⛲7〉─1─弱者救済という悪徳「貧困ビジネス」。労働者囲い込みと生活保護所得で金儲けする詐欺NPO。~No.27No.28No.29 @ 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 恥も外聞も罪の意識さえも棄てた正義の味方の現代日本人。
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 2017年3月23日号 週刊新潮「フィリピン人妊婦とお役所を追及!
 『生活保護』でメシを食うNPOは正義か
 まさしく『石が流れて木の葉が沈む』ではないか。妊婦の生活保護申請をサポートしたNPO法人が自ら〝成果〟をアピールしたかと思えば、貴重な労働力を囲い込み、巷に人手不足を引き起こす団体も・・・。『弱者救済』のもと、あべこべの正義が横行しているのだ。
 ……
 堕落の果てには
 生活保護受給者は、今や全国で210万人超、その事業費は実に年間3兆8,000億円にのぼる。
 そんな時世にあって、生活保護の周辺には深い闇が横たわっている。折から社会問題となっている『貧困ビジネス』の実態についてはさまざま報じられている通りだが、最近では以下のような〝弊害〟も生じているという。
 『街の労働力をNPOに奪われて仕事になりません』
 こう嘆くのは、東京都下の労働者派遣業者である。
 『大手ゼネコンの下請を相手に、現場労働者を調達して派遣してきました。おもに川崎駅構内で暮らすホームレスや家出人に声をかけ、寮をあてがって働かせていたのですが、ここ数年は全然集まりません。川崎に限った話ではなく、山谷や横浜の寿町などドヤ街、そして高田馬場錦糸町など、これまで見かけられた場所から、彼らは姿を消してしまったのです』
 そうした〝人材〟が向かった先は、
 『都心に拠点を持つNPO法人が、大規模な〝勧誘〟をしているのです。川崎では毎週、そのスタッフがおにぎりとチラシを持って駅周辺を回っている。高架下で段ボールの中にうずくまっている人たちに「生活保護を受ければ布団で眠れますよ」と声をかけ、宿舎へと連れ帰るわけです』(同)
 ドヤ街のリクルート活動は、大いに様変わりしたといい、
 『月に2回の支給日には、川崎市役所に受給者が列をなします。老若男女合わせて500〜600人ほどで、彼らは宿舎に戻り、月13万〜14万の支給額のうち10万ほどをNPOに納める。で、8畳ほどの部屋に2、3人が押し込まれ、終日ゴロゴロして過ごすだけ。残った金は煙草代に消え、外出して何か楽しむこともできず、引き籠るしかなくなるのです』(同)
 〝社会復帰に向けたリハビリ〟というば聞こえはよいのだが、
 『本当に病気だったり高齢で体が動かない人は仕方ないとして、大半の人が働ける健康状態なのが問題です。人間、働かない暮らしに慣れると堕落して、かえって社会復帰しづらくなる。ウチだったら日当1万円で食費や寮費を引いても7,000円は残る。ひと月15万円は手にできるのに比べ、2、3万円。でも、寝転がっているだけでカネを貰えるから楽で良いようでしょう。あちらから来たのが何人もいますが、中には数日で逆戻りする者もいて、結果、現場工事は進まない。トラックの運転手がいなければ、高層ビルも道路も作れないわけです』(同)
 実際にその〝NPO経験〟のある40代労働者に聞くと、
 『2年前、糖尿病が悪化して一時的に生活保護を受けることになり、役所でこの団体を紹介されました。私の場合、月12万円の支給額から管理人に9万円を納め、残り3万円でしたが、あっという間に消えました。食事は簡素で1日2食だけ。ご飯のおかわりもできないから腹が減る。残り1食は自分で弁当を買うなどしなければならず、ギリギリの暮らしでした』
 同宿者は軒並みやせ細り、生気を失ったかのように映ったといい、
 『することがないので毎日散歩し、交通費節約のため病院まで1時間以上かけて歩いていきました。NPOは〝社会復帰させるより囲い込んでいた方が利益になる〟と考えていたのでしょう。管理人からは就労支援のサポートもなかった。3ヶ月後、体調が良くなったので現場仕事に復帰しましたが、あのまま過ごしていたら、きっと廃人になっていた気がします』(同)
 このNPOは十数年前に設立され、ホームページには、『自立支援』『社会貢献』といった文言が並ぶ。が、その実態がなく看板倒れなのは前述の通り。あまつさえ経済活動の停滞を招いてしなっては、元も子もなかろう。
 〝如何物〟のビジネス
 政治評論家の俵孝太郎氏が言う。
 『かつては日本人の基本的な意識構造である〝恥〟の気持ちが生活保護をせき止めていました。ところが何十年かの間に恥知らずが横行し、「権利なのだから賃金と同じく請求してよい」という意識に変容してしまった。となると権利を売る、その手伝いをすることでコミッションを取ろうとする輩が出てくるわけです。私はNPOなどというものはいずれも〝如何物〟だと思っています。プロレタリアを食い物にする「ノン・プロレタリア・オーガナイゼーション」の略とも言え、だから貧困ビジネスとして成立するのです』
 この図式を、わが国古来のお伽話になぞらえるのはジャーナリストの徳岡孝夫氏である。
 『貧乏な時に親切そうな亀に誘われ、ついて行った竜宮城では美味しいものや楽しいことばかり。ところが帰ってきたら、どこにも居場所がない。淋しくて玉手箱を開けると、あっという間に年を取ってしまった。生活保護を貰い、楽でいいやと思いながら他人の世話になり、いつの間にか周りに誰もいなくなって老いさらばえる。こうした商売は、みんなで浦島太郎を量産しているようなものです』
 少なくとも〝正義〟などと無縁の振る舞いであるのは間違いない。」


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