🌅4〉─4・D─人口激減で20年後に1/3の神社が倒産あるいは廃墟化する。〜No.30 

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 神社には、崇敬・崇拝はあっても信仰はない。
 神社を支えているのは、信仰者ではなく、氏子・地域の住民・崇敬者の3者である。
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 2023年12月29日 MicrosoftStartニュース 現代ビジネス「20年後に1/3の神社が倒産あるいは廃墟化…異色の「神社ビジネス漫画」が始まったワケ 前編
 山本 奈緒子 
 2023年もいよいよあと少し。みなさんにとって、今年はどんな年だっただろうか。年末は、お礼参りや初詣など、神社へお参り人が増える時期でもある。そこで、気持ちも新たに新年を迎えるべく、あらためて参拝マナーを確認や、お守りやおみくじの豆知識の確認などをしておきたいところである。
 そんな中、神社とビジネスという異色の切り口に挑戦している漫画『氏神さまのコンサルタント』第1巻が発売となった。
 原作を手がけているのは神社仏閣が好きな脚本家の西山倫子さん。神社とビジネス、一見あまりつながりがないように見えるが、この観点から漫画原作を書こうと思ったきっかけや、私たちの生活と神社の意外に深いつながりなどを教えていただいた。知っているのと知らないのとでは、お参りの心持が大きく違ってくるはず!
 『氏神さまのコンサルタント』漫画:胡原おみ 原作:西山倫子+モノガタリラボ/講談社
 © 現代ビジネス
 神社ビジネスという異色の漫画
 漫画『氏神さまのコンサルタント』は、女子高生が寂れた神社を戦略的に立て直す、という異色の神社ビジネス漫画。神社に育った真澄は、3年前に両親を亡くし、残された清田神社を一人で守っている。が、経営は苦しく、街からは複合施設建設のために立ち退きを迫られている。そこに現れたのが、かつて真澄の父親の世話になったという、怪しいグラサン姿のビジネスコンサルタント。真澄は彼とともに神社の再建に奮闘し始めるのだが……、という物語。
 その中には神社に関する様々なトリビアが登場し、「そうなんだ!」という面白さも満載。原作を手がけている西山倫子さんは、神社仏閣が大好きで、都内で有名な某神社でも働いていたこともあるそう。神社の魅力に取りつかれたきっかけは何だったのか伺ってみた。
 「原点までさかのぼると、5歳のときに図書館で児童書の『古事記』を読んで、個性豊かな日本の神様の物語にハマったのがきっかけです。その後も、神社へよく参拝する家庭に育ったこともあって、何となく身近に感じていました。それで高校受験のとき、自宅から塾の間にある3社の神社を、塾に行くときはご参拝するということを習慣にしてみたら、そのおかげなのか、無事に受かりました。大学受験も大きなミスをしてしまい『絶対落ちた!』と思って、その帰りに手持ちのお金を全てお賽銭につぎ込み、大学近くの神社と熱田神宮に参拝したら、奇跡的に合格していた、ということもあって。いろいろと助けていただいている恩を感じた積み重ねで、どんどん神社好きになっていきました」
 20年後には1/3の神社が倒産または廃墟化する!
 『氏神さまのコンサルタント』第1話より。漫画:胡原おみ 原作:西山倫子+モノガタリラボ/講談社
 © 現代ビジネス
 しかし今回、あえて神社をビジネスの観点から描こうと思ったのはなぜだったのだろう? 漫画に限らず書籍や雑誌の特集など、神社の魅力や様々な情報を伝えるものは多数ある。しかしその経営事情となると、神社の神聖なイメージもあってかほとんど触れられてこなかった印象があるのだが……。
 「たしかに神社は信仰の場であって、そのベースはお金儲けではありません。とはいえ、維持するにはお金が必要。私がご奉仕していた神社では、東日本大震災で被害に遭われた神社の支援も行っていたのですが、そのとき初めて、支援がないと潰れてしまう神社が国内にはたくさんあるんだ、と気づき、参拝者以外の視点を持ったんです」
 漫画の冒頭でも触れているが、その後西山さんは、神社の3分の1が20年後には倒産・廃墟化する危機にある、ということも知る。
 「お寺も大変だという話は聞くものの、神社は檀家制度のようなものがなく、布教活動もないので、年末年始以外 の収入がある神社は有名神社を除くとそこまで多くありません。昔は今よりも、日本人にとって神社は馴染みが深く、その土地の神社の氏子さん(神社周辺に住む人々)の信仰の支えもあって、経営も成り立っていました。でも今は『氏子だから』という意識が薄れてしまって、寄付やお祭りの支援なども少なくなり、経営難に陥る神社が増えてきています。そういう実情を多くの人に知ってもらえれば、と。神社関係者が言いたがらないことも、部外者である私なら言えるかなと思ったんです」
 なぜ経営難に陥る神社が増えているのか……
 実際今、経営に苦しむ多くの神社はどのような取り組みをおこなっているのだろうか。その一部についても教えてもらった。
 「いろいろあるんですけど、私が中でも『へえ~』と思ったのは、社号(神社の名称)を変えることです。たとえば神明社とか天祖神社という神社を見かけたことがある人は多いと思うのですが、実は同じ社号を持つ神社というのは全国各地にものすごくあるんですね。昨今は神社仏閣のパワースポット巡りがブームになっていますが、今も昔も特色のある社号をもつ神社ほど関心をもってもらいやすい。そこで社号を変えて存在をアピールしよう、という神社もあるようなんです」
 『氏神さまのコンサルタント』第2話より。漫画:胡原おみ 原作:西山倫子+モノガタリラボ/講談社
 © 現代ビジネス
 それにしてもなぜ、神社の経営はそんなにも苦しくなってしまっているのだろうか。多くの日本人は日常の中で当たり前に神社を目にし、その存在を身近に感じて敬意も払っているように思われるのだが……。
 「神道は、日本の文化のベースに存在しているものです。私たちが日頃取っているあらゆる行動は、気付いていないだけで神道と密接につながっています。 たとえば入浴は、もとを辿れば古事記に登場する神様が自身についていた穢れを落とすために禊として始まったのが有名ですし、『いただきます』や『ごちそうさま』と言うのも、神道における自然の恵みに感謝する心からきています。
 「このように、日本の生活や行動の様式は神道ベースのものが多いのですが、それに気がついていないことが多い。それくらい当たり前のように私たちの生活に溶け込んでいます。神道教育などもないですから、神社への意識が薄れてしまっているんだと思います。 最近は神社仏閣巡りが人気となって、有名な神社は少し息を吹き返している印象もあります。だけど私はもっと、日本文化のベースとしての神社に気付いてもらえたらいいな、と思っていて。そんな想いをドラマとして描きたいなと思ったのが、この漫画の企画を立ち上げた一番のきっかけでした」
 初詣より大事にしてほしいお礼参り
 ……という話を聞いた以上、間もなく迎える新年、初詣はきちんとおこなおう、と思った人も多いのではないだろうか。そこで初詣にオススメの神社についても、西山さんに教えてもらった。
 「まずはみなさんの住んでいる地域の氏神様をご参拝ください。やはり普段から、その土地の人たちを守ってくれている存在ですから。たまたまマンションを借りただけでどの神社が氏神様なのか分からない、という人もいると思います。最近はネットに郵便番号と“氏神様”というワードを打ち込めば、すぐに出てくるので確認してみるのもおすすめです。帰郷する方は、実家近くの神社でも。生まれ育った土地の神社は産土神社といいます。どちらも大切な神社だと思います」
 参拝はやはり、お正月三が日におこなうのが良いもの? そもそも初詣とは、正しくはいつまでの期間を指すのだろう?
 「初詣に明確な期限があるわけではなく、自分が行こうと思ったときでいいと思います。そもそもお正月というのは、年神様(新しい一年の福徳を持って年始にいらっしゃる神様)を家庭でおもてなしするための期間。神道における神様は穢れを嫌うので、年末に大掃除するのもそのためなんです。しめ縄や門松は歳神様を迎える目印。 鏡餅は歳神様へのお供えで、おせちはおもてなし料理。つまり、お正月はそうやって歳神様をお迎えする期間なので、お家にいても良いんです。ただ、新しい年のご挨拶として、そして一年を気持ちよく始めるための節目として気持ちがリセットされるので、私は元旦に初詣へ行くことが多いですね」
 しかし本当は、初詣よりもおこなってほしいことがあると西山さんは言う。それはお礼参りだ。
 「皆さまの中には、年始の挨拶や特別なお願いの時、パワースポットとしてご参拝に行った時など、行ったきりになっている場合も多いと思うのですが、神社は何度も通ってご縁を深めていくことも大切ではないかと思います。『願いが叶った』『おかげで上手くいった』と思い当たることがあれば、ぜひお礼参りをしてほしいです。人と同じで、お願いしっぱなしで、お手伝いをしたのにお礼がないのは失礼だと思うんです。時には日々のご報告でも良いので、ご無理のない範囲で何度もご参拝すると良いのではと感じます」
 『氏神さまのコンサルタント』第1話より。漫画:胡原おみ 原作:西山倫子+モノガタリラボ/講談社
 © 現代ビジネス
 ◇神様との縁を深める「参拝」だが、鳥居をくぐるときに頭を下げるのか、おみくじを引いたらどうしたらいいのか、など意外と知らないことは多い。神社に参拝するときに知っておきたいマナーや神社アイテムについてまだまだ深掘りしてお届けする。
 後編へ続く。
 ◇後編『神社参拝は「上司の家に行く」ようなもの…年末年始、知っておきたい参拝マナー』を読む
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 12月29日 MicrosoftStartニュース 現代ビジネス「鳥居をくぐるときは頭を下げる?おみくじはどこを読む? 年末年始、知っておきたい神社マナー
 後編
 年末には、穢れを祓う『年越の大祓』や、お礼参り、年始には初詣で無病息災や家内安全を祈る等、年末年始に神社に参拝に行く機会も増える。そんな中、神社とビジネスという異色の切り口に挑戦したコメディ漫画『氏神さまのコンサルタント』第1巻が発売となった。原作を手がけているのは神社仏閣好きの脚本家、西山倫子さん。前編では、昨今経営が大変なところも多いと言われる神社のビジネス事情について伺った。後編では、意外と知らない神社マナー、そして神社で販売されている様々なアイテムの由来や豆知識についていろいろ教えていただいた。是非一読してから参拝を!
 前編『20年後に1/3の神社が倒産あるいは廃墟化…異色の「神社ビジネス漫画」が始まったワケ』を読む
 『氏神さまのコンサルタント』漫画:胡原おみ 原作:西山倫子+モノガタリラボ/講談社
 参拝とはつまり神さまのおうち訪問
 『氏神さまのコンサルタント』漫画:胡原おみ 原作:西山倫子+モノガタリラボ/講談社
 参拝のマナーといえば、多くの人が知っているのはおそらく「二礼二拍手一礼」ぐらいではないだろうか。とはいえこれも、「そうするもの」と思い込んでいるだけで、なぜそうかと問われるとハッキリとは答えられなかったりする。そもそも神社のマナーというのはどういう意味を持つのだろうか? 西山さんに伺った。
 「神社の鳥居をくぐるとき、礼をするかしないかという議論が有名だと思うので、これを例にお話しますね。鳥居というのは俗世と神様を祀る神域との境界であるといわれています。つまり鳥居をくぐるということは、神様のお家に入るということ。俗世でも、目上の人の家に入るときはお辞儀をしますよね。そう考えると、鳥居をくぐるときはどうすべきかだけでなく、参拝の格好はどのようなものがいいのか、といったこともおのずと見えてくると思います。目上の人の家にご挨拶に行くようなものと思い『敬う心を形に表す』 よう振る舞ってもらえれば、不正解はないと思います。神社のマナーとは、要するにそういうことだと思うんです」
 目上の人の家へ訪問……。そう考えたとき、ではお賽銭はいくらぐらい納めるのが適切なのだろう?
 「お賽銭とは、お米やお餅、旬の食べ物など神様へのお供え物が始まりでした。その後、お米に、今ではお金へ変化しています。お供えという役割の他に、お賽銭は自分の魂の分身という考え方もあり、自身の穢れを祓うという意味もあります。また、作品内にも出てきますが、お礼の気持ちである、という意味も。神職さんは『いくらでも良いんですよ』とおっしゃる方が大半なのですが、昔はお供え物だった、と知ると、慎重に考えたい気はします。
 また、『ご縁がある』という縁起担ぎで5円玉とか50円玉を入れる方も多いのですが、実はそういう説は神道にはなく…。神社関係者にお聞きしても、メディアで言われ始めたシャレみたいなものだということでした。お賽銭とは先ほどお話したような由来ですから、お願いをするお礼として、そして神社の維持のために、幾ばくかの金額 の設定をすると良いのでは…と私は思います。ただ、お財布の中に100円しかない方の10円と、1000円入っている方の10円では少し意味が違うと言いますか……。要するに金額ではなく、全ては個人の状況やお心次第だと思います」
 お守りの中身は? 実は外袋は自分で作ってもいい?
 マナーだけでなく、境内で売られている様々な神社のアイテム。その由来や効能についても意外と知らないのが実情。でも、それぞれに興味深い誕生の歴史や理由があるのです。
 「神社の授与品といえば、有名なものはお守りかと思います。由来をさかのぼれば、古代の勾玉までいってしまう気がするのですが、そこを端折りますと(笑)、今の形に近いのはお伊勢参りが流行った頃からではないでしょうか。
 伊勢神宮の参拝でお札を受けて家にお祀りする方も多かったのですが、当時は伊勢まで旅することは大変でした。そのため参拝できない人もたくさんいたので、行った人は代表としてお札をたくさんもらってきて、行けない人たちに配るようになったんです。伊勢神宮のお札を配るお仕事の方もいて、後に1年ごとにお札をお返しして新しいものに交換する、という習慣もそこからできていきました。
 そして、お札が次第に小さくなり、携帯がきるサイズになると、服に縫い付けておく人や、袋を作って首からさげるという人も出てきました。現代になると、いろいろなデザインの袋やキーホルダーのようなものなど、様々な形態に進化していったというわけです」
 今回取材した原作の西山さんが集めているという、おみくじの土人形1。このうさぎは大須・三輪神社(愛知県)で購入したもの。
 おみくじの土人形2。こちらの弁天様は江島神社(神奈川県)で購入。
 おみくじの土人形3。この白蛇は蛇窪神社(東京都)で購入したもの。
 おみくじの土人形。左の赤龍は田無神社(東京都)、右の金龍は龍口明神社(神奈川県)で購入したそう。
 漫画の中では、神社の娘である真澄が、お守り袋作りのワークショップを開くというシーンが描かれていた。このように、お守りの袋は自分で好きなものを作っても良いもの?
 「お守りの外袋は、前段で語ったように、小さなお礼を服に縫い付けたり、首から下げられるようにしたり、自分でアレンジしていた背景があります。中身は、内符といって神様のお力が宿った神聖な品と考えていますので直接触ってはいけませんが、袋は保管ケースのようなもの。最近では外袋をカスタマイズできるという神社もあります」
 お守りの発祥が、神さまの力を宿したものを家に祀ったり身に着けておくためということなら、今はお守り袋の中にはどのようなものが入れられているのだろう?
 「神社によって違いますが、多くはお札を小さくした内符だと思います。他には、ご神木の木片や神社の砂など神社の由来に関わる品が入っていることも多いです。そして1年間、自分の身にふりかかった知らず知らずのうちの厄災や穢れを吸い取り守ってくれると言われているので、一年経ったらお返しして新しくすると良いといわれています。
 でも神道というのは、『絶対にこうしなければならない』という経典があるわけではないので、『お気に入りのお守りなのでずっと持っていたい』という方は、同じものを持ち続けてもいいと個人的には思います。ただ、“常若(とこわか)”といって、若々しく生命力にあふれたものを尊ぶ、という概念が神道にはあります。なのでお守りも、毎年新しくするのが良いと考えられているようですね」
 おみくじで一番しっかり読むべき部分とは
 もう一つ、神社に行った際に多くの人が購入するものといえば、おみくじだ。こんなことを聞いては何だが、おみくじはどの程度当たるものなのだろう……?
 「これは、当たるも八卦、当たらぬも八卦、と言っておきましょう(笑)。 ただ、諸説ありますが、神社は神様をお祀りする場所であり、おみくじは神様のお言葉をいただくもの、という考え方があります。だから当たるか当たらないかより、『神さまが私に伝えたいお言葉がこれなんだな』と思って読んでほしいと思います。そういう意味では、大吉であるとか凶であるとかよりも、おみくじの上の方に書かれている文章のほうが実は重要ではないかと。実際、明治神宮のおみくじは大吉とか小吉といったことは書かれていなくて、お言葉だけだったりします」
 こう聞いて「そうだったのか!」と思った人も多いのではないだろうか。でも、そのお言葉と言われる文章は和歌や漢詩だったりしてやや難解。そのためよく読まずに木に括りつけてしまったことも多々あったのでは……?
 「おみくじの内容があまり良くなかったときはおみくじ掛け(おみくじをくくる場所)にくくりつけるもの、と思っている人が多いと思います。この『くくる』行為は神さまと自分との縁を『結ぶ』、という考え方から来ているんです。あまり自分にとって良くない結果であれば、『ご加護をよろしくおねがいします』と。ただ、おみくじは神様のお言葉であることを考えると、その内容が良いものでも悪いものでも持ち帰り、見返すのもまた良いのではと思っています。大吉であれば特に嬉しく縁起も良いのでお守りにするのも良いかもしれません。私はおみくじを机の前に貼っていて、いつも見返せるようにしています」
 原作者の西山さんが持っている御朱印帳。「御朱印帳といえばお寺」と思っていたため、どちらもお寺で購入したものだそう。
 受験ならやはり菅原道真
 他にも西山さんから教えてもらった、興味深い神社グッズトリビアをいくつか紹介しておくと……。
 「お願いごとを書いて奉納する絵馬は、もともと儀式で生きた馬を奉納していたのが由来のようです。でも馬は貴重で献上できないこともあったため、次第に馬の絵を木の板に描いて奉納するようになりました。その木のサイズが小さくなっていったり、様々な絵を描いて奉納するようになり、今の絵馬になったというわけです。こちらもお願いが叶ったらお礼参りに行き、叶わなくても状況をご報告すると良いと思います。『願ほどき』という言葉もありますね」
 また昨今大人気の御朱印帳はというと……。
 「これは実はお寺から生まれた習慣で、やがて神社でもおこなわれるようになったもの。もともとは、信者がお経を紙に書いてお寺に持っていった、修了証のような役割だったそうです。そしてそれを、亡くなったときに棺桶に入れてもらっていた。今はどちらかというとコレクション的な人気が高いですが、そもそもは、『これだけ熱心な信者ですよ』という一種の証明書だったようです」
 こういった背景をある程度知っておくと、お願いごとに合わせて、よりご利益が高まりそうなお参りの仕方ができそう。とくにこれから受験シーズンが到来するが、合格祈願のオススメ参拝法についても教えてもらった。
 「受験の神様ならもう、菅原道真がお祀りされている太宰府天満宮が良いのではないでしょうか。私も、高校、大学、就職と、全て菅原道真公がお祀りされている神社へ参拝に行きました。道真公を祀る神社は全国にたくさんあって、参拝しやすいのでオススメです。参拝すると気持ちがリフレッシュされ、『頑張るぞ』とモチベーションも上がるので良いと思います。ただし!合格した暁にはきちんとお礼を伝えに行くことも忘れないでくださいね」
 \『氏神さまのコンサルタント』1巻、絶賛発売中!/ 
 『氏神さまのコンサルタント
 漫画:胡原おみ・原作:西山倫子+モノガタリラボ/講談社
 街にも人にも愛されてきた清田神社。そこに生まれ育った高校生の真澄は大の神社マニア。しかし父が亡くなって3年。清田神社はすっかり寂れてしまった……。何か手を打たないと、街から追いやられてしまう。そんなときに現れた怪しいグラサン男。彼はこの神社の救世主か、それともトドメを刺す疫病神か? 神社やビジネスにまつわる豆知識満載。読むと神社にお参りしたくなるビジネスコメディ!
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