことが起きたのか。一体どうすればいいのか。橘氏に聞いた。
 一握りの強者と大多数の弱者
 『将来に対する不安が大きすぎて、早く死にたい』(埼玉県・20代)
 『未来に絶望しかなく、どうせ年金受給が延ばされるのなら、60歳くらいで両親ともども命を絶ちたい』(兵庫県・30代)
 『早く安楽死の合法化と自由に自殺できる制度がほしい』(埼玉県・30代)
 これらは、参議院議員山田太郎氏が『不安に寄り添う政治のあり方勉強会』(参議院自民党)のため、SNSを通じて募集した若者たちの声だ。投稿が寄せられたのはコロナ前(2020年1月)だったが、日本の若者たちは将来に大きな不安を抱え、『苦しまずに自殺する権利』を求めていた。
 ゲームマニアの間では、攻略が極めて困難なゲームを『無理ゲー』と呼ぶ。いま多くの人たちが『無理ゲーと化した社会』に放り込まれている。若者たちの声からは、そうした現実が浮かび上がる。
 そんな事態を招いた一因として、世界的な『リベラル化』の潮流がある。
 ここで言う『リベラル』とは、『自分の人生は自分で決める』『すべての人が自分らしく生きられる社会を目指す』といった価値観のことで、1960年代のアメリカ西海岸で生まれ、またたくまに世界中に広まった。この理想はもちろん素晴らしいが、光があれば闇もある。現実には、『自分らしく生きられない』と、生きづらさを訴える人が急激に増えている。
 数百年の人類の歴史のほとんどにおいて、人間は生まれ育った共同体に拘束されていた。それがいきなり途方もない『自由』を手にした結果、経済格差だけでなく性愛格差も広がっている。
 1950年代までのアメリカでは、地元の教会の集まりなどで若い男女が出会い、結婚するのがふつうだった。だが都市化が進むにつれて中間共同体は機能しなくなり、自分で恋人を見つけなくてはならなくなる。
 その後、恋愛の自由市場化がさらに進み、一握りの恋愛強者と大多数の弱者に分断されるようになった。これが『モテ/非モテ』問題で、日本だけでなく世界的な現象だ。
 アメリカのマッチングサイトでは、女性が求める年収(1,000万円以上)や身長(180センチ以上)などの条件を満たす男性は、34人の女性に対して1人しかいないという。残る33人(97%)の男はパートナーの候補にすら入れてもらえない。
 日本でもお見合い制度が廃れ、会社の上司が仲介するようなこともなくなって、婚姻率が大きく下がっている。
 生まれた時に武士や農民といった身分が決まる前近代の社会では、人生は非常に抑圧的だが、そのぶん単純だった。それに対して、価値観の異なるすべての人が自由に生きられるようになれば、利害関係は複雑になり、社会の分断が進む。世界で最も自由で多様性に富むはずのアメリカで、白人至上主義が台頭しているのはその象徴だろう。
 どうせ年金はもらえない
 『無理ゲー社会』化は世界規模で広がりを見せているが、さらに日本では『超高齢化社会』の現実がある。
 高齢者の年金や医療・介護を支える現役世代の数がどんどん減り、社会保障の財源が逼迫している。
 非正規の仕事で収入も少なく、定年になっても微々たる年金しかもらえない。なんとか親の介護はできても、自分には介護してくれる子どもはおらず、どうやって生きていけばいいのか──。こうした不安や不満は、ただの印象論ではない。
 名目での給与が増えても手取りが減っているのは、年金をはじめ社会保険料がどんどん上がっているからだ。
 『ねんきん定期便』には、自分がこれまで納めた年金保険料の総額と将来の受給見込額が記されている。それを見ると、払った分以上の年金を受け取れるように思えるが、これは『国家の欺瞞』の最たるものだ。
 会社員など厚生年金の加入者は、給与明細から天引きされた保険料(本人負担分)とは別に、同額の会社負担分の保険料を納めている。これまでずっと、『サラリーマンは保険料の半分を会社が払ってくれるから得だ』と言われてきたが、なぜか会社負担分は定期便に記されていない。本来の納付金額は(本人負担と会社負担を合わせて)倍になるのだが、これをそのまま記載すると、『収めた保険料の半分しか年金が受け取れない』という実態がバレてしまうので、このような〝イカサマ〟を堂々とやっているのだ。
 政府は今後、非正規やパートなども厚生年金に加入させようとしている。『非正規でも将来の年金が増える』という謳い文句だが、本音は、自分で保険料を払う国民年金では未納率が高くなるので、厚生年金に加入させて給与から天引きさせ、会社に保険料を徴収させようということだろう。
 日本の人口構成を見ればわかるように、高齢世代を支えるためには現役世代から搾取する以外にない。その結果、『祖父母の世代に仕送りをする』という共同体意識はどんどんなくなっていき、若者世代は自分たちを『犠牲者』だと考えるようになった。25年には団塊の世代約800万人が全員75歳以上の後期高齢者となって、負担増にさらに拍車がかかり、この矛盾があちこちで噴き出すだろう。
 世界的な『リベラル化』で生きづらさを強いられているところに、『超高齢化』による負担が重なって、日本の若者は人生が『無理ゲーの2乗』になっている。こうして、チート(イカサマ)でなんとか無理ゲーを攻略しよと考える若者が増えている。リスクは高いが、一発当てれば大儲けできたビットコイン投資が、若者の間で流行するのはある種の必然だろう。もはや裏道を使ってでも、この無理ゲーをクリアしなくてはならないのだ。利己的な考えが蔓延して社会がバラバラになるのは、『リベラル化の必然的な帰結』と言える。
 困難は若者にだけ降りかかっているわけではない。『人生100年時代』を迎え、老後がどんどん長くなって、60代や70代でも、いったん困難な状況に陥ると挽回するのは難しい。
 熟年離婚が増えたことなどから、シルバー婚活市場が活況だというが、高齢男性の婚活は年金などの収入で『ランク分け』されている。実際に婚活経験者の話では、月収50万円以上がAランク、20万円以下がCランク、その中間がBランクで、Cランクはまったく相手にされずAランクの男には一人暮らしに不安を感じる40代、50代の女性が殺到するのだという。これが、高齢者の恋愛までが自由化された結果だ。
 悪者を探しても意味はない
 社会保障の逼迫は経済問題なので、それを解決しようとすると、収入を増やすか支出を減らすしかない。前者は消費税増税や富裕層への課税強化、後者は高齢者の医療費の削減などが検討されている。『命は無条件に大切』という〝正論〟に阻まれてこれまでほとんど議論されてこなかったが、人生の最末期の延命治療には巨額の医療費が投入されており、その是非を考える時期は早晩やってくるだろう。国民年金の満額支給より生活保護の額が多いことに納得するのは難しいが、だからといって年金を上乗せすることもできないから、世の中はどんどんギスギスするばかりだ。
 社会的に解決できない問題は、個人的に解決するしかない。
 そもそも『無理ゲー社会』は構造的な問題で、『誰が悪い』とは言えない。『若者が高齢者に押しつぶされる』というのもあくまでも人口動態の話で、高齢者が『加害者』として罪の意識を持つ必要もない。社会の理不尽な構造も前提として、『自分と家族の幸福のためになにをすべきか』を考えればいいのではないか。
 定年後も働き続けることに、『若者の働く機会を奪っている』と冷たい目線を向けるのではなく、税金を納めて社会に貢献していると前向きにとらえるべきだ。とりわけ男性は、仕事を離れると人間関係が一気になくなって、生きがいを失いがちだ。経済的にも、精神的な建康のためにも、これからは『生涯現役』が人生設計の基本になっていくだろう。
 一人ひとりが自分らしく生きられる社会が素晴らしいのは間違いないが、それは同時に『残酷な世界』でもある。私たちはなんとかして、そんな世界を生きていかなくてはならない。」
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無理ゲー社会(小学館新書)
その恋愛、無理ゲーかもよ?:非モテ男子専用『正しい』モテ術3ステップ
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 日本を救うのは、イノベーションを起こし、古きを無価値として潰し廃棄して新しく斬新な価値観でさらなる経済発展を続けるしかない。
 古い高度経済発展は人口爆発で起きたが、新しい低度経済発展は人口激減の中で起こすしかない。
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 リベラル化した無理ゲー社会で生き残る為には、自利自愛で、利用できる物は全て利己的に使って金を稼ぐ力を身に付けるしかない。
 日本に訪れる社会とは、利他他愛では生きられない社会である。
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 地獄のような戦国時代で。日本人は敵領を攻撃し逃げ惑う日本人を「乱取り」で捕らえ、中世キリスト教会と白人キリスト教商人に奴隷として売った金を稼いでいた。
 現代の日本人は、乱取りをした日本人の子孫である。
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 大人達は「歴史は繰り返す」と知った風な事を言うが、弥生時代古墳時代以来の日本国と石器時代縄文時代以来の日本民族の歴史で、現代日本の体たらくの状況や何れ訪れるであろう悲惨な未来は一度も存在しない。
 所詮、現代の日本人は、民族的な歴史力・文化力・伝統力・宗教力はない。
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 衰退した日本では、国家・政府、社会・世間、地域・隣近所は助けてくれないし、親に頼れないし、子供はあてにできないし、妻や夫という婚姻上の伴侶には期待できない。
 日本人は自分一人で、孤独に、孤立し、無縁で、自助努力・自力救済・自己責任で生きていくしかない。
 そこには、民族的なお互い様や相身互いなどの助け合うといった相互扶助は存在しない。
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 日本民族は、寿命が尽きて滅び行く民族である。
 が、日本国は日本国民が存在する限り滅びない。
 日本民族が滅びゆく民族である証拠は、少子高齢化による人口激減と2020東京五輪における文化度の衰退と武漢肺炎(新型コロナウイルス)感染拡大に対応できない政治家・官僚の劣化である。
 そして、人口が減る若者は現代を食い潰して恥じない政治・経済に対して絶望している。
 事実、政治家、官僚、経営者・企業家、学者・教育者、メディア関係者ら大人達は、若者を犠牲にし、負債を押し付ける事しか考えていない。
 貧困化する若者達にとって、日本は生きづらく、その救いのない苦しさは増し、未来には絶望しかない。
 現代の日本は、昔の先進国・一流国ではなく途上国並み・三流国並みに後退している実態を曝け出している。
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 日本国が生き残る道は、寿命が尽きかけている日本民族を切り捨て、若くて元気よく精力があり繁殖能力が強い外国人を大量に入植させる事である。
 そもそも、日本民族は雑多な人々が乱婚して生まれた混血の雑種民族である。
 つまり、日本人とは日本列島・日本国に住む人間の事である。
 昔の日本人は、海を渡って来た異国人を「まれびと・客人・黄泉の神々」として崇め受け入れていた。
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 胎児は、安全安心な母体から無理やり外に引き出される為に、大声で泣きながら抵抗する。
 人は、喜んで生まれるのではなく、嫌々ながら生まれるのである。
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 現代の日本は、政治家・官僚は将来を生きる若者に明るい未来を示す事ができず、メディア関係者や学者・教育者は将来を生きる若者に勇気ではなく絶望しか教えられない。
 そこには、八方塞がりの現実が横たわっている。
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 武漢肺炎(新型コロナウイルス)感染拡大と経済の崩壊が、貧困化する若者達の未来に絶望という救い難い影を投げかけている。
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 ネズミの大群は海に飛び込んで集団自殺をする。
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 現代日本では、ハーメルンの笛・滅びの笛・死の笛が誰かによって吹かれ、それを自分は負け組と悲観する若者達が聴いている。
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