🌅17〉18〉─1─無宗教墓無用論。日本の伝統では、大多数の日本人は墓を持っていなかった。~No.76No.77No.78No.79No.80No.81 

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 2019年2月14日 msnニュース ハーバービジネスオンライン「 次の時代の価値観は「墓は要らない」「墓には入りたくない」
 俺は若い頃から、個人の考えとして「墓は要らない」「墓には入りたくない」という考えを持っていた。墓に入ること自体にも興味がないが、何よりも墓があることで次の世代に墓参りや管理をしてもらわねばならないことが嫌だからだ。それなりの労力と維持費がかかるのだから、次の世代のカネと時間を浪費したくない、というわけだ。
 親にも若い頃からそう伝えている。「お前は非常識なことを……そういうものなんだから」といつも返されていた。がしかし、最近は認めているようだ。実際に墓を持たない人も増えてきたからだろう。
 ◆伝統的・当たり前と思われているものを疑え
 伝統的とか当たり前とか思われているものについて「本当にそうなのか?」と考えることがよくある。俺の場合、その判断基準を明治初期以前の時代と照らしてみる。大量流通・大量生産・大量消費の社会になる前と比べて考えるのだ。
 例えば、正月に誰もが年賀状をたくさんやりとりする。これは本当に“伝統的”で“当たり前”のことなのか?
 7世紀頃から年賀状らしきものが生まれているが、それは宮中や権力者や富裕層が中心だった。しかもそれは返信が半年後といった例もあるようで、のんびりしたものだったようだ。
 庶民に手紙が普及したのは江戸の飛脚制度から。それでも正月に届くように、何十枚も何百枚も書いて送っていたわけではない。手作りの和紙がそんなに大量生産できるわけないし、生身の人間が走って日本の隅々まで手紙を届けていたということを考えれば、大量に出すのは無理だったことが容易に想像できる。
 庶民に年賀状が定着するのは明治20年過ぎだ。ということは、古い伝統でもなんでもない。年賀状には、コスト、手間、意味合い、その時期だけ輸送量が急増して配達員が必要になるなど、経済合理性も環境合理性もない。しかも、プリンターで印刷した年賀状には、俺はセンスも意味も見いだせない。だから年賀状を書かなくなった。もう30年になる。
 ◆歴史の中では、墓に入ることが“当たり前”ではなかった
 墓も同じだ。歴史の中で、すべての人が墓に入ってきたわけではない。よく考えればわかることだ。同じ東アジアでも、火葬して川や海に流していた例もあるし、屍をそのまま川に流す水葬とか、木々の上で風化させる風葬もある。それを不衛生とか野蛮とか可哀想と思うだろうか? 生態系の循環や食物連鎖で考えると、むしろ理にかなっている。
 日本では、墓に石塔を立てるようになったのは江戸時代以降。それ以前は各地によって違ったが、土葬が中心で、火葬の地域でも石塔を立てなかった。そのため墓参りの習慣もなかった。沖縄の一部では、海の岩場や洞窟で野にさらす「風葬」もあった。墓に入ることは、伝統でも、当たり前でも、常識でもない。
 田畑の後背地にある高台に墓を見かけることがよくある。現代では土葬ではないのだろうが、本来の自然の循環からすれば、合理的な場所に埋葬されている。違う生き物たちの肥やしとなって、自らの田畑を見渡せる永遠の循環に身を委ねるなんて、素敵じゃないか。
 俺も、死んだら自分の田んぼに埋めてほしいと思うことがあるから、納得がゆく。だが実際は、今の日本ではそうもいかない。だから焼いて骨を海に撒いてもらえばいいし、生前にその費用だけを誰かに託して死ねたら最高だ。
 人の体は自然の中の循環物だから、すべてを自然に戻すのが本当は当たり前のこと。土に触れる暮らしをしていると、不自然と自然の見分けがつくようになる。裏返せば、自然の摂理から離れるほど人は不自然な方向に向かう。
 江戸期に墓の概念が生まれたのは、一部の人々が兵農分離で土から離れたから。不自然を不自然と感じなくなる過程で形成されたであろうことが想像できる。権力者や富裕者が大きな墓に入りたがるのも、土や自然の摂理から離れた、不自然な愚かさに気づかなくなるからだろう。
 ◆人間だけが自然の循環の外にいていいわけがない
 そんなこんなで「墓はいらない」ということを自分のブログに書いたら、大手企業を辞めて京都府綾部市に移住して田畑を耕している、平田佳宏さんが次のような反応をしてくださった。
「亡骸はそのまま野原に晒して鳥や獣の餌にして、虫や微生物の手で土に還してもらいたい。そうして自然の循環の中に入りたい。子や孫やそれに続く世代に墓の守りをさせたくない。
 人間以外の生き物は墓など作ることはないが、だからといって成仏できないなんてありえない。これまで何億年と生命は弔われることなく自然に還って循環してきたのだ。
 昔は人が亡くなると川の上流の方に土葬した。そうすると下流の田畑や森がよく育ったのだと聞いた。きちんと土に還るというのはそういうことだ。
 人間だけが自然の循環の外にいていいわけがない。命を奪って生きてきたのなら、死んだのちは我が身をほかの生き物のために提供することが務めであり、自然の摂理だと思う」
 ◆自然回帰思考と低収入化で「墓を守る」は薄れてゆく
 人は二度死ぬという。一度目はその人が死んだとき、二度目はその人を覚えている人が死んだとき。ということは、思い出してくれることが墓参り以上の弔いだ。思い出してくれる人がいなくなって、誰も俺の存在を知らないのに墓の世話をさせるなんて迷惑なだけだ。
 本来、死の弔いは金をかけずともできたこと。すべて商業主義・消費主義に乗っ取られただけだ。日本消費者協会の調べによると、葬儀にかかる金は全国平均で195万円。これではお金がある人しか「ちゃんとした」葬儀はできない。今後も格差が解消されないのなら、逝った人を送るのがどんどん厳しくなる。
 しかし落胆しないでほしい。通夜、告別式、読経を省略して、火葬するだけなら十数万でできる。生活保護受給者なら自治体が最大で20万円まで補助する法律になっているので、負担はない。逝く側も送る側も、ちゃんとした葬儀なんてそもそもしなくていいじゃないか。
 政治と経済の愚行で格差が広がり、墓を買うとどころか、親や先祖の墓を維持できない人たちが増えている。墓や霊園など、何百年後にも存在しているだろうか。
 歴史の遺構物には何千年というものだってあるのだから、残っているものもあるだろう。しかしほとんどは、天変地異や環境破壊、戦争や開発などで失われることもあるだろうし、経済的に維持ができずに撤去することもあるだろう。おそらく、そのほとんどが残らない。いずれ結局は自然に還るのだ。
「墓に入りたい」「墓を大切にしたい」という人もいて当然だし、素晴らしいことだ。しかし、「生まれた場所で育ち、生き、死んでゆく」という時代は、ローカルに一生を生きる以外は先細りだ。遠い場所に墓があっては、時間的にも経済的にも墓を守ることは難しくなる。
 一方で、都心には墓を置く場所がないゆえに、郊外の山を削って大霊園を作る。それは環境破壊で、自然循環を壊し、麓に土砂災害を誘発することでもある。遠くの墓を住まいの近くに移すのも良いが、それにも相当の金がかかる。ゆえに、墓じまいも増えているし、無縁墓地も増えている。
 そんな矛盾に満ちた時代にあって、現世を充実して生き切るために「墓は要らない」「墓には入りたくない」と思う人は増え、次の時代の価値観になっていくに違いない。
 そして、俺ら貧乏人にとっては、そう考えたほうが都合がいい。
 【たまTSUKI物語 第13回】
 <文/髙坂勝>
 1970年生まれ。30歳で大手企業を退社、1人で営む小さなオーガニックバーを開店。今年3月に閉店し、現在は千葉県匝瑳市で「脱会社・脱消費・脱東京」をテーマに、さまざまな試みを行っている。著書に『次の時代を、先に生きる~まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ』(ワニブックス)など」
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🧣29〉─9─少子高齢化による人口激減で急増する児童への虐待・虐待殺人事件。~No.113 

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 日本人の心の奥底に、自分より弱い者をイジメ・虐待する喜びという暗い衝動が秘められている。 
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 2019年2月7日 産経新聞「虐待で児相通告8万人超 30年、警察庁の犯罪情勢
 千葉の小4女児死亡事件で会見する柏児童相談所の二瓶一嗣所長(右)と千葉県健康福祉部児童家庭課虐待防止対策室の始関曜子室長=5日、千葉県庁(桐山弘太撮影)
 警察庁は7日、平成30年の犯罪情勢(件数などは暫定値)を公表した。虐待を受けた疑いがあるとして児童相談所(児相)に通告した18歳未満の子供は前年比22・4%増の8万104人となり、統計のある16年以降初めて8万人を超えた。刑法犯全体の認知件数は81万7445件で、戦後最少を更新した。
 児童虐待は、今年1月に千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅浴室で死亡し、両親が傷害容疑で相次いで逮捕されるなど後を絶たない。
 通告児童数は過去5年間で約2・8倍に増加。30年分の内訳は、暴言などの心理的虐待が5万7326人と7割を占めた。暴力による身体的虐待が1万4821人、ネグレクト(育児放棄)などの怠慢・拒否が7699人、性的虐待が258人で、いずれも前年を上回った。」
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🧣29〉─8─野田市小学4年生女子生徒虐待死事件。親による我が子への虐待・虐待死を止められない。。~No.110No.111No.112 

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 所詮、他人の子供。
 現代日本において、子供は国の宝ではなく、産んだ親の子供。
 
 子供に対する親の親権を守ろうとする一部の人権派は、戦前の反省から、家庭に国が干渉し警察が入り込む事に反対する。
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 忘れやすい日本人。
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 2019年2月5日05:00 産経新聞「【主張】子供への虐待 悲劇の連鎖を断つために
 千葉県野田市の小学4年、10歳の栗原心愛(みあ)さんが死亡し、両親が傷害容疑で逮捕された事件で、野田市教育委員会に非難が殺到している。
 心愛さんは平成29年11月、当時通っていた野田市立小学校のアンケートに「お父さんにぼう力を受けています」「先生、どうにかできませんか」などと実名で訴えていた。
 翌年1月、父親が心愛さんの同意書を持参してアンケートの開示を迫り、市教委は「威圧的な態度に恐怖を感じた」としてコピーを渡した。アンケートには「ひみつをまもります」と明記していた。学校や市教委は心愛さんの信頼を裏切り、魂の叫びを加害者側に流したのだ。批判は当然である。
さらに悪いのは、その後の放置である。心愛さんは直後に市内の別の小学校に転校し、ここでの同様のアンケートには虐待を訴えなかった。父親に恐怖を覚えた市教委はこの変化に、その影響と大人への失望を想像すべきだった。
 心愛さんを一時保護しながら、むざむざと両親の元に帰した柏児童相談所の不作為も同様に罪は重い。彼女を救う機会は、一度ならずあったのだ。
 ただし学校や市教委、児相をいくら責めても根本的に何も変わらない。この悲痛な事件で明らかになったのは彼らの無力である。
 東京都目黒区で昨年3月、5歳の船戸結愛(ゆあ)ちゃんが両親の虐待を受けて死亡した事件を機に、厚生労働省のワーキンググループは児相に常勤弁護士の配置を促した。警察との情報共有、連携強化も求めている。
 児相には「支援」と「介入」という相反する機能があるが、児童福祉司の多くは介入の経験も知見も乏しい。それは学校や教委も同様である。
 日本弁護士連合会はかねて「弁護士は供給過剰で就職難」などと訴えている。そうであるなら虐待の問題に、もっと主体的に取り組んではどうか。介入には、法的な専門知識が必要である。威圧的な要求に対峙(たいじ)するため、退職警察官の採用も有効だろう。
 父親にアンケートのコピーを渡した市教委指導課の課長は「守れる命を守れなかったと思うと取り返しのつかないことをしてしまった」と頭を下げた。後悔はあまりに遅いが、彼一人の責任ではない。悲劇の連鎖を断つためのシステムの再構築が問われている。」
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 2月5日20:14 msnニュース AERAdot「野田市虐待死 栗原心愛ちゃんと船戸結愛ちゃん事件に共通する父親の過剰な家族依存
 千葉県野田市で小学4年生の栗原心愛さん(10)が、父親の栗原勇一郎容疑者(41)による虐待で死亡した事件で5日、千葉県柏児童相談所の二瓶一嗣所長が、千葉県庁で会見を開いた。
 心愛さんが勇一郎容疑者に「お父さんに叩かれたのはウソ」という手紙を書かされ、児童相談所の保護が解除されていたことを明らかにした。
 昨年3月、東京・目黒区で船戸結愛ちゃん(当時5歳)が虐待で亡くなった事件との共通点の多さを指摘するのは、『児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか』(朝日新書)などの著書があるルポライターの杉山春さんだ。一時保護から帰宅、遠方への転居、子どもの転校。その間に関係機関の判断や対応、引き継ぎにミスがあり、最悪の事態になってから表面化する。父親を含めて一家で転々とするかたちは「現代的だ」と分析する。
「男の人たちが仕事や社会な評価ではなく、家族に依存し、過剰なアイデンティティーを持ってしまい、外に向けて、立派な家族であることを装えなくなると、仕事を放り出してでも転居してしまう。これは新しい形だと感じます。日本の社会は特に男性たちに対して、存在を否定するようなマイナスの突き上げが強く、DVも虐待も顕在化しています。恥や屈辱といった感情を抑え込めず、自分の正しさを証明しようとすることで、暴力をふるい、困窮をし、転居、転職、転校を繰り返すようなケースは今後さらに増えるのではないでしょうか。このままでは子どもなど家族の中でも一番弱いところに被害が出てしまうと危惧しています。これらの事件は社会の縮図のように感じます」(杉山さん)
 社会から排除され、存在を否定されたと感じた加害者が、子どもの教育や将来のためにと“しつけ”に執着したり、子どもに関する問題には特に威圧的な態度で公的機関に乗り込んでくる。心愛さんの両親と学校、市教委の話し合いの場で、「訴訟を起こす」と学校の対応を批判。担当課長は「大きな声で恫喝され、威圧的な態度に恐怖を感じ、強い要求に屈してしまった。その後、どのような影響が出るか、心にひっかかりながらも渡してしまった」と説明している。
「目黒の事件でも、傷害容疑で不起訴になったことを前面に出して父親は行政に強く出ました。今回の件も、日常的な話し合いの場で恫喝されながら『これは暴力だ』と冷静に判断し、対応できる教員がどれだけいたでしょうか。自分のアイデンティティーが揺るがされていることは、その人にとって生きるか死ぬかの問題であり、学校など公的機関への対応に非を見つけるとあらゆる手段を使い、全身全霊で糾弾しようとします。時間がたてば先鋭化する。すべての教師や公務員が、適切な訓練もないまま、暴力的に追い詰められながら、正義感を持って冷静に対応できるとは限りません。恐怖を感じ、あの親の子だからと諦めてしまう人もいます。必要なのは、暴力が起きている場所では、法律に則り、子どもの人権を第一にした、国家権力の行使です。訓練を受けていない教師や職員が矢面に立つ必要はない。しかし、その後、暴力親ときちんと向き合って、治療につなげ、社会に戻す仕組みも必要です。そういったDVや暴力への対応策が日本はまだまだ十分ではないと感じます」
 カナダでは、セルフ・エスティーム自尊感情)を揺るがされた人が抱えた怒りを取り除く加害者治療に取り組む。暴力行為が発生すると、スピーディーに裁判が行われ、治療命令が下され、児童相談所や女性センターと連携して動くという。(AERA dot.編集部・金城珠代)」
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🚱9〉─2─人口激減は東京一極集中で加速化して日本民族は消滅する。~No.39No.40No.41 

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 2019年2月3日 東洋経済オンライン「日本人は「人口減少とAI化」に立ち向かえるのか 東京一極集中のままでは少子化は止まらない
 印南 敦史
 c これから日本で何が起こるのでしょうか(写真:DNY59/iStock)
 日本ではこれから、経済や社会を根底から揺るがすような大きな変化が起ころうとしている――。『AI×人口減少 これから日本で何が起こるのか』(東洋経済新報社)の著者である中原圭介氏は、そう指摘している。
 具体的には「少子化による人口減少」という70~100年単位の長期的な波と、「AIによる自動化」という10~20年単位の中期的な波、この2つの大波が日本に押し寄せようとしているというのである。
 少子化問題は「深刻で静かなる危機」
 まずは「少子化による人口減少」だが、少子化が進む要因としては、主に次の6つがあるとしている。少し長いが、重要なことなので引用してみよう。

 少子化の要因① 生き方の多様化
 1986年に施行された男女雇用機会均等法によって、女性の社会進出が進展したため、経済的に自立した女性が増え、結婚や出産を前提にする人生が当たり前ではなくなった。
 少子化の要因② 高学歴化
 要因①とも関連するが、女性の社会進出に伴い、女性の大学進学率が男性と比べても上昇の一途を辿ってきたため、女性の結婚率の低下や結婚年齢の上昇を招いた。
 少子化の要因③ 経済的な制約
 1997年の金融システム危機以降、労働者の賃金が伸びなくなったばかりか、じりじりと下がり続けた。また、90年代以降に行われた一連の労働関連法改正の結果、非正規雇用者が増え続けたため、結婚適齢期で十分な収入を得ることができなくなった若い世代は結婚をためらってきた。
 少子化の要因④ 子育て環境の未整備
 主に大都市圏の問題として、保育所などの託児施設の数が不足しているため、働きたい女性が子どもを産むのを躊躇してきた。
 少子化の要因⑤ 子育て費用の増大
 デフレが20年以上続いていたにもかかわらず、教育費を中心に子育てに関する費用は高騰を続けてきた。そのため、負担の重荷から2人目、3人目の出産をためらう夫婦が増えてきた。
 少子化の要因⑥ 若い世代の東京圏への一極集中

 東京圏は若者にとって就職に有利な大学や就職したいと思う企業が多いため、長期にわたって地方の若者が東京圏へと吸い上げられてきた。ところが、東京圏は生活コストが高いうえに、労働時間が長い傾向があるため、若い世代の結婚率の低下、晩婚化率の上昇、出生率の低下に拍車をかけてきた。(26~27ページより)
 こうした要因を内包する少子化は、日本社会の持続可能性を危ぶませる最大の問題だということである。そして、最大の問題点は、政府の先送り体質にあるという。少子化の問題を「深刻で静かなる危機」と認識していたにもかかわらず、政府はそれらの課題を30年近くにわたって放置してきたということである。
 経済学者による常識が通用しない時代
 しかも、日本は人口が減少する社会。すなわち老いが進行する社会であるため、経済の低成長が今後も続くことは覚悟しなければならないという考え方だ。
 そしてもうひとつの変化は、「AIによる自動化」である。現時点においてAIは、生産性を引き上げてくれ、人手不足を解消する手段として歓迎されているだろう。
 とくに日本においては、目先の経済上のメリットが強調されるあまり、AIの普及がもたらす雇用への悪影響は軽視される傾向が強まっている。しかし現実的には、早くも2020年代半ばには、人余りが顕著になるというのだ。
 製造業に目を向けてみても、AIによって自動化された工場が増え続けていくことは必至。おそらく10年後には、大企業の一部の工場では完全自動化が現実となり、この流れに早く対応できなかった国々は製造業では負け組へと転落していくというのだ。
 ただし、本質的に見逃してはいけないのは、工場の完全自動化で生産性を高める最大の要因が人件費を必要としない点にあるということです。つまり、競争力を高めた国ほど雇用は減っていくという事実と向き合わなければなりません。(118ページより)
 もちろん同じことは、小売業にもあてはまる。例えばコンビニの店舗運営も、AIを備えたカメラやスマートフォン決済の普及によって大きく変わろうとしている。そして事務などの単純作業の分野においても、AIが効率化を促すことになる。
 それどころか、高度な知識を必要とする専門職であっても、この先ずっと盤石であるという保証はないという。その専門職の代表格は弁護士、公認会計士、税理士、弁理士などの、いわゆる「士業(サムライ業)」だが、そうした人々の業務でさえ、AIの普及によって大半が代替可能になっていくという流れは避けることができないというのだ。
 もちろん、「最強のエリート」である医師にしても同じ。高齢化率の高止まりが続いていくであろう社会において、医師の地位は将来も盤石であるように思える。しかし現実問題として、AIやロボットが医師の仕事の8割程度を代替できることが、アメリカでの実証実験などからすでに明らかになっているのである。
 これらはほんの一例にすぎないが、こんなところにも、従来の経済学者による常識的な考えが通用しない時代が訪れていることが確認できるということだ。
ほぼすべての経済学者は今でも、技術革新(イノベーション)が経済を活性化させる最大の原動力になると信じています。技術革新により生産性が上がれば、経済の成長力が高まると同時に、雇用の増加や賃金の上昇が起こるだろうと考えているからです。(156ページより)
 確かに20世紀の世界であれば、新しい技術が新しい需要をもたらし、新しい雇用を生み出すことができた。20世紀以降の自動車・航空機・電気における技術革新(第2次産業革命)が莫大な産業集積を必要とし、大量の良質な雇用を生み出したことがいい例だ。しかし先の例を引き合いに出すまでもなく、今後は同じようにはいかない。
 これから国家や企業がしのぎを削ろうとしている技術革新は、これまでとはまったくプロセスの異なるものです。21世紀以降のIT、AI、ロボットによる技術革新(第4次産業革命)は、コストを抑えるために自動化を最大限にまで推し進め、これまでの産業集積や良質な雇用を破壊していくという性格を持っています。生産性が飛躍的に高まることで、経済の成長力が高まるというのはある程度は肯定できるものの、先ほど述べたように、資本家の取り分が圧倒的に増えるかたわらで、労働者の取り分は増えるどころかむしろ減ってしまうという好ましくない結果を生み出してしまうのです。(157~158ページより)
少子化対策に一石を投じるコマツの取り組み
 そして先に触れたとおり、日本が懸念すべき最大の問題は少子高齢化しかありえないと中原氏は断言する。少子高齢化が長期に及んでもたらす悪影響は、国の経済規模の縮小にとどまらず、社会保障費の膨張、赤字拡大による財政不安、防災・治安機能の低下など、われわれの生活水準の著しい劣化を招くことになるというのだ。
 だとすれば、少子化の大きな流れを緩和するためにはどうすればいいのだろうか? この問いに対して中原氏は、興味深い提案をしている。東京への一極集中がもたらす弊害については先ほど触れたが、その流れを逆転させるためには、「大企業の本社機能を地方へ分散する」しかないだろうと考えているというのである。
 大企業が地方で良質な雇用をつくる努力をすれば、それだけで効果的な少子化対策になり、若者の地方からの流出が緩和されることも期待できるというわけだ。そんなことが本当に可能なのかと思われる方もあろうが、それが机上の空論でないことを示すべく、中原氏はここで建設機械大手コマツ少子化対策への取り組みを紹介している。
 今や日本を代表するグローバル企業であるコマツは、国内の雇用をたいへん重視しているお手本のような企業です。同社の坂根正弘・相談役は2001年に社長に就任して以降、事業の選択と集中を進めアメリカのキャタピラーに匹敵する高収益体質をつくり上げた凄腕の経営者でありますが、その坂根氏が社長時代からコツコツと進めてきたのが、創業地である石川県への地元回帰を中心とした本社機能や工場の地方への分散であります。(203ページより)
 第一歩として2002年に、東京本社にあった部品調達本部を石川県の小松市に移転。次いで2007年には石川県金沢市茨城県ひたちなか市に新たな港湾工場をつくり、2011年には本社の教育研修組織と複数拠点に分散する研修施設を統合し、小松市に総合研修センターを開設。これまでの一連の地元回帰では、150人以上の社員が本社などから石川県に転勤していったという。
 少子化対策として大きな効果が
 ちなみにコマツのそうした取り組みに共感する中原氏は、2017年と2018年の2回にわたり、坂根氏にインタビューしている(東洋経済オンラインの記事では、2017年7月27日・28日、2018年9月11日・12日の4回におよびインタビューが掲載されている)。
 坂根氏は「なぜ本社機能を地方へ分散したのか」という私の素朴な問いに対して、「その本質的な動機は、この国の深刻な少子化問題を解決したいという思いにある」と強い使命感を持って答えています。コマツは1950年代に石川から東京に本社を移転し、その後は工場も輸出に有利な関東・関西に移していますが、多くの地方企業が同じような歴史を辿ったことによって、東京への過度な一極集中とそれに伴う少子化を加速させてきたという現実をしっかりと受け止めなければならないというのです。(205ページより)
 注目すべきは、コマツの本社機能の地方への分散が、少子化対策として大いに効果があったと認めることができる数字を残しているという事実だ。コマツのまとめたデータによれば、30歳以上の女性社員では東京本社の結婚率が50%であるのに対して石川が80%、結婚した女性社員の子どもの数が東京は0.9人であるのに対して石川は1.9人と、かけ合わせると子どもの数に3.4倍もの開きが出ているというのである(東京0.5×0.9=0.45:石川0.8×1.9=1.52→1.52÷0.45≒3.37)。
 坂根氏は地方回帰を進めてきた成果について、「女性社員の出生率が飛躍的に上がっている」だけでなく、「社員の生活が豊かになっている」「退職者の健康寿命が伸びている」などと述べたうえで、「代表的な地方出身企業であるコマツが先陣を切って地方への回帰で成功を収めれば、いずれは他の大企業も次々と回帰の道を辿ってくれるのではないか」という淡い期待も寄せています。坂根氏の思いを酌み上げるならば、コマツは日本の将来を憂い、強い使命感を持って経営にあたっているということなのです。(206~207ページより)
 現時点において、本社機能の一部を地方に移すという先進的な動きを実践している企業は限られている。しかしコマツの取り組みには、「少子化による人口減少」と「AIによる自動化」に立ち向かう企業のあり方のひとつが明示されているとは言えないだろうか。」


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🚱9〉─1─住人流出で消えゆく地方。人口が大都市に集中。~No.36No.37No.38 

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 2019年1月31日 産経新聞「東京圏への一極集中拡大 転入超過、13万9千人 市町村、7割が人口流出
 総務省が31日公表した外国人を含む2018年の人口移動報告によると、東京圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)は転入者が転出者を13万9868人上回る「転入超過」だった。前年より1万4338人多く、一極集中が拡大。日本人に限れば23年連続の転入超過となった。全市町村の72・1%は人口流出を意味する「転出超過」で、東京圏の転入超過を20年に解消するとした安倍政権の看板政策「地方創生」の効果が見えない。
 外国人を含めた都道府県別では、東京圏の4都県と愛知、滋賀、大阪、福岡の計8都府県が転入超過だった。超過数は東京の7万9844人が最も多く、埼玉の2万4652人、神奈川の2万3483人が続いた。
 転出超過は39道府県。茨城の7744人が最多で、次いで福島の7421人、新潟の6901人だった。
 報告は住民基本台帳に基づき、自治体をまたぐ転出入を集計した。

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⛲2〉─2─熟年離婚。夫が妻を〝不用品〟として捨てる時代。~No.6 @ 

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 結婚とは、終身雇用ではなく非正規雇用である。
 結婚とは、幸な家庭ではなく、不幸な牢獄である。
 結婚には、夢も希望もない。
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 夫は、愚妻や毒妻を捨てる。
 妻は、碌でもない役立たずな夫を切り捨てる。
 子供は、言う事を聞かない、認知症(痴呆・ボケ)になって介護しなければならない病身の親、或いは頑固で意固地で手がつけられない老いた親を見捨てる。
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 親の遺産を巡って争う兄弟姉妹。
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 2018年4月20日号 週刊朝日「100年人生時代、夫が選ぶ熟年離婚
 そうだ!妻を捨てよう 
 離婚をスムーズに進めるためのポイントはコレ!
 第二の人生は自分らしく・・・
 まず自分で家計管理 
 本気になったら即別居
 家やマンションは諦めて
 『妻がいない老後』を考えたことはあるだろうか。熟年離婚といえば、これまで妻から離婚を切り出す例が多かったが、ここ最近、妻が〝不用品〟になる夫が増えているという。何が夫をそうさせるのか。決意したら、どんな手順が必要なのか。長生き時代の悩める夫に、賢い離婚術を伝授する。
 『妻と別れて、本当の自分を取り戻せました』
 横浜市在住の会社員、加藤武司さん(仮名・59歳)。30年以上連れ添ってきた3歳年下の専業主婦の妻と昨年、離婚した。離婚を切り出したのは、夫である武司さんのほうからだ。
 『これから先、30年は生きる。人生まだまだこれからと考えると、妻と一緒じゃないほうが幸せだと思ったんです』
 結婚は26歳のとき。当初は仲の良い夫婦で、2人の子どもにも恵まれた。だが、下の子の小学校入学を機に、妻が『教育費の足しに』とパートに出始めてから、夫婦関係が変わってきた。
 家にいるときの妻は、『パートで疲れてる』と言ってイライラ。ちょっとしたことで、加藤さんに対して怒鳴り散らすようになり、子どもにもきつく当たるようになった。子どもが高校を卒業すると妻はパートを辞めたが、すでに夫婦関係は冷え切っていて、同じ部屋にいてもろくに会話もしないのが当たり前になっていた。
 『妻は僕に無関心で、食事も別々。家にいても安らげず、居場所がない日々でした』
 離婚の決め手になったのは、2年前、加藤さんが病気を患ったときのことだ。一ヶ月ほどの入院で、妻が見舞いに来たのは一度だけ。病室に顔を見せたほんの5分ほどの間に妻の口から出たのは『入院費がかさむ』『早く良くなってくれないと、お金が心配』というそっけない言葉だけ。老後を目前に控えた病身にはこたえた。
 『妻にとって僕は、もはや人生のパートナーではなく、ただの〝金づる〟でしかないのだと実感しました』
 子どもは2人とも独立し、残る人生は妻と2人で歩む。入院時の妻の対応を見れば、年とともに体が弱ってきても『お金がかかるから、早く死んで欲しい』と思われ、放置されてもおかしくない。『妻がいないほうが幸せだ』という思いが強くなった。
 弁護士に相談し、すぐに家を出てアパートを借りた。離婚を突き付けられた妻は逆上したが、家は妻に渡し、他の財産は全て半分に分けることで合意。1年半の別居期間を経て、離婚が成立した。
 『前より貧乏になったけれど、離婚した今のほうがはるかに幸せです。残りの人生は、自分の気持ちに素直に、前向きに生きたい』
 と晴れやかな顔で話す加藤さん。今後、いいパートナーに巡り合えば、再婚したいとも思っている。
 厚生労働省の人口動態統計によれば、国内の離婚件数は年間約22万組。中でも、増加傾向にあるのが、結婚して20年以上の夫婦が離婚する『熟年離婚』だ。法改正で専業主婦が離婚時に夫の年金の一部をもらうことができるようになってから、熟年離婚といえば、妻から夫に離婚を切り出すというのが典型例と考えられてきた。だがここ最近、状況が変化しているようなのだ。
 加藤さんのように、夫から妻に離婚を切り出すケースが増え、しかも、〝他に女性がいる〟ケースだけではなくなってきたという。裁判所の2015年度の司法統計によると、男性からの離婚原因1〜3位は『性格が合わない』『精神的に虐待する』『家族親族と折り合いが悪い』。
 『離婚相談に来る男性で最近多いのは「妻と別れ、本当の自分の人生を歩みたい」。純粋にパートナー関係を解消したいのです』
 熟年離婚を含め、年間400件を超える離婚相談を受けている弁護士の中里妃沙子さんは言う。100歳人生時代と言われる今、定年を目前に控え、自分の人生を振り返り始めたとき、自分の人生はこれで良かったのだろうかと立ち止まる人が増えているという。第二の人生は長い。男性もゼロからやりなおしたいのだ。
 『離婚そのもが珍しくない今、夫が離婚しても出世に響かなくなっていることも、離婚を考えやすくする要因の1つでしょう』(中里弁護士)
 離婚遅れほど財産奪われる
 離婚したいと思っていても、現実にはいくつものハードルがある。いいことばかりではない。加藤さんのケースを読んで『自分も・・・』と思った読者は、まず、男性側のデメリットをしっかり認識しておこう。それは、ずばりお金だ。
 『離婚で最ももめるのは、お金の問題。離婚すれば、生活水準やライフプランが大きく変わることを自覚した上で行動しなくてはなりません』(同)
 一般的に、離婚の際の金銭的な取り決め事項は、大きく分けて、①財産分与②年金分割③慰謝料④養育費(子どもがいる場合)の4つ。熟年離婚の場合、最も大きな問題が財産分与だ。夫婦それぞれが結婚前に貯めた分などを除き、原則として、お互いの財産を全て開示し合い、婚姻期間中に築いた財産全てを折半する。預貯金などほか、2人による借金や住宅ローンなども夫婦による財産として分けることになる。
 夫の退職金は、婚姻期間分を折半する。例えば、入社8年後に30歳で結婚、60歳で退職金が2,000万円出て離婚するケースなら、勤続38年のうち、8年分は夫のもの。残り分は夫が76分の46、妻が76分の30。金額にして、夫が約1,210万円、妻が790万円となる。
 年金分割は、年金を受け取る権利を夫婦で分ける。婚姻期間が長いほど分割分が増えるため、熟年世代にメリットがある。多いのは、収入が多い夫から妻に差額の50%を分けるパターンだ。ただし、対象は、厚生年金(公務員は共済年金)の報酬比例部分、それも婚姻期間のみだ。夫が自営業などで厚生年金に入ったことがなければ、そもそも分割する年金はない。
 慰謝料については、離婚理由で最も多い『性格の不一致』では通常発生せず、不貞やDVなどが明らかに認められる場合にのみ発生する。養育費は、子どもがある程度の年齢になると発生しないことが多い。
 『つまり、夫が大黒柱である場合、妻にごっそり財産を持って行かれてしまうのを覚悟しないといけません』(同)
 意外ななようだが、弁護士事務所やカウンセリングなどに離婚相談に来る男性にお金という〝踏み絵〟を示しても、踏みとどまる人は少数派だという。生活水準が下がっても『妻と離婚したい』と意思を固めたならば、とにかく早く行動に移すことをおススメする。
 『離婚が遅れれば遅いほど、退職金や年金を奪われる率が高くなる。定年間近になればなるほど、財産分与の重みが増します。そうした意味で、離婚するなら〝55歳までに〟することを勧めています』(同)
 スムーズにことを進めるには、やはり戦略が必要だ。
 ①家計管理は自分で
 ……
 ②一刻も早く別居する
 ……
 ③家やマンションは解決金と思って諦める
 ……
 ④走り出したブレてはダメ
 ……
 ⑤離婚を切り出すときにお金の話はしない
 ……
 ⑥親や子どもに相手の悪口は言わない
 ……
 残念ながら、夫が妻に対し、そこまでの〝悪人〟になれるというのも、昨今の特徴だ。
 『離婚は、お互いがコミュニケーションをサボった結果。裏を返せば、それだけひどい夫を生むのは、妻に一因があるといも言えますね』(岡野さん)
 妻のことが〝不用品〟になる夫は、実は妻自身が生み出した産物なのかもしれない。そういえば最近、夫が不動産情報に敏感になったり、お金に執着し始めたという既婚女性は要注意。夫は〝捨てる〟準備、始めているかもしれません」
   ・   ・   ・   
 我慢・辛抱はしない自由気ままな人生。
 我慢・辛抱するはストレスであり、心身に悪く、病気の元凶である。
   ・   ・   ・   
 第二の人生に、新たなパートナー。
   ・   ・   ・   
 再婚の自由で、パートナーを何度でも取り替える素晴らしい時代。
   ・   ・   ・   
 結婚が、非正規雇用契約であり、臨時採用契約であって、終身契約ではない以上、永久就職でもなく、終身雇用でもない為に、契約解消、離婚は当然の権利である。
   ・   ・   ・   
 結婚し家庭を築き、子供を産み育てる事が、幸せではない時代。
   ・   ・   ・   
 恋愛は、一時の熱病、一瞬の気の病にすぎない。
 甘味な恋愛感情が醒めたら、味気なく舌触りの悪い・気持ちが悪い砂粒にすぎない。
   ・   ・   ・   
 離婚が当たりまえの時代。
   ・   ・   ・   
 人生100年時代の新しい生き方。
 自分は自分、他人は他人。
 家族も所詮は他人。
 頼るは自分一人。
   ・   ・   ・   
 自分の人生は、親の為でもない、夫の為ではない、子どもや孫の為ではない、自分の為にある。
 頼らない、依存しない、あてにしない、自分だけで生きる。
   ・   ・   ・   
 世界的な生き方が、グローバルな生き方。
   ・   ・   ・  
 昔ながらの日本民族的生き方は、ローカルな生き方である。
   ・   ・   ・   
 家族・家庭像のグローバル化
   ・   ・   ・   
 家の破綻・家庭の崩壊・家族の分裂によって日本民族は激減していく。
 人口激減に伴う労働力不足解消の女性の働き方改革男女雇用機会均等法及び男女共同参加社会基本法など男女平等により、それは加速する。
 そして、1,000万人の若く逞しく意欲のあ外国人移民・難民を受け入れれば、数万年生き続け、2000年以上の年月を費やして独自の文明・文化・伝統・宗教・言語・風習を紡いできた日本民族日本人は消滅する。

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⛲2〉─1─妻が切り出す熟年離婚。~No.2No.3No.4No.5 @ 

熟年離婚の損と得 ~捨てる妻、捨てられる夫~

熟年離婚の損と得 ~捨てる妻、捨てられる夫~

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 池波志乃「夫婦はお互いに空気みたいな存在であることが理想的だなんて言うけれど・・・」
 中尾彬「空気なら一緒にいる意味がないよ。もとは他人なんだから価値観が違うのはあたりまえ。そこをどうすり合わせていくかと努力することが、この人でなくちゃという絆を作ることにつながるんじゃないか?」
 (2017年5月5日/12日号 週刊ポスト
   ・   ・   ・   
 池波志乃「老後のことを考えることは、今をどう生きるかを考えることなのよね」
   ・   ・   ・   
 妻から捨てられる、哀れな、見窄らしい夫・嫌味な夫・つまらない夫・救い難い夫・・・。
   ・   ・   ・   
 2017年3月24日/31日号 週刊ポスト「『明日は我が身?』……
 『えっマジで!?』
 妻が突然突きつけた理不尽な離婚理由
 夫婦関係のもつれは、いつの時代もどこから始まるかわからない。だが、最近では『えっ、こんなことで!?』と耳を疑いたくなるような理由で妻から三行半を突きつけられる夫が増えているという。
 ……
 果たして、突然離婚を告げられた夫たちの哀しい体験記から見えてくるものは──。
 ドレッシングと一緒に捨てられた!
 20年以上連れ添った夫婦の離婚、いわゆる『熟年離婚』は、2万6,000件を超えている(15年の厚労省『人口動態調査』より)。これは25年前と比較して7割増だという。
 離婚を切り出すのは、多くの場合『女性』のほうだ。
 日本の夫婦・家族問題評論家の池内ひろ美氏がいう。
 『法務省の統計によれば、離婚の75%が妻からの申し出による〝女性主導〟のもので、私に相談に来られる方も、9割以上が女性です。一般論として、夫の定年後に自宅で夫婦一緒に過ごす時間が長くなると、妻は日常生活の様々な局面でイライラを溜め込むようになる』
 もちろん、妻が離婚という大きな決断に至るには、それまでに積もり積もった様々な不満があるのだろう。しかし、最後に背中を押す『きっかけ』となるのは驚くほど理不尽な理由であることが少なくないのだ。
 今回、本誌は多くの『バツイチ中高年男性』に取材。突如突きつけられた、耳を疑う『離婚理由』を集めた。
 【家事・日常生活編】
 日常の何げないクセが妻の負担を増やして怒られたり、とにかく家の中にトラブルの種が詰まっている。
 洗面所がいつもビショ濡れ
 ……
 スリッパが脱ぎっぱなし
 ……
 ドレッシングを冷蔵庫に戻さない
 ……
 お風呂のお湯を抜かない
 ……
 洗濯の畳み方が違う
 ……
 シニアの離婚事情に詳しい『離婚110番』代表の益川良幸氏はこうアドバイスする。
 『便座の上げ下げをしない、布団を畳まないといったことで離婚されてしまったケースもあります。こういう時は、相手の要求を飲んでも解決しません。一緒にいること自体がストレスになってしまっていることが多いので、定年退職後は一人で旅行に出かけるなど、「ずっと奥さんと家で二人きり」という状況を生み出さないようにすることが重要です』
 私の作るおかずが物足りないわけ?
 【食事編】
 ……
 食べる時にくちゃくちゃ音を立てる。犬食いする
 ……
 池内氏によれば、食卓でのこうしたケースが離婚の引き金になることは少なくないという。
 『年数を重ねると夫婦で対峙する時間も減ってきますが、食事の時は顔を合わせなければならない。必然的に食事上の所作に一番注目がいくようになり、不満を抱く機会も多くなる』
 リンゴの皮を剥かず食べる
 ……
 ふりかけをかけすぎた
 ……
 白味噌赤味噌
 ……
 芸能人じゃあるまいし!
 【外見・その他編】
 加齢とともに、見た目も衰えてくるのは仕方がない。ただし、夫は〝お互い様〟だと思っても、妻には許しがたいこともあるようだ。
 鼻毛が出ていた……
 服の襟を立てる……
 『あれどこ?』と聞く……
 録画番組を消した……
 『通帳を見せて』という……
 ここまで紹介してきたのは氷山の一角に過ぎない。理不尽な理由で〝おひとり様〟になってしまった男性はまだまだいる。
 彼らのようにならないために、我々が日頃から心掛けなければいけないことは何なのか。池内氏はこうアドバイスする。
 『定年になったからといって夫が生活習慣を変えるのはそう簡単ではありません。
 大切なのは言葉です「ありがとう」ということです。プレゼントを贈るということなどではなく、掃除や洗濯など、何気ない日常生活の行動の際に感謝の言葉を口にすることが大切。そうすることで、行動が伴わなくとも、妻のイライラはかなり緩和されます』
 勇気を持って妻に『ありがとう』と伝えることこそ幸せな夫婦生活を送るカギなのだ」
   ・   ・   ・   
 8月8日 産経ニュース「【ニュースの深層男はつらいよ…女性の3割「熟年離婚」否定せず 夫は退職後「妻との改善」望むも
 女性の3割が「熟年離婚」否定せず−。三菱グループのダイヤ高齢社会研究財団(東京)が、全国の40、50代の正社員約5千人を調査したところ、こんな結果が出た。男性は退職後「妻との改善」を望むも、女性は「友人との関係」を優先するとの調査結果も。夫婦間の意識のすれ違いが浮き彫りになり、男性の悲哀が感じられる。(社会部 天野健作)
自由に人生を…女性は「卒婚」も否定せず
 同財団はこれまで、「介護」を中心に調査研究してきたが、今回初めて「経済」をテーマにインターネットを通じてアンケートを実施した。
 その中で、完全引退後に希望する夫婦の関係を選択形式で尋ねたところ、「自宅では一緒だが外に別々の趣味を持つ」が男女とも最多で、ほぼ半数が選んだ。「1日の大半を一緒に過ごす」も3割ほど選び、夫婦の時間を大切にしたいと考える人が多かった。
 しかし、熟年離婚について、可能性を否定しなかった人は、男性が19・8%に対し、女性は28・9%。「そもそも理解できない」という完全否定は男性が28・5%に対し、女性は14・9%で、倍近くの意識の差があった。
 婚姻関係を維持しながら別居するなどしてそれぞれ自由に人生を送る「卒婚」についても、女性の32・4%が理解を示しており、男性の20・2%より多かった。
男性は「会社の付き合い」中心
 定年後の生活に備え、現在準備中または既にできていることのトップは、男女とも「貯蓄」(男性52・7%、女性58%)だった。
 しかし、男性の2位が「配偶者(妻)との十分なコミュニケーション」だったにもかかわらず、女性の2位は「老後の住居の確保」。女性の夫とのコミュニケーションへの興味は、男性の半分以下にとどまり、むしろ「友達づくり」の方が高い。
 同様に、完全引退後に生活の中心にしたいものは、男女とも「旅行」がトップだったものの、それを誰と行きたいか尋ねたところ、女性の半数が「友人」と回答。男性は9割以上が「妻」と答えており、夫婦間のちぐはぐな感じが興味深い。
 こうした男女間のすれ違いについて、同財団の森義博企画調査部長は「男性は長い間、会社内での付き合いが中心で、定年後に妻しか関係がなくなる人もいる。仕事のつながりだけでなく、定年前に友人作りや他に居場所をつくっていくことが必要になる」と話した。
晩婚化で引退できない?
 調査では、定年後の働き方や金銭問題にも触れている。
 定年延長や再雇用制度も整ってきているが、「引退をしたくない」と答えた人は、男女とも4人に1人に上る。引退を望まない割合は、配偶者のいる男性が相対的に低く、女性や配偶者のいない男性が高いという現象が確認された。
 同財団は「引退して家族との時間を大切にしたいという思いの表れと想像される」と分析。60代前半に働くと予想する男性の1割が、「子供の学費のため」と答えており、同財団は「今後さらに晩婚化が進めばこの割合はより高くなる」とみている。
 完全引退を希望する年齢の平均は66・7歳。アンケートでは保有資産についても尋ねており、金融資産を多く保有する人ほど早めの引退を希望する割合が高かった。
 60歳以降の働き方では、60代前半に働きたい男性の7割、女性の6割が「フルタイム」を希望していることが判明した。ただ、会社の都合や身体の健康などで、現実的にフルタイムは難しく、「パートタイムになるだろう」と予想する人も少なくなかった。
 年齢が高まるにつれ、勤めではなく、「自営」で収入を得たいと考える人の割合も上昇し、脱サラを目指す人も多かった。
  ◇  
 ●熟年離婚=一般的に結婚期間20年を超える夫婦が別れること。夫が定年退職で家にいる時間が長いという理由が多い。厚生労働省の調べで、昭和50年は6810組だったが、平成2年に2万1718組、13年に4万2992組、28年は3万7604組だった。17年には同タイトルのテレビドラマが放映され、視聴率20%を超える人気を集めた。19年から、離婚時に厚生年金や共済年金の報酬比例部分を夫婦で分割できる「合意分割制度」が導入された。」
   ・   ・   ・   

   ・   ・   ・   
 日本人男性は、スズムシやカマキリのオスに似ている。
 日本人女性は、タガメのメスに似ている。
   ・   ・   ・   
 昔。日本人女性の本姓は、夜叉であり鬼子母神であり、その秘めた霊能力は強く、情念が怨念に変わるや人を呪い殺すほどの破壊力を発揮する。
 人を呪い殺すのは、日本人男性ではなく日本人女性が多い。
   ・   ・   ・   
 江戸時代の日本人男性は、恐ろしい日本人女性の邪心を押さえ込む為に儒教を利用して、「子は親に従い、嫁いで夫に従い、老いては子に従え」と洗脳し、社会の表から遠ざけた。
 そして、明治の文明開化によって父系男系家長絶対主義のキリスト教が社会に浸透した。
   ・   ・   ・   
 女系母系・男系父系の両系社会であった日本は、男性優位の儒教によって歪(いびつ)な男系社会に捻曲げられた。
 家の遺産相続も、女系母系相続から男系父系相続へと変更された。
   ・   ・   ・   
 日本の社会は、正統派儒教朱子学)が支配する中国・韓国・朝鮮の社会とは油と水のように全く異質な社会であり、キリスト教社会やイスラム教社会とも似通っていそうで似ていない。
   ・   ・   ・   
 日本人女性は、霊力で鬼道を行い、日本人男性を支配し、国を治めた、他国に戦争を仕掛けた卑弥呼の子孫である。
 そして、日本の最高神は女性神天照大神である。
 日本の最深層に鎮座する産土神は、母性の地母神・地母精霊である。
 日本の母性は、争いを好まない穏やかな母性ではなく、我が子を守る為ならば我が身を犠牲にしても戦う激しい母性である。
 つまり、好戦的である。
 大和撫子とは、静の中に動、穏やかの中に激しさを秘めている事である。
 肉食女子・草食男子は、日本本来の姿である。
   ・   ・   ・   
 日本人男性は、歳と共に精も根も枯れ果て、哀れに朽ち果てていく。
 日本人女性は、歳と共に生気をみなぎらせて、生き生きとして輝く。
 日本人の子供は、父親よりも母親の味方をし、父親を捨てて母親に付いていく。
   ・   ・   ・   
 人口激減、少子高齢化で、介護老人や認知症老人が増えるや、まず最初に切り捨てられるのは男性である。
 女性は、社会の弱者として同情されて優先的に保護を受けられる。
 男性は、「自分の事は自分でする」といった自己責任・自己努力・自活が求められる。
 哀れなのは、助けられる女性ではなく、捨てられる男性である。
   ・   ・   ・   
 自分の愚かな自堕落で大病に罹り介護が必要になると、妻から愛想を尽かされて離婚させられる夫もいる。



妻が得する熟年離婚 (朝日新書)

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熟年離婚の理由100

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