🚷18〉─1─低賃金で結婚しない若者達。子供を作らない若い夫婦。貧困化した孤独な若者達。~No.85 @ 

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 問題は、青少年に将来の夢や希望がない事である。
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 若者は、老後に不安を抱き、結婚を幸と感じず、子供の為に犠牲になる事を嫌う。
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 増田寛也「地方が消滅する時代がやってくる。人口減少の大波は、まず地方の小規模自治体を襲い、その後、地方全体に急速に広がり、最後は凄まじい勢いで都市部をも飲み込んでいく」
 「本来、田舎で子育てすべき人たちを吸い寄せて地方を消滅させるだけでなく、集まった人たちに子どもを生ませず、結果的に国全体の人口をひたすら減少させていく」(『2040年、地方消滅。「極点社会」が到来する』)
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 少年少女の将来の夢や未来への希望を踏みにじり、気力や活力を吸い尽くす大人達。
 今時の無気力で覇気のない大人達を見て、子供達は幻滅を感じている。
 映画もテレビドラマも、子供、学生、青年など青少年が才能豊かに主役を演じて、困難に立ち向かう理想として憧れるような大人は存在しない。
 大人は、加齢臭漂わせている不細工で無様な姿ばかりである。
 政治家や社長や官僚達は、不正や不祥事が発覚するや、責任を回避して他人に押し付ける為に見苦し言い訳をして逃げ回り、逃げられなくなるや無様にみっともない姿をさらけ出して平謝りに謝って許しを請う。
 今時の大人達は、大人らしくない。
 子供の目には、大人は軽蔑する存在でしかない。
 大人達が話す心にもない綺麗事を信用する子供は、ほんの一握りの洗脳されやすい子供でしかない。
 生きる屍のような虚ろな目をした大人達を、子供が信用するはずがない。
 子供に媚びを売る大人達。
 子供達に居丈だけ敷く高慢ちきなお説教を垂れて自己陶酔に浸る大人達。
 子供への虐待。
 子供を殺害する大人達。
 今や、「子に優る宝なし」という時代ではなく、「子は金づる」あるいは「老後を面倒を見る無料の介護者」という時代である。
 大人は、自分の為に子供を食いつぶそうとしている。
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 1,000兆円の借金を作り、返済するどころか更に借金を増やし、社会を混乱させ、経済を立て直す事なく更に悪化させ、全てのツケを子供に押し付けて逃げる大人を子供が信用するはずがない。 
 ブラックバイト。ブラック企業。移民の増加。介護を必要とする老人の急増。
 将来に、明るい話は何もない。
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 中山徹奈良女子大学大学院教授)「人口減による都市と農村の人口格差は、世界中で起きている。日本の問題は、農村に若者の働く場所がない」
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 藻谷浩介(地域エコノミスト)「職を求めて上京した若者もやがて定年を迎える。今は若い世代の多い湾岸地区の高層マンションも、いずれは高齢者で溢れる運命です」
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 少子高齢化は、最後に東京などの大都市を襲う。
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 2035年頃、日本は多死社会に突入し、年間の死亡者数は170万人まで増えるといわれている。
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 青少年達は、大人達を見るにつれて老後に絶望し、生活防御として結婚をしないし、子供を産んで育てる事を放棄し始めている。
 つまり。老後は幸福がではなく不幸が待っている。
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 男性の精子も、女性の卵子も、30代半ばから老化し機能が低下して、高齢出産として奇形も増える。
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 2014年10月1日 内閣府は、人口減少に伴い出産適齢期の女性がどれだけ減るか調査した。
 F1層。20歳から35歳の女性は、約996万人。
 F2層。35歳から49歳の女性は、約1,339万人。
 出産適齢期の女性が子供生まなければ、子供を生む女性の数は減り人口減少に拍車が掛かり、国内消費も今以上に冷え込むとされている。
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 2015年6月 内閣府「結婚・家族形成に関する意識調査」
 20代と30代の未婚男女。
 ・恋人が欲しいか?
 欲しくない…37.6%。
 その理由。
 恋愛が面倒‥46.2%。
 自分の趣味に力をいれたい‥45.1%。
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 2015年7月11日号 週刊現代「この国はどこへ行くのか、それが心配だ
 日本の人口はもう二度と増えない
 『恋人も家族も欲しくない』。そんな若者の意識が明らかになった。『個』の意識ばかりが優先され、日本社会は崩壊寸前だ。
 『ひとりが好き』な若者たち。恋人も結婚も『うざい』が4割
 3割以上が結婚に興味なし
 『ひとりでいることが自由で楽しいんです。好きなときに美術館やコンサートにも行けるし、趣味に使うおカネも自由になる。ついこのあいだもひとりで東京江東区清澄白河にある、新しいコーヒー屋に遊びに行きました。サードウェーブ・コーヒーといって、いま流行っているんですよ。結婚して子供がいたら、コンビニのコーヒーで満足するしかない。家族にしばられるよりも、SNSなどで友だちとユルくつながり自由を満喫できる今の生活のほうがずっといいです』
 都内で建設会社の事務員として働く栗山晴美さん(仮名、31歳)は、結婚にまったく興味がわかないと言い切る。……
 『恋人はいたらいたでいいですが、束縛されるのはイヤ。家族として苦楽を共にするなんて考えられません。私は一人っ子なので、ゆくゆくは両親の介護の心配もある。そのうえ、結婚相手の親の面倒を見るなんて考えられません』
 栗山さんのような『結婚をしたくない』若者が増えている。それを如実に示す衝撃的なデーターが立て続けに発表された。
 一つは日本生命が6月15日に発表したアンケートで、独身者の24%が『結婚したくない』『あまり結婚したくない』と答えたのだ。男女別でみると、女性の31%が結婚に消極的な回答をしており(男性は16.3%)、独身女性の3人に1人が結婚に興味がないということがわかった。
 もう一つは、内閣府が6月22日に発表した『結婚・家族形成に関する意識調査』で、20代と30代の男女2,643人が対象だ。そのうち未婚で恋人いない男女761人に『恋人が欲しいか』と尋ねると、37.6%が『欲しくない』と答えた。その理由の大半は『恋愛が面倒』、『自分の趣味に力を入れたい』というものだった。約4割が、恋人と付き合うのも、家族を持つのも『正直うざい』と答えているのだ。
 ほんの少し前までは、若者なら恋人がほしいのが当然で、口には出さないまでもおカネを稼ぐのも『女にモテたいから』というのが普通ではなかったか。著書に『ルポ 中年童貞』があるノンフィクション作家の中村淳彦氏が語る。
 『1950年の男性の生涯未婚率は1.5%でしたが、2010年の国立社会保障・人口問題研究所(以下、社人研)の調査では20.14%です。とりわけ非正規社員など収入の低い男性の未婚率が進んでいる。低収入に苦しむ男性たちにとって、結婚はもはや「上流階級」にだけ許された特権で、自分たちには関係ないという意識も見られます。09年代半ばから無料でも楽しめるオンラインのゲームが充実し始め、そういうところにアクセスすれば自分と同じように結婚と縁遠い人がたくさんいるので安心してしまって、危機感を持たない男性も増えている』
 社会学者の山田昌弘中央大学教授も格差問題が未婚化を助長していると分析する。
 『行先き不透明な社会を生き抜くに当たり、女性たちも収入や雇用が不安定な男性とは結婚したがらなくなった。日本の女性はとくにその傾向強く、交際にいたる段階で男性を選別しがちです。「いい結婚に結びつかない恋愛はムダなコストである」という発想になって、純粋に恋愛関係を楽しめない風潮になっているのです』
 少子高齢化の問題が叫ばれはじめて久しい。だが、現在のように子づくり以前に恋愛にすら興味をもてなくなっている若者が増えている状況では、ちょっとやそっとの少子化対策で子供が増えて人口バランスが回復するとは考えにくい。
 現在の日本の合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子供の平均数)は1.42。人口の維持に必要といわれる2.07を大きく下回っている。また、少子化対策が功を奏して出生率が回復したとしても、今後は出産可能な20〜30代の女性の人口がますます減っていくのです、すでに進んでいる高齢化には歯止めはかからない。
 日本の人口は2005年に減少に転じた後、しばらく増減を繰り返したが、11年より連続的に減少に転じた。そして今後数十年、人口が増加に転じる見通しはゼロだ。未曾有の少子高齢化は、さまざまな社会問題を引き起こす。人口問題に詳しい静岡県立大学学長の鬼頭宏氏が解説する。
 『65歳以上の人口が7%を超えると高齢化社会といわれますが、日本は現在25%台で世界でもダントツのトップ。このままいくと2050年には39%になり、15歳以下の子供の人口(全体の約1割)を合わせると、人口の半数の現役世代が残りの半分の社会保障費を負担することになります。ちなみに高度成長期の1965年時には約7割の現役世代が残りの約3割を養っていた。これと比べると状況の深刻さがよくわかります』
 人類史上誰も経験したことのない高齢化の波が迫っているのに、4割の若者が恋愛もしたくないと言うのだから、今後二度とこの国の人口が増えることはないだろう。そして、結婚しない若者たちは家庭を持つこともないまま、高齢者の仲間入りをしていくのだ。
 ここで、現在進行中の高齢化について見てみよう。これまで高齢化がいち早く進んでいたのは地方だった。これは、若年層が東京や大阪などの都市圏に移り住んできたことが主たる理由だ。高齢化率の高い島根県ではすでに人口の33%、つまり3人に1人が高齢者だ。
 一方、地方からの人口が流入が続いた東京では、これまで人口減少という問題とは無縁だった。だが今後、全国的な少子化の影響で東京に移住する若者の数自体が激減すると見込まれている。『マイルドヤンキー』と呼ばれる、東京に憧れもなく、地元志向の強い若者の増加もその傾向に拍車をかける。
 加えて東京は全国的にも出生率が低い地域。娯楽が多く、『おひとりさま』にも優しい都市であることが、その理由の一つだ。また、生活コストの高い都市では、子供を持つことを躊躇するカップルも多い。
 その一方で、かって流入してきた若い労働者たちはどんどん高齢化していく。社人研によると2010年時点で東京の高齢者は268万人だが、2040年には約144万人増え、412万人になると推計されている。その結果、目を覆いたくなるような『都市と社会の劣化』が東京を襲うことになる。
 たった一人で老いていく
 ……
 辰巳団地の目と鼻の先にはタワーマンションが林立する東雲地区がある。団地の荒廃ぶりとは対照的な輝かしさを放っているが、これらのマンションも数十年後には老人が溢れているに違いない。
 このような老人社会で第一に懸念されるのは、介護施設の不足だ。『老老介護』のつらさはよく語られるが、『老老』でも語りかける相手はいる。しかし、生涯独身で通せば、介護施設に頼らざるを得ない。都市再生研究所理事長の上野公成氏が語る。
 『日本創成会議の試算では団塊世代が75歳以上の後期高齢者になる2025年には全国で43万人が必要な介護が受けられない介護難民になる。そのうち東京の介護難民は13万人と見積もられています。医療・介護に余裕のある地方に高齢者を移住を促進しようという提言もある。しかし、本当に地方に余裕があるのか疑問です』
 2009年に群馬県渋川市の『静養ホームたまゆら』で火災が発生し、10人の入所者が亡くなる事故があった。最低限の費用しか負担できない高齢者が地方の劣悪な環境の施設に送り込まれ、同様の事故が相次ぐ可能性もあるだろう。群馬県で介護事務所を経営する男性が語る。
 『たまゆらの事件以降、公式には無届けの介護施設はないことになっています。しかし、看板も出さず、ひっそり経営している施設も存在しています。玄関をあけたらすぐにベッドがずらりと並び、仕切りはカーテン一枚だけ。まるで野戦病院ですよ』
 家も車もいらない
 第二の懸念事項は、上下水道や道路などのインフラの崩壊である。先述の辰巳団地がそうであったように、東京のインフラは高度成長期に整備されたものが多く、今後、大規模な修繕・改築が必要となる建造物や道路が次々と出てくる。
 ただでさえ、医療・介護費用で財源がないところに、老朽化が進むインフラを維持するのは至難の業だ。政策研究大学院大学名誉教授の松谷明彦氏が語る。
 『おカネがあるときに建てた豪邸を貧乏になってから維持するのは難しいように、人口減少が進むとインフラを維持できなくなり、東京の「スラム化」が進みます。現在、東京のオリンピック開催に向けて建設ラッシュですが、維持の難しいハコを作るなんて愚の骨頂です。
 とりわけ東京は持ち家率が低く、今後、年金制度が傾いたら住むところを失う高齢者難民が街に溢れ出す可能性が高い。政府は耐用年数が長くて家賃の安い公共賃貸住宅を大量に供給すべきでしょう』
 著書に『朽ちるインフラ』のある根本祐二・東洋大学教授もこう警鐘を鳴らす。
 『老朽化した水道管が破裂し、高圧の水が地下に空洞を作り道路が陥没する。集落に向かう橋が落ちて、ライフラインが途絶える。学校の体育館の天井が落ちて、部活中の生徒が亡くなる、といった事故が多発する恐れがあります。大量のインフラをすべて更新するには年間8.1兆円が必要ですが、そんな予算はどこにもありません。れからは省エネならぬ「省インフラ」の発想で、本当に必要なインフラを選別していく必要がある』
 根本にあるのは、国の財政問題だ。介護に医療にインフラ補修、カネのかかる話ばかりの一方、経済はマイナス成長になるわけだから、国民全員が痛みを強いられることは避けられそうもない。家庭を持たすに気ままに暮らす若者が増えれば、『家もいらないし、車もいらない』というライフスタイルが広がり、国内消費も伸び悩み、ますます税収は減るだろう。
 ……
 もは『国難』やとも呼びたくなる危機が迫っている。今まで私たちが当たり前のものとして享受してきた医療システムやインフラにある日突然、ガタが出始め、その深刻さに気づいた時には建てなおすだけのカネも人もいない。こんな国で恋をして結婚し、子供を産むのはバカらしい──冒頭の調査で『恋も結婚も面倒くさい』と答えた若者たちは、本能的に危機を感じ取り、冷めた気持ち『おひとりさま暮らし』での刹那を楽しんでいるのだろう。そして、そんな若者が増えれば、ますます少子高齢化が進行して・・・。国家崩壊の足音が迫っている」
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 2015年7月1日 産経ニュース「日本人過去最大の27万減 総務省人口動態調査
 総務省が1日発表した住民基本台帳に基づく人口動態調査(今年1月1日現在)によると、国内の日本人は前年よりも27万1058人減少して1億2616万3576人となった。6年連続の減少で、減少数は調査を開始した昭和43年以降で最大。9割近い市町村で人口が減る一方、東京都は0・57%増となるなど一極集中がさらに進んだ。
 年間の出生数は過去最少の100万3554人で、前年の微増から反転して再び減少局面に突入。死亡者数は過去最多の127万311人となり、死亡数から出生数を引いた「自然減」は過去最多の26万6757人と、8年連続で増加した。
 年齢別にみると、14歳以下は1631万18人で、人口に占める割合は12・93%。一方で65歳以上は3268万764人で25・90%となり、14歳以下の2倍を超えた。
 都道府県別で人口が増えたのは6都県で、トップの東京が7万2516人増。次いで神奈川、埼玉、愛知、沖縄県と続いた。最も減少したのは3万2323人減の北海道だった。
 一方、日本に住む外国人住民は206万2907人で、前年よりも2・97%増と高い伸びとなった。」
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 2025年 前期高齢者(65歳〜74歳)は、1,479万人。後期高齢者(75歳以上)は、2,179万人。
 総人口1億2,066万人中現役世代(20歳〜64歳)6,559万人が、3,658万人の高齢者を支える。
 リクルートワーク研究所の試算。現役世代の平均所得は299.1万円で、現在の355.4万円より56.3万円も減る。
 平均月収は約25万円で、税金や社会保険料などを差し引かれると、一人で生活するのがやっとで家族を養うどころではなくなる。
 国の借金は、約1,000兆円で、13年後には2,000兆円を越す。
 人口減少により内需は縮小して、魅力的な製品を生産して売り出しても売れず、企業の収益も減り労働者の給料はさらに減給される。
 日本経済の失速で、国の借金は返済不能に陥る。
 果たして。今の20代以下の青少年に、明るい未来、楽しい将来が訪れるのかどうか?
 彼らに、夢や希望を叶えられる機会が訪れるのかどうか?
 戦後復興から高度成長、そしてバブル経済まで可能にしてきたのは、人口爆発による内需の拡大であった。
 日本のもの作りを支えていたのは、作れば必ず買ってくれる消費者の膨張があった。
 メイド・イン・ジャパン神話は、人口増加に支えられた砂上の楼閣に過ぎなかった。
 日本のもの作りは、欧米のように何もない中から新しく生み出すのではなく、既にあるモノを日本的にアレンジして目新しいモノに加工する事である。
 日本はどう頑張ってもローカルであって、グローバルには成れない。
 世界の地方であり、中央ではない。
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 2015年7月26日号 サンデー毎日牧太郎の青い空白い雲
 71歳の男が東海道新幹線の中で、自爆テロ焼身自殺を遂げてから約半月。世間は『新幹線の安全を確保するにはどうすべきか?』を議論して一段落すると、すっかり忘れた。イヤイヤ、正確に言えば、忘れようと努めている。
 でも・・・5年後、10年後、『そういえば、あの焼身自殺がキッカケで、日本は奈落の底に落ちていったんだ』なんて涙ながらに回想する、そんな『日本の明日』が見え隠れする。
 ……
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 昨今、どこにでもいる(『下流老人』なんてなんて生易しいものではない)『極貧老人』が引き起こした反乱だった。
 『相対的貧困率』という言葉がある。世帯所得から計算した、国民一人一人の年間手取り額の中央値(少ない方から順番に並べた時、ちょうど真ん中になる値)の半分未満しか手取りのない人が、どのくらいいるのか?
 それを表す数字がある。昨年7月に厚労省が発表した『2012年の相対的貧困率』は16.1%。中央値が244万円で、その半分は122万円。約6人に1人が、手取り122万円に届かない貧乏人!ということになる。
 ちなみに、日本の『相対的貧困率』は経済協力開発機構OECD)加盟国の34ヶ国の中で6番目に高い。日本は立派な貧乏大国。しかも、65歳以上の高齢単身男性に限って見てみると38%。つまり、約3人に1人が貧困に苦しんでいる。
 借金に追われ新幹線で自爆テロに走った『年金12万円の71歳』だけではない。もっと苦しい『極貧老人』が何百万人もいる。
 収入がない。蓄えがない。頼れる人間がいない。3つ『ない』の極貧老人が自爆テロに走るのは理解できるではないか?
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 週刊誌は毎週毎週『長生きの秘伝』を特集している。長生きするのが自分の努め!と信じている人までいる。
 しかし、昨今、長生きは『正義』でもなければ『美徳』でもない。現役世代(20歳から65歳)は、ちょっと前まで『長生き』を尊敬していたが、『大声では言えないが、長生きは社会の邪魔だ!』とつぶやいている。
 微々たる稼ぎの中から、税金を払い、社会保険料を収めなくてはならない現役世代は『長生きは悪だ』と思っている。多分、そうだろう。
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 高齢者が尊敬されない社会になるということは、若者も『老後』に希望を持てないということ。若者は禁欲的な生活を続け、老後に備える。家も、クルマも買わない。結婚しない。子供はつくらない。
 子供を産むにはリスクが大きすぎる……」
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 開原純子(日本医科大学特任教授)「もともと男性は、体の症状は〝勲章〟で、心の病気は〝弱い人間がかかる〟というイメージをもっている。〝表現しないことが強い男である〟という日本の文化的背景もあり、弱音は吐かない、笑い飛ばせという環境に育ってきました。気付かないように心を閉じ、酒やたばこ、仲間同士の一杯などで感情をごまかす。しかし、そうやってバリバリ働いてきた人の心や体が、ある日、悲鳴をあげてしまう。今はその程度の気晴らしで乗りきれなくなってきた難しい時代なのです」
 「男性の場合、非婚者は結婚している男性に比べ気分の落ち込みが多いのですが、女性は結婚と気分の関わりがなかったのです。結婚は男性に自信を与えてくれる一方で、女性にとってはそうではない傾向がある」 
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 家、家庭、家族には、魅力も憧れも薄れてきている。
 親子、夫婦の絆は、重苦しく、煩わしく、鬱陶しく感じられている。
 最優先すべきは、他者からの自由による「個」の独立とされたが、その独立が孤立や孤独をもたらした。
 家族や他人とのつながりを断ち切り、頼らず依存せず、完全なる「個」となり一人でいる時が最も幸せである、と。
 戦前までの昔の日本人と戦後からの現代の日本人とは、全く別人格の日本人である。
 現代の日本人を分析し説明するのは、戦後日本であって昔の日本ではない。
 昔は、現代よりも人口が少なく、皆が貧しかっただけに他人を頼り依存する事ができず、自己責任で一人で生きていた。
 一人で生きていたが、現代ほど孤立はしなかったし孤独ではなかった。
 現代は昔とは比較できないほど、社会全般から人間関係に至るまで希薄で冷淡である。
 現代の病巣を探る為に昔を引き合いに出すのは、知恵の無い浅はかな愚行である。
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 昔の日本が素晴らしかったから、現代の日本も優れているわけがない。
 昔の日本人が偉かったから、現代の日本人も偉いわけではない。
 昔の日本人は、泣きたい所を?せ我慢し無理して笑顔を作り、誇大妄想的に自己自慢をして粋がり、飯を食う為に腕を磨き、一人で生きていた。
 現代の日本人は、自己自慢できる所がなく一人で孤独に生きていく勇気がない為に、自分に関係ない所で「日本は素晴らしい」「日本は優れてる」「日本人は優秀である」「日本人は負けない」と無意味な自慢をして、自分で自分を騙して慰めている。
 自分に縁もゆかりもない無関係な所で「日本自慢」するほどグロテスクで醜いものはなく、結果的には、逆効果として根拠なき安堵感から思考停止状態に陥り日本を一層駄目にするだけである。
 適度に褒める事は人を生かすが、過度な褒め言葉は人を殺す。
 日本人を駄目にするには、過度に褒め、自分が見えなくなるほどに煽てに煽てればいい。
 日本人が敬遠する仕事の為に安価な単純労働者として約1,000万人の外国人を移民として受け容れば、人口統計数値の人数は維持できても、日本人は今の日本人ではいられなくなる。
 外国人移民に日本国籍を与えて日本人にすれば、日本国民としての人数は維持でき、国際社会から非難される日本民族としての民族主義は消滅できる。
 日本から民族主義ナショナリズムがなくなって、安心しして眠れる人が日本人の中にいる。
 日本から「日本は素晴らしい」「日本は優れている」「日本人は優秀である」「日本人は負けない」という悪しきナショナリズムを消し去り復活させない為には、約1,000万人の外国人移民ほど効果的な方法ない。
 日本人が、昔のように好戦的な軍国主義者にさせない為にも、単一民族としての日本人の血を外国人の血で薄める事が一番である。
 それは、かって反日親中国派のルーズベルトが考えた日本人改造計画であった。
 特に。子供を4・5人産んでくれる元気な若い男女を移民させるとさらに効果は抜群である。
 つまり。日本国籍所有者を、日本民族日本人から日本国民日本人への総入れ替えである。
 その時。本当の意味での、無人種、無民族、無文化、無宗教による差別なき平等・公平な「主権在民」「国民主権」が完成する。
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 政治家や官僚や財界人は、書類用の数値を気にするが、その先にいる人間は気にしない。
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 藤田孝典「子供が親と同居したり、仕送りして扶助するのが当たり前という価値観があった。ところが現在では、息子世代のほうにもそんな余裕がなくなっている。事実、賃金労働者の占める非正規雇用者の割合は4割にも上ります。子供が親の老後の面倒を見るのが困難な時代になっているのです」
 「現代において、結婚して家族をなし、子供を育てるとうのはもはや『リスク』であるという考えすら存在します。大学卒業までの教育費はすべて公立でも1,000万円。すべて私立で大学は理系の場合、約2,500万円も掛かる。自分の老後の生活リスクを考えれば、結婚や育児はそれこそ『コスパ(コストパフォーマンス)が悪い』のです。国家の社会保障政策を変えないかぎり、そうした行動は個人においては〝正しい〟ことになってしまいます」
 「日本で生活保護バッシングが強いのも、それだけ生活に困っている人がいることの裏返しです。『自分は必死で働いて月10万円しか所得がないのに、働かずに生活保護を13万円ももらっている人間が許せない』という意識がある。本来、低賃金労働者はもっと住宅補助などの手当をされるべきで、政府にもそうした政策を要求すべきです。なのに、その批判が政府でなく生活保護受給者に向いてしまうんです」
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 2016年9月15日 産経ニュース「独身男性7割「交際相手いない」 「性経験なし」も増加
 交際相手がいない独身者の割合が男性7割、女性6割と過去最多となったことが15日、国立社会保障・人口問題研究所の調査で分かった。いずれ結婚するつもりと考える独身者は男女とも9割弱おり、同研究所は「結婚したい意欲は引き続き高いが、積極的に異性を求めないまま先送りしている」と分析した。
 調査はおもに5年ごとに行われ、今回は平成27年6月に18〜34歳の独身者5276人が回答した。その結果、男性の69・8%、女性の59・1%は交際相手がおらず、このうち男女とも約3割は「交際を望んでいない」と回答した。さらに、性交渉の経験がない独身者の割合も男性42%、女性44・2%と男女とも増加。30〜34歳に限っても、男性の25・6%、女性の31・3%が性経験がなかった。
 一方、夫婦を対象とした調査では、結婚生活を15〜19年続けている夫婦が生涯にもうけた平均の子供の数(完結出生児数)は1・94人となり、過去最少を更新。夫婦が理想とする子供の平均は2・32人、実際に予定している数は2・01人で、ともに過去最少だった。予定する子供の数が理想を下回る理由は「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」が最多で56・3%に上った。」
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 11月1日 産経ニュース「20代男女の2割は「結婚後も子供ほしくない」、7年前から倍増 国立青少年教育振興機構調査
 20代男女の2割が「結婚後も子供はほしくない」−。国立青少年教育振興機構(東京)が平成27年度に実施した若者対象の子育てなどに関する意識調査でこんな結果が1日、明らかになった。同年代の子供がほしくない割合は7年前の前回調査より倍増していた。
 調査対象は全国の20〜30代の男女4千人。このうち、子供のいない人の子育て願望は「夫婦生活が安定したらほしい」が27・0%で最も多く、「夫婦生活を十分に楽しんだ後にほしい」(19・5%)、「結婚したらすぐにでもほしい」(18・2%)と続いた。
 一方、「子供はほしくない」割合は24・8%に上った。前回調査(20年度)と比較できる20代のデータでは、今回が21・9%で前回の11・1%から大きく伸びた。低収入の人ほど子育て願望が低いことも明らかになった。
 このほか小学生の時までに集団活動を体験する機会が多かった人の結婚率は約5割で、少ない人に比べ約15ポイント高いことが分かった。特に「地域活動」「友達との遊び」「家族行事」を多く体験した人は、結婚割合が高かった。近所の人とあいさつする人ほど結婚や子育て願望が強いとの結果も出た。」
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 11月4日 産経ニュース「未婚者の半数「あえて結婚しない」 独身を貫く覚悟とは?
 結婚意識調査の結果
 30〜50代の結婚していない人の半数が「あえて結婚しない」として、自主的に結婚を望んでいないことが、明治安田生活福祉研究所(東京)の調査で明らかになった。少し強がっているように思えるが、独身者たちが一生独りでいると決めた理由やその覚悟とは何か。少子高齢化を食い止めるためにも、未婚者を減らす方策のヒントにもなる。
独身は自由がきく
 同研究所は今年5月、35〜54歳の男女1万300人を対象に、ネットによる調査を実施。各世代からまんべんなく回答が得られた。晩婚化などが話題になっており、比較的高い年齢層の結婚意識調査をするのは初めてという。
 「あえて結婚していないのか、結婚したいができていないのか」を尋ねたところ、「あえて結婚しない」が49%、2人に1人に上った。男性の50代前半が56・5%と最も高く、女性は年齢が高いほど割合が高くなる傾向にあった。
 自主的に結婚しない理由としては、「もともと結婚を望んでいない」と回答する人が最も多く、男性は41・2%、女性が34・9%。「独身は精神的・時間的に自由がきく」が男女とも約2割で、そのほか「いまさら結婚するような年齢ではない」「自分のやりたいこと(仕事・学業・趣味など)に専念したい」が続いた。
やっぱり寂しい…も
 なぜ、一生独身でいることを決意したのか。その理由は、男女とも「自分は結婚に向いていないと思ったから」が最も高い。ただ決意・覚悟した後でやっぱり結婚したいと思った人も少なからずいる。その理由は「寂しくなったから」が男性25・8%女性15・4%、「老後独りで生活することが不安になったから」が男性24%女性35・3%だった。
 結婚はしたくなくても恋人は欲しいらしい。男性の56・3%、女性の52・2%が「欲しい」と答えた。
 これまでに経験した結婚のチャンスについても聞いたところ、「0回」と答えた人が男性で57・2%、女性が41・6%で、「3回以上」と答えたのはともに1割ほどだった。
条件下げるくらいなら結婚しない!
 一方で「結婚したいが、現在も独身でいる」理由として、男性の約3割が「家族を養うほどの収入がない」と回答。女性のトップは、「希望の条件を満たす異性にめぐり会わない」(38・7%)だった。男女とも40代後半・50代前半で高くなったのは「年齢的に結婚は難しい」だった。
 「結婚をしたい気持ちはあったが、今ではあきらめている」の割合は、男性が32・2%、女性が36・2%と最も高くなった。年代別に見ると、男性は40代後半、女性は40代前半から高くなる。
 「理想・条件を下げるくらいなら結婚したくない」と回答した人に理由を尋ねたところ、「どうせ下げるなら、もっと若い頃に下げておけばよかった」というのが男女とも約4割で最も高かった。
 同研究所の担当者は「『あえて結婚しない』が半数にきれいに分かれるとは思わなかった。結婚の調査は調べれば調べるほど奥が深い」と話していた。」
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 2017年11月25日 産経ニュース「独身の9割「クリぼっちでも焦らない」 KDDIなど調査
 「クリスマス前に恋人がいなくても、9割以上の独身男女は焦っていない」−−KDDIKDDIコマースフォワードは11月24日、そんな調査結果を発表した。「クリスマスは恋人と過ごす」というイメージが減少傾向にあるようだ。
 全体の71.7%が「恋人はいない」と回答。恋人がいない人で「すごく焦っている」「どちらかといえば焦っている」と答えたのは9.2%にとどまり、90.8%が「全く焦っていない」「どちらかといえば焦っていない」と答えた。
 クリスマスまでの約1カ月の過ごし方は、90.8%が「いつも通りの生活」と回答。「合同コンパにたくさん参加する」「異性交流アプリに登録する」など、出会いに貪欲な行動は5%に満たなかったという。
 KDDIコマースフォワードが提供する通販サイト「Wowma!」(ワウマ)では、「どんなクリスマスの過ごし方をする方でもお楽しみいただける企画」として、ロシア産ズワイガニ約1キロ相当がもらえる「かに束プレゼントキャンペーン」を実施している。応募期間は11月30日まで。
 調査期間は11月16日〜20日。10〜40代の独身男女1000人にインターネット調査を実施した。」
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