⛲32〉─1─人生を棒に振るヤングケアラー。犠牲になる貧しい若者達。~No.200 

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 総人口8,000万人といっても、昔の8,000万人と将来の8,000万人では年齢層別人数が違う。
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 2021年8月29日号 サンデー毎日「『ヤングケアラー』とは、家族の介護やケアを担っている18歳未満の子供のことです。▽障害や病気のある家族に代わり、買い物、料理、掃除、洗濯などの家事をしている ▽家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている ▽障害や病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている──などのケースがあります(日本ケアラー連盟)。いずれも本来ケアを担うはずの大人からサポートを受けられない状況に置かれています。
 国が全国の中学生・高校生を対象に実施した調査では、中学2年生の5.7%が、『世話をしている家族がいる』と回答。全日制高校の2年生では、4.1%がヤングケアラーでした。そのうち父母や祖父母、きょうだいの世話を『ほぼ毎日行っている』と回答した中高校生は3~6割に上っています。
 ヤングケアラーが直面する問題には、どのようなことがあるのでしょうか?当事者からは、『勉強時間がとれない』『友達と遊ぶ時間がない』『ケアについて話せる人がいなくて孤独を感じる』といった悩みがきかれ、自分の将来に対する不安やストレスを抱えていることがわかっています。実際に全国の学校から、病気の家族のケアのために欠席しがちになっているケースも報告されています。
 ヤングケアラーの問題は、子供自身が介護をしている自覚がないことや、家庭内の問題を外部に漏らすことを大人に口止めされているなどで、表に出にくいと考えられています。そのため、当事者が一人で悩みを抱え込みやすいのです。
 子供が家族のケアを背負いすぎることは避けなければなりません。学校、医療機関、介護サービス事務所などと連携し、福祉サービスを利用するなど、周囲の大人のサポート体制を充実させる必要があります。
 今年3月、厚生労働省文部科学省が協力してプロジェクトチームを立ち上げ、ヤングケアラーの早期発見、支援団体による悩み相談窓口(こどものSOS相談窓口)の充実(SNSなど)、中高生のヤングケアラー認知度向上に努めていく方針が示されました。
 今後日本では共働き世帯の増加、高齢者人口の増加が予想されます。それに伴い、大人に代わってケアを担う子供たちも増加していくことが見込まれます。社会全体でヤングケアラーの問題に向き合う時が来ているのではないでしょうか。(酒井佳代)」
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 昔から親の面倒を看るヤングケアラーは存在したが、人生100年・若者少なく老人が多い人口激減時代のヤングケアラーと人生50年・若者が多く老人が少ない人口爆発時代のヤングケアラーでは全然違う。
 昔は三軒両隣は家族同然という濃密・濃厚なな人間関係であったが、現代は隣近所は赤の他人という希薄・淡白な人間関係である。
 昔は隣人が病気で苦しんでいる事は分かりやすかったが、現代は隣人が死んでいても分からない。
 同じ若者でも、人口爆発時代は経済発展で働けば給料が増え貯蓄をして結婚し家が買えたが、人口激減時代は経済衰退で働いても給料は増えず蓄える事もできず家など買えず結婚すらできない。
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 昔の日本は、老親や難病の子供を看るのは家族の義務・責任とされ、公助はなく自助・共助が基本であった。
 老親を看たくない子供は、老親を姥捨て山に捨てた。
 難病奇病な子供は面倒を看たくない親は、人里離れた山の中に置き去りにした。
 日本とは、ブラック以上に残酷な社会であった。
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