🌁49〉─3─外国人労働移民計画で、低賃金日本人労働者や日本人失業者が増大して日本人社会は衰退する。~No.230No.231No.232 @ 

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 企業が雇用するのは、低賃金外国人移民労働者で、高賃金日本人正社員ではない。
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 2016年10月30日号 サンデー毎日「幸せな老後への一歩 荻原博子
 移民は、『安い労働力』なのか?
 成長のための使い捨てはゆるされない
 移民の問題が、世界中で波紋を呼んでいます。
 イギリスでは、EUからの移民受入れで職を失った人たちを中心にEU離脱の動きが活発化。積極的に移民を受け入れてきたドイツでは、民族間の対立が各所で激化しています。ギリシャに至っては、大量の移民流入で経済が崩壊寸前になっています。
 日本では、移民の問題は賛否両論あります。人道的な見地から見れば、困っている人に手を差し伸べることは必要かもしれません。
 ただ日本では、安倍晋三首相をはじめとして、移民問題を人道的見地というよりは安い労働力として捉えている人が多い。成長戦略の中で、外国人労働者の受け入れを活発化しようとしていますが、ここに移民を含まれているようです。
 実際に今年、国際戦略特区の大阪市と神奈川県で解禁されました。これに手を挙げたのが、竹中平蔵氏が会長を務める人材派遣会社のパソナ。フィリピンの人材派遣会社と提携し、今年11月の25人を皮切りに、2019年には1,000人のフィリピン人家政婦受入れを目指しているそうです。
 家事代行の単価を下げるために、2週間に1回、半日で月1万円以下という普通の人が支払えそうな価格帯にするそうで、それにはやはり日本人を派遣するというのは難しいということでしょう。
 先日、竹中平蔵パソナ会長にお会いしたので、『竹中さんの会社では、フィリピン・メイドを1,000人雇うそうですね』と聞いたら、『いやいやうちなんか小さいほうで、OOさんのほうが凄いですよ』。OOは会社名ですが、調べてみたらそれほど凄くはなかったので、ここでは伏せ字にします。
 小泉内閣時代、規制改革と称して派遣を増やし、派遣社員の労働条件を悪化させた旗ふり役だった竹中氏が、今度は大手派遣会社の会長として派遣メイドをフィリピンから大量に入れる。政府も企業も、外国人労働者の受入れを、単に安い労働力を確保するためとしか考えていないようです。
 けれど、移民にも外国人労働者受入れにも、解決しなくてはいけない2つの側面があります。
 1つは、彼らも人間だということ。日本で働く限りは、日本人と同じような社会保障を受け、思想、宗教の自由を持ち、生活できないようになったら生活保護も受けられるようにしなくてはいけない。でも、自国民の生活保護さえ劣化させている日本の政府に、それができるのでしょうか。
 もう1つは、低賃金で働く彼らに、職を奪われる日本人が出てくるということ。今はオリンピックがあるので人手不足となっていますが、ひとたび不況に陥れば外国人労働者の賃金のほうが安いぶん有利でしょう。また、安い労働力が大量に入ってくると、日本人の賃金も安いほうに引っ張られる。
 横浜に、寿町という街があります。日本の高度成長を支えた労働者の街ですが、そこに暮らすほとんどが高齢者となり、世の中から忘れられたように3畳一間の賃貸に生活保護を受けながら暮らしています。
 高度成長のために、人を使い捨てにしてきた日本。再び成長のためといって安易に大量の外国人労働者を入れると、20年後、30年後、至るところに寿町のような街ができる。それが、本当に、日本を豊かにし、未来を明るくすることにつながるでしょうか」


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移住者が暮らしやすい社会に変えていく30の方法

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  • メディア: 単行本