🚷31〉─1・A─50歳。60歳まで公的年金加入で年額支給155万円。~No.137No.138No.139No.140 

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 2022年3月5日 MicrosoftNews まいどなニュース「7割が準備できていない、老後の不安解消に必要な「2000万円以上」…50歳以上の男女が抱える切実な悩みとは
 老後資金は準備できていますか? ※画像はイメージです(mapo/stock.adobe.com)
みなさんは自身の老後について、どんな不安がありますか。持ち家がある50歳以上の男女200人を対象に、安心と考える老後資金の額を聞いたところ、約6割が「2000万円以上必要」と回答。その一方で、準備できている老後資金を聞いたところ、約7割の人たちが2000万円には届いていないことが分かりました。
 SBIエステーファイナンス株式会社が2021年12月に行った調査です。まず、老後にどのような不安があるかを聞いたころ、「健康面で不安がある」(51.5%)、「老後の生活資金について不安がある」(48.5%)、「介護について不安がある(自身・配偶者・親など)」(41.5%)という結果に。
 老後の暮らしに不安がありますか?不安がある方は、どのようなことに不安を感じているか、選んでください。(提供画像)老後の暮らしに不安がありますか?不安がある方は、どのようなことに不安を感じているか、選んでください。(提供画像)
続いて、「老後の不安を解消するため、いくらくらいの老後資金があれば安心と考えていますか(厚生年金などの年金を考慮しない場合)」と聞いたところ、価格帯別では「2000万円以上~3000万円未満」が21.0%と最も多く、「4000万円以上~5000万円未満」が12.5%、「3000万円以上~4000万円未満」が11.5%と続きました。
 老後の不安を解消するため、いくらくらいの老後資金があれば安心と考えていますか?(厚生年金などの年金を考慮しない場合)(提供画像)
 老後の資金について、現時点でいくらくらい準備できていますか?(提供画像)老後の資金について、現時点でいくらくらい準備できていますか?(提供画像)
一方で、「老後の資金について、現時点でいくらくらい準備できていますか」と聞いたところ、27.0%が「全く準備できていない」と回答したほか、「500万円未満」(14.5%)、「500万円以上~1000万円未満」(21.0%)、「1000万円以上~2000万円未満」(10.5%)と続き、合わせると約7割が2000万円に届いていないことが分かったそうです。
 持ち家とその借入を除く、現金、預貯金、有価証券、不動産などの資産はどのくらいですか?なお、計算する際には、老後資金として準備している金額も含めてください(提供画像)
 また、持ち家とその借入を除く、現金、預貯金、有価証券、不動産などの資産(老後資金として準備している金額も含める)を聞いたところ、2000万円以上の資産を保有しているの27.0%にとどまりました。
 同社は「気になるのは、32.5%の方が『わからない』と回答したことです。老後不安を解消するためには、必要な生活資金を、早めに確保しておきたいところです。そのためにも、自身の資産状況はしっかり把握しておきましょう」と説明しています。
 持ち家はどのような経緯で取得しましたか?(提供画像)
 持ち家の今後についてどのような不安を抱いていますか?(提供画像)
 さらに、「持ち家はどのような経緯で取得しましたか」と聞いたところ、19.5%が「住宅ローンで購入し、現在も返済中」と回答しました。
 また、「持ち家の今後についてどのような不安を抱いていますか」と聞いたところ、最も多かったのは「修繕費やリフォーム代、固定資産税など維持をするための費用が心配」で48.5%でした。そのほかには「家は残したいが、誰も継いでくれない」(12.5%)、「費用以外の問題で、今の家に住み続けるのが難しくなりそう」(11.0%)、「住宅ローンを完済できるか心配」(6.5%)など切実な悩みを抱えている人もいたそうです。
 持ち家の純資産はいくらだと思いますか?なお、持ち家の純資産とは持ち家の現在価格から住宅ローンの残高を差し引いた金額を選んでください(提供画像)
 持ち家の資産価値について聞いたところ、27.5%が住宅ローン残高を差し引いた資産価値で「1000万円以上ある」と回答するなど、半数以上の方が資産としての価値があると考えていました。なお、持ち家を現金化できる方法を提示したところ約12人に1人が老後の不安が軽減したと回答していたそうです。一方で、持ち家の資産価値を把握していない方が約半数を占めていたといいます。」
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 3月5日22:20 MicrosoftNews あるじゃん 編集部 All About「52歳会社員、貯金1380万円。もう仕事に疲れました。65歳にはフルリタイアしたい
 ご相談者は、52歳の会社員女性。昨年から職場環境によりうつ状態になり、退職を決意。ただ、資金的に老後に不安を抱いていており、さらに住宅購入でも悩んでいるとのこと。
 © All About, Inc. ご相談者は、52歳の会社員女性。昨年から職場環境によりうつ状態になり、退職を決意。ただ、資金的に老後に不安を抱いていており、さらに住宅購入でも悩んでいるとのこと。
 早期退職後のマネープラン、大丈夫でしょうか……
 皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。
 今回のご相談者は、52歳の会社員女性。職場環境によりうつ状態になり、退職を決意。ただ、資金的に老後に不安を抱いているとのこと。さらに住宅購入でも悩んでいるとのこと。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
▼相談者セミリタイアしたい!さん(仮名)
 女性/会社員/52歳
 賃貸住宅
▼家族構成一人暮らし
▼相談内容正社員で勤務していますが、パワハラ、仕事のハードさから抑うつ状態になりました。このまま我慢していては働くこともままならなくなるので、退職を決意しました。退職後は、貯蓄を取り崩さず非正規雇用で60歳までフルタイムで働き、65歳までは貯蓄を月5万円程取り崩しながら月8万円程働けたらと思います。
 65歳の時点で3000万円程手元にあればとは思います。格安スマホに乗り換えたりしながら、徐々に生活のダウンサイジングをしています。
 今後は、友人と会ったりスポーツクラブに通いながら、精神的に負担の少ない、シンプルな生活(ペットでも飼いながら)を送りたいです(子供の頃から精神的に敏感で本当によくここまでやって来られたと思います)。
 結婚の予定はありません。住宅の購入も考えましたが、精神的な負担になりそうなので躊躇しています。自分なりにマネープランを考えたのですが、なにぶん素人考えなので、お金のプロの先生にご相談したいです。またいつ頃退職するのが妥当でしょうか。厳しいご意見でも結構です。是非アドバイス頂けましたらと思います。
 また、追加で伺いたいことがあります。
・住宅は賃貸を考えていますが、仮に住宅を購入した場合、家族のいない私が死んだら、どうなるのでしょうか?
・退職後(55歳希望)、厚生年金に加入できず、国民年金となった場合、上記年金額は減るかと思いますが、どの程度になるでしょうか?
▼家計収支データセミリタイアしたい!さんの家計収支データは図表のとおりです。
 相談者「セミリタイアしたい!」さんの家計収支データ© All About, Inc. 相談者「セミリタイアしたい!」さんの家計収支データ
▼家計収支データ補足
(1)退職とその後について
 退職時期としては55歳を考えている。退職後、非正規で手取り14万円程度で働き、貯蓄は取り崩さないのが理想。60歳からは月8万円程度の収入で、貯蓄は月5万円程度取り崩す。65歳からフルリタイアを希望。
(2)ボーナスの使いみち
 年間20万円を予備費、レジャー費として残り60万円は貯蓄。
 (3)保険未加入の理由
 病気になったら貯蓄から出せばいいと考えているため。
(4)住宅購入について
 持ち家の煩わしさもあるが、安心感もあると感じる。ただし、家族がなく、遺す人もいないので持ち家自体は不要と考えている。できればURの賃貸、月4万5000円程度の家賃が理想。
(5)ご実家と相続について
 実家は兄弟が相続する予定。本人は現金で1000万円を相続する予定。
(6)退職金と公的年金受給額
 退職金は150万円、年金受給予定額は60歳まで加入の場合年間155万円。
(7)健康状態について
 相談者コメント「今は精神的に落ち着いたので、3カ月に1度、睡眠導入剤を処方される程度で、コストは月2500円程。ただ、波はありますので先々のことは分かりません」
▼FP深野康彦の3つのアドバイス
 アドバイス1:できればすぐ退職、一定の休養を
 アドバイス2:終身の個人年金保険が効果的
 アドバイス3:厚生年金加入が望ましいが、国民年金でも心配は不要
 アドバイス1:できればすぐ退職、一定の休養を
 まず気になるのは退職時期を「55歳」としている点。私は、すぐに辞めるべきだと思います。
 職場や仕事で体調を崩される方のご相談をよくいただきますが、その場合、何はともあれ、本人の健康が最優先というアドバイスをしています。「セミリタイアしたい!」さんも同様です。内容を見る限り、今後、職場環境が改善される保証はありません。であれば、これ以上、健康を害さないためにも、できるだけ早い退職が望ましいことになります。
 また、「退職後は60歳まで非正規雇用でフルタイム勤務」とありますが、もちろん体調がまったく問題ないのならいいのですが、多少でも不安があれば、とりあえず慌てて仕事はせず、治療を兼ねて1年程度「ゆっくり」してみる。これまで頑張ってこられたのですから、少し休養を取ってもいいと思います。
 では、そうした場合のキャッシュフローはどうなるでしょうか。今すぐ退職して、1年間、仕事に就かないとします。当然、その間の生活費は貯蓄から捻出することになりますが、毎月の生活費は約12万円とかなり抑えられています。
 それでも年間で144万円。あと、予備費、レジャー費としてボーナスから確保している20万円も加算すれば164万円。これを貯蓄を取り崩すことで捻出します。
 アドバイス2:終身の個人年金保険が効果的
 ただし、再就職の意思があるわけですから、失業手当を受け取ることができます。支給額は収入から考えて、月13万~14万円にはなるはず。10年以上、雇用保険に加入していれば再就職活動中に最大120日分(自己都合による退職の場合)支給されますので、その間は逆に貯蓄ができる可能性もあります。
また、退職金も支給されます。データに「150万円」とありますが、この額は定年まで勤務した額(あるいは55歳退職時の額)であれば、今すぐなら100万円程度でしょうか。そこは不確定ですが、ともあれ、失業給付と合わせて、実際に貯蓄から取り崩すのは、さほど多くはないと言えるでしょう。
 1年後、60歳までプランどおり手取りで月14万円の収入を得るとします。生活費を変わらず12万円とし、これまでボーナスから捻出した旅行費用などを月割りすれば、年間の収支はほぼトントンに収まるでしょう。
 ここでのポイントは、非正規でも構いませんが、厚生年金に加入できる職場を選ぶということ。老後はそう遠くないので、公的年金の受給額はできるだけ増やしたいところです。
 60歳から65歳になるまでの5年間は「月8万円の収入で月5万円貯蓄を取り崩す」とあります。60歳から受給が始まる個人年金保険からの年金(年額26万円)を加算しての額かどうか不明ですが、もし加算しての世帯収入であれば、5年間で300万円貯蓄を取り崩すことになりますので、1年間休んだ時の生活費の取り崩し分と合わせて、老後資金としては少なくとも1000万円超はまだ手元に残るはずです。
 また、時期は未定ですが、現金で1000万円を相続される予定とのこと。それも加算すれば老後資金は2000万円となります。ご本人の目標としては「65歳の時点で3000万円程手元にあれば」とのこと。しかし、2000万円でもそう心配は要らないことが以下の試算でわかります。
 65歳以降はフルリタイアを希望されていますが、この時点で公的年金の支給が始まります。データには「60歳まで加入の場合で年額155万円」とありますが、再就職は減収となる予定ですから、年金額も10万円程度減るでしょうか。額面145万円の年金額を手取りにすると月額12万~12万5000円ほどと思われます。
 さらに、個人年金保険が終身年金というのが、マネープランにおいてとても効果的です。月2万円ほど上積みされますから、今と変わらない生活費(月12万円、予備費・レジャーとして年間20万円)を継続しても、日々の生活費として老後資金にはほぼ手をつけずに済みます。
 結果、2000万円という老後の予備費(医療・介護費用、その他の不測の支出)ができます。生活費とは別にこれだけ確保できるのですから、一般には十分な額が用意できると考えていいでしょう。
 アドバイス3:厚生年金加入が望ましいが、国民年金でも心配は不要
ご質問にある「もしも退職後、勤務先で厚生年金に加入できなかったら」について。その場合の詳しい計算はここではできませんが、仮に先の試算(定年まで働いた場合の155万円からさらに10万円ほど減額)から、さらに支給額が月2万円下がったとします。
65歳から100歳まで生きたとして35年間で、計840万円。それでも、老後資金は予備費として1160万円という十分な額が確保できることになります。あくまで1000万円の相続が前提ですが、国民年金の加入でもほぼ心配は不要と考えます。
 もうひとつ、「住宅を購入した場合、家族のいない私が死んだら、どうなるのか」ですが、「セミリタイアしたい!」さんにはご兄弟がいるとありますし、すべて民法で定められた法定相続人となります。その方々が亡くなっても、そのお子さんがいれば、やはり法定相続人に該当します。つまり、「家族がいない」とありますが、少なくとも相続権を持つ相手はいることになります。
 相続が発生するのであれば、やはりスムーズに行われることが望ましいでしょう。最善策は遺言書を残して、不動産を含めた財産をどうするかを明記することです。ちなみに、相続する相手がいない、あるいは誰も相続しない方がいいと考えるなら、その財産は基本的には国庫に帰属することになるでしょう。
 相談者「セミリタイアしたい!」さんより寄せられた感想
 コロナ禍において、仕事があるだけマシ、と我慢してきたつもりでしたが、それは全て、60歳で定年退職したら悠々自適にすごすための老後資金作りでした。なので退職を考え始めてから絶望感に苛まれ、毎日お金のことを考えていていました。そんな時に深野先生のアドバイスをいただく機会に恵まれたのは、現状の鬱々とした日々を前向きに変えるチャンスだと思いました。
 充電期間のつもりで退職後は1年は休養にあてたいと思います。失業保険のことも全くアタマになく、不安でいっばいでしたが、先生より老後は大丈夫とアドバイスをいただけて安心しました。ご相談して良かったです。この度は本当にありがとうございました。
 教えてくれたのは……深野 康彦さん  
 マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。
 取材・文:清水京武」
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