¥40〉─2─割安でも売られる日本株。円安で大損の外国人投資家が見切り。〜No.203 

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 2022年10月16日 MicrosoftNews 日刊ゲンダイDIGITAL「割安でも売られる日本株 円安で大損の外国人投資家が見切り【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】
 © 日刊ゲンダイDIGITAL NY証券取引所で演説する岸田首相(9月22日)/(C)ロイター
 【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】#85
 今年は、高インフレ、金融引き締め、ウクライナ戦争、エネルギー危機、景気後退懸念などなど株式市場には悪材料のオンパレード。それで世界中の株下落が止まらない。
 この状況で、日本株が割安であることが市場関係者のコンセンサスになっている。その理由は、①金利:世界で日本だけがマイナス金利を継続し、株などリスク資産への投資に有利な実質金利のマイナス状態が続いている。②景気:IMF国際通貨基金)の23年世界経済の実質成長見通しで、米国1.0%、ユーロ圏0.5%に対して、日本は1.6%と先進国で最も成長率が高い。③企業業績:欧米企業のリビジョン(アナリストによる業績予想の変化率)はマイナス圏に転落したが、日本企業はプラス圏である。④投資尺度(バリュエーション):足元の米国株の予想PERは15倍台だが、日本株は11倍台と低い。
 ところが、日本株は買われるどころか、米欧株にツレ安し、相場底入れの兆しが見えない。米欧諸国と異なり、ファンダメンタルは悪くない日本なのに、なぜ株が買われないのか。
 それは、東証の売買代金のほぼ7割を占めるメインプレーヤーである外国人投資家が円安を嫌い、「日本株離れ」を起こしているからだ。円安による企業業績の押し上げ効果をかつてほど期待しにくいなか、ドル建てで日本株を買っているから、円安進行とともに資産は目減りし、二重に損をしている。22年4~9月の「ドル建て日経平均株価」は約2割下落である。これを嫌って売る姿勢を強めているのだ。外国人投資家は、今年の上半期(4~9月)に現物株を1兆5281億円売り越した。
 半期での売り越しは21年上半期から3期連続、過去10半期で9回目となっている。とくに今年9月最終週(26~30日)は現物と先物の売越額が2兆円を超え、さかのぼれる12年以降で最大となった。
 ちなみに、昨年10月の岸田政権発足以来、外国人投資家は一貫して日本株を売り越している。岸田首相は、5月にロンドン・シティーで、9月にはNY証券取引所で「日本に投資を!」と呼びかけたが、外国人投資家には完全に見限られてしまっているようだ。 (丸)
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 10月15日 MicrosoftNews 東洋経済オンライン「衰退の国・日本で「投資はギャンブル」と思う危険 リスクを避けて投資しないことが真のリスクだ
レイチェル 
 © 東洋経済オンライン これから投資を始めようという方のために、できる限りリスクを減らし、かつ儲けるために絶対に欠かせない「3つのキーワード」をご紹介します(写真:セミPIXTA
 岸田首相が NY証券取引所で「NISAの恒久化が必須」と話すなど、日常的な話題となりつつある資産運用ですが、中には投資に対して「危ないのでは?」「ギャンブルとどう違うの?」などと思っている人もいるはず。しかし、投資系インフルエンサーのレイチェルさんは「投資をしないことこそが、真のリスクなのです」と指摘します。
 レイチェルさんの書籍『月3万円で3408万円の超安心資産をつくる! 毎月5分のシン・米国株投資術』より一部抜粋、再構成してお届けします。
 なぜ、投資をしないのは「むしろリスク」といえるのか?
 日本で生活する私たちにとって、米国株投資をすること自体が、非常に優れたリスク回避になります。
 どういうことかというと、日本で働いていれば、給与は円でもらいますよね。「給与はドルでもらっています」という人はほぼいません。ということは、何もしなければ、日本円の資産しか増えないわけです。
 実は、これが大きな問題! 世界的な視点で見たときに、自分の資産が円だけに集中しているのは、大きなリスクなんです。
 その理由は、日本は世界の中にあるから、です。世界に日本しか国がなくて、日本の中だけですべてが完結しているなら、円だけ持っていればいいでしょう。
 ですが、実際はそんなことはありません。日本は海外の多くの国と国交があり、輸出も輸入もたくさんしています。私たちは、海外製のものを手にする機会がとても多く、海外に行くことがなかったとしても、海外の影響を大きく受けているのです。
 とくに2022年の春から一気に円安になり、海外からの輸入品を中心にさまざまな商品の値段が高騰していったのは、記憶に新しいでしょう。こういった円安の状況になったとき、資産が円だけに集中していると、たとえば以前なら1万円で買えたものが、1万円以上を出さないと買えなくなってしまうのです。
 ですが、米国株を買っておけば、自分の資産を円だけでなく、ドルにも保有することになるのです。
 なお、米国株はドルで買う必要がありますが、証券口座内で円をドルに変換して購入できるので、初心者であってもとくに心配はいりません。
 複利について
 「そうはいっても、投資ってギャンブルみたいだし、リスクも高いんでしょ」
 と考える方もいると思います。たしかにまったくリスクがないとは言いません。ですが、これからの日本ではむしろ、投資をしないほうがリスクが高いといっても過言ではないのです。
 ここでは、これから投資を始めようという方のために、できる限りリスクを減らし、かつ儲けるために絶対に欠かせないキーワードを3つ、ご紹介します。
 「複利」「投機」「分散」です。
 まずは、投資をするうえで一番大事なキーワード「複利」から説明します。
 複利とは、「元本に上乗せされる利子も含めて、利子がつく」というもの。これだけだと少しわかりづらいかもしれないので、もっとわかりやすく説明しますね。
 たとえば、1万円に対して10%の年利がつく株があったとしましょう。1年後には1万1000円になっているわけです。利益は1000円です。さらにその翌年にはどうなっているでしょうか? また利益が1000円ついて、1万2000円になっている?
 それは間違いです。その翌年には、1万円ではなく、「1万1000円」に対して10%の年利がつくので、利益は1000円ではなくて「1100円」となり、1万2100円になっているわけです。このように、上乗せされた利益を元本に含みながら伸びていく仕組みのことを、「複利」というのです。
 「そうはいっても、たった100円の差じゃないか」
 と思ったかもしれません。たしかにたった100円。短期での影響力は、大きくありません。
 ですが、もっと長い目で見てください。複利というのは、長期的な投資で大きな力を発揮するもの。投資は、瞬間的に大きく伸びるものではありません。時間を味方につけて、長期で育てていくものなんです。
 これこそが、投資における一番大事な考え方!
 この点をはき違えてしまい、短期での利益を追求してしまうと、かえって損をするリスクを高めてしまいます。投資というのは、長くやればやるほど得られる利益が大きくなっていくものなのです。
 近年、「貯蓄から投資へ」と叫ばれていますが、ここでいう投資とは、長期投資のことをいっています。
 投機を「やるべき!」と私が思うワケ
 投資をするうえで欠かせないキーワード、2つめの「投機」について。
 「投機と投資とって、一文字違いで似ているけど、どう違うの?」
 と考える人もいると思いますが、投機というのは、ギャンブルのようなものです。
 一方、投資とは、自分の資産を増やしていくための戦略や手法のこと。もしかしたら、「投資はやってもいいけど、投機はしてはいけない」というのを聞いたことがあるかもしれませんね。けれど私は、「投機は行うべき」と考えています。
 もちろん、なんでもかんでも投機すればいい、という意味ではありません。そうではなくて、「正しい投機をきちんと行うことによって、投機が効果的になり、資産が形成しやすい」ということです。
 じゃあ、投機の正しい行い方って、一体どんなもの? それは、自分の全体の持ち分に対して、正しい割合で投機的な商品を持つこと、です。
 全部の資産を投機に回してしまうと、当たり前ですけど単なるギャンブルになり、投資ではなくなってしまいます。ですが、自分の全資産の中で、投機的な商品を一部だけ持つことは、実は大きな武器になるんです。
 その理由は、投機が資産を大きくさせるからです。
 最近、ボラティリティーが大きい商品が増えてきています。ボラティリティーとは、価格変動の度合いを示す言葉。不確実性の増す世の中にビジネスが連動するので、企業価値の変化も激しい世の中になりました。スタートアップベンチャー企業価値は瞬く間に10倍、100倍になる可能性を秘めています。
 一方でその逆も然り。数カ月で10分の1、100分の1になってもおかしくはありません。
 変化が激しい中であっても、どんな変化をしていくかがある程度わかれば、投機的な商品が成長するかどうかも、論理的にとらえることができます。その結果、大きな利益を得ることが可能なんです。
 もちろん、予測が外れてしまっても、全体としては軽いダメージにとどめるのが大事。そのためにも、自分が保有する株式のうち、すべてを投機的なものにするのは絶対にやってはいけません。
 あくまで一部だけですよ。多くの人がやりたがらない投機を、あえてオススメするのは、変化が激しい世の中だからこそ、チャンスも大きいから。正しい使い方で、投機にもぜひ挑戦してみましょう。
 銘柄と時間を分けて、リスクとリターンを最適化
 最後のキーワードは「分散」です。
 投資において、「分散」には2つの意味があります。1つめは、銘柄や商品の分散。
 「卵は1つのカゴに盛るな」
 これは、投資の世界で有名な格言です。持っている卵を1つのカゴに全部盛ってしまうと、そのカゴを落としたときに全部が割れてしまいますよね。けれど、いくつかのカゴに分けて盛っておけば、もしカゴを1つ落としても、他のカゴに盛られた卵は割れずにすむ、という意味です。
 投資も同じで、1つの銘柄に集中してしまうと、その会社が倒産したり、何か不祥事を起こしたりすれば、株価は急落し、大きな損失を被ってしまいます。
 でも、いくつかの銘柄へ分散しておけば、仮にある会社の株価が急落しても、大きな影響を受けずにすむもの。分散することによって、リスクを下げることができるんです。
 ただし、分散することは大事なんですが、リスク回避のためとはいえ、分散しすぎてもいけません。なぜなら、分散しすぎてしまうと、個別要因による株価上昇の影響も受けにくくなってしまうから。
 ある会社が有望な新製品を発表するなど、何か良いニュースが出て大きく株価が上昇しても、分散しすぎていると、受ける恩恵も少なくなってしまうのです。
 ようするに、正しくリスクを回避しつつ、正しく集中することが大切ということです。
 続いて2つめは、時間の分散です。
 その前にまず、「ドルコスト平均法」について説明します。
 ドルコスト平均法……なんだかカッコいい名前ですね。これは、価格が変動する商品に対して、つねに同じ金額を、定期的に購入する方法のこと。一言でいえば、「毎月○万円分を購入する」という買い方ですね。日本語では「定額購入法」と呼ばれています。
 毎月給与収入を得ている会社員でしたら、最もやりやすい投資の手法といえます。
 株を一度に一気にではなく、定期的に買う
 なぜなら、毎月の給与からたとえば1万円を投資に回すというふうにしておけばいいですからね。
 ドルコスト平均法は、株を一度に一気にではなく、定期的に買うこと。
 これによって、時間が分散されます。すると、株価が大きく乱高下したとしても、リスクを軽減できるわけです。
 具体的にわかりやすく解説しますね。
 たとえば、毎月1万円分の株を購入するとしましょう。株価が1000円なら、10株を購入することができますね。
 株価が2000円に上がれば5株、逆に500円に下がれば20株の購入となります。
 つまり、購入株数を決めておくのではなくて、購入金額を決めておくことによって、株価が安いときには多く買えて、株価が高いときには少なく買うことになります。
 株価の上下というのは、金融のプロでも予想が難しいもの。なので、時間の観点から分散をすることで、株価乱高下時のリスクを下げることができるというわけです。
 「投資はギャンブルだ」「リスクが高い」と言われていたのは過去の話です。
 私たち現代の日本人にとっては、投資をしないほうがリスクが高く、また、適切な方法を取ることで、投資のリスクを下げることも可能だとおわかりいただけたでしょうか。」
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