⛲30〉─10─10年後、明るい様な暗い様な介護の現場。介護離職は無用。2016年。~No.187No.188No.189 @ 

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 2016年2月14日号 サンデー毎日「幸せな老後への一歩 荻原博子
 株安、円高原油安。目の前は暗いけど・・・
 10年後は意外に明るい。しっかり生き抜こう!
 株安、円高原油安と、年初から経済が急激に変化したことで、不安を感じる方が増えているようです。しかもこれから春闘なのに、どういうわけか労働組合が弱腰。『先が見が見えないから、給料が上げられない』という経営陣に押し切られてしまいそうな状況で、給料アップも期待薄になりそうです。
 そんな中、私ごとで恐縮ですが、新潮社から『10年後破綻する人、幸福な人』という新書を上梓(じょうし)しました。日本の社会が10年後にどうなっているかを軸に、そこで幸せに暮らしているためにはどうすればいいのかを私なりに模索した本です。
 以前、このコラムでも書きましたが、この10年間に起きる最も大きな出来頃は、オリンピックバブルが膨らみ、それが破綻して大不況が来るということでしょう。
 なぜなら、いまの安倍政権には、景気を浮揚させる目玉政策や成長戦略がない。今後はオリンピックそのものが目玉政策になっていく可能性があります。そうなると、オリンピックが終わった後に不況がやってきます。
 こう書くと、お先真っ暗な気がしますが、ピンチとチャンスは裏表。悪いことばかりが待っているわけではありません。
 たとえば、10年後には、『親の介護が・・・』という方も多いはずですが、実は10年後には、看護師バブルがやってきます。なぜなら、看護師が不足しているということで、1991年には11校しかなかった看護大学や看護学科が、2014年にはなんと226校にも増えたからです。入学定員数も、91年は558人だったのに、今や2万人近くになっているというのです。
 結果、現在は看護師不足といわれていますが、11年後には14万人もの看護師が余剰に。しかも、医師の数も、08年から医学部の定員を増やしていて右肩上がりで、こうした人たちが10年後からかなり活躍してきます。
 そうなれば、彼らが地域でお年寄りを支えようという『地域包括ケアシステム』の担い手になってくれるかもしれません。ちなみに、『地域包括支援センター』は、実はすでに支所を含めると全国に約7,000ヶ所あり、これが十分に機能すれば、在宅介護もかなり楽になります。
 また、10年後は、介護の現場を支えるテクノロジーも飛躍的に進歩しているはず。アメリカで最近人気なのが、遠く離れて生活しているの生活を、パソコンや携帯から見られるというもの。部屋に取り付けたセンサーで、いつ目覚めて、いつ薬の棚を開け、いつご飯を食べて何をしたか、量った体重や血圧のデータもすべて管理センターにデータで送られ、家族の元に届けられます。もし、通常と違う行動パターンになったら、会社と契約している近くの看護師やソーシャルワーカーが駆けつけて対処してくれます。同じようなサービスは、日本でも、SECOM(セコム)などさまざまなところが着手していますから、10年後には普通に使えるようになっているず。
 さらに、介護にも応用ができそうな、人を軽々持ち上げられるパワードスーツが50万円前後で売り出されています。これが改良されて、車椅子の代わりに介護スーツが登場してくるかもしれません。
 未来はそんなに暗くない。それまで、しっかり生き抜こう!」




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