🌁49〉─5─外国人労働者に対する偏見、差別、人格否定、人権無視の暴言や暴行。~No.236No.237No.238 @ 

ルポ ニッポン絶望工場 (講談社+α新書)

ルポ ニッポン絶望工場 (講談社+α新書)

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 ブラックバイトやブラック企業は、学生の学業よりもバイト、仕事を優先させ、安い給料で奴隷の如くこき使い心身共にボロボロになって働けなくなったら、用済みとして解雇している。
 日本企業は、日本人が嫌がる災厄な労働環境での仕事に外国人労働者を送り込んでいる。
 日本の労働現場は、楽な仕事をする日本人労働者とキツい仕事をする外国人労働者に二極化しつつある。
 人口激減で労働力が不足している日本は、低賃金で奴隷のように働く外国人労働者を必要としている。
 弱肉強食のグローバル経済において、日本が生き残るには経済発展しかなく、その経済発展の為には誰かを犠牲にしなければならない。
 日本人を犠牲にできなければ、外国人を犠牲にするしかない。
 それが、人口激減の現実である。
   ・   ・   ・   
 幾ら現実を説明しても働かず気楽に生活したい日本人を無理した働かせる事を諦め、働きたい外国人に仕事をして貰う。
 保護すべきは、働かず税金を浪費する日本人が、働き税金を払う外国人か。
 日本人である事は、外国人に対する特権ではない。
   ・   ・   ・   
 2016年9月8日号 週刊新潮「奴隷労働者となる留学生の現実 碓井広義
 現在、大学院で目立つのが中国人留学生だ。かつては韓国人留学生だったが、今は圧倒的に中国だ。彼らの多くは母国の大学を卒業し、来日して1年ほど日本語学校で学んだ後、大学院の入試にトライする。中国語と英語と日本語ができるため、大学院修了後、日本で就職する者も少なくない。
 だが、井出康博『ルポ ニッポン絶望工場』に登場するのは、キャンパスですれ違うような外国人留学生ではない。借金をして得た留学生という立場で日本に来て、働きながら生活費をまかない、借金を返済し、さらに親への仕送りまで行っている外国人たちだ。どう考えても、はじめから破綻している。そんな成立していないはずの〝夢の留学プラン〟によって、多くの留学生たちが日本で〝奴隷労働者〟となっている実態に迫ったのが本書だ。
 中でも急増しているベトナム人留学生の現状に驚く。女衒(ぜげん)を思わせる現地の留学ブローカー。留学生を食いものにする悪質な日本語学校。安価な労働力として彼らを使い捨てする受け入れ企業。しかも、その中には社会の木鐸、全国紙の新聞販売所も含まれる。
 さらに、この〝魔の留学システム〟を支えているのが、国が立てた『留学生30万人計画』だ。明らかに労働力不足を補うのが目的であるにもかかわず、本音と建前の矛盾から様々な問題が発生している国策。著者はそこにも鋭く斬り込んだ。国自体が『ブラック企業』化している今、現実を伝える意義は大きい」
   ・   ・   ・    
 2017年9月7日 産経ニュース「外国人実習生のカンボジア人女性に違法な時間外労働、しかも最低賃金以下の残業代…縫製会社を書類送検 鳥取
 外国人実習生3人に違法な時間外労働をさせたなどとして、米子労働基準監督署鳥取県米子市)は7日、労働基準法違反の疑いで、米子市の縫製会社「大栄ソーイング」と同社の男性代表取締役(34)、父親の労務担当者(61)を書類送検した。
 送検容疑は今年1月、20〜30代のカンボジア人女性3人に対し、月60時間までと定められている残業時間を超え、それぞれ104時間働かせたほか、最低賃金を下回る残業代しか支払わなかったとしている。
 米子労基署によると、3人への未払い賃金は計約15万円。3人を含む実習生らの相談で発覚した。」
   ・   ・   ・   
 10月8日 朝日新聞外国人労働者 検証なく拡大
 人手不足 依存ます現場
 『人が雇えればもっと注文が受けられるが、うちみたいな零細企業には誰も来ない』。北日本の部品メーカーは嘆く、食品や自動車の生産ラインに欠かせない精密部品を、旋盤加工技術を生かして誤差100分の1ミリ〜1,000分の1ミリ単位で、1個からでもつくるのが強みだ。県内外からの注文は途切れない。
 できれば5年、10年と勤めてくれる人に技術を伝えたいが、長くて3年、早いと半年で辞めてしまう。ハローワークに求人を出して採用した高卒の新入社員もすぐに辞めてしまった。
 ハローワークでの求人はとうにあきらめた。最近5年年間は日本人を1人も採用していない。代わりに中国人の技能実習生を8人採用した。今は実習生6人が工場で働く。中国で面接をするれば、採用枠2人に20人の若者が殺到する。『よほどのことがない限り3年はやらないし、ボーナスも退職金も出さなくていい。残業も難しい仕事も嫌がらないから、一番頼りになる』
 息子たちは工場を継ぎたいと言ったが、諦めさせた。
 『アジアとの競争も厳しくなるから、この仕事は自分限り。若い人を雇っても将来に責任は持てない。技能実習生がいいんだ』
 人手不足を背景に、日本で働く外国人労働者は昨年初めて100万人を超えた。第二次安倍政権の4年間で5割強増えた。日本の労働現場は、弱い立場の外国人実習生や外国人留学生らに支えられている。農業や旅館、介護など外国人労働者に依存する現場は広がる一方。コンビニなどが加盟する日本フランチャイズチェーン協会も実習生の受け入れに意欲的だ。
 だが、外国人技能実習制度で来日した人の中には、『技術移転による国際貢献』のうたい文句とは裏腹に、夢破れて帰国する人が少なくない。過労死と認定された実習生もいる。
 暴言・暴行横行、劣悪な環境
 東京都内の建設会社で技能実習生として働いていたカンボジア人の男性(34)が6月、職場でのパワハラが原因でうつ病を発症したとして労災認定を受けた。
 9月に記者会見して経緯を話した男性は、『穴の中で水道管の作業をしていたとき、先輩が、瓶にためたおしっこを私の頭の上からかけた』と明かした。
 アンコールワット遺跡近くの出身。日本に関心を持って日本語を独習し、建設関連の技術と日本文化を学ぼうと来日した。だが、彼を待っていたのは、日本人の同僚からの日常的な暴言や暴行だった。十分な休憩時間も与えられず、作業中に誤って左手の指先を切断しても労災を申請してもらえなかった。日本人の新入社員はみな、1週間で逃げ出した。職場に残ったのは中国、ベトナムカンボジアの実習生たち。『3年間頑張ろう』と励まし合っていたという。男性は3年目でうつ病になり、『幸運も』(代理人弁護士)労災認定された。
 監督指導した技能実習生が働く事務所のうち7割に何らかの労働基準法違反があり、この5年間、7割台の高水準で推移している──。厚生労働省は8月、こうした結果を発表した。1ヵ月130時間にのぼる違法残業や、総額約400万円の割増賃金の未払いなどが見つかった。
 実習期間 来年延長へ
 外国人留学生にも労働力としての期待が高まる。九州7県と熊本市は今年3月、留学生がアルバイトをできる上限を『週28時間』から『週36時間』に緩和する国家戦略特区を共同提案した。大学・短大だけでなく、日本語学校などの留学生も含まれる。人手不足が深刻な介護業界などの期待は大きい。
 リーマン・ショック後の2009年度、失業した日系ブラジル人やペリー人の希望者に、再入国制度と引き換えに帰国費用の一部を支給した『日系人帰国支援事業』が日系人労働者への『手切れ金』と批判を浴びたことは記憶に新しい。
 それから8年。自民党の1億総活躍推進本部は5月、ブラジルやペリーなどの日系4世に対する在留資格の拡大を提案した。人手不足が進むから、『雇用の調整弁』にしてきた日系人を再び利用しようという狙いも透けて見える。
 人手不足の顕在化を受け、自民党の『労働力確保に関する特命委員会』は昨年5月、労働者として外国人の受け入れを進めるという基本的考え方を発表した。『単純労働者』という言葉を使わず、『移民政策と誤解されないように配慮』してという前提付きでだ。
 今年11月には、安倍政権が14年6月に打ち出した成長戦略に沿う形で外国人技能実習制度が見直され、実習期間が3年から5年に延長される。移民に関する本格的な議論が進まず、人権侵害もきちんと検証されないままに外国人労働者が増えていく。(堀内京子)」
   ・   ・   ・   




    ・   ・   ・  

 
日本に住む外国人留学生Q&A

日本に住む外国人留学生Q&A

  • 作者:高松 里
  • 発売日: 2005/11/01
  • メディア: 単行本