🌁39〉─3・D─日本人が外国に出稼ぎする事は「当たり前」になる「驚愕の未来」。~No.164 

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 2023年7月15日 MicrosoftStartニュース 現代ビジネス「先進国としての日本は「終焉」を迎えていた…アジア人から「働き先」として除外される「ヤバすぎる日本の現状」
 堀江 貴文 によるストーリー • 14 分前
 ロケットエンジンの開発や、スマホアプリのプロデュース、また予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなど、幅広い分野で活動中の堀江貴文氏。彼の新刊『2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』(徳間書店)から一部抜粋し、少子高齢化による人手不足などが問題視される日本の現状について解説する。
 日本人が出稼ぎすることは「当たり前」になる「驚愕の未来」…日本の賃金が上がらない「絶望的なワケ」
 © 現代ビジネス
 出稼ぎ労働者の「劣悪な労働環境」
 日本には多くの出稼ぎ外国人労働者がいる。特にベトナムインドネシア、タイといった東南アジアからやって来る若者がたくさんいて、彼らはいわゆる3K(キツい・汚い・危険)と言われるような仕事にも従事してくれている。日本の水準では高くない給料でも、彼らの母国に比べれば高い給料になるからだ。日本の安くて良質なサービスは彼らによって支えられている面が大きい。
 そうした外国人労働者の大半は、日本政府が定める外国人技能実習制度により在留資格を得ている。だがこの技能実習制度、かねてから悪名が高い。「技能実習」の名のもとに外国人労働者を不当にあつかう雇用主が少なからずいるからだ。
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 低賃金で劣悪な労働環境。残業代の未払い。暴行やセクハラ。果ては労災隠し。そんなケースが横行しているのだ。同じ日本人として情けないし、申しわけない。
 この技能実習制度の問題は2000年代からすでにアメリカや国連から「奴隷制度に等しい」「虐待的、搾取的な慣行」と指摘され、改善を求められていた。しかし日本政府は積極的な改善策を打ってこなかった。そしてやがてSNSの普及にともない、その労働実態がより広く明るみになったことでいま現在、国外のみならず国内からも批判が噴出している。
 もちろん、誠実にやっている雇用主も多くいる。それでもその外国人労働者たちは「技能実習生」であって「正式な移民」ではないため、社会保障などの権利がほとんどないに等しい。こんなことをやっていては、せっかく日本に来てくれた外国人たちからの評判は地に落ちていく。
 不当な搾取に遭った彼らは、間違いなく母国の知り合いにその内実を伝えるだろう。いくら日本が住みやすい国であろうが働きに来てくれなくなる。その結果、日本が世界に誇るサービス力も必然的に劣化してしまうだろう。
 「働き先」として除外されていく日本
 そもそもなぜこんないびつな制度が導入されているのか。その背景には、移民に対する日本人のアレルギー的な反発がある。大多数の日本人は条件反射的によそ者を拒む。
 だから政治家は「人手不足なので、日本でも移民政策を進めます!」とは言わない。選挙でマイナスになるからだ。そこで苦し紛れに「あくまでも実習生。彼らは何年かすると国に帰るので大丈夫」という建前で実質的な移民労働力を得ている。
 しかしそんな誤魔化しはもう通用しない。きちんと権利を保障した移民制度の導入を真剣に考えないといけない段階に入っている。
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 ただでさえ日本は外国人労働者にとって魅力的な場所でなくなりつつあるのだ。日本の賃金はなかなか上がらない。日本人でもそうなのだから、技能実習生の賃金は推して知るべしだ。加えて円安だ。母国に送金したところで以前ほどの利幅にはならない。また日本経済の低落を尻目に、いまや東南アジアは経済成長の最中だ。
 日本で働くメリットは見出しづらい。実際、東南アジアや中国の若者たちは日本ではなく、アジア各国の大都市に集まりはじめている。日本は働き先として除外されつつあるのだ。
 人手不足が叫ばれて久しい日本。でも指をくわえて待っていても外国人労働者は来てくれない。正式な、健全な移民制度を定めるしかないのだ。
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 7月15日 【つづきを読む】『日本人が出稼ぎすることは「当たり前」になる「驚愕の未来」…日本の賃金が上がらない「絶望的なワケ」』
 日本人が出稼ぎすることは「当たり前」になる「驚愕の未来」…日本の賃金が上がらない「絶望的なワケ」
 堀江 貴文実業家
 ロケットエンジンの開発や、スマホアプリのプロデュース、また予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなど、幅広い分野で活動中の堀江貴文氏。彼の新刊『2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』(徳間書店)から一部抜粋し、少子高齢化による人手不足などが問題視される日本の現状について解説する。
 日本と東南アジアの逆転現象
 これまで出稼ぎ労働者を受け入れる側だった日本。しかし、日本人が海外に出稼ぎするケースが増えている。
 2023年2月、NHKの『クローズアップ現代』で、海外に出稼ぎに行く日本の若者たちが特集され、話題になった。日本にいたころは手取り20万円だった介護士が、英語を学びオーストラリアで働きはじめたところ月給80万円近くになったという。
 似たような話は増えており、日本で年収300万円だった寿司職人が、アメリカで年収8000万円になったというニュースもネットを騒がせた。
 まだ多くの日本人にとって、日本人が海外に出稼ぎに行くことはなかなかイメージできないだろう。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」だったころの思い出を引きずり、日本のいま置かれた状況を直視したくない人もいるだろう。でも日本人が出稼ぎする光景は今後あたりまえになっていく。
 値上げを嫌う日本人
 日本には賃金が上がりづらい状況がそろってしまっている。
 例えば、賃金上昇につながる労働市場流動性がない。欧米と違い、転職しても年収が上がりづらい。
 また、国民にデフレマインドが根付いている。これにより原材料や燃料などのコストが上がっても、企業は値上げしづらいのだ。ちょっとでも値上げすると世間から「値上げはけしからん」と言われる。
 それどころか「うちは値上げをしません」と宣言する企業に拍手喝采するような風潮すらある。本来はサービスや商品の付加価値を高め、価格も上げ、それを従業員に還元すべきだ。しかし、そのサイクルが回らないので賃上げもできない。
 ロシアのウクライナ侵攻以降、生活必需品を中心に値上げラッシュが続いている。これは原材料費や燃料費の高騰、あるいは円安の影響によるものであるため、この値上げ分が企業や従業員に還元されるわけではない。
 シェフをはじめとする職人系の人材、あるいは介護職などサービス系の人材を中心に、高い賃金を求め海外に移住する人がさらに増えていく。今後の日本において介護士の月給が100万円近くになるなんてことはどう考えてもありえない。そりゃあ海も渡る。
 もっと言えば、性サービスに従事する女性も増えてくるだろう。中国人が日本の風俗で爆買いをしていることが話題になったようにその需要は高い。
 出稼ぎ先は、物価の高いアメリカやオーストラリアだけではない。経済発展の著しい東南アジアも魅力的な渡航先になるだろう。そう、これまで出稼ぎ労働者を受け入れていた日本の立場が完全に逆転していくのだ。
 こういった話をすると、大半の日本人は「行きたければ行けばいい」という反応をする。しかし国内の労働力が不足し、日本の産業は空洞化してしまう。その結果、日本経済はますます回らなくなる。割を食うのはほかならぬ日本人だ。
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