🌁57〉─2─イスラム教徒土葬墓地、大分・日出町「適合」 住民反発で一時頓挫。~No.388No.289 ㊴ 

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 2022年5月10日20:00 MicrosoftNews 毎日新聞イスラム教徒土葬墓地、大分・日出町「適合」 住民反発で一時頓挫
 © 毎日新聞 提供 大分県日出町の山中にある土葬墓地の建設予定地=同町で2022年5月10日午後6時32分、井土映美撮影
 大分県日出(ひじ)町にイスラム教徒の土葬墓地を建設する計画があり、町が計画地について「条例で町が定める基準に適合する」と教徒側に文書で回答していたことが、関係者への取材で判明した。回答は9日付。土葬墓地の建設計画は地元住民の反発で一時頓挫していたが、教徒側から建設の許可申請が提出され次第、町は許可する方針。整備されれば、イスラム教徒の土葬墓地は九州で初めてとなる。
 墓地埋葬法では土葬墓地を制限する規定はなく、自治体が条例で土葬を禁じていなければ、首長の許可で建設できる。日出町も土葬を禁じていない。
 イスラム教徒でつくる別府ムスリム協会(同県別府市)は2018年12月、日出町に約8000平方メートルの民有地を購入し、土葬墓地の整備を巡って町との事前協議に入った。しかし、20年2月から開いた住民説明会で風評被害や水源影響の不安などの反対意見が上がり、町議会が国に助言を求める意見書を可決するなど計画は一時頓挫していた。
 その後、町が協会に民有地から約700メートル離れた町所有の山林約5000平方メートルを代替地として提案。協会は200体の埋葬計画を79体へ縮小する変更案などを受け入れ、町は協会に継続的に運営できる資金力があるのかや衛生面での問題点などを審査してきた。その結果、町が定める基準に「適合する」と判断した。
 一方、代替地近くの同県杵築市は反発している。市は、既に土葬墓地が整備されている土地の水質や土壌のデータは入手していないが、代替地は水源に近く、市民が建設に反対しているとして日出町に住民の不安解消に努めるよう申し入れている。杵築市市民生活課の担当者は「代替案を日出町に提案してきたが、改善策が示されないまま(適合と)判断され、到底納得できない。再度協議を申し入れたい」と話した。
 日出町住民生活課の担当者は「墓地内の定期的な水質検査をはじめ、住民の不安の解消策を協会に求めている。町としても近隣住民から説明を求められれば誠実に対応する」と話す。
 別府ムスリム協会代表のカーン・タヒルさん(54)は「心配に思う人の気持ちも分かる。私たちは火葬が禁じられており、墓を作らないといけない。水の検査はする。(反対している人たちと)仲良くしたい」と話した。【大島透、井土映美】」
   ・   ・   ・   
 5月13日21:05 MicrosoftNews OAB大分朝日放送ムスリム墓地計画 周辺住民怒りの声 大分
 10日、日出町はムスリムの土葬墓地建設について事前協議の内容が条例に適合していると判断しました。建設を希望し続けた別府ムスリム協会からは喜びの声が聞かれた一方、建設予定地に反対する杵築市にとっては驚きの報告となりました。
 © OAB大分朝日放送
 ムスリム墓地計画 周辺住民怒りの声 大分
 これまでの経緯を振り返ります。
 土葬墓地の建設計画が始まったのは2018年のことです。別府ムスリム協会は日出町に建設を相談し、土地の購入や隣接する地区の住民に説明会を開くなど準備を進めていましたが、2020年8月、近隣住民から反対の声が上がりました。その後、陳情書を提出するなど反対の動きは進み、12月には陳情書が採択され、代替地が検討されました。そして、2022年1月、町は代替地に町が所有する土地を新たな建設予定地として提示しました。
 しかし、この候補地は杵築市との境にあり、隣接する杵築市民からも反対の声が上がりました。3月には杵築市議会が日出町に対して移転を求める陳情書を採択し、町に説明を求めるなど住民の不安解消を申し入れていました。一方、日出町は建設への理解を深める説明会を断られたと話し、意見が食い違います。
 双方の協議が進まない中、5月に日出町が建設の事前協議の内容が条例に適合していると判断し、協会に文書で通知しました。杵築市にとっては、青天の霹靂ともいえる日出町の突然の判断。
 これに対し候補地周辺の住民は怒りをあらわにしています。
 小内原簡易水道組合 加藤義雄代表インタビュー
 「開いた口がふさがらない。話にならん。」
 渡邉博海下切区長インタビュー
 「(杵築市を)完全に無視。知らないうちにこのようになってしまって日出町の誠意を疑っている。」
 11日、杵築市山香町の住民4人が集まりました。全員が共通して心配しているのは農業用水として使用している水源地への影響です。予定地の近くには久木野尾川の水源があり、この水源の水を飲料水として使用する地区からは約2・3キロ離れています。
 渡辺雄爾杵築市議インタビュー
 「(建設予定地から)530~550メートルのところに水源がある。そういったことを無視してそこを許可するのは言語道断。日出町は(水源地までに)3キロあるんですよ。そこでは(墓地を)つくりきらんかった。」
 上地区住民自治協議会 楠本幹男会長インタビュー
 「(日出町の)高平の方でさえ風評を心配してるのに、生活水を引いているその上に土葬ができて風評の心配をしないわけがない。」
 飲料用としても水を使っている加藤さんも建設地の変更を強く望んでいます。
 小内原簡易水道組合 加藤義雄代表インタビュー
 「今まで水質の異変とかはなかった。小さな集落だけどその恩恵を被って今まで生活をしてきた。それをこういう形で壊されたんじゃ住民は本当に納得いかない。」
 今後、協会が町に申請書を出せば九州で初となるイスラム教式の墓地建設が許可される可能性が高いとみられます。日出町によりますと今回の事前協議の中で12月の建設完了を目指しているということです。
 渡辺雄爾杵築市議インタビュー
 「日出の住民も杵築の住民も同じ人間。平等に声を聞いてそれから決定せにゃ。」
 杵築市は今後、住民からも意見を求めながら日出町と協議していきたいと話しています。」
   ・   ・   ・