🧣9〉─1─キレる若者。荒れる成人式。堪え性のない青年は、脳内の一部の発達異常。暴走する思春期の脳。~No.23No.24No.25 @ 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 『10代の脳 反抗期と思春期の子どもにどう対処するか』。
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 2015年9月19日 内閣府は、『少年非行に関する世論調査』報告書(実施時期、同年7月)を発表した。
・実感として概ね5年前と比べて、少年による重大な事件が増えていると思うか。
 増えている‥78.6%。
 (内訳、かなり増えている42.3%。ある程度増えている‥36.3%。)
 少年犯罪件数は、年々減少している。
 上半期だけを比べると、2015年は275人で、2006年は626にんで、2010年は355人であった。
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 日本国内において、地域の連帯や家族の絆を断絶させ、国家を分断するような、各種の対立が生み出されている。
 中央と地方による国内の対立。
 貧富の格差による所得階層間の対立。
 ご近所さんによる地域間の対立。
 若者と年配者の価値観の相違による世代間の対立。
 男女による性別間の対立。
 日本人と外国人による価値観・宗教・言語・文化・風習・習慣・食習慣などの人種・民族間の対立。
 「つながり」という共同体意識や団結心が希薄になるにしたがって、人と人の対立は激化して、人間不信が社会に広がっていく。
 そうした「人は人、自分は自分」といった傾向は、甚大なる自然災害を経る事によって強くなっている。
 誰も助けてくれはしない。
 誰も当てにはできない。
 見捨てる者と見捨てられる者。
 1995年1月17日 阪神淡路大震災
 2011年3月11日 東日本大震災福島第一原子力発電所事故。
 日本が誇ってきた集団の団結心や共同体としての結び付きは、急速に薄れ、煩わしい程に濃密であった人間関係は個々銘々の無味乾燥の砂粒になろうとしている。
 大量の反日的移民が行われば、その傾向は坂道を転げ落ちるように修復不可能な状態となり、日本は今までの伝統・文化・宗教・言語を持った日本とは全く違う日本に生まれ変わる。
 それが、グローバル化した日本像である。
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 現代日本は、個優先の利己主義が広がり、これまでのような強く自己主張をせず、控え目に発言して、要らざる波風を立てない事を美徳とする時代ではない。
 思った事は、他人にどんな迷惑を及ぼすかを考える事なく、自分の気持ちを素直に口にする。
 得られそうなら、他人よりも少しでも多く得られるように、遠慮する事なく強要する。
 言ったもん勝ち。
 ごね勝ち。
 居直ったもん勝ち。
 控え目に遠慮する事は美徳としないのが、現代の日本である。
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 2013年の殺人事件の5割以上が、親子、兄妹、配偶者といった家族間で起きていた。
 景山任佐(東京工科大学犯罪精神病理学名誉教授)「そもそも家族は他人よりも圧倒的に近い距離にいる為、『なぜ分かってくれないのか』と不満を抱きやすい相手。根本にある依存心、甘え満たされなかったとき、不満が他人より増大しやすい」
 「先行きが不透明な社会状況で、学業や経済的な成功に価値を置く親が増え、子供に過剰な期待を寄せている。それに応えられない子供が追い詰められた結果」
 「この状況から逃げ出したかった」
 「もともと流動性の高い人達が住む都会と異なり、地方では家庭が崩壊すると逃げ場がない。子供にとって、家庭内で生きられない事は人生の終わりを意味してしまう。苦境から逃げ出すには、家族を殺すしかない、という事になる」
 「社会の変化に家族が付いていておらず、外部の人間関係は希薄になる一方、地域で家族の問題を相談する相手もいない。かって家庭は親にとっても子供にとってもリラックスし、情緒を安定させる場だったが、今はそれが望めなくなっている」
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 2016年1月21日号 週刊文春「新成人、殺人未遂罪で逮捕!?
 不肖・宮崎、那覇国際通りに散る!?
 今年も日本全国で成人式は大荒れであった。大人になったら何をしたって許されるとカン違いしてやりたい放題。ただでさえ少子化で新成人の数が減っとるのに、アホの割合が逆に増えつつあり、このままでは日本は滅ぶであろうと危惧するのは、現場を取材したワシだけであろう。
 思い起こせば10年前、不肖・宮崎が初めて沖縄の成人式を目の当たりして以来、アホのムーブメントは全国に伝染する一方。ゴーヤチャンプルや安室奈美恵に並び、大荒れ成人式は沖縄の大名物なのである。今年こそはと期待したワシの願いは空しく、10日は〝殺人未遂〟でパクられる新成人が8人も出たのである(その後、容疑は公務執行妨害に切り替えられたが)。
 違法改造車両にハコ乗りしとるのを制止する警察官に向かって、死んでもかまわんくらいのスピードで突っ込んでいったのである。死人こそ出なかったものの、中国、韓国をはじめとした外国人観光客もひしめく那覇の中心、国際通りでの大捕物やで。殺人未遂(後に、公務執行妨害に・・・て、クドいか)で一気に8人が現行犯逮捕などという現場は滅多に踏めない。
 こないな大事件、地元沖縄の新聞はさぞ大々的に報じとるやろうと思われるがであろうが、翌日の朝刊では他県の成人式の荒れ具合を嬉々として報じる始末。米軍基地の辺野古移転なんかで鬱憤が溜まっとるんかしなんけど、上は地元紙から下は新成人めで、もうちょい大人になった方がええんとちゃうか?」
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 小泉今日子「日本の芸能界ってキャスティングとかが〝政治的〟だから広がらないものがありますよね。でも、この芸能界の悪しき因襲もそろそろ崩壊するだろうという予感がします。
 ……
 私、若い人たちに向かってよりも、若い人たちを働かしている大人たちに向かって説教したい気分です。若い子たちは頑張るしかないんだよ、頑張っているんだよ、人の人生を何だと思ってるのよ、と。みんな一人の人間だし、一人の人格だし、大人たちがもっとちゃんと向き合ってほしいな、と。
 芸能界にはしっかりした事務所もいっぱいあるし、互いの相性もあるから一概には言えないこともあるけど、やっぱり、もうちょっと大人たちがちゃんとしろと言いたいな」(2015年4月21日号 AEEA)
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 2015年12月17日号 週刊文春「『反抗期』が起きるのは親のせいでいではなかった!
 『思春期の脳』とのつき合い方
 シングルマザー脳科学医の最新研究
 子どもの反抗期に『この理不尽な反発は自分のせいではないか』と悩む親お多いだろう。しかし、脳科学の最新研究で、こうした思春期特有の反応は、脳が発達途上にあるためということが分かってきた。自らも2人の男子を育てた気鋭の女性学者が対処法を解説する。
 これまで甘えてきた天使のようだった子どもが豹変して暴言を吐き、タバコや酒に手を出し、無軌道なことをしてケガをする。子どもから『死ね』などと言われ、自分の子育てや人生は何だったのかと途方にくれる。そしてどこが間違っていたのかと自分を苦しめる。
 そんな苦しい思いをしている方も多いだろう。ところが、それは育児が間違っていたからではなく、子どもの脳が発達するなかでの必然だとしたら?
 一般的にはまだほとんど知られていない『思春期の脳』をテーマに、最新の研究成果をまとめ上げたのが『10代の脳 反抗期と思春期の子どもにどう対処するか』(小社刊)。脳研究というば乳幼児や高齢者ばかり取り上げられ、10代はああり研究されていなかった。科学者さえ『脳の成長は幼稚園に入る頃にほぼ完了する』と思い込んでいたが、それは大きな間違いだったのだ。
 ジェンセン教授が語る。
 『思春期特有の問題はなぜ起こるのか、この10年間のさまざまな研究でわかってきました。しかし、その知識は専門家の間だけで留まっています。それを本当に必要としている一般の親たちに届けるために、実際にシングルマザーとして10代の息子2人を育てる苦労をした立場から、この本をまとめました』
 体は大人でも脳は成熟していない
 ……
 『もともと私はてんかんと脳の発達が専門でしたが、息子たちの突拍子もない行動に途方にくれたことが、この問題にきづくきっかけとなりました。私も知識を得ることによって安心し、適切に子どもたちに対処することができました。知識は〝武器〟なのです』
 まず大人の脳に比べて10代の脳が最も違うのは、『前頭葉』と呼ばれる部分だ。
 脳は基本的に後方から前方に向かって、土台から作られていく。『前頭葉』は額のすぐ後ろ、つまり脳の前方に位置している。
 『ぜひ知ってほしいのは、じつは脳が完全に成熟するのは20代半ば以降であるということ。どこが未完成かというと前頭葉です。前頭葉は感情をコントロールし、危険を察知する機能を持っています。そして欲望をコントロールする理性も、この前頭葉にあります』
 この10年間、アメリカ国立精神衛生研究所の主導で行われたのが、21歳までに脳の領域がどうようにつながるのかを調べる大規模な研究だ。結果は、脳の領域は後方から前方にゆっくりとつながっていき、最後にようやく前頭葉とつながるというものだった。
 10代の脳の完成度は80%で、つながりの弱い領域は20%も残されている。つまり10代の脳では、前頭葉と他の領域をつなぐ配線が完成しておらず、この作業は20歳になってもまだ完成しない。
 『このため大学生くらいが一番危険な年代と言えるでしょう。体も見た目も大人ですが、脳はまだ成熟していない。前頭葉が未成熟というのは、いわばブレーキのないフェラーリに乗っているようなもの。すごい学習能力を見せる一方で、一気飲みや暴走運転などの危険行動を因果関係がわかっていてもやってしまう』
 10代は『中毒』になりやすい
 ピッツバーグ大学の研究では、8〜30歳の245人を対象に、目の動きを抑制する能力を調べた。スクリーン上の光を見つめ、点滅する光が現れたら目をそらすという実験だ。脳は本来、好奇心が強いため、新しい情報を追おうとする。禁じられたら、なおさら我慢できない。
 10代の成績は大人とほぼ同じだった。ただ、そのなかで研究者の目を引いたのは『脳画像』の違いだ。大人の脳で活性化する領域は、10代の脳よりずっと少なかった。活性化する領域には前頭葉が含まれていたので、大人は容易に好奇心を抑制することができたのです。
 これが意味するのは、10代が誘惑や衝動に打ち勝つには、大人より多くの努力が求められるという点だ。
 『何か出来事が起こったとき、10代の脳の活動を画像で見ると、大人に比べて感情(怒り、動揺、悲しみ)などが大変強いことがわかります。大人の脳の場合、そうしたことが起こっても前頭葉がうまく調整してくれますが、10代の脳にはそれができません。必要以上に動揺したり、怒ったり、悲しんだりする。とんでもない暴言を親に吐いたりするのもそのせいです』
 アルコールやドラッグ、ゲームなどへの誘惑に弱く、『中毒』になりやすいのもこの時期にあたる。
 ここでもうひとつのキーワードとなるのが、脳細胞同士の接合部分を示す『シナプス』だ。成長の原動力となるシナプスは、10代のうちに急増する。
 『10代の脳は、大人よりもシナプスの数が多く、活発にそのシナプスが反応しています。それが10代の脳の強みであり、弱みにもなる。ひとつのことに熱中し、ものすごいスピードで語学や数学、運動や楽器を学ぶことができるのも、シナプスの数が多いからです。
 一方で、これは「中毒」になりやすいことの裏返しでもある。ゲームやスマホ中毒、アルコールやドラッグなどにハマりやすくなるのも同じメカニズムです』
 大人は前頭葉が完成しているので、リスク判断、抑制の機能があって『中毒』にならないよう理性的なコントロールができる。しかし、10代の〝フェラーリ〟は学習にもゲームにも突っ込んでいってしまう。
 アルコール、タバコ、ドラッグがなぜ10代の脳に悪いのか、ここにも科学的な理由がある。
 『10代の脳には柔軟性がありますが、飲酒や喫煙で脳がダメージを受けたとしてもいずれ回復するという議論は、まったくのデタラメです。すでにたくさんの研究論文が発表されていますが、10代のうちにこれらの物質で受けた脳のダメージは、脳の成熟する20代半ば以降よりも、ずっと深刻な影響を後々まで及ぼします。アルコールは記憶に使うシナプスの反応を弱め、時々でも大量に飲酒する若者は、記憶力テストの成績が悪化します。喫煙習慣の調査だと、タバコを吸う10代の男性は吸わない人よりIQが低いと出ていました。大麻やドラッグも深刻な記憶障害やIQ低下を招きやすい。
 多くの人はIQは生まれつきのもので、変化しないと考えていますが、実際には変わっていきます。10代の飲酒、喫煙やドラッグは、このIQを低下させるのです』
 では、こうした10代の子どもたちに、親や教育者はどう対処すればいいのか。
 ジェンセン教授は科学者と母親の両方の立場から、こうアドバイスする。
 『10代の脳の特長は、学習能力の高さです。つまり証拠とするデータさえあればきちんと理解し、納得をしてくれます。
 たとえばアルコールやドラッグの危険性などは、証拠を示して因果関係を説明し、後々に自分が損をするということを理解させるのが一番良い方法でしょう。説明することが大事なのです。説明のない強制では効果がありません。難しいと思いますが、粘り強く続けましょう』
 『学習の場所依存性』を利用する
 もし10代の息子や娘が感情を爆発させたら、何かを言う前に『10まで数えて冷静になる』ことがおすすめだとい。息子を育てている頃のジェンセン教授は『マントラのように唱えていた』そうだ。
 『問題行動を起こしたなら、まずは話をしましょう。一番やってはいけないのは、同じように感情的に対応することです。怒りを爆発させたり、頭ごなしに叱り付けたりすると、多くの10代の脳は「孤立化」、つまりまったくコミュニケーションを取らないことを選んでしまいます。会話がなくなり、何を考えているかがわからなくなる。一緒に食事をしましょう。そして話しをしましょう。聞いていないように見えても、親が気にかけているというサインを受け取ることが大事なのです。そうすることで「孤立化」が避けられます』
 そばにいて手助けすることも重要だ。
 『人間の記憶や学習には〝場所依存性〟というものがあえいかす。たとえば人は記憶を場所によって思い出す。これと同じで、学習の習慣は同じ机に座ることでついていきます。家や学校、図書館など勉強と結びつける場所を子どもと一緒に作りましょう』
 学習環境で注意が必要なのは〝ながら勉強〟である。
 『……10代であろうと2つ以上のことを同時に行えば、作業効率や成績は顕著に下がります』
 睡眠も大きなポイントだ。10代が夜更かしや朝寝坊をしがちになるのにも、科学的な理由があった。
 『10代の脳にとって理想的な睡眠時間は9時間です。……』
 この10年の研究で、思春期の睡眠と学習に深いつながりがあることも示されている。
 ……
 脳はまだ完成されていないのだから、〝遅咲きの才能〟にも目を向けよう。
 『多くは20代半ば、人によっては30歳にならないと脳が成熟しません。女性は男性より2年くらいプロセスが早い。10代前半では十分に才能が開花しておらず、特に男の子がそうです。……10代前半での成績で、人生の振り分けがされてしまうシステムでは、遅咲きの才能が非常に不利になる。人の才能は20代で開花する場合もあるのですから、あまり早い段階の成績で一喜一憂すべきではありません』
 ……
 高学歴な母親ほど子どもにムキに
 ……
 児童神経科医で元慶應義塾大学病院小児科外来医長の渡辺久子氏は『日本のお母さん方も参考にしてほしい』と語る。
  『思春期のことはみんなわかっているつもりでも、実際はそうではない。脳が急激に複雑になるにつれて、どれほど子どもが混乱してカオスの状態になるか。そのとき拠り所となるのが家族の力ですが、日本では特に高学歴でエネルギッシュなお母さんほど子どもに対してムキになりがちです。そうすると女の子ならどんどんきつくなり、男の子なら女々しくなる。子どもが思春期で不安定なときこそ、親が温かく大きな懐で受けとめてほしい。……』
 ……
 『10代の子が大変なのは世界中どこでも一緒よ』とジェンセン教授は語る。
 『アメリカで本が出版されると「子どもがおかしくなったのではなく成長のプロセスだとわかって安心した」という反応が次々に届きました。わが子の豹変ぶりにショックを受けたり、落ちこんだり、自分を責めている親に、まず正しい知識を持ってほしいですね。そうすれば冷静に粘り強く対処することができて、あなたの子どもは問題を克服し、立派に成長することができるでしょう』
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