🌅5〉─4・A─秩父夜祭の主役・囃子手、成り手いない!? 人口減や若者流出が影。〜No.36 

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 日本民族日本人(在来種)の人口激減で、民族宗教・民族神話由来の民族祭りが消滅していく。
 金儲け・人集めにイベント化した祭りは、伝統文化の祭りではない。
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 2023年11月29日 YAHOO!JAPANニュース 毎日新聞秩父夜祭の主役・囃子手、成り手いない!? 人口減や若者流出が影
 夜祭りでは、ちょうちんを持ち紅白の襦袢を着た囃子手が屋台の前面に乗り、曳き手を元気づける=埼玉県秩父市で、2022年12月3日、山田研撮影
 12月2、3日に行われる秩父神社例大祭秩父夜祭」で、山車の前面に乗り、扇子やちょうちんを振り回しながら掛け声で曳(ひ)き手を元気づけるのが囃子手(はやして)だ。町会活動への貢献度などから選ばれ、一生に一度しか乗れない、祭りの主役でもある。「6、7年待ちは当たり前」だったが、近年は成り手が見つからないこともある。国連教育科学文化機関(ユネスコ無形文化遺産の山車曳行(えいこう)にも人口減など地方の事情が影を落としている。
 ◇「選考会」応募は1組4人のみ
 11月2日夜、埼玉県秩父市上(かみ)町にある公会堂に半纏(はんてん)を羽織った町会役員ら約40人が集った。祭り当日に「上町屋台」に乗る囃子手4人の「承認式及び披露宴」だ。10月の「選考会」で4人を満場一致で決めたことが報告された。
 選考会というものの応募したのは1組4人のみ。昨年まで複数の応募があったが、今回は昨年の選考会で漏れた組だけだった。上町では「町内に本人か親が在住」を条件に4人1組で募集、町会活動への貢献や祭りでの働きぶりで審査してきた。行事長の柴岡康夫さん(62)は「町の仕事に16年携わっているが、応募1組は初めてだ。以前は10年待ってようやく乗れたケースもあったのに」と嘆く。
 秩父神社の南にあり、山車曳行のメイン通りの県道沿いにある上町(1~3丁目)。世帯数は1000を超えるが、高齢化や核家族化などで囃子手の適齢者は多くない。柴岡さんは「町外出身者も認めるなど、来年以降は応募条件の緩和も検討したい」と話す。
 上町の北隣で同じ県道沿いに位置し、「中町屋台」を持つ中町も同じだ。面積は上町の5分の1程度で、世帯数は270超。町で固有に梶取(かじとり)と呼ぶ囃子手4人は、原則は町内在住者だが、昨年は一人が町外在住だった。祭事部長の大谷幾勇(いくお)さん(70)は「祭り期間中、梶取は神様と称される存在だ。町内限定で2回乗ることを許すことなんて考えられない」と語る。
 ◇町外参加者に親睦の飲み会
 更に北隣の本(もと)町。商店が多く、「だんな衆」の街と言われてきた。「本町屋台」を抱え、紅白の襦袢(じゅばん)を着る囃子手のことを「襦袢着(ぎ)」と呼ぶ。町は100世帯余と山車を持つ6屋台町会の中で最も少ない。襦袢着を町内在住者に限定しなくなって40年以上がたつ。町外4人も珍しくなかったという。
 人柄などをもとに、祭事部が襦袢着を「一本釣り」するため、グループ応募と違い、互いに面識がないケースもある。親睦を深める目的で、前年の経験者を世話役に計5人で町内外へのあいさつを兼ねた「飲み会」を何度も催す。飲むのは「国酒で身を清める」との習わしから日本酒限定だ。
 今年は、飲食店店員の山田晃稔(あきとし)さん(30)が町内在住で、初の平成生まれの襦袢着だ。他3人は隣接する町に住む48~52歳の消防団員ら。山田さんは「幼稚園の時以来、ずっと祭りなど町の活動に携わってきた。曳き手の力となるよう、精いっぱい頑張りたい」と話す。
 300年以上続く固有の伝統と、人口減や若者流出といった地方の現実との狭間で続く夜祭り。本町祭事部長の坂東信行さん(58)は「時代は変化しているが、伝統の祭りは続くし、続けていくものだ。囃子手が町外から選ばれるのも、秩父市全体で祭りを盛り上げていけるなら歓迎すべきこと」と語っている。【照山哲史】
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