⛲18〉─4─放置老人。自己放任(セルフ・ネグレクト)。ゴミ屋敷。〜No.87No.88  

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 2017年9月22日号 週刊朝日「自己放任(セルフ・ネグレクト)の行く末
 『放置』に転落するな
 他者とのつながり、自分への関心も失い、孤立する高齢者
 入浴、服装、掃除、食事、何もかも投げやりに 
 親族や近所の人も気づかぬうちに、〝隠れゴミ屋敷〟
 誰もがそうなる可能性 最大要因は『配偶者との離別』
 体が思うように動かなくなる。連れ合いとの別れを迎える。収入が減り、家計が苦しくなる。そんな出来事を機に、人生を無価値だと感じる人が現れる。身の回りのことがどうでもよくなり、放置してしまう高齢者。そんな『放置老人』に陥るのを防ぐ術を考えたい。

 〝放置老人〟転落を防ぐ、異変察知の7つのチェックリスト
 ①ゴミや食べかすが、家の中に散らかり始めた。
 ②同じ服を続けたり、入浴や歯磨きが億劫になったりしている。
 ③他者との関わりを拒み、家の中にひきこもりがつになった。
 ④家の中のにおいや、体臭がきつくなっている。
 ⑤病院受診や介護サービスを勧められても、『必要ない』と言い張る。
 ⑥金銭管理ができなくなり、家賃や公共料金を滞納している。
 ⑦失禁に気づかない、使用済みの下着やおむつを隠している。

 東京都内の女性(55)は関西にある実家を毎月訪れ、親を見守っている。その実家に異変が起きたのは、今年始めだった。
 年明けに父が急死。すると、買い物や食事などでこまめに父の面倒をみてきた母(83)が、喪失感からか、何事にも手をつけなくなってしまったのだ。
 家の中は片付かずに散らかり放題。女性は帰省するたびに部屋を大掃除する。45リットルのゴミ袋3袋分うぃ、一気に片付けた日もあった。今は、一人暮らしの母が心配で仕方がない。『ゴミの出し方は自治体によってルールが違い、休日に集積場に出せない。兄嫁にゴミ出しをお願いしたこともありました』と話す。
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 お盆に実家へ帰省し、親の老いを改めて感じた人も少なくないだろう。けがや病気、夫や妻との死別など、老親の姿はさまざまな出来事を機に大きく変わる。
 ふさぎこんだり、掃除、洗濯、入浴など身の回りのことをやる気力を失ったり。周囲の支援も拒んで孤立し、やがて健康や生命も脅かされる。こうした状態は『セルフ・ネグレクト』(自己放任)と呼ばれる。……チェックリストを参考に、異変に早く気づくことが大切だ。
 冒頭の女性の母のように精神的なショックを機に自暴自棄となると、セルフ・ネグレクトに陥りかねない。
 内閣府の2011年の調査によると、全国に約9,000〜1万2,000人いると推計されるが、詳細はつかめていない。厚生労働省自治体に対し、見守りなどの対応強化を呼ぶかけている。
 身の回りのことがどうでもよくなり、放置してしまう。いわば〝放置老人〟になると、周囲とのあつれきも高まる。その典型がゴミを片付けずに家にためこんでしまうゴミ屋敷だろう。
 高齢者が家にためこんだゴミを『これは財産だ』と主張すれば、第三者はすぐには片付けられない。悪臭などで近隣から苦情を言われると地域からも孤立する」
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 江戸時代の老人は、現代の高齢者より三度三度の食に困るような貧しく不便な生活をしていたが、些細な事にイライラせず、他人の事にめくじらを立てず、将来の事に思いわずらう事なく、大らかに、穏やかに、そして生き生きと日々の生活を送っていた。
 江戸・京・大坂などの大都市部は、男性が多く女性が少なかった為に、多くの男性が結婚でず独身のまま生涯を終えていた。
 つまり、江戸・京・大坂などの大都市部は老人の街であった。
 家族を持たず、家や財産もなかった為に生活は貧しかった。
 幕府や大名など御上は、「我関せず」として、貧困者を冷たく突き放して助けず、死ぬに任せていた。
 それ故に、貧困者は御上の救済など当てにはしなかった。
 誰も助けてはくれない非情・冷淡な社会、道理が通らない不条理な社会、空気を読まないと村八分にされる社会、それが江戸時代であった。
 何故か、日本では、中国・朝鮮・西洋など大陸では日常茶飯事的な貧困者・困窮者によう暴動や略奪は起きていなかった。
 生きるも死ぬも自殺も尊厳死安楽死も本人の自由であっり、唯一の掟は、他人を巻き込まず他人に迷惑をかけず自分一人で死ぬ事であった。


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