🧣11〉─1─何時から現代の日本人は恥を捨てケチで小狡くなったのか。〜No.32No.33No.34 ⑨ 

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。  
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 現代日本人は、徳川家康江戸幕府の「10両盗んだだけで死刑」「放火すれば火炙り」という呪縛から解き放たれ、日本人本来の生き方をし始めただけである。
 日本人庶民の実像とは、戦国時代を逞しく生き抜いた庶民である。
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 良い日本人は2割、悪い日本人は3割、あやふやな日本人は5割。
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 2020年10月24日・31日号 週刊現代「持続化給付金詐欺、GoToクーポン詐欺、減免制度詐欺・・・
 『貰えるものは何でも貰う』『得するなら何でもいい』の心性を
 なんと小狡い人たち
 日本人はいつから恥知らずになったのか
 まさに火事場泥棒だ。国からの給付金やポイント還元策を悪用して、ここぞとばかりに儲けようとする輩が後を絶たない。困難なときこそ支え合う美徳の精神は、現代の日本人には残っていないのか。
 『70万円も儲かってん』
 浴の皮が張って、ケチで小狡い人のことを俗に『6日知らず』という。指を折りながら『1日、2日・・・』と数えると、5日で握りこぶしになる。6日目を数えるには、閉じた指を開かねばならない。つかんだモノを手放さないと6日目にならないから、欲張りは5日までしか数えられないというわけだ。
 大阪・北新地。商人の都だけに、6日を知らない人がひしめいている。
 『なんかよう知らんけど、70万円も儲かってん。コロナでシフトにも入らへん時期やったから、ほんまに助かったわ』
 胸元露(あらわ)なドレス姿で語るのは北新地のクラブで働くレイさん(27歳)。
 『6月に店に来た税理士のお客さんが、「コロナで困ってんねやろ。俺の言うとおりにしたらカネが貰えるで」って。クラブの女の子、みんな一緒に申請しました』
 レイさんが手にしたのは、持続化給付金だった。新型コロナウィルスの感染拡大により、大きな影響を受けた中小法人、個人事業者を支えるため、中小企業庁が給付している支援金で、法人は最大200万円、個人は100万円貰える。
 神戸に事務所を構えるある税理士は、『苦しい経営のところも多く、給付の対象になるべき店や人も多いが』と断りつつ、夜の繁華街が『給付金詐欺』の温床にもなっていると語る。
 『新地のクラブで元議員の肩書きを持つ税理士がグレーな申請代行を行っているという噂もあります。クラブ嬢の通帳や身分証を預かり、公認会計士行政書士と手を組んで外形的に問題のない申請書を作る。100万円の給付金が入れば、30万円を手数料としてピンはねするわけです。夜の仕事の人は確定申告もろくにしないことも多く、申請に必要な条件を操作するのはたやすいのです』(前出の税理士)
 もともとは経済活動をストップさせないために、急場しのぎで見切り発車した制度だ。申請の条件があいまいだったり、審査がゆるかったり、いろいろと問題が多いのはやむをえない事情もある。
 だが、その制度の穴をねらう小狡(こずる)い連中が大量に発生している点は見逃せない。千葉で活動する別の税理士の話。
 『コロナの影響がそれほどあるとは思えないのに、持続化給付金が欲しいと相談を持ちかけられるケースはとても多いですね。飲食店も多いですが、意外に多いのは農家です』
 常識的に考えれば、コロナの影響で売り上げが落ちたと証明できる農家は少ない。しかし、そんな常識を覆すトリックがあるという。
 『持続化給付金は、「前年同月比で収入が5割以下になった」ことだけを示せば、貰えます。一般に米農家は9月、10月にしか収入がありません。私のところに相談に来る農家は、昨年、それぞれの月に600万円ずつ、計1,200万の収入があり、それを月単位でならして月100万の収入と申告していました。
 給付金の対象になる今年の前半は、収穫もしていないので、収入はゼロと申請する。こうすれば、実際は収入が減っていないのに、簡単に国から100万円を貰えてしまうのです』(前出の税理士)
 バレなきゃ何やってもいい
 100%違法とはいえないが、このケースの厄介なところだ。良心はとがめるが、非があるのは制度のほう。『貰えるものは何でも貰う』と割り切ってしまえば、誰もが大金を受け取ることができる。
 さらに盗人猛々しい連中もいる。例えば、かんぽ生命の社員。保健の勧誘員は金融商品の販売成績に応じて給付とは別に、事業所得を得ている。しかし昨年、不正販売が横行していることが明らかになり、営業を自粛せざるをえない状況が続いていた。それを逆手にとって、持続化給付金を申請していた社員がグループ全体で100人以上もいたことが発覚したのだ。
 『自分が給付金を受け取る資格があるかは微妙だが、周りが次々申請しているので、受け取らないのは損と考えて相談に来る人が多いですね。「タダで貰えるカネがあるらしいけど、自分も資格があるんではないか」というわけです。
 そういう事業主に入れ知恵をして1~2割の手数料を取る税理士も多く、私の知り合いには月換算で去年より100万円も多く稼いでいる人もいます』(千葉の税理士)
 さすがに最近になって、行き過ぎた不正受給にストップをかける動きも出てきた。10月14日、広島県警は組織的に持続化給付金を騙しとったとして20~40代の男5人を詐欺の容疑で逮捕した。
 『給付金詐欺の逮捕者は全国で30人を超えています。しかし、これらは集団でおこなわれた本格的な詐欺。個人レベルの不正受給までは、警察も手が回らず、野放しです』(全国紙社会部記者)
 ……
 保険料も払いたくない
 さらにセコい猛者もいる。節約術に関するコラムを執筆するライターが、激安焼き肉店で『コチュジャン単品10円』だけ注文してポイント990円を手に入れる『コチュペロ』なる手法を紹介し、インターネット上の話題をさらったのだ。
 まさに『得するなら何でもいい』という心性。一体、いつから日本人はこんなさもしく、小狡いことを平気でするようになったのだろうか。作家の山本一力が嘆く。
 『鳥貴族の錬金術もようなことを考えるずる賢い人は、昔からいました。しかし、それはごく少数の人のあいだでしか共有されない手口だった。
 しかし、インターネットで誰もが情報発信できるようになって状況は変わりました。どれほど道理にもとる恥知らずな内容であっても簡単に発信できてしまう。
 以前は、情報の発信をするのに、それなりの弁(わきま)えや分別というものが求められました。下手なことを言えば、「お前は黙っていろ」と歯止めをかけられる空気もありました。しかし、現在は違う。人間はパンドラの箱を開けてしまったのです』
 貰えるカネだけではない。コロナの影響で『払わなくていいカネ』も生まれている。都内在住のデザイナー、長谷川靖さん(49歳、仮名)が語る。
 『税理士と相談したら、国民健康保険料の減免が受けられそうだと言われました。収入が3割以上減って、所得が1,000万円以下なら資格があるようで、私に場合も申告する数字を少し「工夫」すれば保険料を払わずに済むというのです。実はさほど収入は減っていないのですが、家族の分も合わせて、年間15万円ほど保険料が浮きました』
 幼い頃には雑草を食べるほどの困窮した生活を味わったが、のちにカレー店チェーンで成功した、CoCo壱番屋創業者の宗次徳二氏はこう語る。
 『世の中が豊かになった故に、汗水流して仕事をしなくても何とかなるものと勘違いしているようです。
 持続化給付金やポイント制度などで楽をして稼ぐことを「そもそも罪ではない」、「なにが悪いの?」と感じる人が増えている。この国の将来に不安を感じてしまいます。人生は自己責任と認識してほしいものです』
 文筆家の平川克美氏は『そんな狡い行為も人間らしく、むしろ涙ぐましい』と語る。
 『昔から、狡い人もいれば高潔な人もいました。ただ、貧すれば鈍するというか、日本という国が貧しくなってきて、自分本位でしか物事を考えられない人が増えてきているように感じます』
 悲しいことだが、小狡い価値観の沁みついてしまった人間に、『タダより高いものはないんだよ』と説教したところで、いまさら聞く耳を持ってはくれまい。6日もすれば忘れているだろう。」
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 昔の日本人と現代の日本人は別人のような日本人である。
 昔の日本人は、言行一致で恥を知っていた。
 現代の日本人は、口では真っ当に恥を語るが、行動としては恥を気にしない。
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 戦後教育は、自己犠牲的に国家の為に一丸となって困難を乗り越えるという団結心を解体する為に、我欲による個人の権利追求は美徳とする教育を推し進めた。
 つまり、自分の権利・利益の為なら、他人を押し倒し、他人を踏みつけても構わないという考え方である。
 現代日本人を生み出したのは、戦後教育であり、現代のメディア・報道機関である。
 が、そういう日本人が増えたと言う事は日本人が頭の回転が良くなり賢くなった証拠である。
 知能犯的悪事は、頭脳明晰と決意したら実行するという勇気がなければできないからである。 
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 昔の気風・粋で生きていた江戸っ子や商才・機智で儲けていた上方商人ではできない芸当である。
 昔の日本人は、正しい事の為なら損を承知で行動した。
 損をしない為に正しい事をしない、それが現代日本の傍観者である。
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 日本人の偽らざる素の本性とは、恥を屁とも思わないケチでずる賢さで、美徳など持っていない。
 性善説は江戸時代に強制的に押し付けられたニセの本性で、本当の本性は性悪説である。
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 不正・悪い事と知りながら、他人がやるから自分もやる。
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 ジョン・F・ケネディが就任演説で語った言葉は日本では通用しない。
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 日本国と日本民族日本人は、寿命が尽きようとしている。
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 外国人移民(主に中国人移民)が増え日本民族色が薄まれば、日本は異常なまでに変貌していく。
 その兆候はすでに始まっている。
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 ブラック化した日本では、真面目な者は馬鹿を見る社会になりつつある。
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 現代日本人はシロアリのように、日本国・日本民族の倒壊を気にせず土台から食い荒らしている。
 日本人シロアリが活発に動けるようにメディア・報道機関や人権派が煽り立てる。
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 1,100兆円に国政赤字に、毎年約40兆円の赤字が膨らむ日本、そして少子高齢化で人口激減する日本、人生100年時代で若者(納税者)少なく老人(受給者)が多い日本で、経済が衰退する日本で、働き場の少ない(生産の空洞化の)日本で、日本国民全員、日本企業全てに、希望する金の100%を無条件で支給して助けるだけの国力は日本にはない。
 つまり、公助は見せ掛けに近い。
 もしあるとすれば、再建不能な企業が全ての資産を売却して解雇する社員に僅かな退職金を支給し、企業を倒産させ、国内外の他の企業・資本に売って消滅させる方法である。
 が、親会社の温情を得て運がよければ、社員が全員入れ替わっても昔の企業名(日本国名)が残る可能性はある。
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 若者は、給料の安い非正規雇用契約社員で抜け出せない貧困化が進む。
 ブラック度を強める日本で生きていく為には、日本人も善人を捨てブラック化しヤクザのように悪知恵を絞るし上手い汁を吸うしかない。
 日本は完全無欠ではなくザルのような構造をしていて、上手くやれば法の目を誤魔化して金を稼げるようになっている。
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 武漢コロナ対策として全国民に1万円を給付は、借金だけを増やした愚かな政策で、如何にも今の政治家の知恵なきかを証明している。
 同時に、スムーズに給付金を国民に支給した国に比べて、日本が先進国とは思えない程に混乱し支給が遅れて慌てふためき醜態をさらした。
 それは、発展途上国並みであった。
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 現代の日本人は、国に膨大な借金を押し付けても金が欲しい、子孫に返済不能な借金を残そうとも金が欲しい、自分の老後が安心できるだけの金が欲しい。
 どうせ、自分が返済しない借金である。
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 日本人で偉かったのは、1946年の敗戦後の何もない焼け野原から復興し、高度経済成長をとげ、1980年代のバブル経済までの戦前・戦中派と一部の団塊の世代である。
 それ以外の団塊の世代と今日に至る日本人の多くが偉かったわけではない、事実、日本を駄目にしたのはその世代であり、日本を立て直さなかったのもその世代である。
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