🥓38〉─1─潰しが効かない会社人間のバブルおじさん・バブルおばさんの鬱陶しい価値観。~No.172No.173No.174 @ 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 バブル時代は、人口爆発内需拡大期であった。
 大量生産の大量消費とは、モノを大事にしない、モノを粗末に扱い、モノをゴミのように惜しげもなく捨てる事である。
 製品を作って店頭に並べれば、並べたその横から飛ぶように売れた。
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 2017年6月23日号 週刊朝日「あなたの職場にもきっといる恐怖のバブルおじさん
 最近、バブルがブームだ。1990年前後の経済の回顧本が話題を集め、バブルをネタにするお笑い芸人が大人気。バブル入社組は今や管理職世代で、会社でも幅をきかす。でも、そんなバブルおじさん・おばさんたちが若者から冷ややかな視線を浴びていること、知っていますか?
 『クルマ買いなよ。マイホームは?』『若いうちはお金使わなきゃ』飲み会、説教が大好き・・・職場に蔓延する価値観の押し付け
 東京都内のシンクタンクに勤める会社員男性(32)は、50代の男性上司からよくこう言われる。
 『男は働いてなんぼ』『若いときの苦労は買ってでもしろ』
 上司は午後6時半の終業前に近づいてきては、『明日までに資料をつくってくれ』と事もなげに言う。男性は妻と共稼き、2歳の子がいて、家事や育児を分担中。さすがに仕事は断れないが、内心うんざりだ。
 『専業主婦に支えられた男ばかりではないことに気づいてほしい。現状を伝えても「昔は徹夜してでも仕事をした」と逆に説教される。理解してもらえない』
 働き方、人づきあい、休日の過ごし方、お金の使い方・・・。1990年前後に入社して現在50歳前後のバブルおじさんと、20代〜30代前半の若手の意識は大きく違う。いつの時代も『今どきの若者は』と世代間の溝はある。ただ、最近は次元が違うようだ。
 バブル期は実質経済成長率が5%だったが、近年はほぼゼロ成長。女性の就業率(25〜34歳)はバブル期に5割だったが、今は7割台。人口減少・高齢化社会を迎え、医療や介護の負担が重苦しい。ネットや携帯電話が普及し、経済も社会も激変した。
 ライフネット生命保険出口治明会長は、著書『働く君に伝えたい「お金」の教養』でこう記している。
 〈『昔はよかった』というおなじみのフレーズでみなさんを惑わせる困った人たちがいる。その困った人たちこそ、かつてのバブル期を20代から30代のときに経験したおじさん、おばさん世代。通称『バブルおじさん』です〉
 記者(33)は『ゆとり』よりやや上の世代だが、バブルおじさん、おばさん(以下『バブ男』『バブ女』と略)への若者の苛立ちに共感する。その煩わしさは、〝バブルハラスメント(バブハラ)〟だ。
 東京都内の女性公務員(33)は昨年のボーナス支給時、50代のバブ女との会話がうっとうしかった。
 『何に使うの。海外旅行、お洋服?』。女性が『貯金します』と言うと、『何それっ?若いうちは使わなきゃ。給料は上がるから、何とかなるわ』。バブ女は同僚にも『聞いて、全部貯金だって』と同調を求め、『年上相手のうえ、1対多数で苦しかった』と女性。
 バブ男やバブ女と若者はすれ違う。なぜ海外旅行に行かないの、家や車を買わないの、お酒を飲まないの、残業しないの?・・・。
 都内のIT企業勤務の男性会社員(27)はバブ男の上司との飲み会で、『子供ができたら、車を買え』と勧められた。『いらないですよ』と答えると、『今どきの若者は夢がないな』と説教される。車は維持費もかかり、特に憧れない。電車の旅も悪くなく、必要ならレンタカーを借りればいい。正直にそう思うだけなのに。人材サービス会社で働く男性(30)はバブ男の上司に、身内だけで結婚式を挙げると報告した。すると、『職場の人を呼ばないのか』とけげんな表情。男性は『盛大な式でお披露目し、上司も招待されるイメージなのでしょう。でも、上司を呼ぶと堅苦しいし、節約もしたくて身内でやりました』。
 男性銀行員(27)は上司のバブ男と飲みに行っても、1次会で帰る。翌朝聞けば、バブ男たちは4次会まで重ねてタクシー帰り。その感覚が信じられない。
 『おもしろい話が聞けるなら、つきあいますが、仕事の話や小言は聞きたくない。時間とお金の無駄ですね』
 男性は親しい友人や同期を呼び、よく家飲みをする。『気楽で、沈黙があっても気まずくない』という。
 住まいも価値観が違う。
 大学職員の男性(28)は、40代の上司からマイホームをよく勧められる。
 『とりあえず、中古マンションを買ったらいい』
 『お金がない。まだいいです』
 『賃貸に住み続けるのは無駄。いらなくなれば、売ればいい。ローンも家賃も払うことには変わらない』
 『今は生活が精いっぱい』
 そんなやりとりが続いた。男性の思いはこうだ。
 ローンは頭金をためる必要があるし、利息もかかる。中古を買っても資産価値が下がって売れないか、もし売れても安いだろう。
 どこの職場でも、世代間ギャップを感じる人が多いのだろう。第一生命『第30回サラリーマン川柳コンクール』で、愛知県の30代女性はこう詠んだ。

 ゆとりでしょ? そう言うあなたは バブルでしょ?

 約11万5,000人が投票し、6,000票近くを集めて1位に輝いたのがこの句だった。
  本誌・吉崎洋夫
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 夕方にはベルサッサ、ランチはタクシーで、『二度と味わえない』と感じる体験
 アラフィフの本誌女性記者(昭和44年生まれ)がバブル世代の思いを伝えたい。
 あのころは、バブ女のほうがバブ男よりいい思いをしていたはず。『メッシー』『アッシー』を使い分け、飲みに行ってもお財布を出すふりしてお金は出さない。
 まずは元・丸の内商社OL(54)の話。
 『当時は、正午が近づくとお財布だけ持ってタクシーに乗って昼食へ。ホテルランチが日常茶飯事で、土用丑の日は鰻を食べに神田へ。六本木や銀座で飲んだ後はいつも自宅(東京・成城)にタクシー帰り。冬には、金曜夜に会社から大型バスで苗場(スキー場)へ直行、日曜夜に東京に戻るというのを毎週やっていたね』
 記者が91年に入社した外資系金融機関では、多くの人が5時の終業ベルとともにさっさと帰る『ベルサッサ』。結婚して寿退社だから、30すぎれば肩たたき。彼氏がいない人は、仕事よりアフター5の婚活にいそしんだ。
 結婚式は、スポットライトやドライアイスの豪華な演出も多かった。ゴンドラに乗って演歌歌手みたいに登場する披露宴や、4回お色直しする〝花嫁全然見られない〟式もあった。毎週披露宴や2次会に顔を出す友人もいて、給料の大半がご祝儀に消えても、『自分のときに取り返すもんね』。
 男性会社員(49)は語る。
 『車にサーフボードを載っけて六本木で女の子を拾って遊ぶ。いい車に乗ってイイ女乗せるのがかっこいいよね、という時代。最近の若者は、車にも恋愛にもカネをかえないみたいだけど、俺らの時代みたいな、動物的な生き方がかっこ悪いと感じているのかも。だから、自分は若い人を飲みに誘わないよ。わかっているから、価値観の違いを』
 バブル世代が集まると、当時の話に興じてしまう。あのころは楽しかったねぇ。と、ネタ半分、説教半分。つい、若者に伝えたくなってしまうほどの『二度と味わえない』と感じる体験。それがバブルだった。
 50代のバブ男は『今の中高年はハッピーじゃないから、話していると乗ってきちゃう。悪気はないんですよ』。教訓を垂れると気持ちがいいし、若いころは自分も年長者の説教を学んで、という。『24時間戦えますか』というCMがやった時代だ。土日でもアフター5でも上司の頼みなら動いた。が、今の若者はどうだろうか。飲みに誘って、『それ、業務命令ですか』とは寂しい。
 バブル世代には、『昔と今は情報や選択肢あ違う。われわれの時代の価値観との比較は無意味』と若者に寄り添う元バブ男(48)もいる。一方で、バブルの価値観から抜けない人も。
 会社員のバブ女(50)は今もブランド服を身にまとい、ことあるごとに海外旅行を楽しんでいる。『今の若者は「働いたご褒美に海外旅行」という感覚がないのかしら。不安が多いのはわかるけど、未来は明るいと思ってほしい』。バブル男もバブ女も数え切れないほどの出会いと失敗を重ね、人生を謳歌してきた。
 実は、記者は学生時代まで臆病だった。が、社会人になってバブ男とバブ女に感化され、前向き精神が身についた。〝バブル菌〟とともに鈍感力もつき、いろんなことにたくましく挑戦できるようになった。が、もし違う時代に生きていたら、きっと違う生き方をしていたと思う。
 世代が違えば、考え方が違うのは当たり前だ。『バブル世代はうざい』『今の若者は・・・』なんてお互いに言ってないで、明るく仲良く、今を一緒に生きようじゃありませんか。
 本誌・大崎百紀
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 『バブル世代は老害ガラパゴス』 三浦展
 若者に『お金を使え』というバブル世代は老害です。
 一緒に働いていれば、若者の給料がどのくらいかわかるでしょう。初任給は20年近く上がっておらず、ボーナスもかつてより減った。今の若者は、そういう実態なんです。それでもお金を使えというのは、時代の変化に適合しない『ガラパゴス』な存在ですよね。そういうバブル世代は、いなくなったほうがいい。
 今、50代の貯金が増えています。バブル世代も老後を考えて、貯金を始めたわけです。バブル世代が若いうちに体験した消費は、景気がよかったから使えたという話。時代の要因なんです。当時は、高卒女子が夏の最初のボーナスで200万円もらったという話もありました。
 バブル期が消費の時代だったように、今は貯蓄の時代です。無駄な消費に、もう意味はありません。
 最近の若者は、お金をかけずに工夫して経験を重ねている。それで人生の幅を広げています。家や車を新たに買わなくても、シェアハウスで今まで知らない人と知り合ったり、カーシェアリングを使って車で外出を楽しんだりしている。
 今はモノを使い捨てにせず、既にあるストックを工夫して使う時代。新しく買う必要はないんです。
 例えば、新築でなくても古い家をリノベーションすれば、住める。新品や高級品を買う喜びもあるだろうけれど、これまでなかった工夫を通して新たな経験を得ることも喜びである。
 海外旅行して、パリのシャンゼリゼ通りやニューヨークのフィフス・アベニューを歩くよりも、東京の下町に新たな発見があるかもしれません。葛飾区立石でホルモンを食べたほうが、新鮮かもしれません。マカロンカプチーノもなかった31年前とは、大きく違うのです。
 バブル世代が自分たちの価値観を押しつけてくれば、若者は素直に『うざい』と思えばいい。バブル世代に苦しめられる必要はないのです」
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 人口激減時代を生き抜く為には、1980年以降のバブル経済時代は参考にならず、それ以前の終戦復興と高度経済成長時代を参考にするしかない。
 覚悟すべきは、現代の全てを否定し、全く新しい何かを創造する事である。
 だが、それが何かはバブル時代の才能・能力しか持たない日本人では想像も付かない。
 欧米人はそれが何かを想像できているし、中国人・韓国人・台湾人等は何となく分かっているようではある。
 分かっていないのは日本人だけとなる。
 途方に暮れて時代遅れとなり、何をして良いか分からず時代に取り残されているのは、ただ昔の栄光に埋没し繁栄を懐かしんでいる日本人だけである。
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 世代が下がって行くと共に貧困度は増して行き、子供6人に1人が貧困で、貧困の傾向は時代と共にさらに拡大する。
 現代日本の富と豊かさはあとわずかの期間の事で、その後は富は減少して貧しくなっていく。
 それが、人口激減時代である。
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 経済発展不要論を真顔で語る大人は、信用すべきではなし、真に受けると馬鹿を見るどころか極貧生活に突き落とされる。
 彼らは、老人性燃え尽き症候群患者に過ぎない。
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 忠臣蔵が流行った昔とは違って、今の会社、将来の会社は、福利厚生を充実させると口でいう程には社員・従業員の面倒を見ない。
 今後は、24時間・365日休みなしで働く自己学習AIと高性能ロボットが各職場や工場・作業場の仕事を代替して行く。
 そこにはもう、人間は要らない。
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 自己学習AIと高性能ロボットが主力労働者となった時、バブル経済世代とその亜流世代は無用の長物となる。
 自己学習AIと高性能ロボットを、使いこなす者は勝ち組の少数派となり富を得て豊かになり。使われる者は負け組の多数派となり貧しく貧困生活を送る。
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 人口激減時代は、数年から数十年で終わって再び人口爆発がる起きる事はなく、100年以上は続き何時終わるかわからない。
 人口が減っても戦後復興時代と同じ人口だから心配いらないと、知ったか振りする知識人の話を真に受けると地獄を見る。
 戦後復興は、海外からの復員した何らかの技術を持った優秀な若者と海外で苦労して生きてきた引き揚げ者家族が溢れていた。
 つまり、年の若い才能溢れた人間が戦後復興を果たしたのである。
 高度経済成長も、人口爆発が後押しをした。
 日本がこれから迎えるのは、ITや自己学習AIと高性能ロボットを、使いこなせる若者激減と使いこなせない老人激増時代である。
 「弱者である老人を大事にしろ」というのであれば、激減する若い労働力を補うだけのITや自己学習AIと高性能ロボットを扱って貰う必要がある。
 もしそれが嫌なら、若者のする事に黙って従うしかない。
 「老いたら子に従え」。
 人口激減時代では、弱者や少数派もITや自己学習AIと高性能ロボットを扱わねばならない。 
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 人口爆発当時の年功序列・終身雇用・正社員感覚では、人口激減を生き残れない。



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